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NO:5689   9月26日『アメリカがSDF支援強化』 [2019年09月23日(Mon)]
アメリカがシリアのSDFに、大型支援を送っている、という情報が流れて来た。それによると、アメリカはイラクの北部セマルカから、ポントン橋を通りチグリス川を越えて、武器を運んだというのだ。そして、それはSDFの支配するハサカ、ラッカ、デルズールに運ばれたのだ。

 それは、トラック175台で武器や弾薬を、SDFに送ったというのだから、大量としか言いようがあるまい。しかも、その前の9月15日には、150台のトラックで、武器を送りつけているのだ。3月以来アメリカは、3000台のトラックでSDFに、武器を送っているのだ。

 一体アメリカは何を考えて、こうした大規模な武器支援を、SDFに送っているのであろうか。述べるまでも無く、SDFはトルコのPKKとつながる、クルドのミリシアであり、SDFへの武器支援は、トルコにとっては極めて、危険な動きであろう。

 この情報にあわせて、SDFへのアメリカの武器支援は、シリアのIS(ISIL)に対抗するものだ、と言っているのだがそれは事実であろうか。シリアにとってもSDFへの武器支援には、問題であろう。

 国連安保理のバシリナ・ベンズヤ将軍は、SDFがシリアのデルズール、ラッカ、ハサカ、アレッポなどで、テロリストを訓練していると言うのだ。

 アメリカはイスラエルと協力して、シリア国内の反政府勢力、に支援を送っているということも事実だ。そのなかにはIS(ISIL)も含まれている。

 今後、トルコはアメリカの意志とは違う、シリア対応を始めそうだが、その場合の攻撃対象は、SDFが主要となろう。そうなれば、今回アメリカが送った大量の武器は、対トルコ戦で使われるのが、主だということになろう。トルコの苦戦が予想される。
Posted by 佐々木 良昭 at 07:46 | この記事のURL
NO:5688   9月25日『ISメンバーがトルコで逮捕』 [2019年09月22日(Sun)]
IS(ISIL)メンバーが、トルコで逮捕された。逮捕者の数は3人であり、彼らは皆外国籍の者たちであった。IS(ISIL)へのリクルートや、新メンバーへの、武器の提供を行っていた模様だ。

逮捕されたのは西イズミール地域であり、外国人のIS(ISIL)メンバーだった模様だ。そのうちの一人の名は、ムハンマド・ラマダンであり、明らかにトルコ人ではない名前だ。彼はIS(ISIL)のメンバーであると同時に、処刑部隊のメンバーでも、あったようだ。

これまでに、トルコでは300人以上の国民が、IS(ISIL)によって殺害されているが、この殺害にムハンマド・ラマダンが、関与したか否かは不明だ。

トルコの治安部隊は長期間、対IS(ISIL)掃討作戦を、進めてきていたが、今回の逮捕はその一環であろうか。
Posted by 佐々木 良昭 at 10:36 | この記事のURL
NO:5687   9月24日『エジプトで反大統領デモ』 [2019年09月22日(Sun)]
エジプトで久しぶりに、反政府デモが起こった。デモ参加者の数は、あまり多くないようだが、人口の多い国であるから、政府のコメントによれば、デモ参加者の数はあまり多くない、と言う判断であろう。他の国なら相当な数、と言う判断が出ていたものと思われる。

しかし、報道写真を見る限り、デモの規模はそう小さくないようだし、首都のカイロだけではなく、ギザ、アレキサンドリア、スエズ、ガルビーヤ、ダクハリーヤ、ベニセーフ、シャルキーヤ、ダミエッタと広範に渡って、行われたようだ。

地方でも、デモが起こったと言うことは、しかるべき組織が存在し(多分ムスリム同胞団がデモを、裏から指揮しているのであろう)、同時期に多くの場所で、デモが起こるように、働きかけたものであろうことが、想像できる。それだけ今回のデモは、実は大規模なものだった、ということであろう。

こうした広範に渡るデモでは、政府は首都カイロでのデモを、どう押さえ込むかが、重要であろう。首都でのデモが大荒れに荒れ、流血や死者が出たのでは、国際的にも知られるところとなり、対応は難しくなろう。既に国際人権団体は、人権を守れと呼びかけている。

エジプト政府はカイロの中心地、タハリール広場に集まった、デモ隊に対して、催涙弾を発射している。この催涙弾は結構毒性が強く、相当きついものだ。トルコのイスタンブールで、この催涙弾を体験したのだが、嘔吐、涙、のどの苦しみと、相当多くの反応が出たことを、記憶している。

