自殺防止活動に考慮してほしい [2007年09月05日(Wed)]
「死にたい思い」はくりかえし出てくる=自殺防止活動に考慮してほしい自殺は、うつ病になっていることが多い。他の病気からも、うつ病は併発する。パニック障害、依存症、過食症、さらに、がん患者も、うつ病になることがある。 以前に、気分が悪くて、治療 しても、治らず、絶望するところまで考えて、「死にたい」と何度か、考えた人は、「気 分の悪化」→「希死念慮」(死にたいという思い)が学習されていて、少々の論理的な説得では、この「希死念慮」」の生じることを消去することは難しいようである。 うつ病が治らない限り、自殺の危険は去らない。 希死念慮→自殺念慮 「自殺しないで下さい」という説得をしても、ある時、「気分が非常にすぐれない」朝には 、自動的に(学習の結果)、希死念慮が再び生じるようだ。希死念慮がある人に、何かの出来事が起ると感情を深めて、実際に死ぬことを考える(自殺念慮)。 気分の悪さ、感覚〜思考〜感情〜身体症状/精神症状〜のどれから でも、希死念慮に結合するようになる。だから、うつ病がひどくなっている人は、朝、自 死する思いがなくても、昼に、ちょっとした感情的な出来事(たとえば、その日も、また、いじめられた)が起きたり、むつかしい状況が起きた時(たとえば、事故、病気になった)に、死にたくなってしまい、実際に死ぬ方法を考えて(自殺念慮)、実行することが起きる。 希死念慮は簡単には解消しない・継続的な支援 うつ病が完治せず、ながびいている人には、自殺のリスクが高い。人生は、長い。うつ病の患者にも、さらに新しい出来事が起きる。ちょっとしたこと で、情動をふかめて、希死念慮、自殺念慮が出てくることがある。だから、うつ病は、長引かせず、完治に向けての対策をとるべきである。 自殺を防止するには、一度だけの説得で終わりにせず、中途半端な治療のままにせず、実際に自殺を決行しないように、家族も組織も、初期段階での、継続的な支援が必要である。 各種の相談機関に相談する場合、「死にたい」という人が、重いうつ病にかかっている場合、一時的な説得でうつ病が治るわけではないので、助言を受けても、自殺のリスクはなくなっていない。相談機関は、ストレスの軽減と、うつ病の治療につながないと、自殺の防止にならない。「死にたい」と思うほどのうつ病は、前頭前野の機能が低下している。ほかにも、海馬、HPA系、など種々の脳部位に変調があるので、その機能の回復には、それ相当の治療(薬物療法、心理療法)を受けたり、改善の行動を助言しなければならない。ストレスの軽減の支援は、もちろんのことである。多重債務、生活保護、むつかしい身体の病気の治療支援 、介護サービス、組織の勤務条件の改善など社会構造上の問題の軽減。 |
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