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HRにおける働き方改革をAIで実現 [2017年07月16日(Sun)]

HR×AI」(HRHumanResources:人事)の事例は、今までそれほど多くないと思われるが、ここにきてかなり動きが出てきている。今回は、国レベルの動向と民間事例2件について報告する。


先ず、国レベル、産業界全体での動向を見よう。国の政策「働き方改革」の実装は、まさに急務だ。昨今は先進技術のHR領域での応用が注目を浴び始めており、研究活動が活発化している。こうした中、人事評価や採用、人材育成等へのAIの活用やIoTによる労務管理、ビッグデータを活用した人材運用など企業における人事機能の向上が求められる。

経済産業省主導で推進される「IoT推進コンソーシアム/IoT推進ラボ」で「HR-Solution Contest」を開催。企業が抱える多くの人事・労務上の『課題』を解決するための優れたアイデア・ソリューションを募集している。(最終選考会は725日)


事例1:TIS社、HRAI(機械学習)の導入

同社は、HRテクノロジーを活用した人材マネジメント、人事課題に取り組む。クラウド、IoT、データ分析、AIなどの最先端テクノロジーを活用。働き方改革を含む人事業務変革、人事業務における「デジタルシフト」を目指す。

まずはAIの手法<機械学習>による実証実験を行った。テーマは「退職リスク予測分析」。過去のデータから、退職に影響を与える要因を探り、退職防止施策に役立てる。影響分析の結果、過去の異動回数や通勤時間が退職傾向に影響があり、人事の肌感覚とは異なる視点の示唆が得られたという。

その結果、「退職者予測モデル」を構築し、現有社員に適用して退職リスクを80%以上の精度で予測できた。AI(機械学習)による業務での活用の可能性を確認できたという。

その後、この成果を生かして「HRアセスメントサービス」として事業化している。「機械学習×人事コンサルタント」、「データハンドリング技術」等のメニューが提供されている。


事例2:フォーラムエンジニアリング社、IBMWatsonによる人材マッチング

最適な“人財”選出にAIを活用、マッチング精度の飛躍的向上で新ビジネス創出を目指す。

人材確保と採用精度の向上は、どの企業でも喫緊の課題だ。ところが、人間が行う採用活動では、ミスマッチも多い。人工知能(AI)と会話しながら人材マッチングを行うシステムを開発し、さらに公開を果たした企業がある。技術者に特化した人材サービスを全国で展開する「フォーラムエンジニアリング」社だ。そこで活用されているのがIBMの人工知能 Watsonだ。同社はWatsonを活用した人材マッチングビジネス「Cognitive Staffing」を展開する。流動化する技術者と技術者を求める企業を適切にマッチングするサービスへのニーズは、今後さらに高まるのは間違いない。

以上2件の事例は、奇しくも、人事業務の入口(採用)と出口(退職)を取り上げているのが興味深い。


(投稿者 JISCA会員 倉石 英一 kuraishi@kkcom.comJISCA照会先 JISCA@jisca.jp


出典

・経済産業省サイト「IoT推進ラボ-5回「IoT Lab Connection」及び「HR-Solution Contest」を開催します!」2017510

http://www.meti.go.jp/press/2017/05/20170510004/20170510004.html

TIS主催セミナー 講演「デジタルHRが切り拓く人材マネジメント上の真の課題の発見」(TIS 駒井成彦氏、板井夏枝氏) 2017516

フォーラムエンジニアリング社サイトIBM Watson」を活用した 日本初の人材マッチングシステムを運用開始」2016426https://www.forumeng.co.jp/topics/2016/445.html

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Posted by JISCA at 10:55
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