パレスチナでも催涙弾は、イスラエル軍によって使用され、彼らは香水、オーデコロンが有効だと言っていた。イスタンブールではオレンジが、催涙弾の害を和らげる、と友人が言っていたことを、思い出す。

さて、このデモ隊はシーシ大統領の、辞任を要求している。『シーシ大統領は去れ!』と叫んでいるのだ。その理由は多くの受刑者が、長期の受刑判決を受けていることや、刑務所内での待遇が、悪すぎることなどに加え、物価高などの生活苦に、よるものであろう。

エジプト政府が財政難から、IMFの資金を受け入れたが、それは政府の食料、生活必需品に対する、補助金を減らすことを、強いられるのだ。従って、庶民にとっては
IMFは敵なのだ。それでもIMFは、エジプト政府がIMFの指導に従って、経済改善に努力しており、その成果が上がっている、と賞賛している。

エジプト政府はデモの規模が小さいとし、報道も控えめにしており、地方では首都カイロでデモがあったことを、知らずにいるのだろう。しかし、アラブ社会はエジプトに限らず、人の口から口に伝わる、情報の流れが極めて早く、それは伝わる段階で、憎しみを強め、政府の弾圧振りを、誇張していくのだ。

その結果、政府はデモを抑えきれなくなる、ということだが、今回はどうなのであろうか。いずれにしろ、今回のデモはエジプトでは、大分しばらく振りのことであり、やはり充分に警戒するに越したことは、無いのであろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:14 | この記事のURL
NO:5686   9月23日『ロシアが伝えたサウジアラビアの危険な情報』 [2019年09月21日(Sat)]
ロシアが9月21日に伝えた、サウジアラビアに関する情報が、気になってしょうがない。それは、サウジアラビアが同国の、製油所に対して行われた、ドローンによる攻撃について、アメリカとは全く異なる認識を、持っているようだということだ。
ロシアが伝えたところによれば、サウジアラビア政府内部では、同国の製油所に対する攻撃は、イランが行ったものではなく、、他の国が行ったものであろう、と考えているということだ。
その他の国とは、一般的にイスラエルであろう、と考える国が中東には多いようだ。その根拠は、イスラエルがイランの長距離ミサイルの開発と、将来の核兵器開発を恐れており、今回のサウジアラビアの製油所攻撃を、イランの犯行として、アメリカにイラン攻撃をさせたいと、望んでいるからだというのだ。
 しかし、私が推測するまでも無く、多くの中東の国々が、そう考えているこということは、アメリカも察知していよう。そうなれば、アメリカにとっては、今回のサウジアラビア政府筋の情報は、極めて不愉快なものであろう。
 トランプ大統領がイランと、戦争をしたくないということは、誰しも理解していようが、アメリカの政府内部には、ポンペオ国務長官のように、イランを攻撃したいと望んでいる者も、少なくないのだ。
 少なくとも、アメリカはトランプ大統領を含め、今回のサウジアラビアの製油所攻撃を口実に、イランを締め上げたい、と思っている者は、多数いよう。トランプ大統領も然りであり、彼はイランに対する新たな制裁を、行う意志を固めているようだ。
 そうした矢先に、被害を受けたサウジアラビアが、犯行はイランによるものではない、と言い出したのでは、アメリカとしてはイランに対する、制裁強化を進めることは、難しくなるし、そんなことをすれば、世界の顰蹙を買うことになろう。
 アメリカはサウジアラビアに対して、何らかの意地悪をしないでは、済まされまい。それが何時、どのような形で表面化してくるのか、見物だ。大国は自国の意志を通すことを、力の証明と考え、極めて厳格にそれを実行したがる、傾向がある。さて、次の一幕はどうなるのか、見物だ。
Posted by 佐々木 良昭 at 21:04 | この記事のURL
NO:5685  9月22日『イエメンドローン攻撃で米の信用がた落ちに』 [2019年09月20日(Fri)]
イエメンのホウシ・ミリシアが実行した、サウジアラビアの製油所攻撃は、大きな成果をもたらしたために、サウジアラビア政府には、相当なショックであったろう。そして、その結果は、アメリカにとっても大きな問題を、生み出したようだ。
アメリカがこれまでに、サウジアラビアに売りつけた、最新の武器は、ホウシ・グループが放つ幼稚な、ドローンに歯が立たなかったということだ。そのために、サウジアラビアの製油所は炎に包まれ、同国の石油生産は半減したのだ。
その結果、サウジアラビアは大産油国であるにもかかわらず、緊急にイラクから石油を輸入しなければ、ならない事態に追い込まれている。数週間が数ヶ月に伸び、サウジアラビアの復旧は、もっと遅れそうだ。
それは復旧現場に対して、ホウシ・グループが今後も、攻撃を加える。従って現場の技術者や作業員は、危険だから逃げろ、と言っているからだ。ホウシ・グループはまだまだドローンを、保有しているようでもある。従って彼らは今後も、サウジアラビアへの攻撃を、継続しよう。
アメリカがサウジアラビアと、強い関係を維持出来てきたのは、サウジアラビアの王家と国家の安全を、保証してきたからだ。しかし、現状から考えると、今後はそれが不可能だ、ということが分かろう。
アメリカはサウジアラビアの安全を、保証する代わりに、石油の貿易をドル通貨に限定させ、それを他の産油諸国にも義務付けてきたからだ。そのため、アメリカは自国通貨であるドルを、世界最強の通貨として、維持出来てきたのだ。
今回のホウシ・グループによる攻撃の成功で、サウジアラビアはアメリカの武器が、信用出来なくなり、アメリの保護も信用出来なくなった。結果的に、サウジアラビアは今後、ロシアの武器の購入に、動いて行こう。既にその交渉は始まっている。
つまり、アメリカのドル体制は崩れかけている、ということなのだ。アメリカがイランからアラブ湾岸諸国を守ってやる、そのために各国は、合同軍に参加しろと言ったが、数カ国しか参加していない。それどころか、今回アメリカはイランが、サウジアラビアを攻撃したのだ、と主張したが多くの国々は、それを信用しなくなっている。
結果的に、フランスが調査チームを、サウジアラビアに送ることになった。フランスは政治的な判断を入れて、調査結果を発表しよう。つまり、イランがやったことは確証出来無い、と言い出すかもしれないのだ。
ドローンという、始めはおもちゃから始まったものが、超大国アメリカを倒しそうな、勢いを持ってきているということだ。ドローンはどこの国でも簡単に作れ、世界の武器の取り引きは、下火になるのではないか。忘れてならないのは、アメリカ軍もそのドローンの標的に、なる危険性が高まっている、ということだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 08:11 | この記事のURL
NO:5684   9月日21 ISは何処へ行ったのか次の作戦は』 [2019年09月18日(Wed)]
このところ、しばらくIS(ISIL)に関する情報が、出てこなくなった。嵐の前の静けさなのかどうか。少なくとも、IS(ISIL)が急に体力を落とし、活動を諦めたとは、考えられない。何かとんでもない計画を、立てているところだ、と考える方が正解ではないか、と思われる。

