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NO4681 8月31日 『レバノンからシリアに逃亡するISを米機が空爆』 [2017年08月31日(Thu)]
レバノンとシリアの国境地帯に集結していた、IS(ISIL)がヘズブラとの交渉で、シリアのイラクに近いデルズールに、移動することが許可された。総勢300人ほどのIS(ISIL)の、戦闘員と彼らの家族が、バスに乗って移動を開始した。

IS(ISIL)の戦闘員と家族は、これまでレバノンとシリア国境の、カラモウン山に集結していたのだ。

しかし、このIS(ISIL)のバスによる移動を、阻止しようとして、アメリカ軍機がレバノン・シリア国境の、小さな橋を破壊し、道路も空爆した。アメリカに言わせれば、ヘズブラとは正式な関係を持っておらず、そのヘズブラがIS(ISIL)と交わした、合意には縛られない。

しかも、IS(ISIL)は殲滅すべきテロリスト組織だ、彼らは戦場で殺されるべきだ、ということだ。したがって、バスによる移動時に殺すという事は、アメリカにとっては不本意なのかもしれない。

IS(ISIL)が移動しようとしている、シリアのデルズールは、イラクのユーフラテス川に近い場所であり、IS(ISIL)の戦闘員がここに多数移動することは、イラク軍にとっては、不都合な状況なのだ。

当然のことながら、今回の、ヘズブラとIS(ISIL)との間で交わされた合意に、イラク政府は反対の立場を取っている。イラクではモースルが陥落し、やっとIS(ISIL)の勢力が弱体化した時期でもあり、極めて微妙な状況という事であろう。

デルズ−ルはイラクのアンバル州にある、カーイムに近い場所に、位置しているのだ。今後、イラク軍はこのIS(ISIL)の移動に、どう対応するのか、またシリア軍はどう対応するか、気がかりだ。

 シリア政府とヘズブラとの関係が、緊密であることから、シリア軍もそう安易には、動けないのではないか。新たな複雑な状況が、生まれているということか。あるいはアメリカがIS(ISIL)の移動時に、徹底的に殲滅するのか注目に値しよう。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:16 | この記事のURL
NO4680 8月30日 『エルドアン権力拡大MITも支配下に』 [2017年08月30日(Wed)]
トルコの情報機関の名前は、MITというが、この情報機関は絶大な権限を、持っているようだ。以前、トルコがIS(ISIL)
に武器を密輸するとき、トラックに満載された武器が、シリアとの国境で捕まったことがある。

しかし、国境警備隊が抑えたのだが、上からの指示だと言われ、見逃している。実はこの裏には、MITがいたのだ。つまり、MITは好きなように、武器を
IS(ISIL)に送ることが、出来ていたということであり、それはエルドアン大統領の指示のもとに、行われていたということだ。

MIT
のトップであるハカン・フェダン氏と、エルドアン大統領との関係は、相当緊密なようだ。しかし、クーデター以来、あるいは隙間風が、吹き始めていたのかもしれない。エルドアン大統領が突然、
MITは自分の直属とする、と言い出したのだ。

実はクーデターが起こる前の段階で、ハカン・フェダン氏は、クーデター計画があることを知っていたが、エルドアン大統領には伝えていなかった、という情報がある。そのことが二人の関係を、少し変えたのかもしれない。

エルドアン大統領に言わせると、大国の大統領は皆、情報機関を直接支配しているし、その結果国家は強固になる、ということのようだ。

これまでは、MITは首相の権限下にあったのだが、それはある意味で当然であろう。政府の全省庁は首相の権限下にあるわけだから、MIT
も首相の権限下にあったのだ。それを今回のエルドアン大統領の発言で、大統領府直属にすることになった、ということだ。

この変化は、51・4
パーセントの国民の支持を集めた、大統領に対する国民投票の結果に、基づくものであり、より具体的なものにした、という事であろう。そのことは、新たな状況を生み出すわけだが、首相の権限が削がれたことについて、どう処理するのであろうか。

エルドアン大統領はユルドルム首相との、長い友好関係について語っている。つまり、自分がイスタンブール市長の時代から、彼とは協力してきたし、AKP
結成以来の仲間だ、と語っているのだ。そのエルドアン大統領の発言は、ユルドルム首相の不満を、解消できるかもしれない。

