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NO:5173 7月 20日 『シリアからいいニュース幾つか』 [2018年07月19日(Thu)]
NO:5173 7月 20日 *『シリアからいいニュース幾つか』*

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シリアの内戦終結にロシアが払った努力は、高く評価するに値しよう。それまでアメリカが語っていた、シリア安定化への努力なるものは、IS(ISIL)を始めとした反政府派を、支援することであり、何の効果も生み出していないばかりか、状況を悪化させていた。*

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しかし、ここに来てロシアの軍事力に、アメリカは驚いたのであろうか。アメリカはシリア問題の解決を、ロシア側に投げ出した感じになってきた。ヘルシンキで行われたプーチン大統領と、トランプ大統領との会談では、アメリカはシリア問題をロシア側に、一任する雰囲気になってきた。*

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そうしたこともあってであろうか。シリアとロシアが貿易を活性化する、という情報が流れてきた。ロシアからはシリアへ小麦が送られ、シリアからは野菜や果物が、ロシア側へ送られるということだ。*

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このロシアとシリアの貿易が、どの程度の規模のものであるかは別に、シリア国民に希望を抱かせるものであろう。シリアは水に恵まれ農業国として、自国生産物でまかなえる、と言われていたのだ。*

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もう一つ希望のあるニュースは、シリア難民がイスラエルに近い、ゴラン高原のそばに集まってきている、というニュースだ。その結果、彼らの安全は守られ、やがては故郷に戻って行けよう。そしてシリア国内にたむろする、IS(ISIL)を始めとする反政府派のテロリストたちは、イドリブなどから北シリアに移動する合意が、生まれたことだ。*

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ロシアのプーチン大統領と、アメリカのトランプ大統領との会談では、シリアのイスラエルとの国境、ヨルダンとの国境地域は、アメリカがロシアに任せることを、合意したということだ。この米露トップ会談に先駆け、イスラエルのネタニヤフ首相がプーチン大統領と会っており、その辺の話が付いていたのであろう。*

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どうやら、こうした幾つかのニュースを見ていると、シリアの内戦は収束に近づいている、ということであろう。その次にシリアでは何が待っているのかについては、まだ分からないということだが、とりあえずは良かった、ということであろうか。*
Posted by 佐々木 良昭 at 08:34 | この記事のURL
NO:5172   7月19日  『カダフィ大佐の娘拘束解かれ自由に』 [2018年07月18日(Wed)]
カダフィ大佐の娘サフィーヤが拘束を解かれ、自由の身になった。これで彼女は自由に外国に、行くことができるようになった。

彼女は2011年の革命時に、アルジェリアに逃れたが、その後2014年から、カイロで生活していた。

ニュースはそれだけなのだが、このニュースには訳があるような気がする。カダフィ大佐の次男サイフルイスラームは、リビアで暮らしているが、彼に関する情報は、ほとんど伝わってきていない。

だいぶ前には、サイフルイスラームが大統領選挙に出馬するだろう、というニュースが伝わってきていた。しかし、彼の行動範囲は限定されているようだ。それが彼の身柄が拘束状態にあるためなのか、あるいは身の安全のためなのか分からない。

想像するに、サイフルイスラームの姉妹が、自由の身になったことにより、彼女は外国でのサイフルイスラームに関する、宣伝活動を行う可能性があろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:11 | この記事のURL
NO:5171   7月18日  『米ロ首脳会議への反応』 [2018年07月17日(Tue)]
ヘルシンキでロシアのプーチン大統領と、アメリカのトランプ大統領が会議を行った。もちろん、この世界を代表する二大トップの会談は、世界のあらゆる問題を、カバーしていたものと思われる。

なかでも中東問題は、そのトップの課題であったようだ。また、ロシアの2016年に行われたアメリカ大統領選挙への、関与についても触れられ、トランプ大統領はロシアの関与は、無かったとした。このことについては、アメリカの民主党からは反発があり、与党共和党内部からも、不満の声が出た。

こうしたなかで、唯一にんまりとしたのは、イスラエルのネタニヤフ首相だけだったようだ。彼は米ロ首脳会談に先駆け、モスクワを訪問し、プーチン大統領と会談しているし、アメリカのトランプ大統領とも、電話会談している。つまり、イスラエル側の米ロ首脳会談への地ならしは、完ぺきだったということであろう。

