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NO:5143 6月22日  『トルコ大統領選挙・嘘を重ねても効果無し』  [2018年06月22日(Fri)]
トルコのエルドアン大統領は選挙に向けて、大分ほらを吹きまくってきた。景気のいい話や、国際的にトルコに対する評価が高まっているとか、多くの国がトルコを恐れている、とかといった類の、子供のウソ自慢のような話ではないか。

例えば、いま世界的に話題になっている、アメリカのF35戦闘機については、購入が決まり、近くトルコに届けられると言っていた。確かにそのF35がトルコに届き、政府は派手なお披露目パーテイを開いている。

しかし、そのF35は訓練用のものであり、本物ではないのだ。それをあたかも本物のように騒ぎ立てているのだ。アメリカの議会の議員の間では、トルコにはF35を渡すべきではない、という声が大きくなってきている。

また、マレーシアのアンワル・イブラヒムが、エルドアン大統領をムスリム世界の、偉大なリーダーだ、と誉めたことを、国内で派手に宣伝している。このアンワル・イブラヒムは以前ホモ・セクシャル事件で逮捕され、投獄されていた人物であり、問題があるのだ。

 シリアのマンビジュについても、嘘の報道がトルコ政府によって、なされているようだ。トルコ政府はマンビジュから米軍を、追い出そうと思っていたのだが、うまくいかなかった。次いで言ったことは共同管理であった。

 マンビジュを実質支配している、クルドのYPG(SDF)から奪還し、彼らをマンビジュから追い出す、ということが決まった。その期限は7月4日だとも報じていた。しかし、後にYPG(SDF)
は、マンビジュから出ていく予定はない、とトルコ政府の発表を全面的に、否定している。

 こうした嘘を重ねたうえで、経済に関しても相当の、あり得ない話を宣伝してきた。エルドアン大統領が打ち出した、高金利による外貨の取り込みは短命で終わり、そのことがそれでなくても悪い、トルコ経済の足を引っ張る結果となった。

 そこで慌てたエルドアン大統領は、今度は逆に金利を下げなければ、トルコの企業が活動できなくなると低金利を、中央銀行に指示した。そんな朝令暮改が通用するわけはなく、どんどん景気は悪化している。

 その結果は、エルドアン大統領への支持が下がることだった。最近になり、エルドアン大統領は単独で彼の政党、与党AKPが過半数を取れそうにない、と判断したのであろう。過半数を切った場合は、連立も考慮すると言い出している。

 そうした中で、エルドアン大統領支持の一部マスコミが、選挙結果なるものを流した。それによれば、エルドアン大統領は51パーセントの票を獲得するということだ。もちろんその報道は間もなく,姿を消したようだが、政府は既に投票結果なるものを、準備しているということであろう。投票日の後にはその結果なるものが、公表されるということであろう。

 野党CHPの大統領候補者であるインジ氏は、選挙管理委員や検察に対して、『我が党が選挙で勝利すれば、選挙結果をごまかした者を、全て逮捕して裁く。』「と警告している。ここに来てトルコの選挙最大の関心事は、野党が勝利した場合の、行く末ではないか。それはエルドアン大統領にとっても、最大の不安であろう。

ただし、エルドアン大統領には私兵サダトが存在し、選挙結果次第では、このサダトの部隊がトルコ国内を、混乱に導くかもしれない。そして、エルドアン大統領は非常事態を延長し、大統領の座に居座り続けるかもしれない。投票日は後2日。どうなることやら。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:53 | この記事のURL
NO:5143 6月21 日 『イランのハメネイ師・国際合意は無視していい』 [2018年06月21日(Thu)]
*イランの最高指導者ハメネイ師が、『国際合意は無視していい。』と発言した。この発言は水曜日に行われた、イランの国会議員との会合で語ったものであり、それなりの重みのあるものであろう。何故彼はこんな発言をしたのであろうか。*

*ハメネイ師が語った国際合意を無視していい、という内容の指すところは、レバノンのヘズブラや、パレスチナのハマースをテロ組織と見なす、という合意に関してだった。彼に言わせれば、この二つの組織はテロ組織ではなく、抵抗運動組織ということになる。*

