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NO4037『メルケル首相シリア難民対応強硬化』 [2016年01月31日(Sun)]
ヨーロッパのなかで、経済的状況が最も良好なドイツに、ほとんどのシリア難民が、移住することを望んでいる。ドイツが難民の受け入れに対して、穏健難対応をとっていることも、その一因であろう。しかし、難民支援の費用は膨大な額に達しており、それがドイツの財政に、大きな負担になってきていることは、否定できまい。

その結果、ドイツには110万人のシリア難民が入国している。問題はこの難民が、ドイツ国内で犯罪を起こすケースが、激増していることだ。暴力事件やレイプ事件が報告されているが、実は窃盗事件も発生しているのではないか。

こうなると、ドイツ国民の間にメルケル首相の、難民に対する対策は甘い、という批判が生まれてくるのは、当然であろう。国民による反シリア難民デモも、起こっている。

このため、保守派の政党のなかからは、シリア難民など難民が、非合法に入国を試みた場合は、国境で射殺しろという強固な意見を、述べる者も出てきている。

メルケル首相は国民の不満を、なだめる意味もあるのだろうか、最近になって次のような発言をした。『あなた方がドイツに留まれるのは、シリアが平和になり、イラクではIS(ISIL)が敗北するまでだ。その後は帰国してもらう。』

そして、そうなることを期待したのは、ユーゴスラビアの難民の、例からであろう。ユーゴスラビアからの難民は、国内が安定化した後、70パーセントが帰国しているからだ。

しかし、シリア難民の場合はそうは行かないのではないか。シリアが貧困であることに加え、体質的に民主的な体制が生まれるとは、考え難いからだ。そうである以上、シリア難民はドイツに留まることを望もう。

アルジェリア、チュニジア、モロッコについては、それらの国々が安定化したとして、難民申請を受けつけないことを、決定している。またモロッコ国民でドイツに留まる者については、モロッコ国王との間で話し合われ、モロッコ政府は自国民を、帰国させることを伝えている。

トルコがシリア難民の、ヨーロッパへの流入の阻止をしてくれる、という期待から、EUは30億ユーロの援助金を送ったが、まだその成果は、あがっていないようだ。

エーゲ海でのシリア難民の海難事故死が続くなかでは、ドイツもトルコも対応に、苦慮していることであろう。東ヨーロッパ諸国は国境での、入国阻止策を強化しているため、危険ではあるが、難民たちは海路を取るしかないのであろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:22 | この記事のURL
NO4036『欧米がイスラエルに厳重対応に変わった』 [2016年01月30日(Sat)]
いままで、ホロコーストを口実に、欧米諸国はイスラエルに対して、特別の対応をしてきたように思われる。例えば、イスラエルの核兵器については、強い非難をすることも、査察することも無く、今日に至っている。

しかし、ここに来て、欧米のイスラエルに対する対応に、変化が出てきているようだ。スペイン政府はイスラエルによる、ヨルダン川西岸地区に対する攻撃に、強い懸念を示した。

ヨルダン川西岸地区では、ユダヤ人入植者による、パレスチナ人の殺害や、イスラエル陸軍や警察による、パレスチナ人家屋の破壊が進んでおり、イスラエル政府は新たな入植地建設の、許可を出している。他方では、パレスチナ人によるユダヤ人襲撃事件も、多発していることも事実だ。

イタリアの学者団体は、イスラエルのハイファ大学が軍と協力して、兵器を開発している、として非難した。ハイファのテクニヨン・インスチチュートが問題なようだ。

このため、イスラエルによるパレスチナに対する、占領と植民地化が進んでいるということだ。例えばD-9ブルドーザーが、その一例だということだ。このブルドーザーはリモコンで、操作できる仕組みだ。このハイファ大学が開発したドローンは、2008年2009年、2014年にはレバノン、ガザ攻撃をした。

イタリア国内の複数の大学の、170人の学者たちが、このイスラエル非難を、始めたのだ。

もう一つはイギリスとアメリカの情報機関が、イスラエルのドローンをハッキングしているということが、暴露されたニュースだ。これはスノーデンが暴露したものだが、アナーキスト作戦と銘銘され、キプロスのオリンポス山のトルードス山で、行われているということだ。

この山から監視すると、イスラエルのドローンが、どういう飛行をするのかが、分かるということだ。また、イスラエルがガザに対して、どのような作戦を展開しているのかも、分かるということだ。調査は2009年から2010年に、行われたようだ。

