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NO:5122   5月31日   『国際関係デマ情報が飛び交う中東』 [2018年05月31日(Thu)]
最近になって、国際関係でのデマ情報が、大分増えているような気がする。A国とB
国があることで合意したというたぐいの情報なのだが、それは調べてみると何ら合意されていないことがすぐわかる。

そのことは、A国あるいはB
国にとってその偽情報は、重要な意味を持つということであろうか。その情報の発信源(二国あるいは一組織と一国)のいずれかが、デマ情報を流し自国に都合のいい状況を、作り出すということだ。

例えば次の様な話がある。ガザのハマースはイスラエルとの間で、停戦が合意されたと発表した。これに対してイスラエル側は、何の合意も生まれていない、と全面的に停戦合意を否定している。

この場合は、多分にハマース側が作った、デマ情報と思われる。イスラエルとの戦闘で、多くの犠牲者を出したガザのハマースは、ガザ内部のパレスチナ人の間に、不満を募らせ、反発するメンバーが増えてきているからだ。もちろん、ハマースのメンバーではない、一般人の場合にはもっと強い反発が、生まれているのであろう。

ハマース側はこのデマ情報を流すことにより、その後に発生するイスラエル側からの攻撃は、イスラエルによる停戦違反だとして世界に宣伝し、ガザ住民の怒りをハマースではなく、イスラエル側に向けようとしているのではないか。

トルコとアメリカとの場合にも、似たようなデマ情報が、流されている。トルコはシリアのマンビジュ対応で、アメリカとの間に合意が生まれた、と言っているが、アメリカ側はこれを全面的に否定している。

その後に、トルコはマンビジュからクルドのYPG
が、撤退するといった情報も流しているが、それも嘘であろう。アメリカはあくまでもクルドのミリシアを利用して、マンビジュなどシリア北部を支配したい、と考えているからだ。

この場合もやはり、トルコ側のデマ情報と思われるのだが、ハマースの場合と同様に、トルコが厳しい状況に追い込まれたために、口に出したデマ情報であろう。トルコはいま多くの国内問題を抱え込んでいるのだ。経済的には厳しくなり、インフレ、トルコ・リラの暴落、失業問題などが、国民の生活を追い詰めている。欧米との関係は劣悪な状態にあり、トルコのそうした経済苦の状態を支援する国は、一国も無いというのが実情だ。

しかし、この手のばれやすいデマを流すことは、結果として国民の政府に対する信頼を,損ねることになろう。トルコはこのアメリカとの合意というデマが、少しでも6
月24日に行われる大統領選挙で、エルドアン大統領に有利に働く、と考えたのであろうか。

デマ情報はどこでも飛んでいる。つい最近では、反プーチンのロシア人ジャーナリストが暗殺されたという情報も、間もなく彼が生存していることが、明らかになっているし、イギリスで起こったダブル・スパイ親子の暗殺も,ロシアだと決め付けられたが、これも世界中で嘘であることがほぼ一致した、認識に変わっている。

シリアのガス兵器使用も同じだ。シリアはガス兵器など使っていないのだが、無理やり使ったことにされ、アメリカの攻撃を受けている。攻撃を受ける側はたまったものではないが、攻撃を加える側は嘘でも、口実が出来れば攻撃し,世界にその攻撃の正当性を叫べるのだ。目を開いて情報を読もう。そうでなければ日本国内で起こる嘘にも、そのうち気づく能力が無くなってしまおう。その先に待っているのは悲惨な状況であろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:16 | この記事のURL
NO:5121   5月30日  『パレスチナこれは本当の抵抗戦争になるのか』 [2018年05月30日(Wed)]
パレスチナ人はこれまで何度と無く、現状の打破のために立ち上がってきた。しかし、そのほとんど全ては、国際的政治上の取引のための、仕掛けでしかなかったのではないか。

