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NO:5020 2月19日 『エルドアン大統領アフリン勝利宣言』 [2018年02月18日(Sun)]
*トルコのアフヨン市で行われた与党AKPの党大会で、エルドアン大統領はシリアのアフリン作戦は、ほぼ勝利が確実になったと語った。果たして、そうなのであろうか。そうであれば、それに越したことは無い。若者の血を流す必要が、無くなるのだから。*

エルドアン大統領はアフリン作戦で、YPGを打倒し終えるところだ、と語っている。エルドアン大統領はトルコ軍の勝利について、具体的には、トルコ軍がシリアで既に、300平方キロメートルの領土を、解放したと、語っている。

エルドアン大統領はトルコの、シリア侵攻の目的は、トルコ在住のシリア難民300万人を、シリアに帰国させてやることだ、とも語った。そして彼らの安全を確保してやることだと語り、トルコにはシリアに対する、領土的野心は無いとも語った。

トルコのエルドアン大統領にとっては、シリアへの軍事侵攻は、大きな賭けであったものと思われる。決して良くない経済状態のなかで、軍を外国に派兵するということは、大変な負担になるし、トルコの兵士が死亡することは、大統領に対する国民の不満が、爆発することにも、繋がるからだ。

そうしたこともあり、早仕舞いしたかったのではあろうが、そううまい具合に、勝利の形を保持しながら、トルコ軍を撤収させることが、出来るのだろうか。そして、その後にトルコ国民に対して、どう作戦が必要だったかを、説明するのだろうか。足長叔父さんだけでは通用しないのが、トルコの国民感情であろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:45 | この記事のURL
NO:5019 2月18日 『シリアのマンビジュが米土の交渉焦点?』 [2018年02月17日(Sat)]
シリアの北部にあるマンビジュが、いまやアメリカとトルコの最大の、交渉焦点であるようだ。つい最近、このマンビジュを支配しているアメリカ軍に対して、『トルコはアメリカ軍と同じ場所に駐留したい。』と言い出している。

その前の段階では、トルコはアメリカ軍に対して、マンビジュから出て行かなければ、トルコ軍と武力衝突することになる、と脅しをかけていた。しかし、アメリカはそのトルコの脅しに対して、何の反応も示さなかった。[ やれるものならやってみろ、] ということであったろう。

そして、その結果として今回の、『トルコ軍をアメリカ軍と同一基地に入れろ。』という、新たな要求が出てきているのであろう。エルドアン大統領はあくまでも、国民の前で強気の姿勢を、示さなければならないのだ。『俺はアメリカに対しても恐れずに、強硬な意見を言っている。トルコは大国だ、何も恐れないし、いずれの国も恐れない。』ということであろうか。

以前から書いてきたように、マンビジュはシリア国内にあって、石油の産出する場所なのだ。アメリカがこだわるのは、アメリカの利益と、将来、この地域を明け渡すであろう、クルドへの資金確保の道を、作ってやることではないだろうか。

これに対して、トルコの立場はクルドに、経済的余裕が出来れば、武器を買いトルコに反撃してくる、と考えている。そのため、トルコはアメリカ軍がマンビジュを、明け渡さないのであれば、アメリカ軍の基地に居座りたい、という考えなのであろう。

勿論、そんなトルコにとって都合のいい話に、アメリカが耳を貸すとは思えない。生返事ではぶらかすか、明確に『ノー』と言うのではないかと思われる。アメリカはいままでもクルドに対する、武器供与問題をめぐり、トルコに対して何度も色よい返事をし、実行してこなかった。まともに答える必要は無い、というのがアメリカのトルコに対する、立場であろうと思われる。つまり、アメリカはトルコを軽視している、ということであろう。

しかし、そうばかりも言え無い部分もある。アメリカはマンビジュを解放したら、トルコに引き渡す、と言い出してもいるのだ。それ以前には、トルコはマンビジュを解放したら、本来の持ち主に返す、と言っていた。どちらの発言もまともには、受け取れないのだが。

テラーソン国務長官がヨルダンや、エジプトなどを訪問した後で、トルコに入り、エルドアン大統領や首相、外相と、会議を行っているなかで、種々の情報が流れ出した、という程度のものであろう。]