さて、ネタニヤフ首相は何をそれほど、喜んだのであろうか。第一には、ロシアともアメリカとも、友好関係を強固に出来た、ということであろう。彼は『アメリカとの友好は過去になかったほど、強固なものになった。』と語り、ロシアとの関係もプーチン大統領に、温かい言を向け、『イスラエルとロシアは協力し合っている。』と語った。

それは、イスラエルにとって、喫緊の課題である、ゴラン高原に対する対応で、ロシアがごり押ししなかったことにあろう、ロシアは1974年のイスラエル・シリア合意を支持し、イスラエルとシリアとの間で交わした、ゴラン高原に関する合意を認めたからであろう。

述べるまでもなく、それはイスラエルが今後もゴラン高原問題で、イニシャチブを握るということであろう。そうなれば、イスラエルが主張している、ゴラン高原近くからの、イラン軍の撤退を、義務付けていくことになろう。

トランプ大統領は今回のプーチン大統領との交渉で、何を得たのであろうか。どうもこれといった成果は、見えてこない。多分、トランプ大統領は秋の選挙に向けた、大見得を切っただけなのではないか。アラブの新聞には『ヘルシンキではアメリカとロシアの、友好と平和が話し合われた。』と載っていた。

ただ気になるのは、『アメリカがイランに対する制裁を解除し、話し合いに入る可能性がある。』という一項だった。アメリカはプーチンの影響を受けて、変わるのであろうか。
Posted by 佐々木 良昭 at 12:00 | この記事のURL
NO:5170 7月 17日 『中東女性の活躍二つ三つ』 [2018年07月16日(Mon)]
*中東諸国では次第に女性の力が、増してきているのであろうか。最近になって女性が社会的に、目立つニュースが伝わってきている。一つはサウジアラビアで、女性の運転が許可されたことであろう。サウジアラビアでは男性とのサッカー観戦も、認められたとうことだ。*

*:トルコ活動家女性イスラエルで逮捕*
*もう一つはトルコの女性活動家が、パレスチナのガザ地区に入り、支援活動をしていたが、イスラエルによって逮捕留置されていた。結果的に彼女は釈放され、イスタンブールに戻った。*
*彼女は自身の体験を、これからトルコ国内で話すことになり、新たなパレスチナ支援運動を、起こしていくのではないか。以前に、ガザ支援で送られたフロテッラという名の支援船が、イスラエル軍によって攻撃を受け、10人以上の犠牲者を出すという、事件が起こった。*
*今回もこのフロテッラ第2号とでも言うべき、支援船のガザへの渡航が計画されていたが、既に無理な状況が生まれてきている。イスラエル側は公海上で、この船のガザ寄港を、阻止する構えなのだ。*
*そうしたことを考えると、トルコ女性のガザでの支援活動時に逮捕された事と、イスラエルでの拘留されていた時の体験は、大きな話題を呼ぶことになろう。*

*サウジ女性男性歌手にハグ*
*これは活躍と言う意味では無いが、著名なイラク人マジド・ムハンデスイという、男性歌手のコンサートで起こった。フアンのサウジアラビアの女性が、サウジアラビアのタイフ市で開かれたコンサートで、舞台に駆け上り、歌手に抱きついたということが、大々的に報じられた。*

*アラブ湾岸国で起こったこのハプニングは、地域が保守的なところであるだけに、大スキャンダルと見なされることとなった。もちろん、彼女は会場にいた警備員によって、即時その場で捕まっている。*
*女性はその後に逮捕され2年間の刑務所送りとなり、加えて、罰金27000ドルを、支払わなければならなくなった。彼女にしてみれば本望であろうが、これからの彼女が、どのような人生を送るのかは想像するに難い。最悪の場合、名誉の殺人という形で、家族によって殺されてしまうかもしれないからだ。*