パレスチナ大衆はもちろん戦う気だったのであろうが、パレスチナ自治政府は常に頃合いを見て、妥協路線を選択してきている。これだけ抵抗して犠牲者が生まれたのだから、外国からの援助は十分期待できる、という感じがぬぐえない。その繰り返しだったということだ。

その結果は述べるまでもない。パレスチナ側の出方を十分に学んだイスラエル側は、頃合いを見て攻撃の手を緩め、政治交渉に入ってきていた。そしていつの間にか、ヨルダン川西岸地区の土地の多くが、イスラエルの支配下に置かれることとなり、単なる占領からそれらの土地は、イスラエル領として組み込まれている。

 ガザは何とか持ちこたえているが、パレスチナ自治政府の本拠のあるヨルダン川西岸地区は、既に80パーセントがイスラエルによって支配され、パレスチナ側に残されている土地は20パーセントに過ぎない。

そして、最近になるとヨルダン川西岸地区から、ほとんどのパレスチナ住民を追い出し、そこはイスラエル領土となるという考えが、真実味を持って語られるようになってきている。パレスチナ住民はヨルダンに追い出されることになるのだ。

  唯一抵抗が継続されているガザ地区では、抵抗運動が継続しており、次第にエスカレートしてきている。ガザからイスラエルへ抜けるテロリスト用のトンネルが何本も掘られ、その度にイスラエル側はそれを発見しては、潰してきていた。

 今回のガザの抵抗にはトンネル作戦に加え、凧作戦が取り入れられた。多数の凧を上げてイスラエル側を、混乱に追い込む作戦だ。そしてその凧には火炎瓶が吊るされるようにもなり、実際的な被害がイスラエル側に、発生するようになった。

 加えて、ガザのハマースなどはドローンを自主開発し、戦いに取り入れているようだ。写真でしか見ていないのだが、なかなかしっかりした造りのようであり、これに爆弾が搭載され、イスラエル側に飛ばされるのであれば、近い将来、大きな被害が発生することになろう。

 臼砲や大砲による攻撃も、ガザからは行われるようになってきた。こうなるとイスラエル側も本格的な報復攻撃をしなければならない国境を挟んでまさに白兵戦、という状況が起こっているのだ。

 パレスチナ自治政府のマハムード・アッバース議長は入院していたため、こうした事態の進展に、何の影響力も行使できない時間が、経過していた。その結果が徹底抗戦をガザのハマースやジハードに決断させているのであろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:13 | この記事のURL
NO:5120   5月29日    『アクシェネル最初の女性大統領目指す』 [2018年05月29日(Tue)]
4月28日IYI党のアクシェネル候補は、次のように語っている。『最初の4時間で私は10
万人の支持サインを、集めることができた。このことは神の支援を受けて、私がトルコで最初の女性大統領に、なるということだ。』

5月6日の段階でもアクシェネル女史は、10万人の支持サインを集めており、そのことは大統領選挙に立候補するに、十分足りるということになる。

トルコの選挙法では、党が5パーセント以上の支持を集めているか、あるいは10万人の支持者のサインを集めることが、立候補の条件になっている。

アクシェネル女史は与党AKPの現在の役割は、経済問題の解決にあると語り、生産問題は第二義的なものだ、とも語っている。

経済の立て直しについて、与党AKPは野党を非難するが、この段階で必要なことは、国民が力を合わせて挑戦することだ。そのためには、80億リラ(17億ドル)の資金が必要だ。

彼女はこの問題の解決には、政府要人の支出を削減することだと語り、『閣僚、高官とその家族、妻や子供たちが、高級車に乗っていることを、止めさせなければならない。その高級車両の金はあなた方の、ポケットから出ているのだ。』とも指摘した。

