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NO:5185   8月1日  『トランプ大統領はロウハーニ大統領と会談希望』 [2018年07月31日(Tue)]
トランプ大統領は傲慢であり、無礼な人物なのであろうか。あるいは大策士なのであろうか。北朝鮮の金正恩との会談をし、大成功だったと自画自賛した。しかし、その内容はいい加減なものであった、というのが大半の専門家の評価だ。

今度は仇敵イランの、ロウハーニ大統領との会談を、希望すると言い始めている。この場合も北朝鮮と同様に、最高レベルの脅しをかけた後に、会談を取り付けようとしている。そうすることにより、相手を怖気づかせ,会談に応じるように仕向けるのであろう。

トランプ大統領はこれに先立ち、近い将来イランを攻撃する、ということを閣僚の何人にも言わせているし、彼のツイッターでも同様の内容を、発出している。加えて、トランプ大統領は経済問題で、イランを追い込むことに、成功しているようだ。イランの通貨リヤルはここに来て。1ドルに対し112000リヤルにまで下げている。

確か今年の始めは、30000リヤル程度であったような気がするが、その半分でも大きな暴落であろう。これでは外国との取引が成立すまい。そこでイランが考えるのは、金をベースにした取引であり、アフリカ諸国とはその話が、既に進められている。

さて、トランプ大統領はロウハーニ大統領と、会談を希望しているようだが、イラン側は応じるのであろうか。イランの最高権威者であるハメネイ師は、アメリカはでたらめであり、話しても意味がないと言っている。

このハメネイ氏の発言は重いものであろうが、ロウハーニ大統領はそれをはねのけて、トランプ大統領と会談するのであろうか。もしそうなれば、ロウハーニ大統領のイラン国内での支持と、反支持は鮮明になるのではないか。

イランの革命防衛隊などは、ハメネイ師の意見を支持し、民主化傾向の国民はロウハーニ大統領を支持し、アメリカとの交渉の後に、民主化と自由の拡大を望んでいよう。

 トランプ大統領のイラン・トップとの、会談希望の目的は、そこにあるのかもしれない。これまでアメリカは民主化運動家を、後ろから支援してきている。今度はイランの大統領を動かすことで、大きな一歩を確実なものにすることを、考えているかもしれない。

 この途方もない、トランプ大統領のイラン・トップとの会談は、もし実現すればイスラエルにとって、相当ショックなものになろう。イスラエルはアメリカにイランを攻撃させることにより、中東地域でのイランの影響力を削ぎたいと思っていたからだ。

 アメリカのトランプ大統領は、ロシアのプーチン大統領との交渉以後、シリア問題はほとんどロシアに、まかせたようだ。そのロシアはいま、イランの革命防衛隊をゴラン高原から100キロは離すが、シリアから撤退させるつもりはない、と言っている。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:29 | この記事のURL
NO:5184   7月31日 『ISイラク北部で追い込まれ惨敗』 [2018年07月30日(Mon)]
イラク北部のデヤーリ、サマッラ―などで,IS(ISIL)のミリシアが大分不利な状況に、追い込まれているようだ。これはアメリカ軍の支援を受ける、イラク軍との戦闘の状況だ。

イラク軍は主に空爆作戦を実施しており、デヤーリの北東部で作戦を実施している。この結果、15人のIS(ISIL)戦闘員が戦死した、と報告されている。IS(ISIL)側はデヤーリに近い村を、襲撃しようとしていた模様だ。

この村の名前はアリヤワで、IS(ISIL)側のミリシアは全員が、戦死したということのようだ。それだけイラクの治安軍の攻撃が、激しかったのであろう。

この一連のイラク軍による攻撃で、敗北したIS(ISIL)側は、サラーハデーン近郊の基地に、大量の武器を放置していった模様だ。イラク軍の発表によれば、そのIS(ISIL)の基地からは、ハウン325発、ロケット150発、カチューシャ21発、固定型ハウン20発、移動型ハウン3発が捕獲されている。

数日前には、IS(ISIL)側が再度ゲリラ型の攻撃を、イラク軍に仕掛ける、というニュースが流れたが、今回の攻撃はその一部なのかもしれない。しかも、その攻撃パターンが特攻型であることから、IS(ISIL)はだいぶ窮地に追い込まれている、ということであろうか。

