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NO3896 『エジプト地中海域で巨大なガス田開発へ』 [2015年08月31日(Mon)]
エジプトの地中海海域で、巨大な海底ガス鉱脈が発見された。これはさる3月にシャルムエル・シェイクで開催された、エジプト経済開発会議の後に、イタリアのENI社との合意に基づいて、探鉱されていたものだ。

その新たなガス田の規模は、30兆立方フィートあり、これは石油換算すると、55億バレルに相当するということだ。ゾフルと呼ばれるこの鉱区は、100平方キロの面積にまたがる。深度は1450メートルということだ。

このガス鉱区の発見は、もちろんエジプトで最大の規模のものであり、このガス田の発見の前には、ナイル・デルタで、ガス鉱脈が発見されているが、これは150億立方メートルの規模だ。

このゾフル・ガス田の開発生産には、30〜36か月が要することになっている。そして、エジプトの必要なガスを、このゾホル・ガス田は、10年間まかなうことになろう。

今回の発見には、多分に今後への期待がもたれ、ガスだけではなく、石油の開発も進む可能性があろう。エジプトもここにきて、将来への希望が、膨らみ始めた、とういうことであろう。

ENI社の社長は、現在30兆立方フィートと見積もられている、ガス埋蔵量が40兆立方フィートに、拡大するのではないか、と語っている。
Posted by 佐々木 良昭 at 12:43 | この記事のURL
NO3895 『信じたくないニュースの短編』 [2015年08月30日(Sun)]
:マハムードアッバース議長1300万ドルいの城建設

パレスチナ自治政府はその予算のほとんどを、外国からの寄付でまかなっている。つまり、他人のサイフと善意をあてにして、成り立っているのだ。

しかし、マハムード・アッバース議長の子息を含め、要人たちは大型のベンツの新型車を何台も持ち、豪華な城のような建物を、住居にしている。

彼らに言わせれば、何かが起こる度に、外国が寄付をしてくれるので、金に困ることはない、ということであろう。パレスチナ人やレバノン人は、ありすぎる金のことを、米粒のように金がある、という表現をするが、まさにそれを、地でいっているということだ。

そうした中で、今回はマハムード・アッバース議長がお城を建てる、というニュースがニューズ・ウイークで流されている。そのお城は建設費が1300万ドル、面積が4700平方メートル、事務室が4000平方メートル、用地の面積が27000平方メートル、もちろんこの城を各国からの寄付で建てる、というのだからあきれるしかない。

日本の外務省も喜んで、この馬鹿げたマハムード・アッバースの城建設に、寄付をするのだろう。もちろん名目は別にするのだろうが。



:エルドアン大統領選挙延期に市民戦争を計画か

どうやら、自信過剰なエルドアン大統領も、今度の選挙では、負ける可能性があることを、感じ始めたのであろうか。これまで、野党との連立内閣結成の交渉を、ダウトール首相にさせてきたのだが、全ては失敗に終わった。

そして、通常であれば野党第一党のCHPに、連立工作の権限を委譲するのだが、それはやらなかった。それはエルドアン大統領が、選挙を早期に実施することで、多数を獲得し、単独政権に復帰する、という方針に基づいたものだった。

しかし、時間が経過するに従い、与党AKPは次回の選挙で、過半数を取れないだろう、という予想が多くなってきている。その多くの予想によれば、前回6月7日に行われた選挙よりも、与党AKPが獲得する票は、減るだろうということだ。

そこで、エルドアン大統領がいま考えているのは、クルドとの問題をこじらせて、PKK(クルド労働党)をあおり、市民戦争を起こすという作戦だ。そうなれば、憲法で戦争下の選挙は、延期することが可能であり、問題はないということのようだ。

もちろんそうなれば、何千あるいは何万人の、トルコ人とクルド人が、死亡するということだ。トルコ政府はIS(ISIL)に対する、空爆にも参加し始めているが、それも選挙延期のための、口実のつもりなのかもしれない。



