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NO3639『イギリスはサウジアラビアの内情を熟知している』 [2015年02月28日(Sat)]
イギリスのキャメロン首相がサウジアラビアを訪問した、という情報が伝わってきた。そこで彼が誰に会うのかということが問題だ。当然のことながら、サルマン国王との会見があり、次いでムクリン皇太子との会談、ということになるのが普通だ。

しかし、サウジアラビアのアルハヤート紙の2月2
6日付では、ムハンマド・ビン・ナーイフ王子との会談が、トップニュースになっている。述べるまでも無く、ムハンマド・ビン・ナーイフ王子はサウジアラビアの内務大臣であり、極めて重要なポストにある。

この記事を読んだときにすぐに感じたのは、イギリスの情報機関の能力の高さだ。サウジアラビアのサルマン国王は高齢でもあり、病弱だということは内外で知られている。彼がその職を辞する可能性はそう遠くはあるまい。

その後の国王と目されるのは、当然ムクリン皇太子ということになるのだが、彼は性格的に弱い、という評価がなされている。つまり、多くの困難な問題を抱えている、現在のサウジアラビアの国王には、ふさわしくないとする意見が、少なくないのだ。

そうなると皇太子の次に位置しているムハンマド・ビン・ナーイフ王子の存在が重要になってくるということだ。彼は意欲満々な人物だとも言われている。

王家内部での国王就任序列では、ムクリン皇太子に次いで、ムハンマド・ビン・ナーイフ王子が位置しているということであり、余程のことがない限り、その王位継承の序列は変わるまい。

しかし、彼以外にも意欲満々な人物は、サウジアラビア王家の中にいる。それはムハンマド・ビン・サルマン国防大臣だ。現状では彼がサウジアラビアの権力を、掌握しているといわれている。

加えて、ムタイブ・ビン・アブドッラー国家警備大臣も、意欲満々の人物だといわれている。こうした王家内部の権力をめぐっては、王子たちの間で離合集散が、行われるということだ。

キャメロン首相はこうした、サウジアラビアの国内事情を十分把握した上で、ムハンマド・ビン・ナーイフ王子と会談したということであり、それを評価してアルハヤート紙が、一定の評価をしたからこそ、大きく報じたということであろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 10:17 | この記事のURL
NO3638『エルドアン大統領の病状と支持率』 [2015年02月27日(Fri)]
エルドアン大統領が2月28日から3月2日まで、つまり、丸3
日間サウジアラビアを訪問することが発表された。この忙しい中で、近隣国を訪問するために、エルドアン大統領領が、3
日間も国を開けるということは、その裏には何かがあるのではないか、と勘繰りたくなる。


訪問目的は地域問題や、両国間の戦略協力について話し合うことだ、とされているが果たしてそうであろうか。トルコの新聞もやはりこの訪問には、発表されていない何かがある、と考えたのであろう。


そこで出てきたのが、サウジアラビアの首都リヤド市にトルコのエルドアン大統領と、エジプトのシーシ大統領が集まり、サウジアラビア国王と三者で話し合いが持たれ、トルコとエジプトの和解ではないかということだ。

しかし、この推測を掲げた新聞は、エルドアン大統領とシーシ大統領が、現時点で和解に向けた話し合いをすることは、無いだろうともコメントしている。


そうであるとすれば、次の可能性はエルドアン大統領が、難病を治療するために、リヤド市に留まるのではないかというのが私の推測だ。以前イエメンのアリー・サーレハ大統領が革命闘争のなかで大火傷を負い、リヤドの病院で長期療養を行い、回復した経緯があるからだ。


サウジアラビアは持てる資金に糸目をつけず、世界でも最高レベルの病院を、運営しているのではないかということだ。もしそうであるとすれば、エルドアン大統領の病状は、相当に悪化しているのではなかろうか。