*もう一つは北朝鮮に対する、資金の流れを止める、国際合意にイランが違反している、という問題だった。これもハメネイ師は無視していい、と発言しているのだ。自国が資金の流れを止める、国際合意の対象国であり、同じような窮地に立たされている、北朝鮮を支持するのは、当然だというのが、ハメネイ師の認識なのであろう。*

*ハメネイ師がこうした発言をした、そもそもの理由は、アメリカがイランとの間に交わした、核合意から抜けることにしたためであろう。アメリカが国際的な合意を無視するのであれば、イランも自国の都合で、国際合意から抜けて何が悪いのか、という論法であろうと思われる。*

*このイランとアメリカの核に関する合意については、ロシア、中国、フランス、イギリス、ドイツが、未だに合意に留まっており、アメリカとは異なるスタンスを採っている。しかし、アメリカはこうした国々の、イランとの商取引に制裁を加え、実質、イランとの貿易、経済活動が出来ない環境を、作っているのだ。*

*フランスの企業はイランで組み立て工場を、多数持っていたが、それも止めなければならなくなったし、石油やガス部門でも同様に、問題が起こっており、フランスのルノ−社やTOTAL社はイランとの関係を、絶たなければならなくなっている。*

*こうしてみると、アメリリカのトランプ大統領の乱暴な決定が、他の国にも波及し、他の国々も自国に都合のいい合意は守るものの、不都合なものは抜ける、ということになろう。アメリカが勝手に離脱した、TPPなどもその一つであったろうから、日本もこの問題については関連しているのだ。*

*こうした状況は、今後国際合意なるものが、意味を成さなくなっていく、ということであり、国際的な合意が生まれないか、無視されるということは、ますます世界が混乱していく、ということであろう。アメリカはその先鞭をつけたわけであり、ハメネイ師の発言を非難する資格はあるまい。*
Posted by 佐々木 良昭 at 09:14 | この記事のURL
NO:51424   6月20日  『エルドアン側大統領選挙は相当苦しそう』  [2018年06月20日(Wed)]
トルコで6月24日に行われる、大統領選挙と国会議員選挙で、エルドアン大統領の所属する与党AKPは、相当苦しい戦いを強いられそうだ。世論調査の結果を見ると、既に与党AKPが過半数を取れないのではないか、という予測が出ている。

その場合、与党AKPはどうするのであろうか。そのことについて、AKPと連帯するMHP党の党首バフチェリ氏は、再選挙がありうると語った。これまでも、与党が不利になると、その都度法律を変えてきていることから、今回も何の問題もなく、法律を変更し、再選挙に持ち込むことが、出来るというのだ。

もし、与党AKPが過半数に満たなかった場合、連立内閣を組まなければならないことになる。そして、そのことは与党AKPの力を弱めることは、明らかであろう。そのために再選挙案が、出てきているのだ。

MHP党首のバフチェリ氏は、エルドアン大統領と再三会合をしていることから、今回の彼の発言は、エルドアン大統領の考えだ、ということではないのか。そもそも、大統領選挙は来年に予定されていたものが、経済の悪化が進む中で、早めた方がいいという考えから、今年に変更されているのだ。

もう一つの問題は、クルドの政党DHPがどこまで、票を伸ばすかということだ。もし、DHPがこれまでのように、10パーセント以上得票すれば、しかるべき人数の議員を、国会に送り出す事が出来る。

しかし、もし、DHPが10パーセントに満たなかった場合は、クルドの得票全てが、選挙結果第一党になった党に、回されることになる。従って、国会議員もその党に上乗せされることになリ、大統領についてもしかりだ。

 エルドアン大統領が恐れているのは、まさにそのことだ。そして、対抗馬のCHP大統領候補インジ氏は、エルドアン大統領にも勝る激しい演説をする、強硬派の人物だ。トルコ国民は激しい演説をする人物、強い人物を支持するのだ。

 選挙はもうじきに迫ったが、選挙活動はまさにデッドヒートということであろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:24 | この記事のURL
NO:5141   6月19日   『アメリカはイスラエルを破滅させる気か』  [2018年06月19日(Tue)]
アメリカの中東政策は、だいぶ混とんとして、それが何を狙っているのか、地域の国々には判断しかねる、状況になってきている。中東のアメリカの盟友と言えば、イスラエルというのが一般的な理解なのだが、そのイスラエルとの関係でも疑問が出てきている。