この作戦はイギリスのGCHQ(国家連絡本部)と、アメリカのNSA(国家安全局)によってなされたが、その目的は、イスラエルによるガザへの軍事攻撃調査、イランへの攻撃の可能性、イスラエルによる軍事技術と、製品の輸出阻止だ。

何故この時期に、一気にこうしたアメリカとイギリスの動きが、明らかにされたのか、国連の播事務総長がイスラエルのパレスチナ占領を、非難しいているのも同時期だ。
Posted by 佐々木 良昭 at 10:39 | この記事のURL
NO4035『ヨーロパが始めたシリア難民追放策』 [2016年01月29日(Fri)]
スエーデンは外国人の受け入れに、寛容なヨーロッパの国として、知られてきた。それは、自然環境が厳しいことに加え、人口が少なく、人手が足りなかったからであろう。

しかし、ここにきてシリア人の難民が、大波のように押し寄せるようになると、スエーデンの立場は一変した。現在163000人いるといわれている、シリア人難民のうちの、80000人を追放すると発表したのだ。

これは少なからぬショックを、ヨーロッパ諸国にも、中東諸国にも、世界に対しても与えたことであろう。もちろん、一番強いショックを受けたのは、シリア人を始めとする、中東やアフリカからの、難民たちであろう。

ところが話はこれだけでは、終わらなかった。ヨーロッパのもう一つの国、フィンランドがスエーデンと同じように、難民受け入れを止める方向で、現在32000人いる難民のうちの、20000人を追放すると発表した。

フィンランド政府は難民の、自主的な出国を奨励するが、それに従わない者は、強制退去させると語っている。

こうした強硬措置が、難民に対して執られるようになったのは、難民による性犯罪、暴力事件が激増しているためであろう。スエーデンでもフィンランドでも、ドイツでもそうした犯罪は、起こっているのだ。

東ヨーロッパの国々は、難民を入国させない方針で、国境で厳しい対応を取っている。時間の経過とともに、スエーデンやフィンランドと同じように、他のヨーロッパ諸国にも、難民追放策が広がって行こう。

問題はホロコーストという、歴史的な汚点を抱えているドイツが、人道的な対応を、どこまで続けられるかだ。すでに、ドイツのなかでは難民による、暴力事件や性犯罪の激増で、国民の多くが難民受け入れに反対であり、追放すべきだと主張するようになり、メルケル首相に対する支持は、下がってきている。

ヨーロッパでこれから広がり、強化されていくであろう、難民逮捕と国外追放は、何やらナチの対ユダヤ対応策に、似たような感じを与えるのだが。世界は今後、ますます暗い時代に、突き進んでいくのであろうか。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:02 | この記事のURL
NO4034『トルコでシリア難民が500万人になる日』 [2016年01月28日(Thu)]
トルコの研究所の予測では、これから10年の間に、トルコに居住するシリア難民の数が、500万人に達するだろう、ということだ。8000万人弱のトルコ人口に対する500万人は、6・3%に近い割合であり、少なくなかろう。

もし日本の人口で考えれば800万人に近い数だ.それだけの難民を日本は受け入れることができるだろうか。近い将来、中国の経済が崩壊し、600万人以上の中国人が、日本になだれ込んでくる、という予測をしている人がいるが、日本にはそれに対する、対策はなかろう。

トルコ政府はいま、この難民にどう対応するかを、真剣に検討している。トルコは自国民がヨーロッパに大量に移住し、そこに住み着いていることから、シリア難民もトルコに入り、その後、シリアの状況が改善しても、80パーセント程度はそのまま、トルコに留まると予測している。

既に、40万人のシリア人は、トルコ国内で仕事を見つけており、トルコから出て行こうとは考えていない。彼らのほとんどは、シリアの田舎の出身であり、トルコでの便利で物資が豊富な都会生活を、楽しんでいるということだ。

このことが将来、トルコに多くの負担をもたらすことになろう。教育を受けさせなければ、シリア難民の子供たちは非行に走り、犯罪者となって行く、危険性がある。また、アラビア語で教育を施しているのは、イスラム原理主義組織による場合が多く、イスラム原理主義者、過激主義者が増えるということだ。

シリア人難民のほとんどは、トルコに定住することを希望しており、定住希望者の割合は80パーセントだ、と見積もられている。シリア難民の出産は、毎日125人、既に20万人の赤ちゃんが、トルコ国内で誕生しているのだ。