:イラク・シリアの若い女性は石油のように売られている

国連の調査によれば、イラクやシリアでは両国の若い女性が、石油でも売るかのように、容易に取引されている。

売買されるだけではなく、これらの国の女性たちは、強姦され、大量殺戮の犠牲になり、人質にされているのだ。そしてIS(ISIL)の支配地域では、女性の奴隷市場が開設されており、商品(女性)の価格表も、公表されているというのだ。

女性を買った男たちは、その女性を妻にすることも、奴隷にすることも、自由であり、一部の男たちは女性の家族に、保釈金を要求し、自由にする(転売)場合もある、ということだ。

:トルコの受刑者2002年の3倍に増加

トルコではエルドアン体制下で、多くの人たちが犠牲になっている。現体制になったのは2002年だが、当時と比較して、受刑者の数が3倍の増加している、という報告が出ている。

2002年には59429人の受刑者がいたが、今では170300人が、刑務所に入れられている。そして、刑務所で死亡した数は、2002年から2015年までで、合計3079人、毎年300人が死亡しているということだ。

その死亡理由は、拷問によるものなのか、刑務所の劣悪な環境によるのか、受刑者がもともとひ弱だったのか、についての詳しい報告は無い。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:05 | この記事のURL
NO3894 『トルコ選挙に向け暫定政府設立』 [2015年08月29日(Sat)]
11月1日に予定されている、トルコの国会議員選挙に向け、ダウトール首相は暫定政府設立を図った。それによれば、与党AKPからは、新しい閣僚が11人、CHPからは5人。MHPからは2人、HDPからは2人だが、議員以外から1人が入閣することになったようだ。

エルドアン大統領はダウトール首相の構想を受け入れ『これは暫定ではない、4年間の任務を果たすつもりの、内閣になるべきだ。したがって、暫定政府とは考えるべきではない。』と強調している。

今回の組閣では、AKPのルールに従い、3期を過ぎる閣僚は、外されることになり、その中には、ブレント・アルンチ副首相やアリ・ババジャン副首相といった、大物も含まれる。加えて、タネル・ユルドズ経済エネルギー大臣、メウルート・チャウソール外相も、閣外に去ることになった。

こうしたことから、外交では多少の変化が期待できるだろう、と見られている。また経済でも少しは変化が期待できる、と予想されている。外務大臣にはオルカン・ボズルク氏が予定されているが、彼は現在EU担当大臣の職にある。また財務大臣には、メフメト・シムシェク氏の就任が、予想されている。

しかし、野党側の立場は、相変わらず厳しいものだ。CHPは閣内入りを拒んでいるし、MHPも閣内入りを拒否している。

したがって、新内閣の大枠は決まったものの、まだまだもめる可能性があるということだ。それはAKPの能力不足として、国民のAKPに対する評価を下げ、選挙に影響を及ぼす可能性が、あるということだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:58 | この記事のURL
NO3893 『トルコ国民の大半が大統領制に反対』 [2015年08月28日(Fri)]
トルコ国民の意向は、だんだんエルドアン大統領の考えとは、かけ離れてきているようだ。エルドアン大統領が強く希望している、大統領制への移行を支持する国民の数は、極めて少ないということが、最近行われた世論調査で、明らかになった。

その世論調査によれば、トルコ国民の78・3パーセントが大統領制への移行に、反対していることが分かった。その理由は大統領制に移行した場合、エルドアン大統領はより独裁的になる危険性が、あるということだ。そして、それはトルコを二分する危険性に、もつながるという考えのようだ。

11月1
日に予定されている選挙で、エルドアン大統領は多数を獲得し、単独政権に戻り、自身を初代の権限を持つ大統領にするつもりだ。しかし、最近の世論調査の結果では、与党AKPが過半数をとることは、ありえないという結果が出ている。