そのアメリカに対する疑問を、抱き始めているのは、他ならぬイスラエルだ。イスラエルの国防省情報部の、元トップのアモス・ヤドリン氏はアメリカがイランをして、核兵器保有国にする気ではないのか、と疑問を抱くようになってきている。

アメリカがイランとの間で交わした、核に関する合意から一方的に離脱し、圧力をかけているが、それは逆にイランをして核兵器保有国に、向かわせる結果になるのではないか、という不安をアモス・ヤドリン氏は、感じ始めているのだ。

リビアの例を見れば、イランは決して核兵器製造を、あきらめないだろう。北朝鮮のアメリカのとの交渉が、結果的に北朝鮮を優位に、動いたことからもしかりであろう。そうなると、イランは強硬に核兵器製造に、向かう可能性が高くなろう。

他方、アメリカはイスラエルとサウジアラビアをけしかけ、イラン攻撃を行うように仕向けている。イランとイスラエル・サウジアラビアとの緊張関係が、いま以上に高まれば、双方の間に武力衝突が起こる、可能性は高くなろう。

その時、アメリカはどう対応するのであろうか。仲介役に回るのか、参戦するのか、トランプ大統領の性格からすれば、可能性としてはアメリカの参戦は、期待できないかもしれない。

戦車や航空機の数からすれば、イスラエルの方が優位にあるが、イランはミサイル開発を進めており、それは既にシリア戦線で使われていよう。イランとロシアとの関係も、相当強いものになってきている。つまり、戦争が起こればイスラエルも、相当の被害を受けることを、覚悟しなければならないということだ。

アメリカの対イスラエル政策は、一見イスラエル支持のように見えるが、その結果、世界はイスラエルを敵視してきている。エルサレムへのアメリカ大使館移転などは、その典型であろう。アメリカはもうイスラエルを中東地域に、必要なくなったのではないか、と考えさせられる状況ではないのか。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:17 | この記事のURL
NO:5140   6月18日  『夏秋にかけて大混乱が予測される3か国』 [2018年06月18日(Mon)]
今年の夏から秋にかけて、中東の3か国は大混乱に陥るかもしれない、という予測をしてみた。それはトルコでありヨルダンでありエジプトだ。これらの国以外にも、大混乱が予測される国は幾つもあるのだが、日本との関係の重要性から、この3か国を取り上げることにした。

まずトルコについて説明するとこうだ。トルコはいま経済的に大分落ち込んでいる。金利を16パーセント以上に上げ、外貨の流入策を講じたが、結局は短期でその効果が消え、外貨が逃げ出している。その結果、トルコ・リラはどんどん値下がりしているのだ。

この結果は述べるまでもなく、輸入物資の値上がり、国内産品への影響とインフレを引き起こしている。それは述べるまでもなく、庶民の生活を圧迫しているのだ。加えて輸出の不振から、国内企業の倒産が続き、失業率は上がっている。

こうしたことが国民の不満を買っているわけだが、そのことに加えて6月24日の大統領選挙では、不正が行われることが予想され、実際にそうなれば国民の怒りは、爆発することになろう。

ヨルダンもしかりだ。ヨルダンは特別の輸出品はなく、観光収入と湾岸諸国や西側諸国からの援助で、成り立っている国だ。日本も援助国の上位に位置していることは、述べるまでもない。

そのヨルダンでは国家財政が厳しいことから、増税を決定したが、その増税に国民の反発が起こり、各地で増税反対デモが、大規模に起こっている。その結果、国王は首相を首にし、新しい首相を指名したが、それは一時しのぎであり、問題の解決にはつながらない。これまではこの手で国民の目をごまかしてきていたが、今回はどうなるか分からない状況ではないのか。

加えてヨルダンはエルサレム問題を抱えている。メッカ・メジナはサウジ王家の責任だが、エルサレムはヨルダン王家の責任となっている。そのエルサレムはトランプ大統領が、不可分のイスラエルの首都と認めてしまった。それを覆すことは、ほとんど不可能であろう。