さて、今回の大統領の指示で、何がどう変わるのであろうか。最初に変わり、具体的な影響を及ぼすのは裁判、法であろう。全ての情報がMIT
から、大統領に集められれば犯罪、反政府行動などの裁判で、大統領が裁判に影響を及ぼすことが、出来るようになるからだ。

当然のことながら、野党は大反対だ。政治家も裁判で不利になる、可能性が高いからだ。しかし、現状では野党第一党のCHP
ですらも、何の具体的な反対行動も出来まい。トルコのエルドアン大統領による、独裁体制はそこまで進んでいる、という事であろう
Posted by 佐々木 良昭 at 12:04 | この記事のURL
NO4679 8月29日 『敗色が濃くなってきたIS』 [2017年08月29日(Tue)]
一時期は、シリアとイラクの広い領土を、支配下に置いていたIS(ISIL)が、敗色を濃くしている。イラクでもシリアでも、レバノンですらも、後退を重ねているのだ。それは、アメリカの支援が大分滞ってきたことと、トルコの協力が得られ難く、なってきているからではないだろうか。
先日、イラン発のニュースでアメリカ軍のヘリが、IS(ISIL)の幹部とその家族を救出している、というものがあったが、あれはあくまでも救出であり、他の場所に移送するためであろう。彼らをイラクやシリアに張り付けて、今後も戦闘を継続させよう、という意味ではないように感じる。

昨日流れた情報によれば、シリアのラッカ(ISが首都だと言っていた、最も重要と思われる場所)でも、SDFの攻撃を受け、IS(ISIL)は、相当追い込まれており、一説によれば、40パーセント以上あるいは50パーセントの支配地を失った、と伝えられている。

このSDFはアメリカ軍の支援を、受けている組織なわけであり、装備も相当充実している、という事であろう。そのSDFがラッカの近郊のマンスール地区を、支配したと発表している。

シリア軍もSDFに負けてはいない。要衝デルズールでIS(ISIL)と戦闘を継続しているが、ここでもIS(ISIL)はシリア軍に、追い詰められている。デルズールの陥落も、時間の問題であろう。

イラクでもニノイのIS(ISIL)陣地が、イラク軍の攻撃を受け、ほぼ陥落したようだ。このニノイはテルアファルに近い場所であり、イラク軍はテルアファルを陥落させるためには、どうしても、このニノイを奪取する必要があった、という事であろう。

レバノンでも、シリア、レバノン国境地帯に入り込んでいた、IS(ISIL)の部隊がレバノン軍とヘズブラの攻撃を受け、逃げ出している。一部はシリア難民の帰還に紛れ込んで、国境地帯から脱出している、ということのようだ。

また、IS(ISIL)が以前捉えていた、レバノン軍やヘズブラの戦闘員と、IS(ISIL)の戦闘員の捕虜を交換する、交渉も行われており、IS(ISIL)は何とかして、危険な国境地帯から脱出したい、という事であろう。

IS(ISIL)がレバノンに侵攻した理由は、シリア、イラクにいる戦闘員が、リビアなど他の国に逃れるための、海上ルートの確保に、目的があったものと思われるが、今ではその夢もかなわなくなった、という事であろうか。

それでも一部は、リビアに逃れることに成功し、リビアやチュニジアなどに、集まりつつあるようだ。それは今後のIS(ISIL)の戦闘の中心が、イラクやシリアから、北アフリカの国々に移って行くことを、意味していよう。

また、チュニジアからモロッコ、そしてスペインというルートを、IS(ISIL)は構築しつつあることも事実であり、それはスペインからフランスなどに、拡散していく方針でいる、という事であろう。

ただいま言われているのは、IS(ISIL)の本部が破壊され、幹部多数が死傷し、命令系統、作戦立案が思うようにいっていない、ということがあり、必ずしも彼らが考えているように、事態が進むとは、思えない部分もある。

私自身は確認していないのだが、IS(ISIL)の宣伝ネットが、閉鎖状態にあるとも言われている。以前にも書いたことだが、戦いには資金と武器と戦闘員が、必要なのだ。それが思うように手に入り難く、なっているのであろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:25 | この記事のURL
NO4678 8月28日 『オスマン大帝の孫シリアイラクの土地は個人財産』 [2017年08月28日(Mon)]
オスマン帝国最後の皇帝、スルタン・アブドルハミト2世の孫である、オルハン・オスマンル氏がアレッポの北部やアルバーブは、彼の家の個人財産だ、と言い始めた。彼はその証書も持っている、と言っている。