アメリカの報道では、このテラーソン国務長官は、何の明確なメッセージも持たずに、各国を訪問した、と報じられていた、それが事実であろう。従って、テラーソン訪問の後で流れて来る情報は、ほとんどが価値の無いものであろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:21 | この記事のURL
NO:5018 2月17日 『イスラエルが最大の危機に直面』 [2018年02月16日(Fri)]
*イスラエルは建国以来、最大の危機に直面しているのでは、ないだろうか。これまで、イスラエルが直面してきた危機は、アラブとの戦い(中東戦争)であり、パレスチナ・ゲリラとの戦いだった。*

*しかし、いまの状況はそんな生易しいものではない。敵はアラブやパレスチナばかりではなく、イランであり、シリアであり、ヘズブラであり、そしてロシアなのだ。これらの国々が敵に回り、しかも、イスラエルとの国境近くに、軍事基地を持ち始めているのだ。*

*イランはシリア・イスラエル国境に軍事基地を持ち、武器工場まで持ち始めている。そして、イラン軍はシリアとばかりではなく、レバノンのヘズブラとも共闘関係を組んでいるのだ。*

*加えて、ロシアはタルトースやラタキアといった、シリア北部の軍事基地を拡充しているのだ。また、ロシアがシリアに与えた武器も、S400ミサイルなど先進の武器のようだ。*

*他方、イスラエルはというと、国が豊かになったために、イスラエル国民は他の先進国の国民と同じように、戦争をしたく無くなっている。中東戦争が第一次から第三次の段階では、イスラエル国民は必死で、自国を守るために戦ったのだが、第四次以降はこれといった勝利を、収めていない。*

*そして、1982年以降に起こったレバノンの、ヘズブラとの戦争では、明らかに負けていた。その戦争の後で、イスラエル国内では軍や政府高官が、責任逃れに必死になり、ヘズブラとの戦争の敗因を、究明しようとはしなかった。*

*こうした状況に加え、最近私が懸念しているのは、アメリカの経済状態だ。世界中で問題が起こり、それぞれに、アメリカが関与しているのは明らかだが、アメリカは問題の解決をしているのではなく、問題の当事国に対して、いかに武器を売り付けるかに、汲々としているのではないか。*

*日本と朝鮮半島、南北朝鮮、中国と日本など、いずれも高額兵器を売ることが第一であり、問題の解決をしようとはしていない。逆に、アメリカは火に油を注ぐような行動を、しているのではないのか。*

*そして、中東問題もこれまで、アメリカにとって大きな経済的負担、となってきていた。イスラエルへの援助、パレスチナへの援助、周辺諸国への援助と、援助件数が多過ぎたのだ。*

*もし、私がトランプ大統領であったら、中東問題は放り出したい、ということになるのではないのか。そして、それは『自分たちの問題は自分たちで解決しろ。』ということであろう。*

*トランプ大統領が言った『エルサレムはイスラエルの首都だ。』という発言は、その事であろう。イスラエルはいま自分の努力で、パレスチ問題を解決しなければならなくなっている、ということだ。イスラエルがその努力をしなければ、アメリカでホロコーストが、起こるかもしれない。*
Posted by 佐々木 良昭 at 07:55 | この記事のURL
NO:5017 2月16日 『ISとSDFが連携開始・米の意図は』 [2018年02月15日(Thu)]
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アメリカはシリアに軍を送り込みIS(ISIL)の掃討を行う、と主張してきていた。しかし、ここに来て妙なことが、起こっている。述べるまでも無く、SDF(YPGが主体の親米勢力)はアメリカが創った、反アサド先頭集団だが、これがYPGが主体の戦闘集団であることは、周知の事実だ。*

*
そのSDFが打倒したISISIL)の戦闘員について、これまでとは全く異なる対応を、見せているのだ。SDFはIS(ISIL)の戦闘員のうち、SDFに参加を希望する者120人を受け入れ、SDFの戦列に加えた。そればかりか、残りの400人については、釈放したというのだ。*

*
SDFがアメリカによって結成された、組織であることを考え、もし、アメリカが主張していたように、アメリカ軍のシリア侵攻が、IS(ISIL)の撲滅を目的とするのであれば、起こりえないことであろう。しかし、現実にはそれが起こっているのだ。*

