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NO:5559   5月31日 『ボルトンの馬鹿げた主張イラン非難』 [2019年05月30日(Thu)]
アメリカの政府高官であるボルトン国家安全担当アドバイザーが、馬鹿げた主張を繰り返している。彼はアメリカ軍にイラン攻撃をさせたがっているようだ。その事でこれまで、トランプ大統領との意見の食い違いが大きくなり、トランプ大統領はボルトン国家安全担当アドバイザーとポンペオ国務長官を首にするのではないか、と噂されている。

 今回、ボルトンが言い出したのは、イランがサウジアラビアの石油タンカーを攻撃した、というでまかせだ。どう考えてもアメリカが、イランに対する非難のトーンを上げている時期に、イランがサウジアラビアのタンカーを攻撃するとは思えない。そんなことをしたら、世界中からイランの主張は、認められなくなるからだ。

 次いで、ボルトンが主張したのは、サウジアラビアのヤンブーにある石油ターミナルが、攻撃されそうだという話だ。これもどうも納得がいかない。しかも、ボルトンの主張には、明確な根拠は一つもない。言わば思い付きででまかせのイラン非難を、並べているだけのような気がする。これが元でアメリカ軍が、イランを軍事攻撃するようなことがあってはなるまい。

 アメリカがイランを攻撃するとなれば、イランの核施設が真っ先に攻撃されようから、その結果は述べるまでも無く、人道も何もあったものではあるまい。ただアメリカはそのような非人道的な攻撃を、これまでに何度も繰り返してきているし、嘘の非難でそれを実行してきているから、ありえないとは言え無い。

 イラクのサダム体制打倒は、イラクが核兵器を開発している、という嘘で始められ、結果的には核兵器開発を、証拠付ける何も出てこなかった。また、リビアのカダフィ体制打倒も、根拠のない話で行われ、リビアはいまだに内戦状態にある。

 いまアメリカの軍事攻撃にブレーキをかけうるのは、トランプ大統領の常識的判断にかかっていよう。
Posted by 佐々木 良昭 at 08:04 | この記事のURL
NO:5558   5月30日 『S400の引き渡し遅れる』 [2019年05月29日(Wed)]
トルコが購入したロシア製ミサイルS400は、当初の予定よりも遅れて、届けられそうだ。その事を明らかにしたのは、トルコのアカル国防相だ。ロシア側に問題があるために遅れるのだろうが、どうもしっくりしない感じがする。

他方、このS400ミサイルのトルコの購入に、反対しているアメリカ側は、この問題の解決は急がない、と言い出している。アメリカの言う解決とは、S400のトルコによる輸入を、止めさせることであり、問題の解決を急がないということは、今後も輸入阻止のための交渉を、トルコ側と続けるということだ。

何のことは無い、アメリカがS400のトルコによる輸入に、反対する理由の本音は、アメリカ製パトリオット・ミサイルを、買わせたいからに他ならない。そこでアメリカ製のF35戦闘機2機を、試験用にトルコ側に引き渡していたが、それも引き上げるとまで、言っている。

しかし、これは場合によっては、ロシア製のスホイ戦闘機に代えられてしまう、可能性を否定出来無い。ロシアにはアメリカ製のF35よりも、優れたスホイ戦闘機があるのだ。しかも、ロシアはアメリカとは異なり、S400ミサイルについても、戦闘機についても、技術協力してもいい、と言っているのだ。

だが、アメリカはパトリオット・ミサイルをトルコで製造したり、F35戦闘機の技術を伝えることを、拒否しているのだ。こうしたアメリカの対応が長引けば、アメリカとトルコとの信頼関係は、完全に崩れてしまうかも知れないし、それはトルコの加盟している、NATOそのものを崩壊に、導く危険性すらある。

ロシアにとっては、ロシアを狙ったアメリカとヨーロッパ、そしてトルコを含むNATOの崩壊は、大歓迎であろう。あるいはロシアはS400の引渡しを、引き伸ばしながら、トルコとアメリカの不信の拡大と、感情的対立をあおっているのかもしれない。