アルバーブについては、SDFとトルコ軍が支配しているが、SDFやトルコ政府は、これに対してどう応えるのか、興味深い。もちろん、SDFもトルコ政府も、簡単にオスマン大帝の孫の主張を、受け入れまい。

オスマン大帝の孫であるオルハン・オスマンル氏は、イラクのキルクークやモースルも同様に、彼の財産だと主張している。加えて、彼はエルサレムの周辺の土地全ても、オスマン帝国皇帝の財産だ、と語っているのだ。

このことは冗談ではなく、今後の中東地図を考えるとき、しかるべき意味を持ってくるのではないか、と思われる。2千年以上前の土地を、ユダヤ人が主張してイスラエル国家を創っているし、トルコ政府はシリア領土内の、スレイマン大帝の墓地を自国領土とし、シリア政府もそれを、認めてきていたのだから。

歴史の長く複雑な国々には、日本人とは違う領土に対する考え方が、あるのであろう。正義や権利は何処まで歴史を遡って、認められるのか興味深い。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:32 | この記事のURL
NO4677 8月27日 『トルコ刑務所満員御礼3千人釈放』 [2017年08月27日(Sun)]
トルコでは昨年の7月15日に起こった、クーデター未遂事件以来、大量の逮捕者を生み出した。その数は20万人を超えるだろう、と言われており、政府の正式発表でも、16万人を超えている。*

このため、トルコ政府は急遽多くの刑務所を、建設しなければならなくなり、刑務所の数を増やしている。しかし、それでも刑務所は足りず、多くの受刑者が一つの牢獄に詰め込まれ、睡眠は交代でとらなければならない事態に、陥っている。*

こうした事態に対する対策として、既に、トルコ政府は軽犯罪で受刑している者を、多数釈放したが、今回も3000人が釈放されることになった。その事によって、これから逮捕される受刑者のための、スペースが用意される、ということだ。*

つまり、エルドアン大統領は今後も、クーデター関連やギュレン・グループ関係者を、逮捕し続けていくということであり、それはまさに恐怖政治以外の、何物でもあるまい。*

妊娠して出産間近のギュレン・グループの夫人を、病院に警察が入り込み、出産と同時に刑務所に連れて行く、というのだから酷い話だ。しかし、国会ではエルドアン大統領の権限を拡大し、誰も手を出せない法整備が進んでいるのだ。*

また、38000人がオープン刑務所に収容されることになる。受刑者たちはこれまでよりは、少し広めの牢獄に入ることになり、混雑した牢獄から解放されることになる。何せ刑務所の収容状況は、9パーセントも定員を超えている、というのだから酷いものであろう。*

写真で見ると、刑務所の牢獄内部は、まさにすし詰め状態であり、全員が眠るだけのスペースが、無いのだ。多分、シャワーも満足に浴びられないであろうことから、刑務所内は悪臭ぷんぷんであろう。*

トルコには現在381の刑務所があり、そのうち139刑務所は、過去10年の間に建設されたものだ、ということだ。そしていまでは、201177人が収容されており、そのうちの2800人が、12歳から17歳の子供だということだ。*

トルコ政府は2017年の年末までに、113の刑務所を増設する予定だが、それ以外にも、18の刑務所を増設するといわれている。これは政府による、ある種の国民に対する、社会福祉サービスなのであろうか。*

これらの刑務所はエルドアン大統領と、親しい関係にある建設業者が、請け負うことになるだろうが、その場合もエルドアン大統領は、賄賂を取るのであろうか。それなら刑務所の新設も、エルドアン大統領にとっては、悪い話ではあるまい。まさに、ブラック・ジョークの世界ではないか。*
Posted by 佐々木 良昭 at 08:32 | この記事のURL
NO4676 8月26日 『時間の経過で米とIS関係が明らかに』 [2017年08月26日(Sat)]
*時間の経過はあらゆる秘密を、暴露するのかもしれない。シリアでのアメリカ軍の、IS(ISIL)支援は以前から、言われてくたことだ。アメリカ軍はシリアのIS(ISIL)に対して、武器や食料その他の必要な物資を、上空から投下してきていた。*

このため、IS(ISIL)は有利に戦闘を展開し、続けることが出来ていた、ということであろう。もちろん、アメリカ軍が提供するもののなかには、シリア軍側の軍の展開状況に関する資料も、含まれていたものと思われる。*