これとは別にシリアのラッカからは、ビルの地下に大量の虐殺された死体が、発見されたというニュースがあった。この犠牲者は一般市民と、IS(ISIL)の逃亡を試みたミリシアかもしれない。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:53 | この記事のURL
NO:5183  7月30日  『シリア・クルド交渉から外されたトルコ』 [2018年07月29日(Sun)]
*シリアの反政府クルド組織とシリア政府との、正式な交渉が続いている。この交渉が成功すれば、シリア国内の内戦状態は、ほぼ収束することになろう。もちろん、クルド以外にもIS(ISIL)など、過激テロ集団もいるのだが、それは最近ではたいした力は、持ちえていないようだ

*シリアのクルド組織としては、PYDやYPG,SDFなどがあるのだが、最近になってこれまで聞いたことのなかった、新組織SDC(シリア民主議会)なる組織が、登場している。このSDCはシリアの全クルドを代表する、政治組織であり、これが中心となって、シリア政府との交渉を、進めるようだ。*

*それ以外にも、PKK(クルド民主党)というトルコのクルド人の組織もあるが、PKKはYPGと連携はしているものの、シリアのクルド組織とは見なされていない。だが将来、シリアの北部でクルドの自治権の強化が進んで行き、実質クルドが独立したような状況になれば、PKKはそこで一定の影響力を、持っていくものと思われる。*

*つまり、今回のSDCとシリア政府との交渉は、やがてはトルコのクルド組織(PKK)も巻き込む可能性を、秘めたものであり、シリアの問題だけでは無く、トルコの国内問題にも、深く関係している問題ではないか、と思われる。*

*このシリア政府とクルドのSDCとの交渉のなかで、シリアの外相は『将来的にはクルドの自治問題も交渉課題になる。』と語り、前向きな姿勢を示している。同時に、シリア政府はトルコのシリア・クルド問題への、関与を警戒している。*

*トルコは自国の安全と、シリアへの領土的な関心からであろうか。シリアのクルドについては、FSA(自由シリア軍)の結成に支援を送り、これまでトルコのシリアに於ける、フロントとして活用してきていた。しかし、今ではしかるべき力を有していないようだ。

*今回のシリア政府とSDCとの交渉では、FSAは完全に蚊帳の外になり、何の影響力も行使出来ない状態に、置かれているようだ。もちろん、FSAはアサド大統領に対抗する、シリアの民主主義を実現することを標榜する、全シリアミ国民の組織であり、クルド組織とは謳っていない。しかし、相当数はクルド人たちであろう。*

*今回のシリア政府とSDCとの交渉を経て、シリアで内戦が終了し、安定した状態になる流れの中では、トルコは完全にシリア問題から外される、ということだ。そして、このシリア政府とクルドのSDCとの交渉は、アメリカとロシアによって支持され、支援されているものと思われる。*

*ロシア政府はアサド大統領を中心とする、安定したシリアを早く回復したいと思い、ロシアにとっての肝心なポイントは、地中海に面する地域のロシア軍の使用が、継続する事であり、シリアの北部にクルドの自治区が誕生することは、何も問題はないと考えていよう。*

*他方、アメリカはこれ以上シリア問題には、関わりたくない、北部シリアに一定の影響力を保持できればいい、と考えているのではないか。また、アメリカはクルドのこの地域での、役割を拡大したいと望んで、武器などの支援をしてきていたのだ。アメリカはその結果、新しいクルドとの関係を強化して行き、シリアでの利益を確保することが、出来よう。*

*このシリア問題の流れの中で、トルコは完全にシリア問題の蚊帳の外に、追い出されてしまったということではないのか。それをトルコだけの力で挽回することは、至難の業であろう。*
Posted by 佐々木 良昭 at 09:16 | この記事のURL
NO:5183 7月29日 『米議会トルコにローン指し止め合意』 [2018年07月28日(Sat)]
*アメリカの下院議会はトルコに対する、国際金融機関からのローンを、指し止めすることに合意した。そのなかには世銀、ヨーロッパ開発銀行などが含まれる。このことはトルコの経済に、しかるべきダメージを与えることが、予想される。*