真相は分からないが、これは簡単な話では無さそうだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:27 | この記事のURL
NO:5557  5月29日『新天皇お見事』 [2019年05月28日(Tue)]
アメリカのトランプ大統領の来日は、公式訪問であり国賓だった。それを迎えたのは日本政府というよりも、天皇ご一家であったろうと思う。それ以外の予定には、これと思うようなものはなかった。巷ではトランプ大統領の気ままな観光旅行と、評するマスコミもあるほどだった。

私が気をひかれたのは、新天皇は英語で直接トランプ大統領御夫婦と、言葉を交わされたということだった。新天皇はイギリス留学のご経験があり、皇后は元々外務省のスタッフ、お二人とも英語で困ることは、無かったろう。

 ただこの場合、控えていた外務省派遣の通訳は、立場がなかったろう。場合によっては、天皇トランプ大統領の間で、交わされたお言葉に、とんでもない重要なことが、含まれていたかもしれない。

 この晩餐会の後、トランプ大統領はイランに対する対応を、大幅に変更した。『イランの核問題は、今後も圧力をかけて解決するが、イランの体制を打倒する気は無い。』と語ったのだ。

 これはとんでもない進展であろう。何処の国もアメリカに圧力をかけられ、体制打倒を考えられたのでは、たまったものではなるまい。そうしたなかでは、体制の長たる大統領は、自分の命を守るための、選択をすることになる。イランのハメネイ最高顧問もしかりであろう。

 しかし、今回のトランプ大統領の一言で、イラン側は大幅に緊張を緩めたのではないか、と思われる。そうなればそこから対話の道が、開かれるかもしれない。既にイラク政府は、イランとアメリカとの仲介をする、と言っているし、安倍総理もしかりだ。安倍総理はイラン訪問を予定しているが、その折にはトランプ大統領の本音部分を、説明するであろう。

 もともと、日本はイランといい関係にあり、双方が相手を必要としている。安倍総理の穏やかな語り口に、イラン側も心を開くのではなかろうか。これはやはり天皇ご夫妻と、安倍総理の労によるところ大であろう。

 トランプ大統領の恫喝外交が、もし戦争にでもなれば、アメリカは世界から非難されることになろう。またその戦費は、膨大な額に上ろう。それはイランとて同じことだ。だからイランのロウハーニ大統領も、トランプ大統領も何度となく戦争を望まない、と言い続けてきたのであろう。

 いま必要なのは日本のソフト外交ではないのか。新天皇、そして安倍総理の勝利であり、次はイラン説得だ。世界経済恐慌を救うのは、日本の外交にかかっているのだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 10:52 | この記事のURL
NO:5556  5月28日『エジプトのアルアハラム紙IS特集掲載』 [2019年05月27日(Mon)]
エジプトのアルアハラムという新聞は、最も古い歴史を持つ新聞だが、今回そのアルアハラム紙が掲載した、IS(ISIL)に関する記事は、読みごたえがあるようだ。まず記事が長いことと、内容が多岐にわたっているためだ。

まず、記事には『ISはシリアとイラクで敗北した後、戦略を変えたのか』というタイトルが付けられ、最初に三つの疑問が提示されている。曰く、ISはどうなるのか、次いで外国から参加した戦闘員の地位はどうなるのか、そして最後は、世界の何処がISの新たな基地になりうるのか、といった具合だ。

IS(ISIL)はイラクとシリアで敗北した、と言われているが、世界規模で見た場合、4月と5月前半で実行したテロ作戦は、482件だというのだ。その攻撃範囲は、西アフリカからアジアに広がり、9つの地域に分散している。

この攻撃で死傷者は、2800人にも上っているのだ。こういった現実を見ると、とてもIS(ISIL)が終わった、とは判断できまい。IS(ISIL)は確実に新たな方針で、活動しているようだ。

この新たな戦略は、何時どのようにし、始められるのか、そして、明確に何を意味しているのか、最後には国際社会はどう対応できるのか、ということだ。これまでIS(ISIL)は何度と無く、その形を変えてきている。そもそもの起こりは、アルカーイダからの分離であり、2014年には多くのグループが、アルカーイダから抜けて、バグダーデイの下に集まった。