見栄っ張りのトルコ人は金が儲かれば、ベンツ 車かVWフォルクスワーゲンの大型乗用車を買い、運転手を付けるのが普通だ。いまでは政府高官や。閣僚たちもしかりだ。大臣ともなればその車両は防弾設備がついているのが普通だ。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:07 | この記事のURL
NO:5119   5月28日   『トルコ東部で石油掘削始まる』 [2018年05月28日(Mon)]
トルコのエネルギー相ベラト・アルバイカル氏が、語ったところに寄れば、トルコは同国東部で石油探査を行い、その結果を受けて掘削が始まった、ということだ。その地域はチュクルジャ県のハッカリ市付近だということだ。


これ以外にも、トルコではワン県シイルト県などでも、石油の掘削が行われることになっている。このトルコの石油掘削は、相当深い鉱床を狙ったものであり、4500メートルにまで達するということだ。述べるまでもなくこれらの県は、いずれもイラク国境に近い地域だ。

ベラト・アルバイカル・エネルギー相は陸上だけではなく、海底の石油ガスの掘削も、始める意向であることを語っているが、これはキプロスやギリシャとの領海争いが、起こる可能性が高い地域だ。

ハッカリ県の石油掘削現場は、イラク国境から3・5キロメートルしか、離れていない。従って、石油が出てくる可能性は高く、ベラト・アルバカル・エネルギー相は数か月以内に、いい知らせができるだろう、と語っている。

トルコには各種の地下資源があることは、以前から言われてきていたのだが、第一次世界大戦で敗れたオスマン帝国(トルコの前身)は、ローザンヌ秘密協定を交わし、地下資源の開発を100年間に渡って、止められていたが、その期限が切れるのは、2023年だったような気がする。

そうなれば、トルコは一躍産油国入りし、大きな発展の可能性が生まれてくる、ということであろうか。その時、エルドアン大統領が大統領の座に、留まっていれば何が起こるか分からない。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:03 | この記事のURL
NO:5118 5月27 日 『米兵器輸出に翳りか・トルコに圧力』 [2018年05月27日(Sun)]
*ロシアが製造したS400ミサイルに対する、国際的な関心は高まっている。1発で100以上の対象物を撃墜できる、というのだから高い評価が生まれても、不思議はあるまい。*

*中東で最初にS400ミサイルに、トルコが関心を示し、次いでイランやサウジアラビアも、輸入を希望するようになってきている。その事はアメリカにとっては、大きな痛手となろう。アメリカはトルコのS400輸入に、圧力を掛け何とか阻止したい、と考えているようだ。その事をロシアのプーチン大統領は指摘し、アメリカを非難している。*

*もし、問題なくトルコが、S400の輸入が出来、次いでイランが輸入出来るようになれば、イランと対抗するサウジアラビアも、輸入を強く望むことになろう。そうなれば、中東諸国のなかの親米諸国に対する、アメリカ製兵器の輸出は大きなダメージを、受けることになろう。*

*S400ミサイルだけではなく、ロシア製の潜水艦や戦闘機,レーダーに対する、国際的な評価も高まっている。現実にロシアとトルコとの間では、戦闘機の輸入交渉が、始まっているようだ。そうなれば、アメリカが非難する『トルコのロシア製兵器の輸入は、NATOの戦略システムを破壊する。』という非難は通り難くなろう。*

*シリアのアサド体制を打倒すると言い続けてきた、アメリカはロシアの正式なシリア政府からの要請による駐留で、大きな成果を上げることが出来たために、アサド体制を打倒できる状況にはなくなった。*

*その事の与えたロシアに対する評価は、今後、大きな影響を中東地域各国に、及ぼすものと思われる。『ロシアは確実に守ってくれる。』というイメージが拡大しているのだ。その流れのなかでは、シリアの旧宗主国であるフランスも、アメリカに対して玉虫色の対応を、採るようになってきている。*

*アメリカのEUに送った尖兵という役割の、イギリスは結果的にEUから離脱し、何の影響力も持てなくなっている。EUが考える独自の外交などの潰し役としてのイギリスの力に、アメリカは期待出来なくなっているのだ。*