* ただこの議決は、人道的な支援目的は、該当しないということだ。それはアメリカなりの、屁理屈、言い逃れではあろうが。*

*そもそも、今回のロ−ン指し止め決議は、トム・チリス、ジェーン・シャヒーン、ジェームズ・ランクフォード、ビル・ネルソン議員たちが提案したものだが、それはトルコに20年以上滞在する、アメリカ人牧師ブランソン氏の釈放を、目的とするものだ。彼はノース・カロライナの出身だということだ。*

*彼ブロンソン氏が逮捕投獄され、今では自宅軟禁となっているのは、PKKに関与していたことや、ギュレン・グループに関与していたことなどが、挙げられている。*

*ブロンソン氏に加え、これらの議員たちは在トルコ・アメリカ大使館の、現地雇用者についても、釈放を要求しているし、ギュレン・グループのメンバー、PKKのメンバーについても、公正な裁きを求める、ということであろう。*

*ただ、この議会決議が実行に移されるためには、上下両議会で通過し、大統領がサインをしなければ、ならないのだ。従って、下院議会で決議されたと言っても、すぐに実施とはならないということだ。ただ、今回の議決は世界の金融界に影響を及ぼし、トルコとの経済関係を弱体化させることには、繋がるものと思われる。*

*こうしたことを見越してであろうか、トルコは中国の銀行から、36億ドルの借り入れを決めている。これにはエルドアン大統領の義理の息子、ベラト経済大臣が中国を訪問して、取り付けることに成功している。また、トルコはアメリカではなく、BRICSとの関係強化を、言い出している。*
Posted by 佐々木 良昭 at 10:04 | この記事のURL
NO:5182   7月28日『サウジアラビアの石油輸出に危険信号』 [2018年07月27日(Fri)]
サウジアラビアの石油輸出に、危険信号が点滅し始めている。もしかしたら、サウジアラビアの石油は海上封鎖で、外国に輸出できなくなるかもしれないのだ。それはサウジアラビアの石油の、輸出ルートになっている,ペルシャ湾の出口のホルムズ海峡と、紅海の出口のバーブルマンデブ海峡近くで,問題が起こり始めているからだ。

ペルシャ湾の出口のホルムズ海峡については、アメリカのイランに対する圧力が、イランの反発を買い、『イランは自国の石油輸出が止まるのであれば、ホルムズ海峡を通過する、タンカーの動きを阻止する。』と言い出しているのだ。

その後にも、アメリカのトランプ大統領が高飛車な、イランに対する圧力発言をすると、イランのスレイマ―ニ将軍は『やるならやってみろ、手痛い報復を受けることになるぞ。』と脅し返している。

 アメリカがイランと事を構えることになれば、サウジアラビアの石油がホルムズ海峡を経由して、世界の市場に出ることはなくなる、という危険性がある。最近では、トランプ大統領もイランの怖さを知ったのであろうか、イランに対する妥協発言が、見え隠れし始めている。

 紅海の出口のバーブルマンデブ海峡については、イランの支援を受けるイエメンのホウシ派が、小舟を使ってサウジアラビアに出入りする、タンカーに攻撃を加え始めているのだ。

 いまのところは警告程度であろうが、この先、実質的なタンカー攻撃が、起こるかもしれない。イエメンのホウシ派はイランの援助を受けており、短距離ロケットやミサイルを持っているし、対戦車砲も持っている。従って、小型の漁船からタンカーに対して、攻撃をかけることは、さして難しい問題ではあるまい。

 こうした状況に敏感に反応するのは,船会社であり保険会社であろう。実際にタンカーが被害を受けなくとも、その危険性が高まれば、保険料は暴騰しよう。そのことに加え、タンカーの乗組員たちも、乗船を嫌うようになろう。

 このばかげた緊張を作り出したのは、紛れもなくアメリカのトランプ大統領であろう。彼の大口が、実はいたって弱腰なのだが、周りに与える影響は少なくない。トランプ大統領は最後に刀をどう、鞘に納めるのか見ものだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 10:53 | この記事のURL
中東の出来事(1)7月27日 [2018年07月26日(Thu)]
中東で日々起こっていることは、日本人には想像もできまい。人間がするとは思えないような、残虐なことが行われており、それはごく当たり前の出来事のように、報じられているのだ。