 彼らは新たな戦場を求め、攻撃を開始することになった。次いで、バグダーデイは最初の演説をしている。この演説は戦闘員にモラルと、方向性を与えたと言われている。最後に戦闘員の戦術作戦目標、攻撃目標の明確化とある。

 現在IS(ISIL)はリビアや西アフリカで、作戦を展開している。ここでは攻撃即逃亡という戦術が、用いられている。そうすることによって、友軍の被害を最小限に留める方針なのだ。

 加えて、IS(ISIL)は三つの作戦を用い始めた。第一に軍治安部を攻撃し、敵を脅威に貶める、ソフト・ターゲットを攻撃する。例えば無防備の村落だ。そして作戦実行早期撤退だ。また暗殺もこれを行う。

 宗教的言辞を使い、大衆を味方につける。加えてゲリラ戦を展開する。戦闘員の移動は夜間に行い、敵に察知されないようにする。戦闘員は地域の治安部隊や、警察軍人に偽装し、活動する。

 略奪を行い資金を蓄えること、アルカーイダが踏襲した作戦を利用すること、安全な脱出ルートの確保は重要だ、としている。

 最後にはしかるべき地域を占領し、そこをイスラム国家と定める。ゲリラ的に作戦を実行し、そこに留まらず跡を残さない、ハイウエーなどの周辺に潜伏し、彼ら軍人や警官を捕まえ人質とする。

 これらの作戦は元軍人によって、作成されたものであり、彼らは最初、アルカーイダに所属し、後にIS(ISIL)に移った者たちだ。

 さてこのIS(ISIL)の新方針は、どこまで世界での活動範囲を、広げていくのであろうか。少なくとも、イラクやシリアでのIS(ISIL)の敗北で、IS(ISIL)が終わったとは、考えるべきではない、ということだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:10 | この記事のURL
NO:5555   5月27日 『イランはアメリカ艦船撃沈できる』 [2019年05月26日(Sun)]
イランの軍事専門家は、強気な発言をした。イランにはアメリカの艦船を撃沈出来る武器がある、というのだ。それはズービン・スマート爆弾やサゲブ・ミサイルなどだ。そのことは、これまでにハメネイ師によっても、語られていたことだ。

イランの軍事専門家によれば、ペルシャ湾に入ってきたアメリカの艦船は、ミサイルや秘密兵器によって、沈没させることができるというのだ。

アメリカが愚かな行動を取れば、ペルシャ湾に送られたアメリカの2隻の艦船は、海の底に沈むことになろう。もちろんそのことにより、乗組員や飛行機も、海の底に沈むということだ、と語っている。

それには2発のミサイルか、2個の秘密兵器で充分だ。この発言はコルバーニ海軍提督と、軍事専門家のアドバイザイーである、ミザーンによって語られたものだ。

こうしたなか、トランプ大統領は爆撃機や戦闘機を増派し、イラン側の攻撃に備えている。また、パトリオット・ミサイルも増派している。このことについて、西側の軍事専門家らは、イランは常に自国の軍事力を誇大に宣伝し、武器を開発したと主張している、と語っている。

この西側の軍事専門家の語るように、今回のイラン側の発言が、事実で無いことを祈ろう。もし、この発言が事実であり、イラン側がアメリカの艦船に、攻撃を加えることになれば、被害は甚大であり、多くの乗組員が犠牲になろう。

また、もしこのような事態になれば、アメリカは猛烈に反撃を行うであろうから、イラン側にも相当の被害が、出ることは確かであろう。ただ言えることは、ペルシャ湾が内海であり、そのなかにいるアメリカ艦船は、籠の鳥のようなものであるから、イラン側は攻撃しやすいかもしれない。決してイランの攻撃力を、侮るべきではあるまい。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:06 | この記事のURL
NO:5554  5月26日 『チャバハル・グワダルルートをイランが希望』 [2019年05月25日(Sat)]
イランのオマーン湾に面したというか、インド洋に開けたところに、チャバハルというところがある。そこにはシャヒード・ベヘシチ港がある。その港とパキスタンのグワダル港を連結するという考えを、イランは持っており、ザリーフ外相が正式にその希望を、パキスタン側に伝えた。

この二つの港の連結がかなえば、インドやパキスタン、イランの物資がアフガニスタンや中央アジアの国々、そしてロシアにまで届けられることになる。それは関係諸国の経済にとって、大きな貢献となろう。