*そしていまでは、ドイツとフランスがアメリカとは異なる、独自のロシアとの関係改善を、進める方向にある。ロシアとイランとの関係は極めて良好だが、アメリカがヨーロッパ諸国に対して、イラン制裁を求めても、ヨーロッパ諸国は言うことを聞かなく、なってきている。*

*イランの持つ市場としての価値は大きく、イランのエネルギー資源の存在も、無視できないのだ。フランスはエアバスだけではなく、イランに対して兵器も、売り込むつもりでいよう。*

* ロシアの兵器輸出が伸び、フランスやイギリス、ドイツもそれに続けば、アメリカ製兵器の中東諸国への輸出高は、おのずと縮小する、ということになろう。*

* こうしたことからアメリカはまず、トルコのロシア接近とS400輸入に異常なまでの関心を払い,何とかキャンセルさせたい、と願っているのであろう。*
Posted by 佐々木 良昭 at 11:03 | この記事のURL
NO:5117 5月26 日 『マハムード・アッバース議長の後任問題』 [2018年05月26日(Sat)]
*パレスチナ自治政府内部では、マハムード・アッバース議長の後任人選が、熱くなってきているようだ。確か、マハムード・アッバース議長は85歳前後と高齢なはず、後任問題が話題になっても不思議は無い。*

*先日彼が体調を崩し入院したことが、後任問題に火をつけたようだ。ただいまのパレスチナ自治政府の体制は、以前とは異なり、副議長(副大統領)を置いているので、臨時の対応には何の問題もあるまい。*

*その副議長には元ナブルス市の市長だった、マハムード・アロウル氏が就任しているが、彼がマハムード・アッバース議長の臨時の、後任として3ヶ月勤め、その間に新たな議長が選出されることになっている。*

*
マハムード・アロウル氏がすんなり後任になる可能性もあるが、パレスチナ人の間では投獄されているマルワーン・バルグーテイ氏が最も人気が高いと言われている。彼は2000年から2005年に起こった、蜂起の際に逮捕され、殺人犯として三生(3度の生涯)を刑期とされている。つまり終身刑なのだ。*

*彼が議長に立候補して当選しても、イスラエル政府は彼を釈放することはありえず、もし議長に選出されれば、刑務所内からパレスチナを、統率することになろう。しかし、それはちょっと考え難い、議事進行、統治が出来るはずがないからだ。*

* 次いで後任候補には3人の人物の名が、挙がっている。それらは以下の通りだ。*

*:ジブリール・ラジューブ=ファタハ中央委員会事務局長に昨年選出。治安の担当者を務めていた。*

*:マージド・ファラジ=和平交渉の中心人物、アメリカ/イスラエル寄りと思われている人物。*

*:ムハンマド・ダハラーン=元ガザの治安責任者、マハムード・アッバースに反抗し現在はアブダビに亡命。イスラエル・アメリカからの評価は高い.英語ヘブライ語堪能。*

*候補者のほとんどは元治安責任者たちであり、彼らはイスラエル側と交渉をした経験を持ち、イスラエル側とすれば交渉しやすい人物たち、ということになる。悪い言い方をすれば、イスラエルと気脈を通じており、一定の信頼をイスラエル側から受けている、ということだ。*

*これら以外に著名な人物としては、サエブ・エレカト氏がいるが、彼は肺を移植している。健康に問題ありということだ。また、ナーセル・キドワ氏は元外相であり、国連代表も勤めていた。彼はアラファト議長の甥だ。*

*マハムード・アッバース議長が辞任するか死亡した後には、パレスチナ自治政府内部での対立が予想されているが、彼に対する汚職問題も表面化しよう。その辺を解決して彼は議長の座から、降りたいということであろうか。*