その病気のために、エルドアン大統領は短気になり、感情が爆発することが多いようだ。トルコはそのために、多くの国内外問題を抱えるに至っている。

最近、トルコのメトロポール・インステチュートが行った世論調査によれば、トルコ国民の54・6
パーセントが、トルコは悪い方向に向かっている、と考えているということだ。これに対し、トルコは正しい方向に見向かっている、と答えたのは33
パーセント、分らないが12・1パーセントだった。2013年の同様の調査では、49・2
パーセントのトルコ国民が政府の政策は正しい、と答えていた。これに対しトルコ政府は悪い方向に向かっている、と答えたのは38・8
パーセント、分らないという回答が12パーセントだった。

今年の6月7日には統一地方選挙が実施されるが、与党AKP
への支持はあるいはこの世論調査の数字に、近いものになるかもしれない。というのは前回の選挙では確か49・85
パーセントを集めていたからだ。今回の世論調査の結果に近い支持が選挙で示された場合、与党AKPは勝利できるのだろうか。
Posted by 佐々木 良昭 at 16:19 | この記事のURL
NO3637『中央アジアはISの次のターゲットか』 [2015年02月26日(Thu)]
イラクとシリアで猛威を振るうIS
が、この二つの国の次に動いているのがトルコであり、レバノンそしてリビアであろう。その予測はいろいろな理由をつけて大分前に説明しているが、ほぼその通りに状況は推移している。


トルコでは在トルコ外国大使館がターゲットになる、という警戒情報が飛び交うようになったし、小規模ではあるがトルコ国内のあちこちで、テロが起こるようになっている。

リビアはすでに多数のISメンバーが集結し、リビアの西部を中心にテロ活動が起こっている。IS
のメンバーはニジェールやチュニジア、そしてエジプトからリビアに入っているという報告がなされている。

レバノンについて言えば、最近になってIS
がレバノンを彼らのイマーラ(首長国)の一つにすると言い出し、今後より激しい攻撃が展開される可能性があろう。ただ、レバノンの場合はヒズブラという、シーア派の強硬な軍団が存在し、そう簡単には落ちないだろう。またレバノンは
15年間にも及ぶ内戦を経験しており、ゲリラ戦は得意とするところであろう。

少し気の早い話ではあるが、これらの国々の次に、IS
は何処に向かおうとしているのであろうか。それは中央アジア諸国ではないかと思われる情報が、最近になって流れ始めている。


中央アジア諸国のなかで、特に狙われそうなのは、カザフスタンとウズベキスタンではなかろうか。カザフスタンはロシア人が同国北部に、多数居住していることから、いつ内紛が起こってもおかしくない状態にあるのだ。


ウズベキスタンについては、だいぶ前からカリモフ大統領が、独裁政治を行っていると西側諸国が、非難し続けてきている。そうした国柄では、国内的に暴動や、内乱が起こっても不思議はあるまいし、世界の世論は反政府の動きを、支持することになろう。

加えて言うならば、中東アジアのなかのカザフスタンは、石油、ガスが豊富に埋蔵しており、アメリカもロシアも影響力を持ちたいと思っているであろう。


ウズベキスタンについては産金量が多く、ガスの生産量も少なくない。これもアメリカやロシアが、食指を動かそう。これまで中央アジアを誰が支配するのかということが、一部で語られてきた。それが
ISの台頭によって、より明確になってきているのではないのか。

ISの思惑、アメリカやロシアの思惑が集結していくということだ。カザフスタンやウズベキスタンからは、多数の若者がISに参加してもいるのだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 14:53 | この記事のURL
NO3636 『ユダヤ人大量移住とそれを支えるシステム』 [2015年02月25日(Wed)]
優秀な頭脳を持つユダヤ人の行動は、そのことの内容の良し悪しを問わず、しっかりした計画に基づいているようだ。いま、イスラエルにはヨーロッパから大量のユダヤ人が、移住してくる計画が進められている。

このことに関係するニュースで、目についたものは3つあった。

第一はソロモン神殿再建に関するニュースだ。その神殿は述べるまでもなく、現在イスラム教のアクサ・モスクがある地区に建設されるものだ。その計画に充てられる土地の面積は
13000平米といわれている。