この連結に鉄道が重なるわけだから、その効果は大きかろう。トルクメニスタン、カザフスタンン、ロシア、アゼルバイジャンも、このネットワークで結ばれることになるのだ。述べるまでも無く、グワダル港は中国の支援によって、整備された港であり、それは、一帯一路に沿ったものであろうから、イランもそれに関わることになるのだ。

 アフガニスタンからは野菜、果物、ナッツ、鉱物資源、宝石が輸出されることになり、インドからは小麦が荷揚げされ、アフガニスタンとイランを経由して、中央アジア諸国に送られよう。

 この結果、インドやアフガニスタンは国内的に経済状態が改善され、安定を見ることになろう。そもそも、チャバハルのシャヒード・ベヘシチ港はインドの支援で、整備されたところだ。それはインドが手掛けた、最初の外国の港整備だった、記念すべきものだ。

 チャバハルのシャヒード・ベヘシチ港には、10億ドルの投資がなされたということだ。それはイランにとっては大洋に面した唯一の港でもある。その結果、港は3倍の貨物輸送能力を持つに至り、850万トンを処理できるようになった。しかも、10万トン・クラスの船が、入港出来るようになっているのだ。

 港のカーゴ処理能力は8200万トンに達するというのだから、相当なものであろう。このイランのチャバハルと、パキスタンのグワダルの連結は、それだけではあるまい。イランと中国との関係を強化させることにも、繋がるのではないか。

 それはアメリカがこの地域から一掃されてしまう、危険性があるということであり、イランとアメリカとの緊張関係でも、中国やロシアがイランを支援するようになる、ということではなかろうか。

 イランはアメリカを全く恐れておらず、冷静にこの地域全体を巻き込み、アメリカに対抗しようとしているように、思えてならない。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:49 | この記事のURL
NO:5553  5月25日『サウジアラビアの石油輸出はゼロに出来る』 [2019年05月24日(Fri)]
何やら 何処かで聞いたような文言だが、これはアメリカがイランの石油について語った一言と、全く同じではないか。アメリカはイランが核開発を進めているので、これを阻止するために、イランの石油輸出をゼロにする、と息巻いた。このとばっちりを受けて、多くの国々がイランから石油を、輸入出来なくなり、苦しい立場に置かれている。

 現実に、このアメリカの『イラン石油ゼロ工作』は、効果を生んでいるのであろうか。アメリカが望むような、石油の高価格化はいまだに、実現していない。アメリカとすれば、アメリカの石油が枯渇する前に、自国の石油をなるべく高く売りたい、とういうことであろう。

 そして世界一の石油生産量を誇るアメリカが、最近ではアラブ湾岸諸国から、石油を安価に買い、転売しているのだ。何処か悪徳商人を思わせる、所業ではないか。

 他方、イランのケイハン新聞によれば、サウジアラビアはイエメンの敵組織、ホウシ・グループの攻撃を受けて、石油を売れなくなる時が来る、ということだ。それもゼロになるのだから、サウジアラビアにとっては、きついご託宣であろう。

 もちろん、この場合サウジアラビアの石油が、輸出できなくなる原因は、イランがサウジアラビアの石油施設を攻撃してではない。攻撃はイエメンのホウシ・グループによるものであり、ホウシ・グループはドローンを使って、サウジアラビアの石油が、輸出できなくなるように、出来るというのだ。

 実際に数日前には、ホウシ・グループによるサウジアラビアのメイン・パイプ・ラインが攻撃され、石油の紅海側からペルシャ湾側への、輸送はストップしている。それ以外にも、サウジアラビアの石油施設、ポンプ・ステーションが攻撃されている。

 もし、ホウシ・グループ側が本格的に、攻撃を始めれば、サウジアラビアの石油は完全に、止まってしまうだろう。以前の攻撃では、パイプ・ラインの損傷が、軽微であったために、いち早く修繕され、石油輸送は再開されている。

 このホウシ・グループは、イラン政府が支援している、と言われており、彼らが使用するドローンは、イランによって提供されているのであろう、とみられている。加えてミサイルも同様に、イランからの供与のようだ。