今回明らかになったのは、シリアのデルズール近郊で、IS(ISIL)の幹部らしき人物たちが、アメリカ軍のヘリコプターで救出され、何処かへ連れて行かれたということだ。つまり、アメリカ軍は主要なIS(ISIL)の人物たちの救出を、行ったということだ。*

この報告は、イギリスに本部を置く、人権組織によるものであり、正確度は相当高いものであろう。事実、その救出の模様は、写真が撮影されてもいるのだ。ヘリコプターから下ろされたロープで、IS(ISIL)のメンバーたちが、吊り上げられているのだ。*

*その内訳は外人爆弾専門家、エジプトのコマンド、市民などだということだ。コマンドの救出作戦に先駆けて、IS(SISIL)側は基地を、爆破しているということだ。それは証拠隠滅と、武器などを残さないためであろうか。つい最近も、IS(ISIL)支配地域が解放され、そのそばで多数の死者が、埋められてあることが分かった。*

*アメリカはこれまで、IS(ISIL)に対して安全な移動通路を提供し、物資の供給をして来たことは、各方面からの報告で、明らかになっていた。シリア政府を支援する、ロシアのセルゲ・イシュロビキン将軍は、『アメリカ軍はシリア軍が、南部国境地帯を支配することを、阻止した。』と語っている。*

*政治評論家は『アメリカはIS(ISIL)を使って、中東地域をカオスの状態にすることを、狙っている。それはイスラエルを有利にするからだ。』と語っている。確かにそうかもしれない。*

*しかし、こうしたアメリカの努力の結果は、イランの中東地域への台頭を、助けるというが逆効果を、生み出してもいる。それは、イスラエルにとっては大きな脅威となっているのだ。ヘズブラ、シリア軍、イラン軍が、イスラエルとシリアの国境地帯にまで、迫ってきていることから分かろう。*

 実はアメリカはイスラエルを助けるためではなく、自国の中東地域における、国益を最優先して、行動しているのかもしれない。その結果は、イスラエルに極めて危険な状況を、創り出していくかもしれない。
Posted by 佐々木 良昭 at 10:05 | この記事のURL
NO4675 8月25日 『カタールの決断にサウジはどう反応するか』 [2017年08月25日(Fri)]
サウジアラビアのアルカテイーフ地方の、ニムル師が逮捕され処刑されたことに対する、激しい反発のデモが今年の1月に、イランの首都テヘランで起こり、テヘランにあるサウジ大使館が、攻撃されたことを理由に、アラブ湾岸諸国はサウジアラビア支持の立場から、イランとの外交関係を断ち、大使を引き揚げさせていた。

以来、アラブ湾岸諸国はサウジアラビアに連帯し、厳しいイラン対応をしてきていたのだが、カタールが抜け駆けをした。カタールがイラン側と取引を始めたのだ。このことに腹を立てたサウジアラビアは、カタールを制裁することを決め、アラブ首長国連邦、バハレーン、エジプトなどと、共同歩調を取り始めた。

以来、これら4か国は、カタールとの陸海空のルートを遮断し、カタールを追い詰めるのだが、これに対してイランは、カタール支持の立場に回り、食料など消費物資を送っている。

このイランのカタール支援を支持し、同じ立場を取ったのは、トルコだった。トルコはカタールに軍事基地を持っていることや、経済的な関係が強いことから、ある意味では当然の動きであったろう。

サウジアラビアを中心とする、アラブ4か国の反カタールの動きは、いまだに続いているが、そうしたなかで、カタールはイランとの関係を、正常化することを決めた。1月以来召喚していた大使を、テヘランに送ることを決めたのだ。

もちろん、このカタールの決定は、イラン側は大歓迎したのだが、サウジアラビアにとっては極めて不愉快であろう。そこでサウジアラビアは、次のカタール追い込み作戦を実施するのか、という問題が出てくる。

 その可能性はあるが、だからといって軍事行動を、採れるわけでもなく、サウジアラビアはせいぜい、経済制裁を強化する程度であろう。しかし、この経済制裁は両刃の剣であり、カタールにダメージがあるのと同時に、サウジアラビアにもダメージがあるし、アラブ首長国連邦もしかりだ。

 実はサウジアラビアも最近、イランと秘密裏の交渉を始めているようであり、緊張を緩和したい、と考えている節がある。サウジアラビアとイランは、現状では一触即発という感じであり、軍事衝突が起これば、サウジアラビアの受けるダメージは、少なくなかろう。

