連載<働き盛りのうつ病予防・概要> [2009年07月09日(木)]

連載<働き盛りのうつ病予防・概要>

第3章 職場のメンタルヘルス対策(1)
 「心の免疫力」を向上させる
 =職場の対策

第1節 マインドフルネス心理療法の視点を加えたメンタルヘルス対策

<第1>うつ病は予防が大切、その前の心の不健康状態の予防も

 うつ病になると休職、退職せざるをえなくなったり自殺したりするので深刻です。職場のメンタルヘ ルス対策ではうつ病の予防が重要でしょう。それと同時に、心の病気の前段階で病気のレベルではない 「心の不健康状態」になると仕事の能率や品質の低下、作業中の事故の増加がありこれを防止すること も重要なメンタルヘルス対策でしょう。
 うつ病は気分障害とも呼ばれて、抑うつ症状が中心的な症状であるために気分さえよくなれば復帰し てもよさそうだと周囲から期待されることもあるがそんな単純な病気ではありません。前頭前野に関連 する症状はなかなかもとに戻らないことが多い。それで長引きます。
 労働者がうつ病になって休職、退職すると仕事をよく知っていた人がいなくなりますので事業所にと っては代わりの人の手配の必要性、ベテランの休職による生産性の低下、顧客サービスの低下により大 きなインパクトを受けます。だから、事業所にとって労働者のメンタルヘルスは重要な意味を持ちます 。

<第2>マインドフルネス心理療法の視点からの予防法

 <付録>に厚生労働省の職場のメンタルヘルスのガイドラインの概要を記載します。これによりつ つ対策をとりますが、マインドフルネス心理療法や最近めざましく進展した脳神経生理学から得られる 教訓によって、メンタルヘルス対策に追加すべき対策を考えてみましょう。 マインドフルネス心理療法の視点から職場のメンタルヘルスに付加すべき対策について提案しています 。

★うつ病になった人
    治療して完治させるためには薬物療法、心理療法を受ける必要がある。細菌やウイルスによる病気なら ば免疫によって自然治癒もあるが、心の病気は免疫と異なり自然治癒は望めない。薬物療法は6,7割 の患者に効果があるので、第1に医者は薬物療 法をすすめる。これは厚生労働省のガイドラインにそう。心理療法はトレーニングがあるので面倒であ る。薬物療法は患者にとってやさしい。規則正しい生活をして薬を服用すれば軽くなる人がいる。
★しかし長引く人もいるのでさらに効果ある対策が必要
    薬物療法を受けても復帰できない人がいる。前頭前野や海馬・帯状回の神経細胞の傷害が回復すること が必要である。薬物療法で効果がない患者は心理療法を受けるとよい。心理療法の治癒率も高い。うつ 病に効果がある心理療法は認知療法、マインドフルネス心理療法がある。
★心の不健康状態の段階からのメンタルヘルス対策
    うつ病にならなくても「心の不健康状態」になると作業効率や品質の低下を招き作業中のミスや事故が おきやすい。家庭の不幸も招きがちである。心の健康維持は家庭と職場にとって重要である。心の不健 康状態の改善の対策が従来は不十分であった。「心の健康」維持が重要である。
(続く)
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  • Posted by 埼メンタル協会/大田 at 22:11 | 自殺防止対策 | この記事のURL
    虐待の傷は癒えるのか [2009年07月05日(日)]

    NHK「虐待の傷は癒えるのか」

     NHK総合テレビ(4日)「追跡A to Z」で「虐待の傷は癒えるのか」というテーマで報道しました。

     「現在、大きな社会問題となっている児童虐待。相談件数は年々、増加の一途をたどっている。 しかし、虐待の現場から救い出されても、子どもたちがすぐに苦しみから解放されるわけではない。虐 待によるトラウマが襲いかかる。

    カメラは長崎県にある施設に密着。
    そこは、いわゆる児童養護施設や里親では対応が難しいほどの深い傷を心と身体に負った子どもたちが 、九州の他県からも入所し暮らしている。子どもたちにとってはまさに「最後の砦」のような施設だ。 今回、初めて長期にわたって撮影が許された。虐待という凄惨な体験をした子どもたちが、柔らかな心 を取り戻し、親や大人との関係を再びつくることは可能なのだろうか。そしてそれには何が必要なのだ ろうか。

    番組では施設での日々の出来事と、子どもたち、施設の職員、親の生の声を丹念に記録。激増する「虐 待」の実態と、再生の可能性を描き、大人の責任で深く傷つけられた子どもたちの存在を、社会に問い かける。」(以上、NHKオンラインより)