エジプトはもっと多くの困難を、抱え込んでいるのではないか。地下鉄料金の1ポンドから7ポンドへの値上げ、水道料金の値上げ、ガソリンの値上げ。そして金利が上がりポンドは価値を下げている。この国では輸入物価が上がり、国内産品の値段も上がってインフレになっている。

これらの国の不安定化は経済問題に起因しているが、その解決策はどの国にもない、あるのはあてにならない外国からの無償援助だが、それはこれまで何度も頼ってきたために、新手の援助はあまり期待出来ないかもしれない。

これから夏秋にかけて、社会不安が拡大していくことを、頭の片隅に入れておいた方がいいだろう。もちろん無用の観光旅行や、訪問は控えるべきであろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 15:23 | この記事のURL
NO:5139 6月17 日 『IMFという高利貸しに苦しめられるエジプト庶民』 [2018年06月17日(Sun)]
*いまエジプトでは軒並みに、公共料金が値上されている。地下鉄の料金が1エジプト・ポンドから7エジプト・ポンドに値上げされ、勤め人の一日の往復の交通費は、2エジプト・ポンドから14エジプト・ポンドに引き上げられたのだ。*

*これは大変な負担であろう。これまでタバコを吸っていた人は吸えなくなり、安いランチも食べられなくなる、ということだ。それはエジプト人の各家の家計にも、直接影響を与えもしよう。もうエジプト庶民は肉を口にすることなど、夢のまた夢ということであろう。*

*続いて電力料金が値上され、そして水道料金も値上された。まさに水の料金の値上は命がかかっているということであろう。加えて、燃料代ガソリン代も値上された。これは地方で生産される農産物、食料品の移送にかかる移送費用が、増えるということであり、国内産品の値上につながる。また煮炊きに使われる油も値上されたのだから、料理が出来なくなるということでもあるのだ。*

*先月エジプトを訪問した折に、警察幹部と食事を共にしたのだが、公共料金の値上が話題に上った。そこで私は一時期我慢をして、経済の回復を考えなければならない、といったようなシャレたことを言った。それに対して警察幹部は、庶民の生活は相当苦しくなっているんだぞ、と強い口調で反論した。*

*何故このような無謀なことが、いまのエジプトで起こるのであろうか。それは国家財政が赤字であるために、IMFから金を借りたことによる。IMFはエジプト庶民の窮状など知りもせず、考えず、国家財政の赤字を減らすためには、政府の補助金を減らせと迫る。*

*政府の補助金が向けられているのは、パンの価格であり、食用油の価格であり、砂糖の価格であり、お茶の価格だ。これらはエジプト人の最低限の生活というか、命を繋ぐものなのだ。*

*しかし、政府はIMFの指導を受けざるを得ない立場に、追い込まれている。なにやら『ベニスの商人』を思わせるではないか。以前、例えばサダト大統領やムバーラク大統領の時代には、湾岸諸国なかでもサウジアラビアとの、良好な関係があったことから、資金的に苦しくなると、彼らはサウジアラビアなど湾岸諸国に出向き、金の無心をしていたものだ。
*
*そして石油価格が高かったこともあり、そのカネの無心は簡単に、受け入れられていた。しかし、今では石油価格が下がり、アメリカの武器の押し売りもあり、湾岸産油諸国の台所事情も、相当苦しくなってきている。そうなると、エジプトのシーシ大統領が湾岸諸国に出向いても、なかなか資金援助へのいい返事は、してくれないのだ。*

 諸物価の値上がり、公共料金の値上は、最終的には大規模デモを生み、その後には暴動が発生し、次いで軍がクーデターを起こす、というステップを踏むのではないか。軍出身の大統領が続いてきたエジプトで、軍によるクーデターが起こるのだろうか。

大分前の話しだが、ある日銀のOBは中央アジア諸国政府に対して、『IMFからの資金借り入れはするな国を潰す。』と警告して回ったようだ。その同じ警告を、いまこそアラブ諸国に、向けるべきではないのか。
Posted by 佐々木 良昭 at 08:52 | この記事のURL
NO:5138 6月16 日 『シリアのアフリンでトルコ兵犠牲』 [2018年06月16日(Sat)]
*シリアのアフリンはトルコ軍と、トルコが支援するFSAによって、解放された地域だが、最近ここで相当激しい戦闘が、展開されたようだ。何とその犠牲者は、トルコ軍とFSAだけで、15人を超えているのだから、相手側にも犠牲者は出ていようし、負傷者も相当いるものと思われる。*

