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うつ病が治った [2007年04月30日(Mon)]
 今月、3人から、職場復帰したとのご連絡をいただいた。こちらのカウンセリングは、 初回、2〜3時間かけているので、かなり、クライアントの方の事情を把握する。1度だ け、2度、数回、おいでになる。様々だが、長い時間をかけておききしたので、「そのあ と、治ったかな? 復帰できたかな。」と気になる。
 「治りました。」「復帰しました。」というご連絡をいただくのは、本当に、嬉しい。 結局、ボランティアでの活動は、自分の好きでやることであり、やったことで、その時点で一部満足は しているものの、この活動は、そのクライアントには、成果が、長期間の後に出てくる。何カ月か、何年後かに、「役にたった。軽くなった」といってもらえることは嬉しい。もし、改善したかどうか、わからないケースばかりであれば、活動の動機づけは失われる。結局、続けられるのは、クライアントの方からいただく、「治った。軽くなった。」という喜びの言葉だ。 無報酬のボランティアで、効果が長期間の後にあらわれる活動であるため だろう。長期間の後の改善効果に動機を見出さず、その場限りですぐ効果がみえる活動や、報酬をもらう活動、というのと は違いがあるのだろう。
 ところで、カウンセリングを受けて、治らなかったという人も、連絡していただいて、もう一度、チャレンジしてもらいたい。従来の反応パターンを変えていくための課題をすぐに断念するのも、回避・逃避の一種であり、長い人生での、繰り返されてきた反応パターンではないかと自分を直視してみる。苦悩を持続させる反応パターンを変えるのがマインドフルネス心理療法。 マインドフルネス心理療法は、人の自然の活動に近い思考、行動をおりこんでいるように見える。支援を求めないで、死んでいく人が多いのがわかってきて、気がかりである。
 自分の今、できることのみに集中する。自分や他者を苦しめることになる思考や行動は 抑制する。みだりに、過去未来を思考しない。とれない不快事象は受け入れる。こういう ことを生活習慣の改善、呼吸法、運動によって身につけていく。
 完全でなくても、少しでも、これをとりいれていくことが、少し、苦痛を緩和して、何 とか生きていくことができると思う。すべての症状、すべての問題が、一度になくなるというのではなくて、一つでも、軽くなれば、さらに、続けていけば、次に、別の症状が軽くなるかもしれない。また、問題はなくならなくても、心理的苦痛が軽くなれば、それも、向上だ。ターミナルケア、死期が迫る、ということは、問題は解消しない。死は来る。だが、心理的な苦痛は、ケア次第、本人の取り組み次第で、緩和する。
Posted by MF総研/大田 at 08:06 | うつ病 | この記事のURL