そして、子供たちの数は70万人に達し、そのうち40万人は教育を受けていない。彼らは確実に単純作業しかできない、成人になって行くだろう。いまトルコの教育システムに組み込まれ、トルコ語で教育を受けている、シリア難民の子供は、
6〜7万人でしかないのだ。

トルコのエルドアン大統領は彼、らにトルコ語で教育を程施し、トルコでの労働許可を与え、社会に取り組んでいく、方針のようだ。

残念なことに、シリアの都市部で育った人たちは、トルコに留まらず、ヨーロッパに難民として、移り住んでいる。トルコからドイツに移住した、教育を受けたシリア難民の割合は40パーセント、トルコに留まったのは、7パーセントでしかない。

トルコが抱えるシリア難民の問題は、明日の日本の問題でもあろう。トルコにこの問題への対応策を今のうちから、学ぶべきであろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 12:52 | この記事のURL
NO4033『プーチン大統領トルコに新たな制裁』 [2016年01月27日(Wed)]
ロシアのプーチン大統領は、トルコに対する新たな制裁を、発動することを宣言した。それは、トルコの建設会社に対するものであり、今後大きな影響が及びそうだ。

プーチン大統領は現在交わされている合意については、今後も有効だとしながらも、今後は、新たな契約を交わさない、ということのようだ。現在300のトルコ企業が、ロシアで操業しているが、今後はそれが止められるということだ。新たな合意がなければ、トルコの建設会社はロシアから、撤退しなければならなくなる、ということだ。

この新たな決定は、1月1日から有効となり、これまでの食品、観光会社、に加えて、建設企業も含まれるということだ。

プーチン大統領は自国の建設企業に、トルコ企業に代わって建築をさせ、経験を積ませるつもりのようだ。

こうしたロシア側の締め付けに対して、トルコもロシアに対する、締め付けを始めることとなった。それは、ロシアの鉄鋼製品に対する課税を、14パーセントに引き上げるというものだ。

何やらお互い苦しい経済状況のなかでの、泥仕合の感がしなくもないのだが。
Posted by 佐々木 良昭 at 12:43 | この記事のURL
NO4032『8年間も戦ったイラン・イラクがビザ無し討議』 [2016年01月26日(Tue)]
イランとイラクはサダム時代には、犬猿のなかであった。このため、サダムはイランに戦争を仕掛け、その戦争は8年間もの、長きに及んだ。結果は双方ともに、100万人単位の犠牲者を生み出し、インフラは破壊され、国家の経済は苦しいものになった。

しかし、いまは大分、イラン・イラク関係が改善したようだ。それはサダム体制が打倒され、民主的な(?)選挙の結果、多数派を占めるシーア派政権が、イラクに誕生したからだ

そして今ではサウジアラビアという、共通の敵を持つにも至っている。サウジアラビアはイラクに対しては、犯罪者の罪を軽くし、イラクで戦うことを条件に、自国から追い出した。

サウジアラビアはイランに対して、だいぶ前からシーア派はイスラム教徒ではないとして嫌悪し、自国のシーア派を差別してきたが、最近ではアウジアラビアのアルカテイーフの、シーア派リーダーの一人、ニムル師を処刑している。

このことはサウジアラビアと、イランとの関係を最悪の状態にし、イランのサウジアラビア大使館は、大規模デモを仕掛けられ、火炎瓶を投げ込まれている。

つまり、かつての敵同士であった、イランとイラクは共通の敵を持つに至り、友好的な関係になったということだ。IS(ISIL)もまたイランとイラクにとって、共通の敵であろうことは、疑う余地もない。イランはイラクに派兵し、イラク軍を支援しているのだ。

そのイラクとイランの代表が、先にイラクのバグダッドで開催された、PUIC(イスラム協力組織)
会議の折に、イラン・イラク相互ビザ廃止を、協議したのだ。この折、テロ対策についても話し合われた。

イラン側はラリジャニ氏が代表し、イラク側はアバデイ首相が代表し、話し合った。両国は観光促進や貿易拡大も話しあわれた。

なお会議にはサウジアラビア、バハレーン。カタール、アラブ首長国連邦、など湾岸諸国は欠席し、アラブからは16か国、イスラム諸国全体では、40か国が参加した。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:17 | この記事のURL
NO4031『中東短信』 [2016年01月25日(Mon)]
:IS(ISIL)が仲間の司令官3人処刑