私の嫌な予感では,IS(ISIL)がサウジアラビアに対して,攻撃を計画しているのではないか,ということだ。以前に報告したと思うが,IS(ISIL)は既に、イエメンに潜入しているのだ。イエメンからなら幾らでの協力者がおり、サウジアラビアに対する攻撃は、簡単であろう。

 最近、イエメンのホウシ・グループが実行した、サウジアラビアの製油所に対する攻撃は、世界中で問題になり、未だに続いている。それに加え、アメリカは真犯人をイランと決め付け、充分に証拠が出たら、攻撃すると息巻いている。

 問題は、アメリカにもイランにも、戦争を起こす気はない、ということだ。だが、アメリカとしては、サウジアラビアとの関係から、何らかの行動を、起こさなければなるまい。そうなると、IS(ISIL)は失地挽回と宣伝のために、サウジアラビアに対する攻撃を、仕掛けるかもしれない。

 つまり、アメリカとイランの軍事衝突、というテーマから世界の耳目を、ずらそうとして、IS(ISIL)にとんでもない攻撃、をかけさせるのではないか、ということだ。石油という世界のエネルギーの供給に、大問題が発生すれば、おのずと世界はその方に、目を向けよう。

 石油輸送のパイプラインや製油所、備蓄用タンク、積出港、と攻撃対象は幾らでもある。そして、最も世界の耳目を集めるのは、人的被害であろう。既にサウジアラビアの首都リヤドへの、攻撃が話題に上り始めている。リヤドへの攻撃が実行されれば、人的被害は、大変な数に上ろう。