その世論調査では、AKPが38・9パーセント、CHPが27・8パーセント、MHPが16・3パーセント、HDPが13・5パーセントを、獲得することになろう、という予想だ。つまり、与党AKPは過半数を獲得できず、連立を組まなければならなくなり、そうなれば大統領制は、成立しないということだ。しかし、世論調査の結果とは別に、エルドアン大統領は選挙さえやれれば、AKPは過半数を獲得できる、と信じ込んでいる。

これまでの経緯からも、エルドアン大統領に対する支持は、下がって行こう。連立工作が失敗したのは、エルドアン大統領が邪魔した結果だった、と考えている国民が52・5パーセント、野党が悪いとする者は29・7パーセント、ダウトール首相が失敗したからだ、とする者が17・8パーセントとなっている。

また、ダウトール首相が連立工作に失敗した後、野党第一党CHP党首に連立工作の権限を、与えるべきだったとする意見は、66・4パーセント、反対意見は33・6パーセントとなっている。

裁判の公平さ関する意見では、75・2パーセントが裁判の公平さを信用しておらず、68・4パーセントは裁判費用が支払えないために、公平な裁判受けることは出来ないと答えている。

つまり、現在のエルドアン体制に対する信頼度は、大幅に下がったということであろう。これでは次の選挙で、AKPが失地挽回するということはありえまい。

それどころか、エルドアン大統領の立場は極めて、危険になるということではないのか。そうなると、彼はなりふり構わず、彼自身と家族を、守ろうとするであろう。そこでは、憲法など存在しないのも、同じであろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 14:24 | この記事のURL
NO3892 『シーシ大統領の訪ロ成果大』 [2015年08月27日(Thu)]
エジプトのシーシ大統領が、3日間にわたるロシア訪問を終えた。この間にプーチン大統領との、話し合いがもたれたのは当然だが、その時、二人はおそろいのスーツにネクタイ、ワイシャツ姿で記者団の前に、姿を見せたということだ。

つまり、エジプトとロシアは特別な関係に進展した、ということを内外に示したのであろう。事実、共同記者会見でプーチン大統領は、ロシアがスエズ運河沿いに、産業地帯を開設することを、語っている。シーシ大統領が一番力を入れている、スエズ運河とその周辺開発に、ロシアが全面的に協力する、ということだ。

これに加え、ロシアとエジプトは、原発建設も合意しており、2基の原発がロシアによって、建設されることになった。これでエジプトは電力不足に、悩むことはなくなろう。

これに加え、軍事面での協力や、対テロ対策、なども協力していくことが、決まったようだし、大型のロシアからの、小麦の輸入も合意された。

このエジプトのシーシ大統領の訪問と、ほぼ時を同じくして、アブダビの皇太子がロシアを訪問しており、シーシ大統領と会談しているし、ヨルダンの国王も同様に、ロシアを訪問していて、シーシ大統領と会談している。

このことは、アラブの幾つかの国が、今後アメリカよりも、ロシアに重点を置いていくことになることを、示唆しているのかもしれないし、アラブ側ではエジプトがその中心的役割を、果たしていくことになる、ということではないか。

ロシアとエジプトとの間では、それぞれの通貨を認め、ロシアとエジプトの通貨が、貿易決済通貨となり、ドルを外すことが決まったし、プーチン大統領はユーラシア経済共同体でも、エジプトのポンドを承認することになる、と語っている。
Posted by 佐々木 良昭 at 15:00 | この記事のURL
NO3891『全てが狂いだしたエルドアンの作戦』 [2015年08月26日(Wed)]
どうやら、トルコのエルドアン大統領の作戦は、すべてが狂いだしたようだ。まず、11月1日の選挙に向けて必要な、暫定政府の結成に躓いているのだ。これが出来なければ、選挙に入れないのだが、野党のCHPやMHPが、与党AKPとの連立で、暫定政府に参加することを、拒否したのだ。