 このミサイルは何度と無く、サウジアラビアの首都リヤドに向けて、発射されている。しかし、リヤドの近郊に落ちたと説明され、それ以上の被害の状況は、完全に封じられ、外部には漏れて来ていない。

 イランのカイハン紙によれば、イエメンとサウジアラビアの都市は、せいぜい230キロから390
キロ程度の距離であり、ホウシ・グループが放ったミサイルは、容易にサウジアラビアの都市部に届く、ということだ。

 アメリカにはそれを阻止する能力はない、とイランは見ているようだ。あるいはアメリカには、サウジアラビアやアラブ首長国連邦を、守ってやる意思が無いのではないか、とまで言っている。これに対して、イランは地域のいずれの国も、公にでも秘密裏にでも、守ってやる意思がある、と述べている。

 アメリカも完全になめられたものだ。トランプ大統領は何度と無く、イラン攻撃を口にしては、引っ込めている。イラン攻撃をめぐっては、アメリカ政府内部に亀裂が生じている、とも言われている。腰の引けたトランプ大統領とは異なり、ポンペオ氏やボルトン氏などは、極めて強硬な、『イラン撃つべし論』をはいている。

 しかし、こうしたアメリカの強硬論を前に、イランの最高指導者ハメネイ師は、『戦争など起こりえない。』と鼻でせせら笑っている。戦争は起こらないに越したことは無いし、アメリカにはその力が既に無くなった、ということではないかと思いたい。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:08 | この記事のURL
NO:5552  5月24日 『ムバラク・ハメネイ・エルドアン・米は何を言っているのか』 [2019年05月23日(Thu)]
中東を代表する大立者たちはこの時期に、何を言っているのであろうか。誰もが気になるところであろう。彼らの最近の発言の中から、エッセンスの部分だけを、ご紹介しよう。

:ムバーラク元大統領
トランプ大統領が唱える、世紀の大取引なる考えは間違いだ。それが実行されれば、地域は暴力と不安定が続くだけだ。世紀の大取引の内容は3つあり、第一はアメリカ大使館をエルサレムに移すことだ。第二はゴラン・ハイツを含むイスラエルを、国家として認めることだ。そし、第三はヨルダン川西岸での入植を拡大することだ。
 これらの三つの状況は、パレスチナ自治政府との交渉抜きに、進められるというのだから、無理なことであろう..

 以前2010年のことだが、ネタニヤフ首相は私に対し、シナイ北部をパレスチナ側に割譲してくれ、と頼んできた。彼はそこにパレスチナ国家を創る、という考えだった。もちろんそれは、私によって拒否されることとなった。ネタニヤフ首相の考えでは、ガザとヨルダン川西岸地区を分裂させることが目的だったのだ。

 それで私はそんな考えは忘れろと言ってやった。ネタニヤフ首相はニ国家案を望んでおらず、イスラエルだけの一国家にしたい、と考えているのだ。

 このムバーラク元大統領の発言は、今後の中東問題にとって、爆弾発言となろう。イスラエルの本音が顕わになっているからだ。


:エルドアン大統領アサド大統領と会談の可能性
 現在地下ではトルコとシリアの交渉が続いている。それはトルコとシリアとの、新たな関係を構築するために、トルコのエルドアン大統領と、シリアのアサド大統領の、直接対話の機会を設定する、というものだ。

 この工作にはシリア・トルコの情報機関が動いており、イランではハカン情報長官とシリア側が会議を開いたし、シリアのカッサブ国境地点でも開かれている。この動きについて、アサド大統領は『我々はトルコと協力するつもりがある。ただし、それは、シリアの主権を犯すものではなく、利益となるものであるならばだ。』と語っている。

 トルコとシリアとの関係は、2011年までは極めて良好なものであったが、その後、アサド大統領は独裁だということで、両国関係が悪化したのだ。トルコのエルドアン大統領側に、シリアとの関係を改善する必要が、高まってきているのであろう。それはシリアの戦後の、再建ビジネスであろう。


:ハメネイ師米イスラエルはやがて滅ぶ
 イランのハメネイ師が、イスラエルとアメリカについて、若者たちに語っている。その内容は、イスラエルもアメリカもやがて滅ぶ、というものだ。