そのソロモン神殿にはホテルや駐車場、ショッピング・モール、会議場などが併設されることになっており、アクサ・モスクの土地だけではなく、東エルサレムの土地全てを開発しなければならない、ということであろう。当然のことながら、それはユダヤ人とパレスチナ人との間に、暴力的な衝突を生むということだ。

第二のニュースは、IFCJ (クリスチャンユダヤ国際友好協会)による、ウクライナのユダヤ人のイスラエル移住のための資金提供だ。この団体は50
万ドルをこの目的のために、寄付することをすでに発表している。そして、イスラエルに移住したユダヤ人が困らないように、ヨルダン川西岸地区に住居を用意し、安全も守ってやるというものだ。

第三のニュースは、ヨルダン川西岸地区で入植が、加速して進んでいるということだ。2014年にはその面積が40
パーセントも拡大している、と報告されている。

昨年始まった入植地の住宅建設は、3100戸が計画されており,東エルサレムとヨルダン川西岸地区での入植計画は、4485
戸の計画が持ち上がっているということだ。この3100戸の計画のうち、287戸については無許可のものだ。

イスラエルが計画している入植地建設は、10113戸であり、44の入植地の建設が計画されている。先月イスラエル政府は、450
戸の入植地での住宅建設を発表したが、パレスチナ自治政府は戦争犯罪にも指摘するものだ、と強く非難している。


イスラエルのネタニヤフ首相は、これまでイスラエルとパレスチナという、二つの国家が並立することは、不可能だと主張してきているが、これらの入植地計画を目の前にすると、ネタニヤフ首相は強引にヨルダン川西岸地区や、東エルサレム地区のパレスチナ人の土地を接収し、入植地を拡大するつもりでいることがわかる。


イスラエル側に言わせれば、いま西ヨーロッパ諸国や東ヨーロッパ諸国で、ユダヤ人が弾圧を受けており、近い将来、もっと危険な状況に追い込まれるのだから、一日も早く彼らを救出したいということであろう。それはそれなりに納得がいかないこともないが??そのユダヤ人救出には、パレスチナ人の犠牲が伴うことも、忘れるわけにはいくまい。
Posted by 佐々木 良昭 at 12:56 | この記事のURL
NO3635『Mr アウニがいまトルコのスターだ』 [2015年02月24日(Tue)]
いまトルコで奇妙な現象がみられる。それは偽名であろうが、Mr
アウニという人物が毎日のように、エルドアン大統領の動向を予測して報じているのだ。その予測が極めて正確であることから、巷ではインサイダーによるのではないか、と言われている。


たとえば、先日エルドアン大統領はキューバを訪問したが、その訪問の真の目的は、彼の持病に対するキューバ式漢方治療を、受けることだったということだ。そのことをエルドアン大統領にアドバイスしたのは、ロシアのプーチン大統領だったということのようだ。


エルドアン大統領のキューバ訪問では、モスクの建設が話し合われたことになっているが、本当の訪問目的は、エルドアン大統領がキューバ式漢方治療を、受けることにあったということだ。


エルドアン大統領はそのキューバ式漢方治療を、キューバで受けたわけだが、結果はあまり芳しくなかったようだ。キューバを飛び発った後、エルドアン大統領の乗った特別機は、アメリカのヒューストンに緊急着陸するのだが、だいぶ状態は悪かったということであろう。

もちろん、エルドアン大統領はワシントンから、トルコ大使やその他の要人を呼び寄せ、緊急の会議を開催するために、緊急着陸したのだと発表している。

このエルドアン大統領に関する一連の情報は、Mr アウニが彼のツイッターで流しているのだ。もちろん、エルドアン大統領はこのMr
アウニなる人物を、早く取り押さえろ、と厳命しているようだが、いまだに犯人は捕まっていない。