多分、エルドアン大統領のことだから、憲法を無視して強引に、AKP単独で暫定政府を作る、可能性があろうが、それはトルコ国民の間に、強い反発を生むことになろうし、トルコ国民の目には、エルドアン大統領の万能ぶりに、陰りがさしたという印象を、与えることになろう。

もうひとつ、うまく行かないだろうと思われることは、エルドアン大統領がマスコミに対して強権を発揮し、圧力を掛けて政府に批判的な報道を、一切させない方針を採ったことだ。

このことは、マスコミ人のプライドを、大きく傷つけることになり、結果は、エルドアン大統領が考えるものとは、全く逆なものとなろう。つまり、下手をすれば、マスコミはこぞって反政府報道を、展開する危険性がある、ということだ。

既にジャーナリスト協会は、このエルドアン大統領のマスコミ弾圧について、非難の立場を明らかにしている。政府は内閣の取材が可能な、記者に発行するプレス・カードを3分の1に、減らすことを決めたからだ。

エルドアン大統領は一般のテレビや新聞が、政府批判を展開する可能性を恐れ、大統領府の中に独自のテレビ局を、開設することを決めた。しかし、だからといってエルドアン大統領が、政府に批判的なテレビ局や、新聞に対して、報道禁止命令を出すことは、ほとんど不可能であり、もし、そうしたことが行われれば、自殺行為になろう。

アメリカとの良好な関係を、強調するに際しては、既にオバマ大統領が多忙を理由に、エルドアン大統領の訪米を、拒否しているが、トルコの外相はアメリカとの間では、IS(ISIL)対応で合意に至っている、と関係が良好だというイメージを、必死に作ろうとしている。

しかし、トルコ国民にしてみれば、IS(ISIL)攻撃を拡大することは、、結果的にクルドだけではなく、IS(ISIL)との本格的な戦争を、覚悟しなければならないということであり、とても受け入れるわけにはいくまい。

個人も国家も、いったん進む方向を間違えると、大きく期待しない方向に、道がそれてしまうものだが、いまのエルドアン大統領とトルコの体制は、まさにその方向に、向かい始めているのであろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:13 | この記事のURL
NO3890『エルドアン選挙に向けて動き出す』 [2015年08月25日(Tue)]
トルコのエルドアン大統領は、新たな選挙に向けて、本格的に動き出した。今回の選挙は、さる6月7日に行われた選挙で、与党AKPが過半数を割り、単独政権を結成することが、出来なくなったために、行われるものだ。

もちろん、選挙の前には野党との、連立交渉も行われたが、それは体裁だけであり、エルドアン大統領は連立政権の誕生を、裏で潰しにかかっていた。結果的には、野党第一党のであるCHPとも、第二党であるMHPとの連立政府も、誕生することが出来なかった。

今回その連立工作の期限が切れたことで、エルドアン大統領は正式に、次の選挙(11月1日といわれている)を行うことが、出来るようになったということだ。

述べるまでもなく、エルドアン大統領は次の選挙で、勝利して単独政権を誕生させるつもりなのだが、必ずしも彼の思い通りには、行かないかも知れない。

1ヶ月ほど前に出た世論調査の結果では、エルドアン大統領の思惑どおり、与党AKPが勝利し、単独政権を発足させることが、出来るというものだった。

しかし、最近行われた世論調査では、前回の選挙で与党AKPが獲得した、41パーセントよりも少ない、38~9パーセントの票を獲得するに留まるのではないか、という結果が出ている。

それは、最近のトルコの国内自事情を、反映してのものであろう。PKK(クルド労働党)との平和な関係が壊れ、既に100人を超える軍や警察関係者が、殺害されているし、経済も後退し、トルコ・リラもその価値を、大幅に下げている。

加えて、アメリカからの強い圧力により、トルコはIS(ISIL)に対する、本格的な攻撃も始めている。こうした状況は観光客の訪問者を減らし、物価は値上がりし、失業が拡大することにもなっている。国民にしてみれば、トルコは全面的に悪化の方向にある、ということになろう。