IS)ISIL)の司令官3人が、逃亡未遂で捕まり、モースルで処刑された。昨年10月10日にも、50人のIS(ISIL)
戦闘員が処刑されているが、彼らの罪状はスパイと、イラク軍に重要情報を、伝えたことにあった。

同日にイラクのハウジャ市でも、10人の戦闘員が処刑されている。この場合も、イラク軍と協力したこと、軍事情報をイラク側に流したことだった。



:イラン政府ボーイングに触手

イラン政府は制裁の解除を受け、第一に旅客機の購入を、検討しているようだ。まず契約が交わされたのはエアバスであり、114機の購入契約が、成立したようだ。

エアバス以外にも、イラン政府はアメリカのボーイング旅客機を、購入したい意向のようだ。



:ヨルダンシリア国境で密輸業者射殺される

ヨルダンとシリアの国境で、36人の麻薬の密輸業者がヨルダン軍によって攻撃を受け、12人が射殺され残りは負傷してシリア領に逃げた。この麻薬業者とIS(ISIL)との関連は不明だ。彼らは45000粒の麻薬を持っていた。

:エジプト政府ムスリム同胞団の資金洗う

エジプト政府はムスリム同胞団のメンバーの、個人預金や、組織の預金、現金を押収した。その額は11億ドルにものぼった。

また、ムスリム同胞団の参加の企業62社、関連団体1000組織についても、取り調べが行われている。



:アメリカはサウジアラビアの資金でシリア対応

アメリカ政府はシリアの、反政府組織に対する支援の財源を、サウジアラビアに求めている。しかし、その内容については、明かされていない。相当な巨額に上るようだ。



:ヨーロッパで反セム拡大

ヨーロッパ諸国で反セム(反ユダヤ)
の動きが、活発化している。このため、多くのユダヤ人がヨーロッパから、イスラエルに移住するようになった。なかでも、フランスからの移住者が、激増している。
Posted by 佐々木 良昭 at 12:57 | この記事のURL
NO4030『EUのテロ専門家ISはリビアへ』 [2016年01月24日(Sun)]
EUのテロ専門家の考えでは、IS(ISIL)はシリアやイラクから逃げ出し、リビアに移動すると考えている。既にIS(ISIL)の幹部がリビアに入り、シリアのラッカがIS(ISIL)の首都であったものが、リビアのシルテに首都が変更された、という情報も飛び交っている。

IS(ISIL)がリビアを次のセンターと考え始めているのは、リビアに石油があるということに加え、現段階ではイラクやシリアとは異なり、欧米ロシアの空爆が実行されていないからだ。

そのことに加え、カダフィ大佐が殺害され、リビアのジャマヒリア・システムが無くなった後、リビアは幾つもの組織が誕生し、内乱状態になっているからだ。現在、リビアにはトブルクと、トリポリに政府があり、トブルク政府は世俗派の国際認知を受けた政府、トリポリはイスラム色の強い、政府といわれている。

このため、IS(ISIL)はリビアには統一政府が無く、IS(ISIL)に対する抵抗は弱いだろう、という判断をしているようだ。

しかし、他方ではロシア、アメリカ、フランスなどが軍を既にリビア領土内に送り込んでいるという情報がある。リビアでIS(ISIL)が派手に動き出せば、欧米露はそれを口実に、空爆を始めることが予測される。

EUのテロ専門家が、コメントのなかで語っているように、IS(ISIL)のリビア移動は、空爆が無いことが、一つの理由だからだ。

アメリカやイギリスの軍人が、既にリビア入りしているという情報は、以前からあった。その規模やレベルがどうか、ということは別に、それは事実であろう。アメリカやイギリスはIS(ISIL)の、リビアへの移動を事前に予測していた、ということであろう

つまり、IS(ISIL)がリビアに移動して、非人道的な殺戮を展開する、危険性がある。従って、それを阻止するためには、欧米がリビアに軍事介入しなければならない。リビアの国民の生命を守る、尊い戦闘に欧米は参加するのだ、という筋書きであろう。

そこで沸いてくる疑問は、私が以前から書いてきているように、IS(ISIL)のリビア行きは、相当前から予測できていたし、それが既に始まってもいたのだ、ということだ。