ツイッターのアドレスやMrアウニのギブン・ネームは、しょっちゅう変えられているため、捕まえるのが難しいということのようだ。

エルドアン大統領はこのMrアウニに対して『正々堂々と表に出てこい!』と公開の席でどなったらしいが、それに対してMr
アウニは『自分の娘の暗殺のうわさを広めて、自分は娘の後ろに隠れているのだろう、お前の方が卑怯ではないか。』とやり返したということだ。

Mr
アウニの伝える、エルドアン大統領に関する情報は、大衆の間で大人気になり、それに比例してエルドアン大統領が、激高の度を高めているようだ。こんなことをしていたのでは、エルドアン大統領の寿命は縮まるかもしれない。

ところで、エルドアン大統領の行動を完全につかんでいる、このMr アウニという人物は、いったい誰なのであろうか。6月の選挙を前に与党AKP
の内部に、分裂が相当進んでいるということであろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 12:18 | この記事のURL
NO3634『スレイマン・シャー廟の移転は国内で非難』 [2015年02月23日(Mon)]
ダウトール首相が決定して進めた、シリア領内にあるトルコの飛び地、スレイマン・シャー廟の警護に当たっている、トルコ軍兵士救出作戦は、いまトルコ国内で厳しい非難を受けている。

このスレインマン・シャー廟がIS(ISIL)によって包囲されて以来、警護に当たっているトルコ軍兵士の,定期交代がままならず,
長期に渡って残留していた。加えて、彼らへの食料の供給にも事欠いていた。


今回ダウトール首相が、このトルコ軍兵士救出作戦にゴー・サインを出したことは、極めて人道的な判断だったと思われる。しかも、作戦はスムーズに進められ、事故で
1名のトルコ兵が犠牲になっただけで済んだ。一見大成功と思えるのだが、何故いまトルコ国内では、非難されているのであろうか。

それはトルコの領土問題に、直結しているからであろう。

今回はスレイマン・シャー廟の移転が決まり、今まであったところから、大分北に移動した場所に、新たに設置されることとなった。そのことは、これまでのスレイマン・シャー廟から、数十キロも後退しているわけであり、将来、トルコが領土の主張をする段階になると、シリアとの間で不利な状況に置かれる可能性が、出てくるということではないか。


そうでなくとも、トルコ国民の間にはシリアの北部は、もともとトルコの領土であったものが、第一次世界大戦における敗北で、無理やりシリア側の領土に組み込まれた、という意識が強いのだ。


ダウトール首相は今回のスレイマン・シャー廟の、北の隣接地への移転は、あくまでも臨時の措置だと言っているが、そうであろうか。そこがスレイマン・シャー廟のある場所と見なされれば、なかなか元あった場所まで、国境を南に移動することは困難となろう。


述べるまでもなく、領土を巡る問題は洋の東西を問わず極めて困難であり、奪われた領土を取り戻すには、軍事力の行使が必要なのは普通だ。トルコはこの先、シリアが疲弊した段階で、それを実行しようと思っているのであろうか。あるいは、今後のシリア問題処理の段階で、連合側に領土の主張をして受け入れてもらおう、という計算からであろうか。
Posted by 佐々木 良昭 at 16:21 | この記事のURL
NO3633『トルコ軍がスレイマン・シャー廟救う』 [2015年02月22日(Sun)]
トルコが1921年の第一次世界大戦具の所有した在外領土はシリア国内のスレイマン・シャー廟(1178年〜1236
年)の敷地だった。そこは最近まで激しい戦闘が,クルド人とIS(ISIL)によって展開されたコバネに近い場所にある。

このスレイマン・シャー廟は交代制でトルコの軍人によって守られていたがIS(ISIL)の方位によって兵士の交代も食糧の補給もできない状態にあった。

そこで今回、スレインマン・シャー廟の奪還作成が行われたが、どうやらトルコ軍とIS(ISIL)側との間に、戦闘は起こらなかったようだ。

この作戦にはトルコ側からは、600人の兵士と100両の戦車が参加した。

興味深いことは、このトルコ軍のシリア領土内での作戦に対して、現在はクルド側の支配するコバネを通過したが、クルド側との間にも戦闘が起きず、IS(ISIL
)との間にも戦闘が起こらなかったことだ。