     保護された子どもは、18歳まで施設で暮らして社会に出ていく。それまでの間に、トラウマを乗り 越えるように支援される。このような領域においてもマインドフルネス心理療法は貢献できると思う。 低学年にはマインドフルネス心理療法のトレーニングは難しいかもしれないが、15歳〜18歳くらい ならばできるかもしれない。また虐待を加えた親の側に反省があって、親も変わりたいという人があれ ば、できるだろう。
     マインドフルネス心理療法の中核はマインドフルネス、アクセプタンス、ストレスや感情の処理であ る。うつ病は不満や嫌悪の感情、不安障害は不安の感情の対処が焦点である。
     虐待を受けた子、虐待する親にあるものも、怒り、不安、不満などが関係している。 施設を出てからも、人生の試練に出会う。種々のストレスから感情的になる出来事がある。感情の対処法をトレーニングしておくと、反応が違ってくるだろう。 すでに色々な心理療法的な手法が試みられているが、マインドフルネス心理療法も応用できるだろう。 怒りも一時的であり、1、2分の時間の経過で弱くなっていく。その間、無評価で観察するトレーニン グをする。難しいからといってやらないと、社会で生き抜いていくことが難しい。自分が子どもを持っ た時、(他の人なら激しい感情までにはならないような)不満や怒りから、虐待を再生産するかもしれない。
     アメリカのリネハンの弁証法的行動療法は、怒りのコントロールの心理療法であり、他の心理療法者 も「トラウマ」や家族の不和の治療にマインドフルネス心理療法を用いている。
     人生上のいつかは、感情の処理のトレーニングをして感情を爆発しないで賢明な行動をしなければ、つらい人 生になる。虐待の支援に関わる施設でマインドフルネス心理療法を応用していただくのはいいことだと 思う。私はうつ病、不安障害、自殺予防、認知症や介護予防に適用している。感情の対象や種類が違う ので、そのままは適用できないが、感情の対処法が中核の心理療法である。虐待の周辺にあるのは、広い意味での感情だろうから、応用できる と思う。
     アクセプタンスは不快事象の受容であるから、種々の領域で貢献可能である。薬物依存、アルコール 依存の離脱症状の不快さ、抗うつ薬の長期服用からの離脱の不快さ、非行犯罪の再犯予防の領域にもあ るに違いない(アメリカの心理療法者は適用している)。 そもそも、依存物、非行犯罪に手をだすのが、不満、怒り、不安などの感情をまぎらすためであろう。源流の感情処理が大切である。 統合失調症の人が寛解にいたっている間の感情的な出来事による再増悪の予防のためのトレーニングの研究も 価値ある領域である。学校におけるいじめも加害者の不満、怒りのはけぐち、他者の苦しみを共感できないという感情のつらさと対処法の無理解などがあるかもしれない。
     その領域に詳しい人たちによって、特定領域へのマインドフルネス心理療法による治療または予防の プログラムが研究開発されることが望まれる。
    Posted by 埼メンタル協会/大田 at 07:34 | 児童虐待 | この記事のURL
    うつ病の患者会・埼玉県 [2009年07月03日(金)]
     朝日新聞の埼玉版に「秩父うつ病友の会」のことが紹介されました。
    画家の渡辺遮莫次郎さんが会長。
     「現在うつ病の治療を受けている人、うつ病をのりこえた人、うつ病患者の身内、友人、知人、うつ病の事を知りたい人、その他、うつ病と関係ある障害を持つ人(パニック症候群、適応障害etc)、社会復帰を目差している人、おきがるに誰でも参加自由、入会脱会も自由です。」 とあります。
     毎月1回、患者、家族の集まりをおこなっています。こちらにホームページがあります。  うつ病は再発の多い慢性病のようです。こういう会があれば、患者さんやご家族が助かるでしょう。
     ほかに患者会、家族会があるのかと検索したところ 埼玉県にはあまりありませんね。「うつ病 患者会 埼玉県」で検索すると私どものホームページやブログが上位に出てきます。秩父うつ病友の会はなかなか出てきません。 これでは申し訳ないです。
     私たちはこれまでは、治すためのカウンセリングを行ってきました。 患者・家族会は開催しませんでした。
    カウンセラー講座が一段落したら、秋から患者会、家族会を開催しましょう。
    まず、蓮田市で行い、希望者があれば、さいたま市でもいいと思います。 参加してみたい方はメールを送っておいてください。決まりましたら、お知らせします。
    Posted by 埼メンタル協会/大田 at 08:49 | うつ病 | この記事のURL
    がんとうつ病、精神腫瘍医 [2009年06月30日(火)]