*
このことは、SDFがアメリカとは異なる戦術を、選択しているのではなく、SDFはアメリカのコントロール下にある傭兵部隊であり、同時にIS(ISIL)もアメリカの傭兵だということであろう。*

*
だからこそ、SDFは容易にIS(ISILの投降戦闘員を、自分たちの戦列に加え、その意思の無い者は、釈放したということであろう。こうした動きは、トルコにとっては極めて不愉快な、ことであろう。このため、トルコのエルドアン大統領は再三に渡って、アメリカのシリア対応を、非難しているのだ。*

*
アメリカの完全な庇護の下で、大量の武器を与えられて強化されていき、SDFは将来のトルコの最大の敵となろう。そのSDFはYPGやPKKと連携して、シリア北部に自治区を創る、方針だといわれている。*

*
トルコの南東部に隣接する、シリア北部がクルドの自治区になれば、トルコのPKKは、トルコとシリアを自由に往来し、トルコ軍と戦闘を展開することになろう。これに対して、トルコが攻撃を加えれば、アメリカを始めとする先進諸国は、トルコによるシリアへの軍事侵攻だと言って、非難することになろう。*

*
シリアもまたトルコと並んで、SDFの拡大を喜んでいないかもしれない。そうであるとすれば、近い将来、シリアとトルコが協力体制を、組むこともありえよう。現段階では、秘密裏にトルコ側とシリア側との交渉が、行われているという情報も、あるのだ。*

*
ただ、クルドの組織YPGやPDK)が、シリア政府と協力関係にあり、対IS(ISIL)戦闘を行ってきているという情報もある。このことは、シリアの状況が極めて複雑だ、ということだが、これまで、クルド組織とシリアが連携していたのは、あくまでもIS(ISIL)対応であり、いまは新たな段階に入ったために、連携関係が変わって来ている、と考えれば、何の不思議も無い。それは、シリアとトルコとの関係も、同じようなものであろう。*
Posted by 佐々木 良昭 at 09:46 | この記事のURL
NO:5016 2月15日 『アメリカがシリア東部に新国家設立計画』 [2018年02月14日(Wed)]
*ロシアのラブロフ外相は、アメリカがシリアの東部に、新国家を設立する構想を、持っていることを非難した。彼の説によれば、アメリカはユーフラテス川の東岸に、大きなエリアを支配し、そこに独立した国家を建設する、ということだ。*

*その国家はクアシ国家と命名される模様だ。名前からして多分、クルドの国家ということであろう。アメリカはこうすることによって、シリア領土内に長期で、軍を駐留させることができるということだ。*

*アメリカは設立された、クルドのクアシ国家の建設協力し、かつまた防衛を支援する、ということであろう。このアメリカの理屈が国際的に承認されるか否かは、今後の世界情勢に大きな影響を及ぼそう。*

*アメリカは何の正当性もなく、シリアに軍を派兵し、そこを占領し、空爆を繰り返し多、多数のシリア国民を殺戮してきている。加えて化学兵器を使用すれば、それはシリア政府によるのだ、としてきている。*

*シリアではアメリカとロシアとの利害が、完全に対立しており、ロシアはシリア政府を支援し、アメリカは反体制派の傀儡集団SDFを創設することでこれを支援し、また、IS(ISIL)掃討作戦を行っている、と主張してきている。*

*しかし、それがでたらめだということは、多くの識者の知るところとなっている。アメリカはIS(ISIL)掃討作戦を、実行しているのではなく、IS(ISIL)を支援し続けてきているのだ。*

*IS(ISIL)が武器その他の必要物資を必要とすれば、アメリカは空輸しているし供給し続けてきていた。IS(ISIL)の幹部が危険になれば、アメリカ軍のヘリが彼らの救出作戦を、実行してきているのだ。*

*アメリカのこうした国際法破りの、傲慢な作戦に対して、ロシアは抵抗し非難を繰り返しているが。アメリが世界のマスコミを支配していること、世界の経済を牛耳っていることから、思わしい成果は出ていない。*

*最大の人口を抱えるクルド人は、国家を持つことがかなわずに、今日至っている。そしてイラク、シリア、イラン、トルコなどから弾圧され、山間部に追い込まれ続けてきた、という悲劇物語が、アメリカの行動を正当化してしまうのか。クルドの悲劇について、同情しないわけではないが、アメリカ流の考えで、もし、クルドの国家が出来れば、その国家は周辺諸国との終わりのない戦争を続けることになろう。*