そうした状況下で、エルドアン大統領に残された手段は、マスコミに圧力を掛けて、政府に対する非難の報道を、阻止することであろうが、それをやればやるほど、マスコミは反政府の立場をとることになろうし、政府の圧力をトルコ国民は、明確に知ることになろう。

もうひとつエルドアン大統領に残された切り札は、アメリカとの関係がいいということであろうが、オバマ大統領は今後数ヶ月に渡り、予定が立て込んでいることを理由に、エルドアン大統領には会わない、という返答を最近、トルコ政府に伝えている。そうなると、最新の世論調査のように、エルドアン大統領の考える選挙による勝利と、単独政権の発足は、ほとんど不可能になろう。

一説には与党AKPは今度の選挙で、38パーセントどころか、35パーセントも割るのではないか、という予測をする専門家もいる。
Posted by 佐々木 良昭 at 22:32 | この記事のURL
NO3889 『意外な中東の情報』 [2015年08月24日(Mon)]
:マハムード・アッバース議長イラン訪問熱望

パレスチナ自治政府のマハムード・アッバース議長が、イラン訪問を熱望している。このことについては、すでにイラン政府が、否定的な見解を述べていたが、マハムード・アッバース議長はどうしても、イランを訪問したいようだ。

それは、ハマースのミシャアルがイランを訪問し、ハメネイ師などにも会っているからであろう。ハマースのミシャアルに対抗意識を燃やしての、訪問ということであろう。

しかし、たとえイランに強引に乗り込んだとしても、イラン側の誰に会えるのかということが、もう一つの課題となろう。イラン側のハメネイ氏やロウハーニ大統領に会えずに、帰国することになれば、恥の上塗りということになろう。

マハムード・アッバース議長はPLOの議長を、降りたということであり、そのステイタスのない彼は、単なる老人ということになる。イランは散々じらした後で、ロウハーニ大統領に会わせる程度で、終わるかもしれない。



:イスラエルの石油輸入はクルドから

イスラエルが外国から石油を輸入しているのは、その総量の77パーセントが、イラクのクルド地区からのものだ。

イスラエルは地中海海底にガス資源があり、ガスは輸入する必要ないが、石油は外国に全面的に依存している。一般的に敵対関係にあるといわれているアラブから、直接的に輸入しているということは、ちょっとしたニュースであろう。

アラブとは言っても、イラクのクルド地区は自治権を持っており、独自のスタンスをとっていることは事実だ。加えて、クルドの石油はトルコ経由であり、トルコは表面的には、イスラエルと対立しているようで、裏では極めて深い関係にある。

クルド自治政府側は、一端石油が自分たちの手を離れれば、そのあとどこに渡ろうと、我々の責任ではないと語っている。つまり、クルドの石油がイスラエルに渡るのは、トルコの責任だということであろう。

イスラエルはイラクのクルド以外からは、アゼルバイジャン、ロシア、カザフスタンから輸入しているということだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 15:20 | この記事のURL
NO3888『イスラエルは3度イラン核施設攻撃を計画』 [2015年08月23日(Sun)]
イランとエジプトそしてサウジアラビア系のネットが、イスラエルのイラン核施設に対する、攻撃計画があったことを報じた。

しかし、イランの核施設に対する攻撃は、計画だけであり、イスラエルはイランの核施設を攻撃したわけではなかったので、問題は無いと言えば、それだけの話になるのだが、そうばかりも言っていられない。

この話が明らかになった段階で、計画されていた頃に、攻撃反対に回った要人たちのコメントが、気になるのだ。まずこのイランの核施設に対する攻撃が、何時計画されていたのかについて書こう。

最初に計画されたのは2010年だった。しかし、当時参謀長だったガビ・アシケナジ氏が、軍の準備が不十分だとして反対し、実施されなかった。

次にイランの核施設に対する、攻撃が計画されたのは2011年だった。このときは二人の閣僚が反対に回った。二人は国務大臣で一人はユヴァル・ステイニツ氏、もう一人はモシェ・ヤアロン氏だった。