そのことは、今後のトルコとクルド、トルコとIS(ISIL)との関係を予測させるのではないか。
Posted by 佐々木 良昭 at 21:24 | この記事のURL
NO3632『アレッポの停戦は遅すぎる』 [2015年02月19日(Thu)]
中東をある程度分かっている人にとって、シリアは独特の魅力と力を持つ国だ。そのシリアにあってとびぬけた色彩を放っているのは、首都ダマスカスではなく、北部の街アレッポなのだ。


東京のあちこちで見かけるアレッポ石鹸は、まさにこの地の産物なのだ。イラクやイラン、トルコなど、周辺諸国との交易が栄えた街でもある。それだけに、アレッポの人口は
200万人に、限りなく近づいていた。


しかし、今回の内戦が始まると、多くの人たちが犠牲になり、町から逃れていった。周辺諸国との交易で栄えたアレッポの町並みは、いまでは見る影もない、がれきの山に変わってしまった。


私は残念ながら、このアレッポの街を一度も訪れたことがなかったが、友人のカメラマン吉竹さん(彼女は15年以上もシリアのベドウイン集落を訪れ写真を撮り、昨年その写真集を発行している。彼女の写した写真の中には、平山画伯が描いたような光景のものもある)。の語るところによれば、アレッポは宝石箱のような街だということだ。

アラブの街独特の長いトンネルのような商店街は、香辛料、ナッツ、乾燥果物、布地から宝石、そして、細密な金銀細工の小物などが並んでいるのだ。その一つを譲ってもらったのだが、銀でできた小物入れで、7センチ直径ほどの箱だった。

蓋がきちんと閉まるようにできていて、他のアラブではお目にかかれない、緻密なつくりであることに驚いた。もう一つは木の葉のデザインのブローチだったが、それも素晴らしいものだった。

シリアにはダマスカス織というシルクの織物もある、20代に買ったガゼルの柄の布地は、何処へ仕舞い込んでしまったんだろうか。シリアには素晴らしいものが沢山あった。そしてシリアは食べ物も、特別にうまい国だ。

それが町全体の破壊に始まり、特産物は燃やされ、一部の外国に逃れた人たちを除いては、職人も死んでしまったろう。戦争という愚かな行為が、一つの文化と文明を、完全に破壊してしまうのだ。

その愚かなことを仕掛ける人たちは、先進国の金持ちの、文化が分っている人たち、というのだから笑止千万だ。

アレッポよ俺はお前の輝くほどの美の時を見ずに人生を終えるのか。
Posted by 佐々木 良昭 at 16:17 | この記事のURL
NO3631 『大統領公邸AKサライは問題が多すぎる』 [2015年02月18日(Wed)]
トルコの首都アンカラのケマル・アタチュルク公園の、土地までも使って建設されたAKサライは、エルドアン大統領が本来の使用者になる予定であった、ダウトール首相から奪って、自分の公邸にした建物だ。

この建物はケマル・アタチュルク公園の土地も含む、30
万平方キロメートルの土地に建てられたが、どれだけの資金を費やされたのかは、いまだに公表されていない。部外者がこの公邸には1000
室あると非難すると、エルドアン大統領はそれを1150室だ、と豪語して訂正している。

地下室を含めると5000室あるとも言われているが、それも不明だ。建設費が

6・15億ドルかかったといわれているが、それも不確かなものだ。

しかし、実際に使用されるようになると、幾つかの動かない正確な数字が、明らかになってきた。たとえばこの公邸が一か月に使用する電力量は、昨年12月18
日から今年1月21日迄では、89・262キロワットとなっている。

この電力消費量は、普通の家庭が一か月に使用する電力量を、250
キロワットとして、357戸分に相当するものであり、電気料金は110万トルコ・リラ(1トルコ・リラ=50円)ということだ。