    がんとうつ病、精神腫瘍医

     本日(6月30日)NHKテレビで精神腫瘍医の活躍を紹介した。がん患者はがんと告知された時、数 年(あるいは数か月)の闘病の間に、うつ病や適応障害になる人が多い。患者も家族も死の不安をかかえる。そう いう患者、家族の心のケアをする専門医がいる。がんと心の関連を研究する学問を「サイコオンコロジ ー」精神腫瘍学という。
     がんと心のケアについては、私も早くから注目していて、ホームページに記事がある。  がんと心のケアは私の活動の出発であり、おそらく最後だと思う。最後は私自身ががんになり死ぬ時 点まで続くだろう。
     出発は、17、8年前、私の父が末期がんで死んだ。がんが発見された時は、余命6カ月といわれた 。私がまだ、おおやけにうつ病のカウンセリングをする前であった。父は私の最初のクライエントにな った。私は父にマインドフルネス心理療法(当時は、そういう言葉は日本になかった)の心得を教えた 。最期は父はおだやかに旅立った。ただし、私の力ではなくて、父自身の力だっただろうが。
     がんになったらどう生きるか。この問題はマインドフルネス心理療法でも重点の領域だ。マインドフ ルネス心理療法はうつ病者の「自殺念慮」と向き合う。「生きたいのに死にたい」というおそろしい誘 惑の心。がん患者は「生きたいのに死が迫っている」とおびえる。やがて、うつ病になり「死にたい」 と変化する人がいる。死を恐怖していたのに矛盾するのがうつ病である。うつをのりこえたとしても、痛みや死の不安と直面する。
     一般のうつ病は、治ることを目標とする。だが、がん患者のうつ予防、うつ治療は、うつは回復をめざしても、末期がんは治ることを期待できないことが多い。医者が余命何カ月と言われた末期がんについては回復が望めないことが多いだろう。厳しい。おのずと、一般のうつ病とは異なる。マインドフルネス心理療法でも違う。難しい。だが、行わなければならない。
     がん患者のためのマインドフルネス心理療法は、サイコオンコロジーにも貢献するだろう。過去もなく未来 もないという徹底的現在主義の哲学がマインドフルネス心理療法の基盤である。がん患者にも現在しかない。生きている時、死はな い。未来の死を思わず、現在に徹する。マインドフルネス心理療法はマインドフルネスとアクセプタンス(受容)を強調するが、死はアクセプタンスしない方針でいくだろう。否認や抑圧とは異なる。存在するものをないとすることが否認や抑圧であるが、現在一元主義の哲学では、未来は存在しない。存在しないことを深くうなづくことができるならば、 存在しないものを否認できない。理屈では救済されない。現在に徹する実践によって実感される。がんと共に生きることになる。 現在に徹する時に生しかない。死は未来である。未来はない。まだない未来を、今持ってきて、今の生を捨てることは惜しい。症状はアクセプタンスするが、今ない死をアクセプタンスする必要はない。油断して、今に徹することができず思考して不安感情が起きたらアクセプタンスする。 真剣に今に生きることにマインドフルネス(全力集中)に徹することになるだろう。私はそうするだろう。
     若い人には未来が来る。よい治療法も開発されるかもしれないと期待もできる。だが、高齢者、がん患者は将来をあてにできない。今深刻である。  私も高齢になり身体のトラブルを感じる。がんとうつ病、高齢者の介護うつという死が迫る領域のカウンセリングに特化していきたい。
    Posted by 埼メンタル協会/大田 at 10:12 | がん・ターミナルケア | この記事のURL
    パニック障害も心理療法が有効 [2009年06月29日(月)]
     パニック障害も薬物療法だけでは治りにくく、再発を繰り返したり、広場恐怖という行動制限のため 仕事ができずに苦しむことの多い病気です。
     夜に発作が起きる人もいます。夜、救急車を呼ぶ人もいます。

     眠っている時に、パニック発作が起きる人もいますので、心理的な要因ばかりではなくて、生物学的 な変調が起きているという説が有力です。PAG(中脳水道周辺灰白質)が責任部位であるという説が有 力です。
       「パニック障害では他の疾患とは異なり、1日中どの時間帯でもパニック発作が出現する。夜間睡眠 中でも現われ、睡眠時パニック発作と言われる。それは睡眠層の第2期後期から第3期初期またはデル ク睡眠期に出現し、患者は動悸や息苦しさの中で覚醒し、昼間と同じような発作を体験する。」 (「パニック障害」最新医学社、30頁)
     深夜中に息苦しさのため、目がさめ、死ぬのではないかという恐怖感を覚えるとか、目が覚めると、 呼吸がとまりそうで、このまま死んでしまうのではないかと感じる、そのような睡眠時発作が起きる人 がいます。
     睡眠中に発作が起きることを不安に思うと、興奮するために入眠しにくくなり睡眠障害になる人がい ます。
     そうすると、それが、ストレスとなって、身体内に興奮が生じてかえって、発作が起きやすくなりま す。ここは、心理的な要因があります。
     寝ようとする直前に発作が起きる人もいます。睡眠時の発作が起きる予期不安が高まり感情が亢進し てそれが発作を誘発することが推測されます。ここにも心理的な要因があります。