FSAに対抗するミリシアといえば、アメリカ軍が支援するSDFであり、クルドのYPGということになるが、そのミリシアがトルコ軍とFSAに、戦いを挑んだということだ。もちろん、それはアメリカの指示に、よるものと思われる。

この段階でシリアのクルドやアメリカが、トルコに対して攻撃を仕掛けたのは、多分に6月24
日予定されている、トルコの大統領選挙への影響を、及ぼすことを意識してのものと思われる。ここで、もしトルコ軍に大きな犠牲が出れば、それはエルドアン大統領に対する支持が、落ちるということだ。

トルコ人たちと話してみると、ほとんどがエルドアン大統領の当選を口にする。しかし、それはあくまでもエルドアン大統領が、不正な選挙を行うという前提のものだ。最近では、エルドアン大統領の選挙集会には、あまり人が集まらなくなってきている、という報道もある。

先日はトルコの国営テレビでの選挙演説を、エルドアン大統領は断っている。それは、彼に余裕があるからではなく、裏工作に奔走しているからであろう、と言われている。あるいは相当肉体的に、疲れていることも想像される。

先日ある街の集会で、その場所の名前を間違えてしまったことが、話題になっていたが、以来、アシスタントが付きっ切りで、彼の演説を支えているようだ。エルドアン大統領の物忘れが激しくなっていること、時折、相当疲れた表情を見せることは、彼は健康的に問題を抱えている、ということであろう。

もともと彼は病気に罹っているのだといわれ、一時期から元気になったのは、その病気を治す医者が現れたからだ、と噂さされていた。確か彼の病気は当時大腸がんだ、と噂されていたと思うのだが、どうも別の病気なのだろう。

こうしたエルドアン大統領の健康上の不安、そして選挙での実質的敗北の可能性の高さ、景気の後退で国民の支持が、低下していることなどに加えて、シリアでの軍事的敗北が重なれば、それのもたらす影響は少なくなかろう。

エルドアン大統領は選挙で敗北するのではなく、健康上の理由で大統領職を、手放すかもしれない。そこまでトルコは緊迫しているのだ。アメリカとSDFのアフリンでの攻勢は、相当な圧力となってエルドアン大統領に、のしかかっているものと思われる。
Posted by 佐々木 良昭 at 13:07 | この記事のURL
NO:5137  6月15日   『リビア石油積出港攻撃使用不能に』 [2018年06月15日(Fri)]
リビアの石油積出港は、ほとんどが同国の東側の地域に固まっているが、そのなかでも大きいt積出港は、ラースラヌーフでありシデルであろう。その二つの石油積出港が反政府派のミリシア・グループによって攻撃され、大分破壊されたようだ。

これらの積み出し港からは、24万バーレル・日の輸出が行われていたのだが、今回の攻撃でそれが、止まってしまったということだ。そのことは、リビアが石油によって得ていた外貨が、止まるということを意味しており、長期化すれば、リビア国民は食料にも、困る状態に陥ろう。

 問題は石油を積み出す前に貯蓄しておく、タンクがラースラヌーフでもシデルでも、破壊されてしまったことだ。これでは港に石油が無いわけであり、積み出すことはできない。このため外国のタンカーは積み荷無しで、リビアの港から離れることになった。今月の18日に入港する予定の、タンカーも同様であろう。

 反体制派ミリシアのリーダーである、イブラヒム・ジャスランはリビア政府が、石油収入を公平に分配されていないことに怒り、今回の行動に出たと説明している。以前からリビアでは石油収入の分配をめぐったり、石油施設を抑えるため、ミリシア間の戦闘が繰り返されてきていた。

 今回の戦闘はリビア東部のデルナに対する、ハフタル将軍側の攻撃がほぼ成功したことに、起因しているのかもしれない、デルナもまた小規模ではあるが、石油の積み出し港になっていたからだ。