もう一つ明らかになったのは、大統領公邸で使用する皿の値段だ。この皿は金のメッキがなされたものであり、1枚500ドルするものだそうだ。その金額はトルコの最低賃金よりも高いということだ。

この豪華なデナー用の皿を使って、最初にデナー・パーテイを開いたのは、エルドアン大統領の妻エミネ*女史であった。*


*エルドアン大統領は『私が国家であり私がスルタンだ』と豪語したが、まさに彼はいまオスマン帝国が復活し、その皇帝に納まったつもりでいるのであろう。だから彼の取り巻きが彼に関する、外国要人からの評価が芳しくないと言っても『それは彼らのやきもちだ。』と一笑に付してしまうのであろう。*

*そのネオ・オスマン帝国の皇帝は、何時までその座に留まれるのであろうか。彼以外の首相も副首相も閣僚たちも、皇帝の前では一使用人に過ぎないようだ。*

*トルコでは政変が起きるのか、あるは彼自身の健康上の問題が悪化するのか。あまり長くは無いと思えるのだが。*
Posted by 佐々木 良昭 at 12:06 | この記事のURL
NO3630 『ユダヤ人の移住がまた始まる』 [2015年02月17日(Tue)]
かつてデアスポラという言葉が、マスコミの上で踊った時期があった。ユダヤ人の悲惨な人生に同情を寄せる者、偽善者ぶりを発揮する者など、その理由はいろいろであったろう。


最近では、ユダヤ人の持つ国際的なネットワークと、彼らが持つ金の力が、世界中でユダヤ人を特別視する傾向を、生んでいるようだ。それもある部分では確かであろう。

ユダヤ人だからと言って、皆が大金持ちであるとか、国際的な陰謀を画策している、ということはありえまい。ほとんどのユダヤ人は、他の人種とあまり変わらない。

しかし、人は他者を何時も色眼鏡で見たい、という感情があるのであろうか。ユダヤ人は世界中でマイノリテイであるために、社会的混乱や経済的困窮の時期には、人身御供にされてきている。

いまユダヤ人はすごい、という評価が世界中で広がり、そこから来る反ユダヤ感情が、ユダヤ人たちをそれまで住んでいたところに住みにくい状態を、作り出しているようだ。

デンマークのユダヤ人たちは、最近になってデンマーク社会が、ユダヤ人を歓迎していないということを、ひしひしと感じているのであろうか。『我々にここから出て行けと言いたいのか。我々はイスラエルに移住しなければならないのか』という不安を抱かせている。

イエメンでも事情は異なるが、似通った状態が起こっている。最近イエメン国内で優勢になったホウシ派が、ユダヤ人に対していい感情を持っていないためだ。『アメリカに死を、イスラエルに死を、ユダヤ人に呪いを、イスラムに勝利を』というスローガンをホウシ派は掲げているというのだ。

このため、身の危険を感じたイエメンのユダヤ人たちは、同国を去りイスラエルに移住することを決めたようだ。イエメンにはかつて4
万人のユダヤ人が居住しており、それなりのコミュニテイも出来ていたのだが、今は全くその面影もないということだ。

シャルリー・エブド事件の後、フランス在住のユダヤ人の間でも、イスラエルへの移住の話が持ちきりになっていた。フランスに住む85
パーセントのユダヤ人は、フランスから離れたい、と考えているということのようだ。

そうなれば、どうしてもパレスチナ人の居住区である、ヨルダン川西岸地区に入植地を増やさなければ、フランスなどから来る在外ユダヤ人を受け入れることが出来ない。

そのことは、述べるまでもなく、イスラエルとパレスチナとの対立を激化させ、世界のマスコミはイスラエルを、非難することになろう。それが世界各地で再度ユダヤ人に対する敵対行動が始まるきっかけになろう。考えてみればこれほど不幸なことはあるまい。
Posted by 佐々木 良昭 at 13:38 | この記事のURL
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