     パニック発作を経験した人は、予期不安と広場恐怖のために学校、仕事に行けない、家族との外出が できないことで長く苦しみます。予期不安も広場恐怖も、<考える>という心理的な問題であり、薬物療法だけでは治りに くいということが知られています。<考える>ことを薬物で止めるとか、内容を変えることは限界があるからです。パニック障害は、認知療法やマインドフルネス心理療法などで軽く なりますが、1,2年のカウンセリングが必要ですので、近くのカウンセラーでないといけません。こ こにも、こういう心理療法が全国に普及させることの重要さがあります。
     パニック障害も長引くと、うつ病になり自殺の危険があります。不安障害はみなそうです。就職できない、学校に行けないこと、家族と外出できないことから自己不全感・孤独感・自責感・罪悪感の思考を繰り返すために苦しみ、うつ病を併発することがあります。
     高齢になると、うつ病、自殺が増加します。薬物療法だけではだめであることは自殺者数が60歳以上に多いことで立証済みです。 自殺防止のために、うつ病、パニック障害、対人恐怖症、PTSDなどに効果のある認知行動療法、マイ ンドフルネス心理療法のカウンセラーを育成配置するようにそれぞれの地域で運動していきましょう。今は、すべての地域で(ここもわずかしかできません)遅れています。熱意のある人の多い地域から始まると思います。ここもまだこれからです。また、遠いけれど熱心な方がおられるので広域で参加できるプログラムも必要だなと感じています。今は講座とグループ・カウンセリングを開催中ですので、講座の終る秋に広域の方が参加できるプログラムを県外(関東信越)のどこかで開催したいと思います。地元に熱心な方が何名かいないとだめだということを痛感しています。そういう地域で実験的試みをサポートしたいと思います。広域から関心ある人が集まり、スタッフとして活動して、広域からの参加希望者を受け入れるプログラムの可能性をさぐります。
    Posted by 埼メンタル協会/大田 at 07:15 | 自殺防止対策 | この記事のURL
    薬への依存 [2009年06月28日(日)]

    薬への依存

     2月22日、NHKで、うつ病の治療について報道した。その時、うつ病の薬の不適切な処方があると 伝えられた。一種の薬で臨床試験をしたはずなのに2種以上の抗うつ薬を同時に処方している医者がい るとか、薬の副作用なのかうつ病本来の症状なのかわけがわからない状態の患者もいる。そして、依存 。 テレビでは、減薬、断薬を指導する医者が紹介された。
     抗うつ薬は依存性がないとは言われているが、正確な言い方とは言えないようだ。うつ病、パニック 障害に抗うつ薬が処方されるが、軽くなってもすぐやめることができない。すぐやめると、離脱症状が おきるとか再発のおそれがあるという。そこでほとんど症状がなくなった段階で少しづつ減らしていく 。まあ、こういうケースは強い依存性はないと言ってよいかもしれない。
     だが、薬を服用しても、1,2年、治らない人は、薬をやめることができない。薬が効いているかど うかわからないのに(治らないのだから)、不安で薬をやめることができない。これは、依存といっていいの ではないか。抗うつ薬を服用しても治らない人に、薬の依存が起きている(一部)。
     こういう人が心理療法を受ける時には、薬の副作用が邪魔をするケースがある。眠い、ボーっとする などの副作用のために、カウンセリングの心理教育を真剣に理解できないとか、課題を実行できないと かの不都合が起きる患者さんがいる。心理療法を開始するのだから、薬をやめようという気にはならな い。やめるのが怖いようだ。すぐ薬をやめようとは言わないほうがいい。依存が起きている。離脱症状の不快な感覚について受 容の心得(マインドフルネス心理療法を半年ほど受けると受容の心得ができる)のない人に減薬、断薬 を言うわけにはいかない。カウンセリングがすすんでからも、主治 医に相談して減薬、断薬を行ってもらう。カウンセリングを受け始めた人は治っていないのだから、主治医が減薬、 断薬を承服するはずがない。薬はそのままでカウンセリングを受ける。症状が軽くなってから主治医に相談して減薬、断薬をすすめていく。
     だが、副作用が強くて、カウンセリングを続けられない人も多い。 薬の副作用(眠気など)が強いために、課題の実行が難しいのは、心理療法を行っていく上で、支障があ るのは事実だ。薬の服用期間が長い人ほど、それがある。
     薬物療法では、一度軽くなっても再発が多い(NHKで、イギリスの調査で44%再発)のだから、軽 くなった段階で、薬を減らして、その副作用もなく頭が明晰になった段階で、心理療法を受けて、再発 予防のためのストレスへの対処の心得をトレーニングするというステップをうつ病の再発予防、自殺予 防対策の標準的な方針としてほしい。薬だけでは再発が多く、再発すれば自殺のリスクが高まるのだか ら。
     薬の副作用が強い人が心理療法を受ける場合、課題の実行が難しいが、どうしたらいいのか、これは 大きな課題である。そのまま、薬で寛解にならないかもしれないわけだが、心理療法の課題が実行でき ない。こういう人たちの再発予防の対策も国が考えてほしい。薬物療法を受ける方向にもっていくとい う対策をすすめているのだから、薬物療法寛解者の再発予防対策まで実行してほしい。そうでないと寛 解、再発を繰り返すおそれがある。それでは、薬の使用が増加して保険の財政を圧迫する。もちろん、再発では、本人や家族は不幸だ。再発による薬の負担になるはずの費用を再発予防対策にまわしてもいいのではないか。
     マインドフルネス心理療法を受けるのに、いいのは 次の順だろうか。
    • 1)成人前(うつ病、不安障害の予防になる)
    • 2)定年前後(更年期うつ病、介護うつ病の予防)
    • 3)ストレスを感じる時
    • 4)うつ病の前ぶれ症状が現われた時
    • 5)うつ病らしいとわかった時(重症化する前)、薬の服用前
    • 6)薬物療法開始後すぐ
    • 7)寛解時
    • 8)薬物療法を受けても治らない場合
    • 9)再発時、ただちに
     イギリスでは、うつ病らしい人にすぐ薬物療法を開始せず、まず、心理療法のカウンセリングを行うという。薬物療法を受ける前に心理療法で治せるならば、薬の副作用がなく、再発も少なく、本人は幸福だろう。日本では、心理療法の普及をはかり、公的に統一的に行うには難しいよう(専門家であるはずの医者がそういう運動をしない。患者家族も団結しない特徴がある病気)だから、家庭や個人の心得として実行できる人はするといい。しかし、うつ病、自殺予防の認知行動療法のスキルを持つカウンセラーは少ないだろうが・・。これまでにない担い手を期待しておるのだが・・・。
    Posted by 埼メンタル協会/大田 at 19:18 | 自殺防止対策 | この記事のURL
    心理療法の自殺予防対策の可能性 [2009年06月25日(木)]