 今回のラースラヌーフやシデル積出港に対する、攻撃と施設破壊が、石油の国際価格変動に、影響を及ぼすかどうかはわからない。ただ言えることは、石油の相場は小さなニュースでも、価格変動の理由に使われてきている、ということだ。従って、今回のリビアで起こった積出港に対する攻撃は、立派な石油価格引き上げの理由に、なるかもしれない。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:17 | この記事のURL
NO:5136   6月14日  『ギュレン・メンバー500人釈放現役復帰』 [2018年06月14日(Thu)]


 トルコの法務大臣アブドルハミト・ギュル氏は、500人のギュルメンバーを釈放し、現職に復帰させた。彼らは軍属であり、官僚、法務関係者だ。彼らは押しなべて、一般からの評判のいい人たちであった、ということだ。

 確かに、2016年7月15日に起こったクーデター事件以来、多数の人たちが関与したとして、逮捕され投獄されることとなった。そしていま、裁判を待つ囚人たちは、108905人を超えている。

 当然のことながらその結果、軍でも公務でも法務でも、滞りが生じることになった。庶民からは彼らの無罪と復帰を望む声が、大きくなって行った。そうした状況を見て政府は、受刑者の中のクーデターに関与していなかった者たちを、釈放することとなったということだ。

 この釈放は先月に始まったようだが、必ずしかるべき理由があろうと思われる。多分に大統領がらみではないかと思われる。ギュレン・グループのメンバーでもいろいろあろう。軽い関与と深い関与とがあろう。そこで軽い関与だと思われる人たちを、釈放することになったのであろう。

 そうすることにより、エルドアン大統領の進める厳しいギュレン・グループ対応は、公正なものだという評判を立てることが、期待できよう。

 だが、釈放された公務員や軍人、法務関係者が即刻現場で、活発に活躍するだろうか。そして庶民はこの釈放劇を、エルドアン大統領の公正な判断と、受け止めるだろうか。

 エルドアン大統領は選挙が近くなり、あらゆる工作をしていることであろう。クルドのHDP党首をデミルタシュの投獄も、実は選挙がらみなのだ。HDPが10パーセント以上の得票をしなければならない、それが取れないと議席はすべて与党に渡ってしまうのだ。

 大統領選挙まであと10日だ。選挙の行方はどうなるのか。あらゆることが想定されよう。そこには正義があるとは、考えるべきではなかろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 12:36 | この記事のURL
NO:5135   6月13日   『新オリエント・エクスプレス建設開始へ』   [2018年06月13日(Wed)]
映画で有名になったオリエント・エクスプレスは、ヨーロッパと中東(トルコ)を繋ぐものだった。その列車を舞台に映画が製作され、一躍世界中の人々の注目を集めた。しかし、いまでは長距離移動は飛行機が主体となったために、列車での移動はすたれていた。

 ところがここに来て、トルコはブルガリアとの間で、新鉄道の路線を開くことで、合意した。それはトルコのイズミールから、延々ブルガリアまで、233キロの鉄道レールを、敷設するというものだ。

 トルコの担当者はこれが鉄道のシルクロードであり、ブルガリアとトルコのアナトリア地方、そして中東から極東までを、繋ぐものだと語っている。そして、鉄道はトルコとブルガリア、そして、ヨーロッパの間の移動を、容易にするとも語っている。

 トルコの本音は、この鉄道が開設されることにより、トルコが明確にヨーロッパの一部をなしていく、ということであろう。トルコは何につけヨーロッパの一部だ、ということを強調したい傾向がある。

 トルコとブルガリアの担当者会議は、イズミール県のユルドルム市で開催され、合意されたが、この新鉄道はハイ・スピード鉄道と名売っているだけに、時速200キロで走行、発表されている。

 さて、鉄道路線そのものは、トルコの技術で十分可能であろうが、電車そのものは中国製を取り入れるのか、あるいは日本製になるのか、まだ発表されていない。ここでも中国の台頭が、あるかもしれない。そのことを意識して、トルコは鉄のシルクロード、と呼んでいるのかもしれない。

 この電車が運航されることになったら、人生最後の夢の旅行として、乗ってみたい気がするが,いかがであろうか。オリエント急行の様な、豪華なものではないかもしれないが、車窓から見える光景は、一見の価値があると思われる。
Posted by 佐々木 良昭 at 10:55 | この記事のURL
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