日本人には想像もできないような、種々の組織が誕生しては消えている。その典型はIS
(イスラム国家)であろう。イスラム国家は突然誕生し、あっという間にシリアとイラクの、ほとんどの領土を、支配するに至った。

そこでは語ることもおぞましいような、出来事が頻発していた。住民が簡単に斬首されたリ、腕を切り落とされたりということが、公開の場で繰り返されていた。

女性たちは捕まり売買されたり、強制的に結婚をさせられたり、その後に売られたりもしていた。そのなかでは、レイプは当然のように行われており、彼女たちは商品でしかなかった。その犯罪の首班であるISは、その行為を神アッラーの法に沿ったものだ、と主張していた。ISの犠牲になった人たちの数は正確にはわからないが何、何十万人規模であろうと思われる。

人間だけではなく歴史的な建造物も、ISの犠牲になっている。中東に残されていた歴史的価値の高い建造物が、次々と破壊されていっているのだ。私が20代(もう40年以上前だが)の頃に訪れた、シリアのシタデルも戦場となり、相当部分が破壊されてしまった、ということだ。

彼らは人間の彫像物を破壊している。これと似たことはアフガニスタンでも、タリバンが仏像の顔を破壊したことがあった。こうしたものは偶像崇拝に繋がるので破壊するのだ、とタリバンは主張していた。ISも同じ理屈であろう。

その歴史的建造物の復興には、膨大な時間と費用が、掛かることであろう。それをシリアやイラクという国が担うのか、あるいは国連の機関が担うのか、あるいはどこかの国が、巨額の寄付をすることによって、修復するのかは分からない。

一体、何故ISなる組織が誕生し、このような破壊と殺戮が起こったのであろうか。一言で言ってしまえば、人間の物欲のなせる業であろう。想像するにISはアメリカによって結成され、アメリカの特定の目的達成のため、使われていたのではないのか。

いま言われているそのアメリカの目的とは、ペルシャ湾の海底に存在する膨大な量のガスを掘り出し、イラクとシリアを経由して、地中海まで運ぶということが、アメリカの目的だという意見が、一部の専門家によって語られている。

そのためにアメリカはISを結成、ペルシャ湾海底のガスの通過経路となる、イラクとシリアを破壊し、ISにその場所を確保させたというのだ。この説については多くの識者が主張している、私などにはそのことを確証する、証拠は手に入らない。ただその説に心情的に賛成はできる。

無敵と言われたISは、敗北を重ねいまではイラクにもシリアにも、彼らが安心して居住する場所は、残されなくなった。そしてISはイラクやシリアから撤退せざるを得なくなっている。その最大の原因はロシアの、シリアへの軍事介入であろうと思われる、

ロシアはシリアのアサド体制を擁護するために、軍を派遣しIS掃討作戦を敢行したのだ。その結果は目覚ましいものがあり、その後、アメリカもIS支援を、大っぴらには出来なくなっている。

次の段階でアメリカが考えたことは、ロシアとの取引だった。アメリカはガスのパイプライン・ルートを確保し、その管理者としての地位を、クルドのミリシアに与え、クルドはシリアのアサド体制と取引をして、シリア北部に自治区を創設することになりそうだ。

ロシアはと言えば、ロシアはアサド体制を維持することにより、シリアの地中海沿岸の軍港を確保し続けることだった。シリアのタルトース港はロシアが地中海沿岸に唯一確保できている軍港であり、それを手放すつもりはない。ロシアの場合も、シリア問題への軍事介入は、善意によるものではなく、自国の利益のためなのだ。

ロシアはアメリカとの取引で、シリアのラタキア港やそのそばの、空軍基地も長期的に、確保することが出来そうだ。この合意が確立すれば、アメリカにとってもロシアにとっても、シリアにとってもクルドにとっても、好都合な状態が生まれるということだ。

そうなればもう、ISのシリアにおける役割は終わり、新たな4者の合意を維持していくためには、ISが同地域から出ていかなければならないことになる。もちろん、ISの同地域からの脱出には、アメリカやイスラエルそしてヨルダンが、協力することになった。