    心理療法の自殺予防対策の可能性

     これまで、うつ病、不安障害(パニック障害、PTSD、対人恐怖症など)についてのマインドフル ネス心理療法によるプログラムをいくつか行ってきました。心理療法による治療を受ける人をクライエ ントといいます。医療の場合の患者さんにあたります。カウンセリングは治すことを想定せずに、傾聴 するだけで、重い人の治療は医者にまかせるものという「カウンセリング」の定義があるようですが、私が行っ ているのは、軽症、重症にかかわらず積極的に治す方針を持ちます。「療法」の提供です。言葉での助言だけによる治療法です 。最近は、薬だけでは治りにくい非定型うつ病、パニック障害、対人恐怖症、PTSD、過食症、依存症、パーソナリティ障害、慢性の痛みなどが増えています。心理療法の重要性を理解すべきです。 次のような方式で行ってきました。
    • A)個別セッション継続方式
       特定の1人のクライエントのためにセッションを繰り返していく。毎週1回か隔週1回か、毎月1回 。
    • B)初回だけ個別、以後グループ・セッション継続方式
       初回だけは、詳細にクライエントの症状を聞いて、適応症かどうかアセスメントする。治療方針を説 明する。2回目からは、10名程度のグループ・セッションで一緒に行う。標準のカリキュラムを10 回とする。日記指導を行う。課題を助言して、毎日の実施量の記録、その日の出来事の記録をするスケ ジュール表(日記)を提出してもらい、それについて助言する。 時々、個人の面接を行い、改善状況のチェック、個人的な助言を行う。
      • (B-1)Closed方式
         2−3か月の間に募集して個別面接を行ない、グループ・セッションは全員、同じ日から開始する。 同じ内容をクライエント全員が進めていく。隔週1回ですすめると、10回であるから20週、すなわ ち、5カ月かかる。この間、新しいクライエントは参加できない。隔週ごとに、学校の1年生、2年生 、と進級して全員同時に10年生となる。
      • (B-2)Open方式
         希望するクライエントの個別面接を随時行い、グループ・セッションに次々と受け入れていく方式。 グループ・セッションには、進度の違うクライエントが混在する。同じクラスに1年生から10年生が いる。クライエントがいつでも参加できるが、カウンセラー(セラピスト)からみれば、難しい教室と なる。同じセッションで進度の違う10人の人を指導するのだから。グループ・セッションは隔週、個 別面接を交替でその間に行なうとします。
     (B-1)は、日記指導、随時の個人面接併用をしないのであれば、理論上は、100人でも受け入れら れます。それは、軽症のクライエントだけの場合でしょう。実際には、日記指導、随時の個人面接併用 をしないと、脱落者が出て、治る割合が低いです。日記指導のできる人が数人いれば、かなり大勢の治療を同時に進行できます。スキルを持つスタッフが多いと、セッションの心理教育(説明)、実習指導、日記指導、個人面接の4つを別の人で分担することもできます。そうなると、治療できるクライエントの数が飛躍的に増加します。
     (B-1)も(B-2)も、日記指導と随時の個別面接併用ならば、1人のカウンセラーで10人のクライエントが限界です。10人のクライエントを 治療するのに、10回のセッションで行う(完治までには、さらにかかります。あとは、1,2か月に 1回のペースでよい)として、5カ月かかります。
     昨年はClosed方式を行いました。今春からはOpen方式でおこなって来て、7月までにかなりの申し込みがありましたので、受付を停止しました。今後何か月かは、この10数名程度のクライエントの方をしっかりとみていく予定です。再発しない程度まで、マインドフルネス、アクセプタンスの心得を習得するのに、6か月はかかります。日記指導、個人面接併用では大勢はできません。申しこまれた人には、真剣にやっていただきます。いい加減では、人生の厳しいストレスものりこえられません。