*カネでもめるのはアラブ世界では、当たり前のことだけに、内部対立が起こるのも、当たり前のようになっている。アラファト議長の死後はパレスチナの幹部たちが、彼の夫人宅に押しかけ、ほとんどの隠し財産を奪った、といわれている。*
Posted by 佐々木 良昭 at 10:34 | この記事のURL
NO:5116  5月25日    『拡散と特攻を繰り返すIS』 [2018年05月25日(Fri)]
IS(ISIL)がイラク・シリアを追われ、周辺諸国へ拡散していっていることは、何度か報告した通りだ。それでもしぶとく、イラクやシリアでも活動を、継続しているようで、時折、イラクのバグダッドで、IS(ISIL)が特攻テロを行ったとか、シリアのダマスカス近郊では依然として、抵抗を続けている、といった情報が伝わってくる。

バグダッドで起こったテロは、つい5月24日のことであり、映画のタイトルと同じ、バグダッド・カフェが爆弾テロに会い、5人が死亡するという内容だった。シリアでも首都ダマスカスの南では、シリア軍とIS(ISIL)との戦闘が続いており、IS(ISIL)はシリア軍によって、間もなく完全に掃討される見込みだ。

このため、ロシアとシリア両国政府は、戦後の復興を話し合う段階に入っており、シリア国内各派との政治交渉をするよう、ロシア政府はシリア政府に、働きかけている。それが成功すれば、シリアのアサド体制は強化され、外国が体制を破壊することは、困難になろう。

さて、そうしたなかでIS(ISIL)は今後、どうするのかというと、一部では支配地域をヌスラ(アルカーイダ系組織)に引き渡す形で、影響力を残そうという試みも見られる。どうせIS(ISIL)
はアルカーイダと同根であり、何の問題もないということであろうか。

マスクを変えて交互に活動していれば、IS(ISIL)は敵側に対して安心させ、再度の攻撃チャンスを持てる、ということであろうか。それはアメリカの作戦でもあろうと思われる。アメリカは強硬に押し、次いで緩め、また強硬な攻勢をかける、という方式を北朝鮮でも、イランでも用いている。

しかし、アメリカのそうした作戦は既に、トランプ大統領の手の内がばれており、成功するとは限らない。今回の北朝鮮のキム首領とトランプ大統領との、会談が延期されたことも、北朝鮮にとっては何の痛痒もなかろう。

イランでもアメリカの強硬な圧力は、何の効果も生み出すまい。ハメネイ師『アメリカの陰謀は、すべて失敗するだろう。』、と予測しているが、そうなるのではないか。アメリカの作戦が極めて単純に、なってきているからだ。

IS(ISIL)はその雑なアメリカの戦略に沿って、行動しているわけであり、アメリカの弱さはIS(ISIL)にも及んできてい、ということであろう。リビアではその後、IS(ISIL)の大きな躍進は見られないし、アフガンでもしかりだ。中央アジア諸国でも、IS(ISIL)による、テロが試みられているが、体制に大きなダメージを与えるものには、至っていないようだ。

やはりIS(ISIL)は終わりの時を、迎えているのではないのか。そして、それはアメリカ自身の終わりも、意味しているように思えてならない。ヨーロッパ諸国なかでもドイツ・フランスは、既にアメリカ離れをしているのではないか。その原因の一つはヨーロッパでのIS(ISIL)の動きでもあろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:46 | この記事のURL
NO:5115 5月24 日 『トランプは弁慶になったのではないか?』 [2018年05月24日(Thu)]
*子供の頃読んだマンガに義経と弁慶の話があった。弁慶についてはいろいろな話が書かれてあり、何通りもの解釈と解説があったが、印象に残っているのは、弁慶が背中に 籠を背負っており、その中にいろんな武器を、入れていたということであり、それは挿絵入りだった。*

*子供の頃はそれを見て、弁慶はすごいなあと思ったのだが、いまになってみると、弁慶とは何と愚かな男だったのか、ということになるのだ。ある言い方をすれば、彼は極めて臆病な性格であり、自分に自信が無かったのではないのか、ということだ。*