 そうなれば世界の注目は、IS(ISIL)によるテロ攻撃に、集中しよう。そうなることの無いよう、祈るばかりだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 21:32 | この記事のURL
NO5683 9月20日『ハメネイのご託宣は正しいだろう』 [2019年09月18日(Wed)]
イランの最高指導者であるハメネイ師が、アメリカの中東政策について、批判している。彼曰く圧力、つまり力による対応は、やがて敗北するだろう、というのだ。実はアメリカは既に、中東で後退気味の状態に、あるのではないかと思える。

アメリカは最大の友好国であったイランを、革命で失い、トルコも結局はシリア対応で失いつつある。トルコが進めたがっている、アメリカのF35輸入では、アメリカが拒否したため進まず、ロシアがその間隙を縫って、S35、S57の売り込みに動いている。既にロシアのS400ミサイルが
輸出されており、アメリカのパトリオット・ミサイルは、売れないのではないのか。

このため、トルコとロシアとの関係は進み、その反対にアメリカとトルコの関係が、ぎくしゃくのレベルでは無いほど、異常な悪化の状態になっている。

トルコのインジルリク空軍基地を、アメリカはいま使えない状況に、あるそうだ。アメリカはシリア作戦で当然、インジルリク空軍基地を使いたいはずなのだが、トルコとの関係が悪化しているからであろう。いまアメリカが使っているのは、ヨルダンの基地であり、カタールの基地なのだ。

イスラエルとアメリカの関係も、今度の選挙結果次第で、悪化しそうだ。ネタニヤフ首相は結果的に、過半数を取れず、連立工作を進めるであろうが、それが失敗すれば、ガンツ氏が首相になりそうだ。

加えて、サウジアラビアを始めとする、アラブ湾岸諸国との関係も、次第にアメリカが信用を、失ってきているのではないか。サウジアラビアがイエメンのホウシ・グループに攻撃され、製油所が大ダメージを受け、そのためにサウジアラビアの石油生産は半減し、復旧も今後ホウシ・グループの攻撃が、繰り返されれば、危険で無理となろう。

サウジアラビア政府は1〜2か月で、復旧という予想をしているが、半年一年後ですらどうか、という状態ではないのか。

今回のサウジアラビアの製油所攻撃で、アメリカの武器が役に立たないことが、明らかになった。確か、アメリカがサウジアラビアに売り込んだ武器の、合計代金は数千億ドルにも上るのだ。当然、サウジアラビア政府は今回の、製油所攻撃の後、アメリカ製武器に疑問を、感じ始めていよう。


そこで、プーチン大統領は『ロシア製兵器を買わないか。』とサウジアラビアに話を持ち掛けている。トルコがS400の購入に動き出したとき、サウジアラビアも
S400を買いたい、という動きをしていた。今回はそれに拍車が、かかることになろう。

トランプ大統領は今回のサウジアラビアの、石油施設攻撃後、『これはイランによるものだ。』と言ったが、何の具体的な証拠も示していない。

そして、トランプ大統領は彼の得意の脅しで、イラン攻撃を口にしている。だがアメリカの国防総省も、それには気が進まないようだ。戦争を始めたらアメリカが負ける公算が、高いからだ。