*:トルコで戦闘機乗り女性誕生*

*トルコからは女性の戦闘機のパイロットが、誕生したとうニュ−スが伝えられている。他の中東の国からも似たようなニュースが届いているが、女性の社会進出は、自然の成り行きなのかも知れない。*
Posted by 佐々木 良昭 at 09:28 | この記事のURL
NO:5169 7月 16日 『シリアのIS基地から大量の米製武器』 [2018年07月15日(Sun)]
*シリアのIS(ISIL)基地から、大量のアメリカ製武器が、発見された。発見されたのは、デルズールのIS(ISIL)基地だが、それ以外の場所からも、武器は発見されている。ハスラト市、アブカマール市からも、大量の武器爆発物が、見つかっている。
*
発見された武器は120ミリ砲、BM-21ロケット、107ミリロケット、40ミリ弾、対戦車砲、戦闘用ネットなどだ。爆発物などは住民を狙って、ビルに仕掛けられる、罠の爆発物などだ。

デラアではIS(ISIL)側が明け渡しに合意し、重火器中程度火器などの、武器類が放置された。これらの武器はイスラエルやアメリカのよって、供与されたものだ、とシリア軍は見ている、他方、ロシア軍は2015年から、シリア政府軍を支援して来ている。

その結果、ハジャルアスワドやヤルムークキャンプなど、ダマスカス周辺地域は、IS(ISIL)ミリシアから完全に、解放されることとなった。なお、ダマスカス南部のヤルダ、バッビラ、ベイトシャームも、解放されている。

これでシリアはほぼ全域で、IS(ISIL)から解放されたことになろう。それにつけてもアメリカはこれまで,IS(ISIL)によく大量の武器を供与しながら、他方ではIS(ISIL)を掃討する,とi言い続けてきたものだ。

 最近になり、イスラエルは『問題はシリアのアサド体制ではなく、イラン軍のシリア駐留だ。』と言い出している。その事は、シリアとの妥協が生まれる、ということであろう。また、アメリカもアサド体制打倒を、口にしなくなってきている。つまり、シリア内戦は終りに近づいている、ということであろう
Posted by 佐々木 良昭 at 08:40 | この記事のURL
NO:5168 7月 15日 『中東短信』 [2018年07月14日(Sat)]
:エジプト二つ*

* カイロの隣接地ギザで列車事故が起こり、55人が死亡と伝えられた。列車が派手に横転していることから、相当な負傷者も出ていることであろう。*

* カイロ空港燃料タンク爆発事故は、テロではなく気温上昇に、伴うものだったようだ。まずは一安心。しかし、この爆発事故でも負傷者は出ている。*



:トルコ数件

トルコのエルドアン大統領が、トランプ大統領の呼びかけに、応えたのであろうか。NATO
諸国はしかるべき金額を、出すべきだと言い始めている。トルコの現在の経済状態からすれば、大分思い切った発言だと思われるのだが。これは先に言い出すことにより金額を減らす考えなのか、あるいは,アメリカの輸入規制軽減のためなのか、真偽は不明だ。

ベラト経済大臣はトルコにとって緊急の課題は、インフレ阻止だと語っている。そのとおりであろう、暑い夏のなかでインフレがもっと昂じていけば、庶民感情は暴発する危険があろう。

在米のギュレン氏の状況について、トルコ政府はアメリカから出られなくとも、彼は既に死に体にあると報じている。確かギュレン氏は76歳程度だったと思う。日本ではそう高齢ではないのだが、トルコ人にしてみれば、高齢ということなのであろうか。あるいはこれは、反ギュレン熱を下げて行く、前兆なのかもしれない。

 エルドアン大統領はロシアとNATOは、対話すべきだと提案している。アメリカの攻勢の前に、NATO諸国はロシアに対する、敵対姿勢を強めているが、それはヨーロッパ諸国にとっては、必ずしも得策ではあるまい。エルドアン大統領は米露関係を、バランスしているようだが、それがうまく行けば、今回のアドバイスは有効となろう。

 トルコがパキスタンに攻撃ヘリ30機を、輸出することが決まった。これでトルコは立派な兵器輸出国に、なったということであろうか。問題はトルコの兵器企業と、何処の国の会社が提携しているか、ということだ。例えば、ヨーロッパやアメリカの会社なら、パキスタンに対して兵器を輸出することには、規制がかかろう。つまり、その規制を逃れるためのものではないか、という懸念が浮かぶ。