    心理療法の普及を

     イギリスでは、うつ病の再発率44パーセントという事実から、心理療法者の育成を国の事業として始めた。 うつ病らしい人にすぐ薬物療法を開始せず、まず、心理療法のカウンセリングを行うという。薬物療法を受ける前に心理療法で治せるならば、薬の副作用がなく、再発も少なく、本人は幸福だろう。自殺も減少するだろう。日本の自殺率は、アメリカ、イギリスより悪い。
     薬だけでは完治しにくい病気、障害、心理的ストレス症状がふえています。心理療法が重要です。
     カウンセラーが、10人を治療するのに、日記指導まで含めると毎週1日かかります。うつ病などの 心理療法を1人のカウンセラーが10人のクライエントに毎週1回必要です。5カ月かかります。事務 、整理、個別面接などを考慮すると、年に2つのクライエントグループに提供できるでしょう。 1人のカウンセラーが毎週1回で、年間20人の治療ができます。カウンセラーが10人いれば、20 0人の治療ができます。カウンセラーが毎週3日勤務すれば、600人の治療ができます。
     1人のカウンセラーならば、毎週5日勤務すれば、年間100人、治療できます。10人のカウンセラーがいれば1000人を治療できます。
     こういうことを考えると、心理療法の重要性がわかります。県では、年間の自殺者は1000人とか 2000人(県による)ですから、うつ病になって薬物療法で治らず自殺する人もおられるでしょうか ら、心理療法を提供する施設を作ることの重要さが理解できるのではないでしょうか。自殺予防対策と して考慮していただきたいと思います。そういう施設を各県に作り、うつ病、不安障害などを行う病院 に、そういう施設があることを患者に説明する義務を負う(法律か条令で)ようにすることができない ものでしょうか。そういう施設の医者の診療報酬の額を引き上げるとか、うつ病を治すスキルを持つ心 理療法者の資格を創設して、職業として成り立つようにする政策も必要でしょう。
     うつ病や不安障害が治らず、社会復帰できない人が大勢います。治らず苦しみ、アルコール依存症、 過食症になる人もいます。うつ病には種々の身体症状があり、治療費もかさみます。 高齢者は、うつ病から認知症、介護が必要な状態になることもあります。がん患者、リハビリが必要な人もうつ病を併発します。 心理療法の重要性を理解していただきたいと思います。
    Posted by 埼メンタル協会/大田 at 07:28 | 自殺防止対策 | この記事のURL
    痛みとつきあう [2009年06月22日(月)]

    痛みとつきあう

     慢性的なストレスの一つに、痛みの持続があります。種々の疾患に伴う痛み、が んによる痛み、線維筋痛症、帯状疱疹後神経痛、リウマチなど。
     痛みについては、ホームページにいくつかの記事があります。 (⇒ マインドフルネス総合研究所>痛みの緩和
     私が今、ここ3週間あまり帯状疱疹による痛みに取り組んでいます。帯状疱疹は 妃殿下もかかられたのでした。病名がわかるし、命に別状はないものの痛いのは 困ります。薬を飲みながら、約束した行事(カウンセラー講座、カウンセリング、心の健康クラブ、福祉施設での心の健康体操など) をこなしています。
     がんの痛みの場合、痛みそのものと死の不安とのダプルのストレスで厳しいこと です。痛みを経験したことで、いよいよ、がん、とか、介護などにかかわる領域の うつ予防に特化していきたいと思う気持が強くなりました。
     マインドフルネス心理療法は、マサチューセッツ大学医療センターのジョン・カ バット・ジン氏が、痛みの緩和(上記のホームページに記事があります)にとりく んで痛みの緩和、受容の精神の向上に効果があったことが発表されて、種々の領域(うつ病、不安障害、依存症、パーソナリティ障害、カップルの不和など) にマインドフルネス心理療法が広まっていきました。「痛みのマインドフルネス心理療法」はアメリカの種々のマイン ドフルネス心理療法の原点です。私は、うつ病のマインドフルネス心理療法からは じめましたが、一応標準の治療法ができたので、次は「痛みのマ インドフルネス心理療法」にとりくんでみたいと思います。がん、線維筋痛症、種 々の疾患に伴う疼痛に苦しむ人が多いだろうと思います。こういう方は積極的に緩 和法を求めておられるはずですし・・・(通常のうつ病は薬物療法に向かい心理療法を求めるのに積極的ではない)。痛みは、心理が影響するといわれていますから。今自分に起きていることはそちらに眼を 向けさせる出来事のようです。やるだけの治療は受けてそれでもとれない痛み(心 理的不安も)は受け入れて、自分が今できることに意識を向けていく・・。この時 、痛み(と死の不安)がありながらも、今という瞬間に自分の願うことを真剣に行 う・・・。その時、痛みや不安が軽くなって感じられ、時には全く意識されない。(今、現実、まさに人の前でやっているとき、痛みは意識されません)。
     そういう表面上の、自覚される心理上のことの膝下で、わからないこと(神経、ホルモン、免疫など)が進行していっているのは確実。よくなる か、つらくなるかわからないけれど天命にまかせる。痛みや不安を嫌わず、抑えつ けず、振り回されず(できる治療は受けて)、ただ、自分のしたいこと、できることに全力を傾ける。がん 末期の父や知人にもなにげなく(確立した治療プログラムではなかった)そう助言してきた。今度は、がんではない(という 医者の診断だが)が、やがてはその時がくるだろう。私は同じ心得でいくしかない が、他の人が実行できるようなプログラムを研究したい。これからは、がん、痛み、ターミナルケアなど特化した領域のマインドフルネス心理療法にとりくみたい。新しい領域で、クライエントさんの力を借りながら。
    Posted by 埼メンタル協会/大田 at 19:03 | 痛み | この記事のURL
    脳の変調は不安障害にも [2009年06月19日(金)]