*アメリカのクルドに対する同情と、支援という美名の裏には、シリア東部の石油資源の、アメリカによる確保があるのだ。いまのアメリカは昔のような、足長おじさんではないのだ。*
Posted by 佐々木 良昭 at 11:45 | この記事のURL
NO:5015 2月14日 『トルコ・アメリカが衝突の危機』 [2018年02月13日(Tue)]
*トルコとアメリカが軍事衝突を起こす、危険な状況が発生している。これはアフリンではなく、アフリンの次のトルコのターゲットになる、マンビジュをめぐってだ。*

*トルコはアフリンを落とした後、シリアのもう一つのターゲットである、マンビジュを落とす気になっている。しかし、ここには何度も報告したように、多数のアメリカ兵と外交官が集まっている。そして、マンビジュはクルドにとって、重要な拠点となっているのだ。*

*このため、アメリカはマンビジュのクルドミリシアが主体の、SDFに対して大量の武器を、供与し続けている。従って、アメリカ軍にはマンビジュを離れる意思は、全く無さそうだ。*

*これに対してトルコ側は、マンビジュに進攻するので、アメリカ軍は出て行け、と主張している。トルコにしてみれば、何としてもマンビジュを手に入れたい、と考えているのであろう。そのトルコの主張の正当な根拠は、オスマン帝国時代の領土であったことであろう。*

*エルドアン大統領は『アメリカに対してマンビジュから出るよう即したが、彼らはトルコ側に対して、マンビジュに来るなと言っている。我々はマンビジュを正当な者に引き渡すために、進攻するのだ。』と主張している。また、エルドアン大統領は『アメリカ兵はクルドの戦闘服を着用している。それではアメリカ兵がターゲットになっても仕方あるまい。』とも語っている。つまり、エルドアン大統領は必要とあれば、マンビジュのアメリカ兵を、殺害する意思を持っている、ということだ。*

トルコ軍の支援するFSA(自由シリア軍)は20000人、アメリカ兵は2000人だが、このことがトルコ軍とFSAとの合同軍と、アメリカ兵が戦うことになるかもしれないのだ。トルコ軍とアメリカ軍が衝突しなくても、アフリンではアメリカが支援するIS(ISIL)をトルコ・FSA合同軍が衝突し、IS(ISIL)には相当の被害が発生する、可能性が高いということだ。

こうした状況はアメリカが支援する、アラブ軍やSDF(実態はクルドミリシア)を、弱体化させることにも繋がろう。マンビジュのアラブ軍は実態がクルド・ミリシアであり、彼らはYPGがバック・グランドだ。そして、そのリーダーはムハンマド・アブー・アデルという、クルド人なのだ。

これでは、トルコ側が強硬な立場を崩さないのは、分からないこともない。しかし、それだからといって、アメリカは自国の方針を変えようとも思えない。トルコ軍がアメリカ軍と軍事衝突するとは考え難いが、相当緊張する段階が発生するであろうことは、予測できよう。
Posted by 佐々木 良昭 at 12:23 | この記事のURL
NO:5014 2月13日 『エルドアンのタックス・ヘイブンとの関係』 [2018年02月12日(Mon)]
*以前から、野党第一党のCHP党首クルチダウール氏は、エルドアン大統領と彼の家族や側近たちが、海外のタックス・ヘイブンに資金を送っていることを、追求してきていた。*

ここに来てそれが、検察の案件になりつつあるようだ。ことの起こりは、1500万ドルの金が外国からエルドアン大統領や、彼の家族、側近たちに送られて来ている事実を、もとにして始まった。エルドアン大統領たちに金を送ってきたのは、ベルウエー・リミットという会社のようだ。

このことが土曜日のジュムフリエト紙で報道され、その事実を検察も認めた。検察は1500万ドルの金がエルドアン大統領と彼に近い、5人の人物に送られていることを、明らかにしている。

その5人とは、エルドアン大統領と彼の兄弟、義理の兄弟、その子供、義理の父の息子、そして、元エルドアン大統領の側近たち、と言うことのようだ。これでは国家運営が、ファミリーで行われている感じを、与えるではないか。