:その他のニュース

 トランプ訪英にデモ1000人が参加、ロンドン市ではトランプのベビー・ドールなる風船が上げられ、大騒ぎになったようだ。英女王がトランプに会ったことも、大衆の間では不評であろう。

 カリフォルニアの衆議院だと思うが、イスラエルの今やっていることは虐殺だ、と非難している。その意見に反対はしないが、このことがこの先、アメリカ国内で反ユダヤ熱を上げていくことに、繋がらないことを祈る。世界は各地で第一次世界大戦後のような、雰囲気になってきており、アメリカでもホロコーストは起こりうるからだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:21 | この記事のURL
NO:5167  7月14A日   「トルコは経済問題解決できるか』 [2018年07月13日(Fri)]
エルドアン大統領が再選された結果、ある種の勢いがトルコ社会には、生まれているかもしれない。そのエルドアン大統領が、いま一番力を入れなければならない政策は、経済問題の解決であろう。

トルコはいま、トルコ・リラの下落が起こっており、それはついに1ドルに対し5リラのレベルに、達するだろうといわれている。そのことは、リラの価値が半分に近付いている、ということであり。今年だけでも、25パーセントの値下がりを、しているということだ。

もう一つの経済問題は、リラの下落によるところが大きいのだが、インフレが高じている。遂に、トルコのインフレ率は公式発表で、16パーセントを超えているのだ。実質は20パーセントを、はるかに越えていよう。

インフレが進めば、それだけ庶民の負担は、増えるということであり、このインフレ対策は緊急を、要するものであろう。もし、その対応に失敗すれば、エルドアン大統領に対する支持は下がり、政府が危険水域に入ってしまうということだ。

続いて懸念されるのは、失業問題だ。総じてトルコの企業は不景気であり、就職の機会が減っている。なかでも若者の失業率は、相当高くなっているものと思われる。先日、若者が働かず学ばずという状態にある、というニュースが流れたが、働く場所が無いのだ。これも社会的暴発要因であろう。

対外債務が増加している問題もある。外国からの借り入れ金で進めてきた、メガ・プロジェクトはいま、危険な状態にある。イスタンブール大空港は建設半ばにして、工事が止まってしまうのではないか、という懸念が出てきているのだ。

 加えて、外国からのトルコへの投資が、減っていることも問題であろう。それは外貨不足であり、それにつられてリラが売られ、ドルが買われるために、ドルはますますリラに対して強くなろう。

 また、これまで外国から借り入れてきていた、外貨は相当額に上り、元金はもとより、金利支払いだけでも、大変な問題となっていよう。しかも、リラ安のなかでは、ドル建て支払いは、25パーセントも増えているということだ。

 以前、エルドアン大統領は金をベースにした、借り入れを行いたい、ということを言っていたが、それもままなるまい。

 そこで問題はこの経済のかじ取り役に、エルドアン大統領の義理の息子、ベラト氏が就任したことだ。果たして、彼はこの難題を解決できるのだろうか。彼は自信に満ちた声で『経済問題はじきに解決する。』と語っている。

 そして、その具体策であろうか。これまで政府が介入しては、失敗を繰り返していた経済問題で、中央銀行にバトンを渡す方向に、動き出している。しかし、エルドアン大統領のせっかちな性格からすれば、それも長期化するとは思えないのだが。

 金の流れは世界中がつながっており、一国が頑張ってもなかなか改善できないのは、当たり前だ。勤勉に働いてすら、改善できないような搾取構造が、国際的に出来上がっているのだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 12:01 | この記事のURL
NO:5166   7月14日    『ISがダラアの一部奪還』 [2018年07月13日(Fri)]
IS(ISIL)がダラア県の一部の街を、奪還したという情報が出ている。その場所はヒート市で、ヨルダン国境やゴラン高原に、近い場所だということのようだ。今回のIS(ISIL)側の主役はハーリド・ビン・ワリード軍団で、IS(ISIL)に直結するミリシア・グループだ。

このヒートの戦いでは、ロシア軍やシリア軍が空爆したのだが、ハーリド・ビン・ワリード軍団を掃討するには、至らなかった。つまり、ハーリド・ビン・ワリード軍団はかろうじて、ヒート市に残留できた、ということかもしれない。