結局、アメリカは今回のホウシ・グループという、前近代的な組織の前に、太刀打ちできなくなっているということだ。恐竜の時代が終わったように、いまアメリカも世界の超大国の地位を、失う方向に動き出している、ということか。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:28 | この記事のURL
NO5682 9月19日『イエメンがサウジ製油所の外国人は出ろ』 [2019年09月17日(Tue)]
イエメンが放ったドローンが、サウジアラビアの製油所ニ個所に対して、大きなダメージを与えた。そのことは間もなく、サウジアラビアの石油生産量の、大幅な減少となり(半分程度減少)、世界を震撼させることとなった。石油価格は10〜16ドル以上も、値上がりしたのだから、当然であろう。
 イエメンのホウシ・グループが、犯行声明を出しているにもかかわらず、アメリカは真犯人はイランだ、と言い始め、証拠も握っていると強気だ。しかし、例によってアメリカは明確な証拠を、何も出していない。悪い言い方をすれば、でっち上げのイラン犯行説であり、イランを追い込むために、今回のサウジアラビア製油所攻撃は、利用されているということであろう。
 日本のようなお人よしは、アメリカの言うことをすぐに、何の証拠もなしに信用し、受け入れるのであろうが、世界の主要国はそうではあるまい。ヨーロッパ諸国はアメリカの嘘に辟易しているのだ。
 アメリカにとっては、今回のサウジアラビア製油所攻撃は、イランを貶めるのに、好都合であり、アメリカに世界を従わせるのにも、好都合であろう。一度は失敗したアメリカ連合による、イラン包囲網が再度語られ、各国はしぶしぶ従うかもしれない。その場合は日本も、バーブルマンデブ海峡警備(紅海の出口)などとは、言っていられないかもしれない。
 アメリカはイランのフゼスタンから、ミサイルが発射されたとか、イラクにあるイランの革命防衛隊基地から、ドローンが飛ばされ、攻撃がなされたなどと言っているが、問題は今後、この手の攻撃が継続されるか、ということだ。既に、ホウシ・グループは再攻撃を、口にしているし、一番関心がもたれるのは、ホウシ・グループが語った警告だ。
 イエメンのホウシ・グループが出した警告は、『サウジアラビアの製油所で働く、外国人はすぐにそこから出ろ、再度の攻撃があり、お前たちは危険な状態にある。』という内容のものだった。これは人道的な警告などではなく、サウジアラビアとアメリカに対する、警告であろう。
 これは単に外国人の身の安全を守るために、語られたのではなく、サウジアラビアの製油所の修復が、危険だと言っているのだ。その結果、サウジアラビアの製油所は、修復が大幅に遅れ、石油の生産が正常化するには、半年ではなく、1年以上もかかるかもしれな、ということなのだ。
 そうなれば、イランにとっては好都合であろう。アメリカにとっても、石油価格の高騰は、好都合なのだ。世界の大消費国はこぞって、イランの石油購入に動き、アメリカの意向を無視することになろう。背に腹は代えられない、アメリカが何と言おうとも、中国やインドは買いに走ろうし、ヨーロッパ諸国もしかりであろう。
 今回のサウジアラビアの製油所に対する攻撃が、イランによって行われたとか、イエメンのホウ・グループによって、行われたのかは、問題にならなくなろう。ホウシ・グループはサウジアラビアの石油生産再開が遅れるために、攻撃を継続すると言い出しているのだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:09 | この記事のURL
NO:5681   9月18日 『サウジアラビア石油施設攻撃とその裏』 [2019年09月16日(Mon)]
サウジアラビアの石油施設が、イエメンのホウシ・グループによって、ドローン攻撃を受け、いまサウジアラビアの石油生産量は、半分に低下している。これは世界全体に大きな影響を、与えることは必死であり、アメリカは備蓄石油を、放出することを決めた。
しかし、考えようによっては、これはアメリカにとっても、イランにとっても、好都合な部分もあるのではないか、と疑いたくなる。アメリカはこの事件とイランを結びつけ、イラン非難と制裁強化を、行うことが出来るし、サウジアラビアに対して、防衛用の武器を売りつけることが、出来るからだ。
イランはといえば、サウジアラビアが石油生産を半減したことで、自国石油の国際市場での価値を、再評価させることが出来る。世界の消費国は競って、イランのエネルギーを購入しようとするであろう。
実際に、世界はそう動いている。イランはこの結果、ヨーロッパ諸国に対して、イランが核合意から抜けないようにするためには、50億ドルの資金を、出せとも言っている。イランは石油やガスの、大生産国であると同時に、潜在的巨大市場でもある。イランには欧米が手掛けたい、メガプロジェクトが沢山あるのだ。
さて、サウジアラビアのアブカイクとクライスの、製油所がイエメンの奉仕グループによる、ドローン攻撃で破壊され、サウジアラビアの石油生産量は、986万BDから570万BCに下がった、つまりほぼ半分の量になったということだ。同時に、ガスの生産量も半分に、下がっている。