トルコはいまシリアで戦争をしている国なのだが、トルコの若者たちが戦場にあるなかでの、このスキャンダルは許されないことのように、思えるのだが。既に15人以上のトルコの兵士が、戦死したという公式数字が、発表されている(実はもっと多いのではないか)。
Posted by 佐々木 良昭 at 10:03 | この記事のURL
NO:5013 2月12日 『サウジアラビア・アバーヤ着用義務でない』 [2018年02月11日(Sun)]
*サウジアラビアの皇太子に、ムハンマド・ビン・サルマン氏が就任して以来,サウジアラビアではモダン・イスラムが進んでいるようだ。例えば、女性が車を運転することが許可されたし、男性だけに許可されていたサッカー競技場に、女性が入り観戦することも、許可された。*

*この二つが許可されたことで、サウジアラビアの女性たちは、相当フラストレーションから、解放されたものと思われる。彼女たちには、屋外での行動の自由が、大幅に緩められたということだ。*

続いて、サウジアラビアでは宗教者会議のメンバーが『女性にアバーヤ着用の必要は無い。』と言い出したのだ。アバーヤとは服の上に着用する、ローブのようなもので、頭のてっぺんから足のつま先まで、すっぽり包む外套だ。

黒いアバーヤをまとった女性は、神秘的というよりも、女奴隷か、魔女、あるいは時代遅れ、を連想させるものであった。ムハンマド・ビン・サルマン皇太子はそのイメージを、取り去りたいということで、今回のファトワ
(宗教裁定)を、出させたものと思われる。

このファトワを出した宗教者は、『イスラム世界の90パーセント以上で、アバーヤの着用を義務付けていなので、サウジアラビアもそれに合わせる。』ということのようだ。このファトワはテレビ放送で伝えられたが、彼は『アバーヤの着用を義務付けるべきではない。』と明確に語っている。

最近では、このアバーヤは黒一色だったものが、カラフルなものに変わってきてもいた。黒一色ではなく、ライト・ブルーやピンクのアバーヤを着用する女性が、出始めているのだ。また、アバーヤの下にはロング・スカートを着用する者や、ジーンズをはく者も出てきているそうだ。

これに対して不満を抱いているのは、宗教警察(礼拝の履行や、服装の乱れを正したり、屋外での男女の行動の乱れを、監督し指導する警察)であろうが、彼らもムハンマド・ビン・サルマン皇大使の意向ということであれば、手を出せまい。

後は女性の海外旅行や留学が、許可されるかということだが,この場合は政府の決定だけではなく、家族の男性の同意が必要になろう。それにはまだ少し時間が、かかるのではないか。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:58 | この記事のURL
NO:5012 2月11日 『エジプト軍が対テロ大作戦開始』 [2018年02月10日(Sat)]
*エジプト政府はテロ対策に、本格的に乗り出したようだ。エジプトにとって観光収入は目玉であり、その観光はエジプト国内の治安が、いいことが条件になる。その治安を脅かすものは、テロだったわけだが、国際世論を意識してか、もう一つ気合の入らない対応をしてきたように、受け止めていた。*

*しかし、ここに来てエジプト政府は、本格的な対テロ戦争を、始めることを決断したようだ。それはペンスのカイロ訪問で、アメリカとの合意が、成立したからであろう。アメリカ政府とエジプト政府との間では、テロ撲滅の相互協力と合意が、成立したからだ。*

*今回のエジプト政府の対応とは、陸海空三軍を集め、シナイ半島の北部、IS(ISIL)などテロリスト巣窟を、徹底的に攻撃することを決めたことだ。加えて、シナイ半島の各部族がIS(ISIL)の攻撃を受け、激怒したことにより統一され、対IS(ISIL)戦闘を展開することを決めている。*

*このシナイ半島の部族が政府と協力することは、対テロ戦争において大きな意味を成している、部族はシナイ半島各地に居住しており、彼らが入手できる情報量が多いからだ。その部族の情報を集め、分析し、エジプト軍はテロ戦争を、展開していくということであろう。*

シナイ半島の学校は今回のテロ戦争の開始に向け、休校になっている。それは子供たちを戦闘の犠牲にはしたくない、という配慮からであろう。大学を含めた高等教育機関も、同様の休校の決定を下している。