    脳の変調は不安障害にも

     うつ病の人は、快を予測する前頭前野の領域は活性化せず、不快を予測する 領域が亢進気味である。不安障害のこういう研究は少ないようだが、同じ傾向があ るのは、不安障害の患者さんを観察すれば明らかである。
     不安障害は、社交不安障害(対人恐怖症、社会不安障害)、パニック障害、心的 外傷後ストレス障害(PTSD)、全般性不安障害、強迫性障害などがあり、障害 とはいわないまでも、あがりに苦しむ人も多い。あがりがあるため、俳優、スポー ツ選手、芸術家が実力を発揮できない。学生が自分の意見を言えない。働く人が、 会議で発言できない、司会できない、説明発表ができない。こういうことがあって 、仕事で実力を発揮できずに苦しむ。
     (私も、あがりで苦しみ、うつ病で苦しんだ。その当時は、脳に変調があったの は間違いない。がんばろうとしてもだめだったから。現在は、人前で講演、講義も して、うつ病は20年再発していない。脳が変わったのだろう。)
     次の記事に、不安障害とうつ病の併存は非定型うつ病が多いことが記述されてい る。(⇒ 不安障害と非定型うつ病
     不安障害には、予期不安(発作や悪いことが起きるのではと予測する思考をしば しば起こして苦しむ)や広場恐怖(電車、バス、人ごみ、歯医者・美容院などしば らく動けないと思う場所や機会などを避けることで社会的、職業的行動が障害され て、苦しむ)という特徴ある症状がある。この、予期不安も広場恐怖も、不快の予測が基 礎になっている。うつ病の人と似たもので内部前頭前野の亢進があるだろう。うつ 病の場合、不満、嫌悪の思考であり、不安障害の場合は、不安の思考である。似て いるせいか、マインドフルネス心理療法では、どちらも同じようなトレーニングに よって軽くなる。不安障害の場合、常に「不安を予測」するというフィルター、色 めがね、不安警戒の身構えがある。 見る、聞く、感じるなどの時、評価しないで受け止めるトレーニング、不快事象( 不安や動悸など)が起きても評価せず観察して耐えてその変容をみとどける(受容 )心のトレーニングを行っていく。
     長引いたり、重いと自殺を招く、うつ病や不安障害は、背外側前頭前野、海馬の 機能低下、内側前頭前野や扁桃体などの機能亢進があり、カウンセリング、相談も 、そういう変調の治療にむすびつけるようにしないと、恒久的な治癒にならないだろう。 一時的な症状の緩和(寛解)では、復帰が難しい。
     心理療法でさえも、しばらく症状が安定していると油断して、ちょっとした対人 関係で感情的になって(すぐ気づいて意識を転換するということを怠り)、あまりに激しい感情を拡大させたり、何時間 も否定的思考をしていると症状が再燃してしまう。これは、薬物療法でも心理療法 でも同様である。
     安定期間が短いとまだ亢進回路はすたれていないで、大きな感情的出来事ですぐ 復活する。相当長期間、再燃が起こらないと、亢進回路はすたれてしまう。こうな ると、ちょっとのことでは再燃しないから、完治となる。メランコリー型うつ病の 再発、非定型うつ病の鉛様麻痺感、パニック障害のパニック発作は、ちょっとした感情的出来事を処理できないと起きるという特徴が ある。マインドフルネス心理療法を受けても日常生活の行動中にも静かにいる時にも、自己洞察を入れることが大切である。常に「今、ここ」に全力で生きる。油断せず、早い時点で、今ここを見失い、 嫌悪、不安にとらわれていることに気づき、意識を価値実現のことに向け変えることを続けないといけな い。
     ただし、薬物療法とは違って、マインドフルネス心理療法を受けた人は、再燃の意味と再発防止の方法を知っているので、重症化しない。今度こそ、油断するまいという決意が起こり、本当に完治に向けてのさらなる自己の研鑽に励み成長していくだろう。