*彼が多くの武器を入れた籠を、背負っていたということは、とても戦闘できる状態には無かった、ということだ。軽装の刀一本を持つ少年義経に、弁慶が負けたのは当然であったろう。*

*いまのアメリカ、しかも、トランプ大統領はこの弁慶に、よく似ているのではないか、とふと考えた。彼は『軍事大国アメリカの大統領』であり、彼が脅せば何処の国も震え上がり、言うことを聞くようになるとでも、思っているのであろうか。*

*日本という弱虫の臆病な国は、トランプの言いなりになるのであろうが、その日本ですら心の中では、舌打ちしているのではないだろうか。少なくとも心ある多くの日本人は、盲目的にアメリカに追従している、政府の方針に賛成してはいない。*

*ましてや、ヨーロッパ諸国はトランプ方式に、苦虫を噛み潰しているのではないか。成金のような粗野な振る舞いをする者を、最も軽蔑するのが歴史と伝統を誇る、ヨーロッパのほとんどの国であり、そのリーダーたちであろう。*

*浅い思慮と分別で次々と閣僚の首を切り、外国を敵視して、怒鳴りまくるトランプは、とても世界をリードする、大国の大統領とは思えない。私がそう感じる何倍も、アメリカのインテリたちは、トランプ大統領にそう感じ、怒っているのではないのか。*

*最近ニュースになったものに、ドイツのメルケル首相がロシア語で、プーチン大統領と話した、というものがあった。『プーちゃんもうあきれるしかないわよ、彼って日本の漫画に出てくる意地悪で乱暴な子、なんて言ったっけあの子の名前、、そうそうジャイアンよ、彼に良く似ているわ。』そんな会話を交わしたんじゃないかと、思えて笑えてならない。*

*しかし、冗談ばかりは言っていられない。アメリカ・ジャイアンがばら撒く武器は、何百何千何万の人たちを殺しているのだから。そのような行いは世界中から嫌われ、やがては孤立することになろう。それは時間の問題だ。*

*彼ばかりではない。いま世界にはびこるジャイアン大統領、ジャイアン首相たちは、やがて表舞台から、姿を消していくことになろう。いま世界はその最終局面に、向かっているのだから。*
Posted by 佐々木 良昭 at 22:29 | この記事のURL
NO:5114 5月23 日 『トランプ大統領は反イスラエル?』 [2018年05月23日(Wed)]
*アメリカのトランプ大統領は、イスラエル支持者だというのが、もっぱらの評判だが、どうも疑問が浮かぶ。彼がイスラエル支持者だということの根拠は、彼の義理の息子がユダヤ人だ、ということがひとつであり、イスラエルの首都をエルサレムに移し、テルアビブからエルサレムに、アメリカ大使館を移設したことが、もう一つの根拠になっているようだ。*

*しかし、このイスラエルの首都はエルサレムであると認めたこと。そして、アメリカ大使館をエルサレムに移設したことは、国際的な反発を招き、イスラエルを孤立させる結果となった。加えて、イスラエルは内戦前夜のような状況に、追い込まれることとなっている。*

*ガザでもヨルダン川西岸地区でも、パレスチナ人の反対運動が活発化し、毎日デモが起こり、それに対してイスラエルが強硬対応をとるために、犠牲者が出ている。それは世界中から非難を受けうることに、繋がっているのだ。*

*アメリカは今の時期に、エルサレムをイスラエルの唯一の首都と認め、しかも大使館を移設する必要があったのか、ということに対する、明確な説明は出来ていない。気まぐれのような結果が、そうさせているのだ。歴代のアメリカ大統領は、エルサレムをイスラエルの首都と認めながらも、具体的な行動には出なかった。*

*そこで浮かんでくるのは、アメリカにとってイスラエルが、中東の地域に存在する必要があるのか、ということだ。これまでイスラエルの存在意義は、アメリカの中東における利益を守る、最前線国家という位置づけだった。イスラエルのユダヤ人はその防人、というのが私なりの説明だった。*