 サウジアラビアの油田地帯は、ペルシャ湾を挟んだ、南側の地域に固まっており、イラン側とすれば簡単に、攻撃ができるからだ。どんなに進んだ兵器を、莫大な金を出して、アメリカから輸入しても、人口や戦争の経験面からして、サウジアラビアがイランと、対等に戦えるとは思えない。

 カタールはサウジアラビアなどの、締め付け威圧の下で、イランに擦り寄るのは、当然であろう。もう一つの問題は、ペルシャ湾内の海底ガス鉱床の、開発をめぐって、カタールはイランと交渉しなければならない、立場にあるのだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:14 | この記事のURL
NO4674 8月24日 『イランがシリアに海軍基地建設』 [2017年08月24日(Thu)]
イランが地中海に面する、シリアのタルト−スに、軍港を建設している、という情報が出てきた。このタルトース港は、ロシアが海軍の寄港地として、本格的な海軍基地に作った場所であり、相当条件がいいところなのであろう。*

イランはロシアの海軍基地とは別に、独立した港を建設する意向であり、その港はイランが独占的に、使用することになろう。そうなると、イランは地中海に港、しかも海軍基地を持つことに、なるということだ。*
*
従って、完成の暁には、この港にイランの艦船が寄港することも、織り込んでおかなければなるまい。当座は荷揚げ用に使われるだろうが、その折には、イランだけではなく、レバノンのヘズブラも、使用することになるだろう、と見られている。*

こうした情報は、出元がサウジアラビアのようであり、イスラエルだけが騒いでいることでは、無さそうだ。既に、サウジアラビアとイスラエルとの間には、軍事も含めた広範囲にわたる協力関係が、出来ているといわれている。*

サウジアラビアがこれまでとは異なり、イスラエルを友好国、あるいは協力すべき相手国、と判断したのは、アメリカ政府の圧力もあるだろうが、同時に、イランとの敵対関係にあり、そのための対抗からでもあろう。*

このイランによる、シリアのタルトース港建設で、ロシアはどう動くのであろうか。隣接する場所に、イランの海軍基地が出来るということは、ロシア側の軍事情報が筒抜けになる、危険性があろう。*

もちろん、ロシアがイランを、協力国友好国と意識していて、問題無いと判断しているなら話は別だが。しかし、友好国であるとしても、こと軍事については、容易に双方の壁は、取り外せないと思われるが。*

*一部では、イランがこの港の建設と同時に、イラン・イラク・シリアそしてレバノンへの、陸上ルートの確保を進めている、とも言われており、港が完成されれば、人も物資も陸海両ルートを通じて、自由に運ばれる、ということであろう。*

*そして、次の段階はイランの空軍基地が、シリアに建設される、という話ではないのか。その事から最近では、情報通の間で『シリアは完全にイランとヘズブラによって支配されるに至った。』ということが、囁かれ始めているのであろう。*

*このイランのシリアへの軍事進出は、ゴランなどでも見られる現象であり、その事はイスラエルの安全にとっては、重大な問題であろう。そのためロシアのソチで行われた、ネタニヤフ・プーチン会談でも、この問題が取り上げられたのだ。*

 このイランのシリアへの軍事進出は、同時に、イスラエルだけではなく、世界の軍事バランスを、大きく変化させることに、なるかもしれない問題なのだ。まさに要注意であろう。*
Posted by 佐々木 良昭 at 07:34 | この記事のURL
NO4673 8月23日 『エルドアン大統領のほらがばれる』 [2017年08月23日(Wed)]
数日前のことだったが、トルコのエルドアン大統領は、イランとの共同でクルドを攻撃し、殲滅すると息巻いていた。もしそれが実現すれば、確かにクルドにとっては、大きなダメージとなることは必定だ。

しかし、話はそうエルドアン大統領の思惑通りには、動いていないようだ。イランの革命防衛隊が、トルコとのクルド撲滅作戦について言及した。それによれば、イランとトルコとの間には、そのような合意は成立していないというのだ。

つまり、トルコが単独で成立してもいない、クルド掃討でのイランとの協力を、ぶち上げていたということだ。そのことは、いかにトルコがクルドによるテロで、国内が混乱しているか、という事であろう。

また、トルコ国民の間には、クルドのPKKに対する恐怖心が、広がっているために、エルドアン大統領は何らかの対応をしているように、見せる必要があった、という事であろう。