エジプト軍はシナイ北部だけではなく、シナイ中部そしてナイル・デルタ地帯など、広範に渡ってテロ戦争を展開する、と発表している。軍だけではなく、治安警察も本格的な取締りを、アフリカ本土の各都市で、展開し始めてもいる。まさに非常事態という状況だ。

アフリカ側のエジプト本土の各都市マヌーフィア、ベヘイラ、シャルキーヤ、アシュート、ファイユームでは,警察部隊によって、既に次々と多くのテロリストが、逮捕されている。

この緊急事態にあってエジプトのコプト・キリスト教の教皇も政府のテロ対策を、全面的に支持することを宣言している。それはそうであろう、IS(ISIL)などテロリスト側はエジプトのコプト・キリスト教徒と、ムスリムの対立を煽ることで、イスラム過激派を増やし、スカウトしようとして、来ていたからだ。そのため、これまでに多くのコプト・キリスト教徒が、犠牲になっているし、教会に対するテロ、も起こっているのだ。

イスラム教側もコプト・キリスト教組織と同じように、今回の作戦を全面的に支持しており、アズハル大学は全面的な支持をする、と発表している。このことは大きな意味を持っている。アズハル大学はイスラム学の総本山であり、そこがテロ作戦を支持したということは、テロリスト側にイスラム的正当性が無い、ということになるからだ。

 さて、このテロ掃討作戦は何時まで続くのか、どの時点で勝利ということするのか、何時終われるのか、いまの段階では分からない。早期に勝利することを、願うばかりだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 10:56 | この記事のURL
NO:5011 2月10日 『アメリカの思惑は外れている』 [2018年02月09日(Fri)]
*最近、目立っているのはアメリカもトルコも、自軍を前面に立てずに、他を使って戦争を行っていることだ。アメリカはシリアでSDF(クルド・ミリシアが主体の)を使って、戦争をしているし、トルコもFSA(シリア自由軍こちらはアラブ・クルドなどの混成部隊の反アサドミリシア)を、前面に立てて戦っている。*

*つまり、自分の手は汚さずに勝利の果実だけを、手に入れようという作戦だ。しかし、そうした手法は成功すまい。当初トルコとアメリカの支援を受けていたFSAは、アメリカが提供した武器を、容易に敵側のアルカーイダやIS(ISIL)に渡していた。*

アメリカは物量でその時その時の状況により、手を組む相手を変えてきている、アルカーイダもIS(ISIL)も、FSAもかつてはアメリカの盟友だったが、いまではクルドのミリシアが最も信頼できるとして、SDFを結成しそれに主体的に、援助を行っている。

だが、そのSDF(実体はYPG)との連携にも、ひびが入り始めているようだ。YPG
はトルコと敵対しているわけだが、そのトルコとアメリカは裏で通じている、という不信感が広がっているからだ。

シリアのアフリンでの戦闘では、アメリカは関与しない立場を取っており、トルコはロシアと共同で、アフリンのクルドをせん滅しにかかっている。ロシアには反アサドのクルド・ミリシアを、叩きたいという考えがあり、トルコはクルドが強化されれば、トルコ本土が危険になる、ということであろうか。

トルコは攻勢に立っているためか、至って鼻息は荒く、アフリンの次の攻撃目標である、マンビジュについてアメリカ軍は出ていけ、そうでないとトルコ軍と戦うことになる、とアメリカに警告している。

アメリカはマンビジュを死守するつもりであり、トルコにマンビジュを手渡す気はない。そうなると、アフリンでトルコに対抗する動きは、採れないということだ。そうすることによって、トルコとの妥協を生み出す、考えなのであろうか。(この裏にはシリアの石油支配がある)

マンビジュではアメリカの利益のために戦っている、クルド・ミリシアがアフリンではアメリカの支援を受けられない、ということは納得がいくまい。結果的にアメリカに対するクルド側の信頼度は、大幅に下がったということであろう。

アメリカはこれまでのいずれの戦争でも、友軍を道具として使い、その後に使い捨ててきたが、シリアでも同じことを繰り返している。その結果、ロシアに対する信頼度が上がり、ロシアはアメリカに対して中東全域で、優位に立つようになった。

どうもアメリカの株の暴落の繰り返しと言い、アメリカは賢い判断が、出来なくなってきているのではないだろうか。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:41 | この記事のURL
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