*しかし、いまではアラブのほとんどの国々が、アメリカの力の前にひれ伏し、イスラエルを必要としなくなっているのではないだろうか。アメリカのイスラエルに対する経済軍事援助は、莫大な額に上ろう。その必要があるのか、と経営者上がりのトランプ大統領が考えても、不思議はあるまい。*

*結果として、アメリカのトランプ大統領は、イスラエルを崩壊させる方向に、動き出したということだ。イスラエルを孤立させ、パレスチナ人を激怒させ、衝突を継続させ、それがまたイスラエル非難をもり上げていく、ということだ。*

*イラン対応でも、アメリカはイスラエルとサウジアラビアに、戦争をさせ自分では動かないつもりのようだ。アメリカがやっていることは、イスラエルとサウジアラビアに対し、イランの脅威を煽っているだけだ。*

*最近、アメリカ政府はイスラエルに対する軍事援助を、10億ドル削減するという決定をしたようだ。イランとの脅威、パレスチナ・シリアとの脅威が、拡大しているなかで、何故アメリカはイスラエルに対する、軍事援助を減らすのか。つじつまが合わないではないか。*

* こうしたことが私をして、アメリカのイスラエル見放しという考えに、至らしめているのだ。皆さんはどう考えるだろうか。少し先走りすぎだろうか。*
Posted by 佐々木 良昭 at 10:15 | この記事のURL
NO:5113   5月22日    『トランプの考えるパレスチナ・イスラエル問題の解決案』 [2018年05月22日(Tue)]
トランプ大統領は新たな中東和平案というか、パレスチナ・イスラエル問題の解決案を打ち出している。それはこれまで中東問題を考えてきた人たちにとっては、想像すらしなかったような案だ。

つまり、どう考えてもイスラエルはともかくも、パレスチナ側は受け入れられない案だと思えるのだが、トランプ大統領は最高のアイデアだ、と考えているのであろうか。しかし、それはやがて世界的な非難を、浴びるのではないかと思われる。簡単に言えば、あまりにもイスラエルにとって、有利な案だからだ。

この新案を進めるために、トランプはエジプトやアラブ湾岸諸国などが、国外(パレスチナの外)に居住するパレスチナ人のなかから、現実的な考えができる者を、マハムード・アッバース議長に代わる、新たな指導者に選出することだと言っている。その第一候補はムハンマド・ダハラーンのようだ。

トランプ大統領は以下のような解決案を発表している。

:ヨルダン川西岸地区の半分とガザ地区をパレスチナの主権下に置く。

:ヨルダン川西岸地区のほとんどの治安をイスラエルが担う。

:ヨルダン川渓谷はイスラエル軍の管轄下に置かれる。

:旧市街を除く東エルサレムはパレスチナ側の支配下に置かれる。

:パレスチナの首都はアブデスとする。

:都市部のモスクはパレスチナとヨルダンの管轄下におかれる。

:ガザはパレスチナ側の支配下に置かれるが、ハマースは武装解除する。

:在外難民などへの補償は、国際機関を新たに設け、その責任下に置かれる。

:イスラエルを国家として承認し、パレスチナはホームランドとして認められる。



このうちのパレスチナ国家の首都を、アブデスとする案は、アラファト時代に出てきていたものであり、そこからはエルサレムのアクサ・モスクなどが見えることで、パレスチナ側に妥協させようとするものだった。

イスラエルは今回の騒動の中で、ヨルダン川西岸地区の占領地を拡大したが、それがトランプ案ではイスラエルの正式な領土とし、認められるということであろう。

難民に対する補償問題は、イスラエルではなく国際的責任としている。つまり日本なども応分の出費を、覚悟しなければならないということだ。イスラエルにとっては極めて虫のいい話であろうし、アメリカも責任の多くの部分を、逃れられるということであろう。
日本は人道的見地から、この案にもろ手を挙げて賛成するのであろう。バカらしい限りだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:35 | この記事のURL
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