     このようなうつ病、不安障害の脳の脆弱性は、何年経過すれば消失するのかわか っていない。パニック障害の方が発作、予期不安、広場恐怖などがなくなり普通の 生活ができるようになって5年以上になる人がいるが、こうなると、もう相当のス トレスがあっても再発しないのではないだろうか。うつ病が薬物療法、心理療法で 治った人、軽くなった人も、5年くらいは再燃させないような心の使い方をしたほ うがいい(脆弱性の脳の回路が変わるまで)。ひきこもる、コミュニケーションな どを避けるというのではなく、自分の心を常に観察して、嫌悪的、否定的な思考を コントロールするのである。多少の感情は、受容すればよい。油断して、長く考え たり、激しく反応することがなければ、発作は再燃しない。感情のレベルがある限 界を超えると、非定型うつ病の鉛様麻痺感、パニック障害のパニック発作、過呼吸 、メランコリー型うつ病の抑うつ症状・自殺企図(他の障害の自傷行為、過食、ア ルコール、家庭内暴力も)を誘発するスイッチが入る。
     うつ病、不安障害、過食症、依存症、それらによる自殺、暴力、自傷行為、つら さをまぎらすことによる非行犯罪(大麻、覚醒剤、放火、万引き、虐待など)など 、若い頃に心の教育が充分に行われるならば、減少できる社会問題であると思う。
     大人になってからも、変わることができる。私は40歳から始めた。そして、今も続けている。心は広く深く、探求は生涯つづく。人の苦しみは広く、深く、その解決への助言、支援は途方にくれるほど難しい。 多くの人がマインドフルネス心理療法の研究、臨床に参画してくださる時がくるだろうと期待している。アメリカより20年ほど遅れているが、マインドフルネス心理療法は脳神経生理学の動向と合致しており、うつ病や不安障害など医療モデルの領域では心理療法の主流になるだろうと思っている。アメリカで盛んになっているのを知って心強い。種々のプログラム (弁証法的行動療法、行動活性化療法、マインドフルネス認知療法、ACTなど)がある。 まだ、うつ病についてのスタンダードは完成していない。日本では、 2、30年かかるかもしれないが、幸福を求める歴史の必然だろう。日本のあちこちに、外来のものと国産のものと、種がまかれているような状況にあると見える。
    Posted by 埼メンタル協会/大田 at 10:39 | パニック障害 | この記事のURL
    うつ病の患者は不快の領域が亢進 [2009年06月18日(木)]
     前の記事で、うつ病の人は不快予測の脳が亢進しているという研究があると いいましたが、こちらに紹介しています。
    マインドフルネス総合研究所のHP
      「うつ病では快予測に関与する左前頭前野の活動が低下していたのに対し、不快予測に関与する右前頭前野、前部帯状回の活動は亢進しており、不快予測が優位な状態となっているため悲観的思考になることが推測された。」
     うつ病の人は、背外側前頭前野(ワーキングメモリ)、眼窩前頭前野(感情抑制、コミュニケーション)、セロトニン神経の機能低下、逆に、右内部前頭前野、前部帯状回(情動領域) 、扁桃体などの機能亢進が報告されています。
     うつ病や死にたいという人の相談、カウンセリングを行う人はこういうことを理解しておいて、こういう変調を改善する方針で接しないとせっかくの好意もからまわりになるのではないかと思います。再発が多いのもこういう領域が充分に回復していないためであろうと推測されます。
     こういう脳の変調を正常化するには、長くかかります。カウンセリングを受けたり、薬物療法を受けたりして、わかった、 治ったと思っても、何かのストレスによって、すぐ賦活します。再発予防にも、軽くなってからの長い期間のトレーニングが必要です。 3か月から2年くらいの期間のサービス提供が必要です。個人的なカウンセリング、グループ・セッション、継続のデイケアサービスが有効でしょう。 だから、うつ病の方の支援、自殺防止の活動は長期的なかかわりが必要です。効率のよい治療法、デイケアサービスの研究、提供の整備が国、自治体の責任でしょう。
     これが成功して、うつ病の人が治ると、自殺防止、個人の幸福の実現はもちろんですが、薬物療法の費用削減、働く人の復帰による税収増加、生活保護費の減少、介護費用の減少(高齢者のうつによる)など国や自治体の予算面の効果があります。医者も長引くうつ病患者の減少により、高度の専門的な病気の治療に専念する時間がふえます。
    Posted by 埼メンタル協会/大田 at 07:43 | うつ病 | この記事のURL
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