このヒートでの戦いでは、16人のレベルが死亡し、ミリタントも12人死亡したと報告されている。

 シリア政府は現在国土の80パーセントを、支配しているが、IS(ISIL)側も何とかシリアに、へばり付いているということであろう。IS(ISIL)の状況はこうしたことから判断して、最終段階を迎えている、ということであろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:17 | この記事のURL
NO:5165 7月 13日 『トルコ新内閣と経済悪化の関係性』 [2018年07月12日(Thu)]
* エルドアン大統領が再選され、新内閣が発表された。そのなかで、最も注目を集めたのは、エルドアン大統領の義理の息子ベラト氏が、経済相に就任したことであった。彼にはそのような経験はないはずだ、というのが大方の見方であり、そのためにこの人事には、内外から批判が出ている。

*案の定というか、義理の息子ベラト氏が経済相に就任し後、トルコ・リラは下げている。そして、ついには1ドルに対して、5リラまで下げるのではないか、と言われるようになってきている。ちなみに今日のドルに対する、相場は4.91リラだ。*

*トルコの株も下がり続けており、赤字も増大している。54億ドルだった赤字が、ここに来て59億ドルに、増加しているのだ、ストックインデックスも1.7パーセント下がっている。*

*エルドアン大統領は金利を下げたことが、インフレを抑えると言うが、その効果が出るか疑問であろう。これまで金利は政府の中央銀行介入で、何度と無く上げ下げされてきている。外部ではそれは、逆効果だと評されている。*

*ブルムバーグ社は『いまのトルコの状態は通貨危機なのか?』と手厳しい評価を、口にしている。それほど不安定な状態、ということであろうか。いずれにしろ、トルコの経済はいま、一手にエルドアン大統領に、握られているということだ。*
Posted by 佐々木 良昭 at 09:00 | この記事のURL
NO:5164   7月12日  『シリア南部でいまだISが特攻作戦・モースルも』 [2018年07月11日(Wed)]
シリア南部の街ザイズンで、IS(ISIL)が特攻作戦を展開した。その結果、シリア軍とシリアの政府寄りミリシア軍の中に、犠牲者が出ている。その数が14人だったというのだから、大分大掛かりな特攻テロであったと思われる。

このテロ攻撃を敢行したのはジェイシュ・ハーリド・ビン・ワリード組織であり、この組織はIS(ISIL)と直結する組織だ。もちろん、犯行声明はIS(ISIL)のサイトから、流されている。

しかも、ザイズンのテロ攻撃場所は、シリア軍の基地であったということであり、そのシリア軍側の警戒網を潜り抜けて、犯行は行われたということであろう。このジェイシュ・ハーリド・ビン・ワリード組織は、IS(ISIL)に繋がるものであるが、これまで、シリア政府とテロリスト側が交わした、停戦合意には関わっていなかったということだ。

シリア政府はシリア南部の各地にいる、反政府側テロリストと交渉し、テロリストが他の場所に移動するうえでの、安全を保障していた。シリアの北部にはいまだに、公然とテロリストが巣くう場所があり、この合意で数千人のテロリストが移動した、という報告がなされている。

現在、シリア南部のダラア地域は、シリア軍が80パーセントを支配し、15パーセントを反政府側のテロリストが支配しているということだ。残りの5パーセントは多分、部族の支配地域ではないかと思われる。

昨年イラク軍が開放したはずの、モースルにはいまだに、IS(ISIL)の残党が残っているようだ。モースルの住民が帰還しても、家屋は破壊されており、生活は極めて困難な状態にある。イラク政府は復旧作業を、早急に進めなければなるまい。

シリア政府もイラク政府もIS(ISIL)などの、テロリストから国土を奪還するのはいいのだが、長期に及ぶ激戦の結果、ほとんどの街が破壊されてしまっている。

 例え全てのテロリストを、打倒できたとしても、その後に待っているのは、莫大な予算を必要とする、復旧作業であり、医療、教育などのサービスの回復であろう。シリアのような石油の産出量が、極めて限られる国の場合、世界からの支援が絶対に、必要だということだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:21 | この記事のURL
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