IS(ISIL)のリビア移動のシナリオを、誰が書いていたのかを想像して欲しい、何故IS(ISIL)のリビアへの移動が、いとも簡単にできたのかについても、考えてほしいものだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 10:31 | この記事のURL
NO4029『アメリカの2要人がエルドアン非難』 [2016年01月23日(Sat)]
アメリカの二人の要人が同時期に、トルコのエルドアン大統領を非難した。その二人とは、学者のノーム・チョムスキー氏であり、もう一人は、アメリカの副大統領ジョー・バイデン氏だ。このことは、今後のエルドアン体制に、少なからぬ影響を及ぼすのではないか、と思われる。

まずジョー・バイデン副大統領は、トルコの表現の自由の事情について非難した、彼に言わせれば、トルコではいま、ツイッターやユーチューブによる情報伝達が、阻止されていることは問題だということだ。

また、学者やインテリの発言が、阻止されている点についても、非難している。『学者たちが単にクルド地域問題でサインしただけで、1000人以上もの逮捕者が出ている。これは是正されなければならない問題だ。』と言ったのだ。

もう一人のアメリカを代表する人物ノーム・チョムスキー氏は、アルジャズイーラ・テレビとのインタビューに対して、『貴方はトルコ政府側なのかテロリスト側なのか?』という質問に、『エルドアンは疑うべくも無い暴虐を、クルド人に対して行っている。』と語った。

加えて、ノーム・チョムスキー氏は『エルドアンのことを私は殺人者だと呼ぶ。彼は権威主義者でもある。』と語った。

ノーム・チョムスキー氏が左翼思想の持ち主であることから、エルドアン大統領を非難するのは、何の疑問も沸かないが、ここまで明確にエルドアン大統領を、殺人者と名指しで語り、権威主義者つまり独裁者と言い切ったのには、少なからぬ驚きを感じる。

また、アメリカの副大統領であるジョー・バイデン氏が、トルコの表現の自由に付いて言及し、1000人の学者に対するトルコ政府の、対応についても言及したことは、トルコ政府にとってはショックであろう。

ツイッターやユーチューブについては、これまでもヨーロッパ諸国などが、非難をしていたので、驚くことも無かったろうが、つい最近、学者たちが行った、トルコ南東部のクルド人に対する、トルコ軍の攻撃反対の署名にまで、言及してくるとは、思っていなかったかもしれない。

アメリカ政府のトルコ政府、なかでもエルドアン大統領に対する対応は、大分熱が下がってきているよう、に感じるのだが、今後どう推移していくのであろうか。注視するに値しそうだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:52 | この記事のURL
NO4028 『リビアの石油をIS(ISIL)が狙い攻撃』 [2016年01月22日(Fri)]
リビアの石世を支配しようとして、IS(ISIL)が攻撃を激化させている。ラース・ラヌーフが現在の戦闘地域となっている。ラース・ラヌーフは地中海南岸のシルテに近い、リビアの石油積み出し港だ。

リビアのNOC(国営石油会社)の、ムスタファ・サナッラ社長は、ラース・ラヌーフの石油積み出し施設は、2014年12月から閉鎖されており、現在では操業していない、と語った。

現在、石油施設ガードとIS(ISIL)との間で、戦闘が起こっており、四つのタンクが炎上している、ということだ。このタンクにつながる、アマル油田からのパイプラインも、攻撃の対象になっている。

シドラとラース・ラヌーフの積出港は、二つ合わせて60万バーレルの石油を、積み出せる能力を持っていた。しかし、炎上し、環境破壊が起こっており、火災の被害が拡大し、使い物にならなくなっている。地域の住民はガスや石油に引火し、居住区にまで及ぶことを恐れ、消化に必死だ。

IS(ISIL)のアブ−・アブドルラハマ−ン・アッリービーは『今日はラース・ラヌーフとシドラ港、明日はベルガ港に攻撃をかけ、その後はトブルクとサリール、そしてジャッロとアルクフラを落とすと語った。

現在、リビアは362000バーレルの石油を、生産しているが、2011年のカダフィ体制下では、160万バーレルが生産されていた。つまり、生産量が4分の1程度に、落ち込んでいるということだ。

リビアはIS(ISIL)との戦闘で、これまでに300万バーレルの石油を、無駄にしたと報告されている。非産油国の日本にしてみれば『もったいない』の一語に、尽きる話だが。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:28 | この記事のURL
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