確かに、トルコがPKKで苦慮しているように、イランもまたトルコで活動している、PKKの姉妹組織であるクルドのPJAKが、イラン側に対する攻撃を、継続していることに苦慮してきている。

そのクルドのPKKやPJAKの攻撃が、トルコ・イランの国境地域で、起こっているために、トルコとイラン両国が協力して当たれば、PKKもPJAKも挟み撃ちにできる、ということなのであろう。

トルコ側に言わせれば、これまでトルコとイランは、国境地域でのクルド掃討作戦について、何度も協議を重ねてきた、ということだ。エルドアン大統領は先日、ヨルダンを訪問したが、その途上、イランとの軍事協力について『トルコはPKKとイランはPJAKと、長年戦い続けてきてる。』と語っている。

 どうも最近は、トルコのエルドアン大統領の国際社会での孤立が、目立ってきているようだ。エルドアン大統領の暴言が、その主な原因であろう。彼は全ヨーロッパを敵に回し、アメリカに対してすらも罵詈雑言、インジルリク空軍基地を貸したくないと語り、結果的にドイツはすでに撤収し、アメリカはシリアやイラクに、既に何十もの基地を完成させている。そのことは、アメリカも近くトルコの基地から、出ていくという事であろう。

 そうなれば、トルコのNATOメンバー国としての立場は、極めて不安定なものとなり、遂にはNATOから追放されて、しまうかもしれない。その場合のトルコの国際政治における立場は、ますます弱体化して行こう。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:39 | この記事のURL
NO4672 8月22日 『トルコの新星大統領候補は女性議員』 [2017年08月22日(Tue)]
*最近では、トルコのエルドアン体制にうんざりしている、トルコ国民は少なくなかろう。彼の独裁振りが、もう我慢の限界に来ている、と思われるからだ。しかし、問題は彼を超えるキャラクターを持つ政治家が、いまのトルコにいるか、ということだ。*

そうしたなかで、いまトルコでは一人の女性議員が、次の大統領になるのではないか、という期待が高まりつつあるようだ。彼女の名はメラル・アクシェネルで、MHP(保守政党)を離党し、新党の結成が待たれている。*

 この政党には、MHPを離党しコライ・アイドン議員も加わる意向であり、彼は10月後半に新党が立ち上げられると語った。党本部は首都アンカラの、ムスタファ・ケマル通りに面した、ビルが予定されている。*

 メラル・アクシェネル女史は、MHPの2016年に行われた、党首選挙にも立候補しており、党内での影響力は小さくなかった。そうした経緯から、今回新党結成を考えたのであろう。*
*
 彼女と支持者たちは、エルドアン大統領による新憲法下での、独裁に嫌気がさしたのが、主な原因のようだ。既に、何人かのMHP議員が離党し、メラル・アクシェネル女史の政党に、参加すると言い出している。*

 元MHP議員で現在独立議員の、ユセフ・ハラキョール氏は8月18日、『新党は民族主義であり、保守主義であり、アタチュルキストの政党になる。』と語っている。つまり、この新党はあらゆる人士が希望する、政党としての性格を、持った政党になるということだ。*

 そうしたことから、この政党にはAKPのメンバーも、CHPのメンバーも抵抗なく入って来れる、ということだ。新党はあくまでも、トルコの憲法の基本を、維持していく方針なのだ。*

 新党は2019年の大統領選挙、国会議員選挙に参加し、大統領ポストの奪取に、向かう予定だ。もちろん、新党のメラル・アクシェネル女史は、大統領に当選する意欲満々だ。*

 これまで、トルコの人達と何度と無く、ポスト・エルドアンに付いて、意見を交換してきたが、やっとエルドアン大統領に対抗できる人物が、登場してきたということであろうか。*

*以前タンス・チルレルという女性が、トルコの首相職に就いていたことがあり、トルコでは女性政治家の活躍は、既に前例があるのだ。タンス・チルレル元首相はご主人のスキャンダルが原因で、辞任したという経緯がある。*

*こうしたトルコの政治史からして、国民はあまり抵抗無く、彼女メラル・アクシェネル女史を受け入れるかもしれない。少なくとも、いまの段階から、彼女の名を頭の片隅に、留めておく価値はありそうだ。*
Posted by 佐々木 良昭 at 08:55 | この記事のURL
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