シリアとイスラエルの国境地帯にある、ゴラン高原を経由して、ISの戦闘員がイスラエルに逃れ、そこからヨルダンに向かったということは、そうした経緯からだった。

他方、トルコはこれまで一時期は、ISの影の協力者であり、武器、資金、戦闘員の通路、負傷者の病院などを、提供してきていたが、次第にそのレベルを下げ、今ではトルコ国内に潜伏する、ISを掃討する作戦に出ている。

トルコが強い不信と嫌悪をISに抱き始めたのは、イスタンブールで2年ほど前に起こった、ナイト・クラブ襲撃事件だったと思われる。このナイ・クラブ襲撃事件では、多数の犠牲者が出ている。

しかし、そうは言っても相当数の戦闘員たちが、これまでにトルコ経由で、第三国に逃亡したものとみられる。トルコがISに対して、厳しい対応を取るようになったのは、ISの戦闘員の一部が、トルコに留まるようになり、第三国への出国を、望まなくなったからではないか。

ISの戦闘員たちにすれば、トルコはまさに天国であった。彼らはトルコ国内で自由にアパートを借り、そこに家族で住んでもいたし、休息にも来ていたのだ。戦闘地域であるシリアとは異なり、安全で物資が豊富なトルコは、IS戦闘員にとってはまさに、天国だったのであろう。

しかも、彼らは自分の国に帰国した場合、逮捕投獄が待っているし、運が悪ければ、処刑される危険性もあるのだ。ISの戦闘員を生み出した各国にとっては、実戦に参加し殺人破壊を習得した、戦闘員が帰国することは、国の安全を脅かすことになる。なかでも体制側の人たちにとっては,ISの戦闘員たちは、大変な脅威であろう。

さて、こうした経緯で、シリアから逃れなければならなくなったISの戦闘員たちは、シリアからイスラエルに向け出国した後、ヨルダンなどに集められ、その後、何処へ送られるのであろうか。

考えられる新たなISの戦闘員たちの戦場は、リビアであり、アフガニスタンであり、東南アジアではないのか。もちろん中東の国のいずれかにも、ISの戦闘員は送り込まれるかも知れない。例えばサウジアラビアが、その候補の国の、一つではないのか。サウジアラビアからはISの戦闘に、参加した者の数は多いのだ。

それ以外には、中央アジアの国々、中国の新疆ウイグル地区など、ISの戦闘員を送り込みたい国は幾らでもあるのだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 15:07 | この記事のURL
NO:5181   7月27日   『トランプ大統領イランに歩み寄り』 [2018年07月26日(Thu)]
アメリカのトランプ大統領がイランに対して、歩み寄りの発言をした。曰く『アメリカは核に関する本格的な交渉を、イランと始める。』と語ったのだ。これは何を意味するのであろうか。

 トランプ大統領はつい最近まで、イランに対してありったけの罵詈雑言を、はいていたにもかかわらず、何がトランプ大統領の考えを、変えさせたのであろうか。

 こうしたトランプ大統領に対して、イランのロウハーニ大統領は、トランプの主張には論理性がなくめちゃくちゃだ、と非難している。そのうえでロウハーニ大統領は『ライオンの尾を踏むようなことはするな。』と警告している。

 アメリカが世界各国に警告を発し、イランの石油を輸入しないように、画策している。これに対しイラン政府は、その様なことになれば、ホルムズ海峡を閉鎖する、と逆に警告している。

 こうしたアメリカとイランの争いを前に、ヨーロッパ諸国やトルコは、イランとの正常な取引を、継続する意向のようだ。どうやら、何時でもアメリカの言いなりになる日本ですら、なんらかの取引をイランとすることを、画策しているようにも思える。

 つまり、トランプ大統領の発表したイラン制裁案は、反対する国々が増え、どうも支持されない、ということのようだ。そのために、トランプ大統領は新たな交渉を、イランと始める意志を、示したのではないかと思われる。