 また、最近熱を帯びて語られている、イランとアメリカとの戦争勃発の、可能性については、全面的に否定した。ハメネイ師に言わせると、アメリカの考えていることは、中東地域への影響力の拡大だけだ、ということになる。

 アメリカがイランと合意した後、昨年反故にした核協定については、アメリカが文句を言ってきているが、理屈に合わないとし、ドイツ、ロシア、中国、フランス、イギリスが、イランの立場を擁護していると語った。


:アメリカは中東に1万人の軍派兵

 アメリカとイランとの軍事緊張が高まるなかで、アメリカの国防省は10000人の軍人を、中東地域に派兵することを、考えている、とアソシエイテド・トプレスが伝えた。以前のロイター電では5000人と伝えられているが、どうも人数が多くなっているようだ。

 この兵員増強の要請は、中央軍司令部から出されたものだが、現段階では国防総省は認めていないようだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:24 | この記事のURL
NO:5551  5月23A日 『国連が警告リビアは血の海となるのか』 [2019年05月22日(Wed)]
国連はリビアでの戦闘が激化し、リビアは血の海になる、という警告を発した。それは大量の武器と戦闘員が、トルコによって、トリポリのセラジ政府側(GNA)に届けられたからだ。戦闘員はIS(ISIL)の残党で、イラクから出て来たようだ。

IS(ISIL)の戦闘員は、トルコのサムスン港でトルコの船に乗って、リビアに向かったのだが、彼らはトリポリ西の港で下船した。同時に戦闘車両を含む、多数の武器と弾薬、その他の軍事用品も、陸揚げされた。

 彼らを迎えたのは、GNA側のハテイーブ・リワー・セモウドだった。彼らは今後、戦闘を拡大するつもりでいるようだ。この陸揚げの様子は、ビデオに撮られ、ハフタル軍(LNA)側が、公開している。

 ハフタル将軍側LNAは今後、トリポリ西の地域の港を閉鎖し、海上封鎖を実施するようだ。これまでトルコを含む幾つかの国々が、セラジ政府側GNAに武器や戦闘員を送っていたが、今後は難しくなろう。

 そこで懸念されるのは、今後トルコから同じように戦闘員や、武器を乗せた船が、トリポリ近郊の港に接近した場合、航空機を使ってハフタル将軍側LNAは、空爆すると言っていることだ。

 実際にそのような展開になれば、トルコ側の乗組員に、死傷者が出る可能性は、高いことから、それがきっかけでトルコ側が、ハフタル将軍側を攻撃する可能性が、あるということだ。しかし、それは航空機で行われるのか、艦船によって行われるのかは、分らない。

 トルコとすれば、今後のトルコとリビアとの関係を考慮し、そこまで強気の対応はしないのではないか、と思われるのだが。そしてリビアはトルコからは遠い場所にある国だ。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:45 | この記事のURL
NO:5550  5月23日 『イラクでISは敗走と敗北』 [2019年05月22日(Wed)]
イラクの北部にあるサラーハデーンで、IS(ISIL)がイラク軍と戦い敗北した。IS(ISIL)側の犠牲者は11人で、それ以外に多数が、負傷したものと思われる。この作戦には、第14部隊と第20部隊が参戦し、警察も戦闘に加わった、と報告されている。

当然のことながら、IS(ISIL)が所有していた、車両やトンネル、燃料、水なども失ったようだ。

イラク軍の攻撃はサラーハデーンだけではなく、今ではアルアンバール、デヤーリ―、ニノイ、キルクーク、そしてサラーハデーンで展開されている。今後IS(ISIL)側の犠牲は、もっと増えるものと思われる。

:エジプトでもイラク同様に、イスラム原理主義グループが、敗北しているようだ。シナイ半島北部の、エルアリーシュでの戦闘で、ムスリム同胞団の戦闘部隊が、エジプト軍と交戦し、16人が戦死している。

ムスリム同胞団によるテロが、エジプト国内で増えていることから、今回の作戦が 立てられたものと思われる。ムスリム同胞団はギザの近くで、観光バスを狙ったテロを、実行したのはつい最近のことだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:04 | この記事のURL
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