そして、三度目の計画は2012年に立てられたのだが、タイミングが悪く取り止めになった。それはちょうどイスラエルとアメリカが合同軍事演習をする時期だったからだ。

さて、日本でなら攻撃反対に回った人たちは極めて冷静で堅実な人物、という評価を下されるのだがイスラエルではどうもそうではないようだ。ユヴァル・ステイニツ氏はこの計画に反対したことへのコメントを求められると、『ノーコメント』とコメントをすることを、拒否しているし、モシェ・ヤアロン氏もやはり、ノーコメントなのだ。

つまり、イスラエル国内にはイランの核施設を、出来るだけ早い段階で攻撃すべきだった、という意見が少なくない、ということであろう。そのために、両者はコメントを、控えたものと思われる。

イスラエルはこれまで何度も、イラン攻撃を計画したのだが、実施されなかったのは、やはり相当の反撃をイランから受けることを、覚悟しなければならなかったからではないか。

イランの核施設が地下にあり、相当な深度であることから、攻撃はきわめて難しいといわれている。特殊なミサイルを同じ場所に連続して撃ち込まなければ、施設に到達でき無いだろう、と言われている。

また、核施設がイランの各地に散在しており、その全てを破壊することは、到底無理な話なのだ。今回の攻撃暴露発言は、イスラエルがイランの核開発に強い不安を抱いている、ということを世界にアピールすることが目的であろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:21 | この記事のURL
NO3887 『エルサレムのアクサ・モスクは破壊されるのか』 [2015年08月22日(Sat)]
イラン政府がエルサレムにある、アクサ・モスクが破壊されることに、強い懸念を抱いている。アクサ・モスクはイスラム教徒にとっては、非常に重要なモスクであり、現在のメッカがキブラ(礼拝をする方向)に定められる以前は、エルサレムがキブラになっていたし、イスラム教の預言者ムハンマドは、アクサから天に昇り、アッラーに会うことが出来たといわれている。

それだけに、エルサレムはイスラム教徒にとって、メッカやメジナに次ぐ聖地となっている。そのエルサレムのアクサ・モスクが、イスラエルによって破壊されるのではないか、それを防ぐためには、世界のムスリムが連帯しなければならない、とイランが言い出したのだ。

これは8月21日が、アクサ放火事件の記念日にあたることから、出てきたものだ。アクサ・モスクはイスラエル人によって、1969年8月21日に放火され、一部を損傷している。

実はイランとは異なり、私もアクサ・モスクの将来に、一抹の不安を抱いている。それは、ネタニヤフ首相の父親が、ソロモン神殿再建の責任者であり、強くソロモン神殿の再建を、望んできていることに起因する。

そして最近、アクサ・モスクがある地域に、大型のキリスト教会が、建設される話が、進んでいるのだ。それはソロモン神殿を建設するに際し、ユダヤ教徒(イスラエル政府)はキリスト教徒の、賛同を得るために揚げた、アドバルーンではないかということだ。

ソロモンの神殿が、アクサ・モスクなどがある丘に、建設されることになれば、土地が狭いことからアクサ・モスクは破壊され、その土地は、ソロモンの神殿に付随する建物用の、用地となろう。

また、イスラエルはエルサレムの土地から、パレスチナ人を追い出すことを進めており、最終的には住民の過半数以上が、ユダヤ教徒になるということだ。イスラエル政府はエルサレムの分割を拒否しており、イスラエルだけの首都だと主張し続けている。

そうなれば何時の日にか、アクサ・モスクは破壊され、ソロモンの神殿が建設されることになろう。そのことは、世界中のムスリムが、反イスラエルだけではなく、反ユダヤ教徒に立ち上がるときではないのか。
Posted by 佐々木 良昭 at 08:49 | この記事のURL
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