 イランにしてみれば、笑いが止まらないであろう。大口の石油輸入国であるインドも中国も、そして韓国もアメリカの意向を、聞き入れる意向はないようだ。そうなると、イランの石油は大量にアジアのマーケットに、流れ込むことになろう。

 同じ様に、トルコがアメリカの意向に沿わず、イランとの貿易や石油取引を、継続するつもりでいることから、イランの石油はヨーロッパ側にも、流れるということであろう。

 トランプ大統領は貿易で、ヨーロッパ諸国に対しても中国同様に、高関税をかけると言い出し、顰蹙を買う結果となり、ヨーロッパ諸国の多くが、あからさまにアメリカに、反発するようになってきている。

 北朝鮮を相手にした場合に、トランプ大統領は相当の圧力をかけることにより、キムジョンウン首領をシンガポールに呼び出し、交渉し、ある種の合意を得たと宣伝した。しかし、その合意の内容は何も明らかにされていないし、核爆弾の廃棄についても、期限の付いていない、空証文のようなものだった。

 イランに対しても、トランプ大統領は大口をたたき、その後に刀を鞘に納めるのであろうか。いまのところは、そんなハッタリと脅しの外交が、成功しているように見えても、長くは続くまい。アメリカの経済は火の車なのだから...
Posted by 佐々木 良昭 at 11:25 | この記事のURL
NO:5180 7月 26日 『トルコとイスラエルが非難合戦』 [2018年07月24日(Tue)]
*トルコとイスラエルが、これまで無かったほど、口汚く罵り合っている。トルコのエルドアン大統領に言わせれば『イスラエルはファシスト国家であり、ヒトラーの精神を受け継いでいる。』ということになる。*

*これに対して、イスラエルのネタニヤフ首相は『トルコはシリア人やクルド人を、虐殺している。』と非難し加えて『エルドアンが再選されたことで、トルコは暗黒の独裁者の支配下に置かれた。』とも非難している。*

*エルドアン大統領がイスラエルを非難しているのは、イスラエルがユダヤ人国家(ネイション・ステート)になる法律を、通過させたことへの怒りからだ。それ以前にも、アメリカの大使館がエルサレムに、移転されたことでも怒り、2度にも渡って、イスラム諸国会議(OIC)を開催している。*

*エルドアン大統領はイスラエルに付いて、ヒトラーのアーリア人種優先思想と同じように、ユダヤ人が最優先される法律を創った、と怒っているわけだ。しかも、そのイスラエルは古い話を持ち出して、イスラエル国家を創設した、とも非難している。*

*そして、今回のネイション・ステート法が、イスラエルの国会クネセトで承認され、通過したことにより、イスラエルはユダヤ人だけの国家、になったということだ。*

*これまでは、トルコとイスラエルとの関係は、これほど悪くは無かった。と言うよりも、どちらかというと友好的な関係だった。ただそうした関係に、溝が出来始めたのは、2010年に起こった、トルコのガザ支援船フロテッラ号に、イスラエル軍のコマンドが急襲攻撃をかけ、10人のトルコ人活動家が、殺害されて以来であろう。*

*トルコはいま経済問題が相当悪化している。そうしたなかで、イスラエル(ユダヤ人)を敵に回すことは、得策ではないと思えるのだが、それよりも、エルドアン大統領にとっては、オスマン帝国の相続人としての立場の方が、重要なのであろう。*

*トルコは世界のイスラム教徒のリーダーとしての、立場を守らなければならない、と感じているのであろうか。あるいは、エルドアン大統領の単なる、権力欲から出たことなのであろうか。しかし、この問題の及ぼす影響は少なくはなかろう。*

*彼はイスラエル、ユダヤ人が最も忌み嫌う、ヒトラーとイスラエルを同列にしたのだから。そして、ヒトラーのアーリア人種優先と、ユダヤ人優先を結び付けもしたのだ。*
Posted by 佐々木 良昭 at 22:47 | この記事のURL
NO:5179   7月A25日   『エジプト・トルコ・シリアでIS追い込まれる』 [2018年07月24日(Tue)]
エジプトのシナイ半島北部には,IS(ISIL)が陣取って久しい。彼らはそこでイスラエルから武器を買い、他のテロリス・グループに売ったり、シナイ半島の部族に売りつけていた。同時に、シナイ半島をIS(ISIL)の国家にしようと、エジプト軍と戦闘を繰り返してきてもいた。