こうしたことから、アメリカはイランの石油ガス輸出を、認めざるを得なくなるだろう、と専門家たちは見ている。それは、トランプ大統領が何度も要求してきた、イラン・トップとの対話が、実現する可能性を、感じさせるものだ。もちろん、現段階ではイラン側には対話の意志が無い、と語っている。
イエメンのホウシ・グループが、サウジアラビアに攻撃を、加えるだろうということは、9月3日の中東TODAYで、書いていたが、まさにその通りに、なったということだ。このホウシ・グループによる、サウジアラビアへの攻撃が、エスカレートしないことを、祈るばかりだ。そうでなければ、首都リヤドへの攻撃で、多数の死傷者が出る、危険性があるからだ。
さて、攻撃はイエメンのホウシ・グループによって行われ、それは同じシーア派である、イランの支援を裏から受け、大量のドローンを所有していたから、10機ものドローンで攻撃することが、可能だったのだと言われているが、ここに来て異説が飛び出して来ている。
それは、イランがイラクの基地から飛ばした、ミサイルによって攻撃が行われた、という説だ。その最初の発進者はイスラエルであり、次いでポンペオ国務長官が、この情報を追いかけ、主張している。彼はイランがこれまでに、100回以上もの攻撃を、背後から進めていた、とも主張している。
ポンペオ国務長官は首になった、ボルトン顧問と並んで、強硬路線を主張する人物だ。従って、イスラエル説に最初に飛びつくのが、彼であることに何の疑問も浮かばない。同時に、このイラン犯行説には、大きな疑問符が浮かぶのではないか。
もう一つ気がかりなのは、イエメン側が攻撃の後『我々の仲間はサウジアラビア国内に沢山いて、情報が届けられている。』と言ったことだ。イエメンのホウシ・グループの仲間といえば、サウジアラビア国内で働くイエメン人を、最初に想像する。次いで、サウジアラビアの反体制派の、サウジアラビア人たちだ。また、サウジアラビアに潜伏している、IS(ISIL)からの協力も、否定することは出来まい。
サウジアラビアのイエメンに対する戦争は、2015年3月に始まり、既に5年の歳月が経過し、多数の犠牲者を出し、インフラはずたずたに破壊されている。どうやら戦争は最終局面を向かえ、サウジアラビアは相当苦しい戦いに、追い込まれているようだ。
最近では、サウジアラビアがイエメンとの停戦を、口にし始めている。サウジアラビアでアブドルアジーズ王子が、エネルギー大臣に就任して、間も無く今回の攻撃が起こったが、あらゆる意味でサウジアラビアの、暗い将来を想像させるのだが。
Posted by 佐々木 良昭 at 10:04 | この記事のURL
NO:5680   9月17日『ドローンが戦争を容易にした』 [2019年09月15日(Sun)]
ドローンは次第に精度を、上げてきている。そして、ドローンは安価で、敵を攻撃できる能力を、持つようになった。ドローンが安価なために、一度使うだけで相手に撃墜されても、大きな損害にはならないし、多数を所有することも容易だ。
そして笑えるのは、ドローンのスピードが遅いために、攻撃が逆に難しくなっていることだ。以前投手の投げるスローボールを、打者が打てなかったのに、似ているではないか。ドローンが低空で飛べるために、レーダーにも捕まらない状態が、出来てきてもいる。
このドローンは何十種類とあるのだろうが、多くの国が容易に作れる、ということも特徴だ。そして、いまそれが世界の兵器市場で、売買されているのだ。トルコも作っているし、イランも作っている。それを解体したものであろうが、イエメンに持ち込まれ、再度組み立てられ、実戦に使われているようだ。
巨額の軍資金を投資して、アラビアが買い求めた、アメリカ製の武器は、このドローンに太刀打ち出来ないでいる。それはアメリカ製の武器の性能が、悪いからではなく、武器の種類が、違うためだ。
結果的に、ガザを攻撃するイスラエル軍のドローンが、簡単に撃墜されているし、イエメン・サウジ戦線では、サウジアラビアの石油施設が次々と、繰り返し攻撃されている。サウジアラビアが世界最大の産油国なだけに、イエメンによるサウジアラビアの、石油施設への攻撃は、世界の経済に大きな影響を、及ぼすことになっている。
 サウジアラビアの石油パイプラインや、ポンプ・ステーションが攻撃され、つい最近では、サウジアラビアの最大の製油所が、攻撃され炎上する模様が、写真で公開された。そのイエメンが使用するドローンの飛距離は、伸びておりペルシャ湾岸まで、届くということだ。その事は、サウジアラビアのペルシャ湾岸にある、石油積出港も製油所も、攻撃されうるということだ。
 そして、もっと恐ろしいのは、イエメンが所有しているドロ−ンで、サウジアラビアの首都リヤドも攻撃できるということだ。そんなことになれば、相当数の犠牲者が出ることになろう。それでもサウジアラビア側には、完璧な防衛体制は、出来ていないというのだ。
 貧者の核爆弾という話や、細菌兵器の脅威は広く伝わったが、このドローンもその種の、安価で効果的な武器だ、ということだ。それは現段階では、主に中東地域で使用されているが、今後世界中に広がっていこう。今から対抗策は、考えておくべきであろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 08:59 | この記事のURL
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