エジプトでは北アフリカ側(シナイ半島ではないアフリカ大陸側)で、IS(ISIL)はテロを繰り返してきてもいた。しかし、それはエジプトの軍や警察のメンツから、国家の安定を脅かすものとして、徹底的なIS(ISIL)打倒作戦が、繰り返し行われて来た。

 シナイ半島の場合は、部族との連携が図られ、エジプト軍はIS(ISIL)側の情報を入手し、攻撃作戦を立てて来ていた。その結果、北シナイのシェイク・ズエイドで、IS(ISIL)の拠点がエジプト軍の攻撃を受け、リーダーのアブ・ジャーファル・マクデシ―が殺害されることとなった。

 トルコではイスタンブールでIS(ISIL)の一斉検挙を始めた。結果的にトルコ政府の発表によれば、イスタンブールだけで43人のIS(ISIL)が、逮捕されることとなった(イランはトルコでのIS(ISIL)逮捕数は100人を超えていると発表している)。トルコもエジプト同様にIS(ISI)の活動が活発になっていた。

 IS(ISIL)はシリアやイラクの戦場から逃亡し、トルコに潜伏していたものだ。トルコのイスタンブールを始めとする都市部は、IS(ISIL)の戦闘員が隠れ住むには好都合だったし、トルコ政府はそれを最近まで、黙認していたのだ。

 シリアでもイスラエルに近いゴラン高原周辺、(ISIL)は陣取ってきたが、最近のアメリカとロシアのトップ会談後、ロシアはシリア軍を支援し、ゴラン高原周辺からIS(ISIL)を追放する作戦に出た。この作戦はアメリカも黙認したのであろう。作戦に先立ち、アメリカは反シリア側のテロリストたちに対して、支援できないと宣言していたのだ。

 シリアの場合はホワイト・ヘルメット(人道支援団体というが実態は傭兵部隊)を、ゴラン高原経由で、イスラエルに逃亡させ、それをヨルダンに移送する、という作戦がとられたし、そのホワイト・ヘルメットに交じって、IS(ISIL)の幹部なども逃れている。

 一般のIS(ISL)戦闘員たちも、デラアなど一か所に集められ、そこからイドリブに、移送されている。シリア側はその後、イドリブに一斉攻撃をかけ、IS(ISIL)掃討作戦を、行うつもりのようだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 13:26 | この記事のURL
NO:5178 7月 25日 『エルサレム嘆きの壁の一部が崩壊』 [2018年07月24日(Tue)]
*月曜日の早朝に、エルサレムの嘆きの壁の前で、祈りをささげていた女性のすぐそばに、100キロを越す大石が崩れ落ちる、出来事があった。少し落ちる場所がずれていたら、彼女は死傷する危険があった、ということだ。*

*この出来事はイスラエル人の間で、大きな反響を呼び起こしている、それはこの石が崩壊した前日は、チシャ・ベアブという、エルサレム崩壊の記念日であり、多数の礼拝者が嘆きの壁に、集まっていたからだ。*

*もし壁の崩落がその日に起こっていれば、多数の犠牲者が出ていたことが、考えられるからだ。ユダヤの神はそうすることによって、ユダヤの民を守ったのか、あるいはユダヤの民に警告を、与えたのかということだ。*

*ユダヤの保守派のスポークスマンは『もし石の崩落が昨日起こっていたら、大惨事になっていたろう。』と語っている。また『全能の神は本格的な犠牲が生まれることを、さけてくれたのだろう。』とも語っている。しかし、『神は何をお望みか分からない。』とも語った。*

* 他のエルサレム市の責任者は『神の意図することは計り知れない。これは創造主の意向だからだ。』と語っている。*

* 何故この時期に石の崩壊があったのか、そして、その石が落ちた場所に、意味があるのか、議論好きのユダヤ人の間では当分の間、議論が白熱しそうだ。*

* 願わくば今回の嘆きの壁の石の崩落が、神の怒りでないことを祈るばかりだ。*
Posted by 佐々木 良昭 at 08:35 | この記事のURL
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