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NO.3211『ヨルダンもISILの脅威にさらされるのか』 [2014年06月30日(Mon)]
 ヨルダンでも、ISIL(イラク・レバント・ィスラム国家組織)の動きが、懸念され始めている。イラクやシリアでの、ISILの動きを見れば、周辺諸国が神経質になるのも、無理からぬことであろう。
 イスラエルとアメリカは、ヨルダンが直面するであろう、ISILの脅威に対して支援する、意思を明らかにし始めている。ヨルダン政府は対テロ特殊部隊の訓練を、首都アンマンで行ったが、それはイスラエルやアメリカの顧問による、指導を受けたものではないかと思われる。
 イスラエルにしてみれば、隣国ヨルダンでISILが活動を活発化し、ヨルダンがISILの手に落ちるようなことになれば、直接国境を接する国が、イスラエルにとって脅威となるから、ヨルダン支援は当然のことであり、それは、ヨルダンの治安確保というよりも、イスラエル自身の治安確保であろう。
従って、イスラエル軍は要請さえあれば、何時でもヨルダンのハーシム王家を防衛するために、派兵できる準備が、整っているようだ。
 アメリカにしてみれば、イスラエルと並んで最も信頼できる、数少ないアラブの国ヨルダンの体制が、不安定化することは、アメリカの国益と世界戦略上、危険なことになろう。
 アメリカの政府高官は、ヨルダンがISILの全面的な攻勢に晒されれば、持ちこたえられないだろう、と判断しているようだ。それはそうであろう。ヨルダンの人口は630万人前後であり、しかも、70パーセント以上がヨルダンの王制に批判的な、パレスチナからの移民で、占められているからだ。
 従って、アメリカ政府はヨルダンの防衛に、協力する意思があるが、ヨルダン政府側はあまりこの点について、明らかにしたくないようだ。
在米ヨルダン大使館のスポークス・ウーマンのダナ・ダウード女史は、ヨルダンの国境は完全に防御されているし、ヨルダン軍は精鋭だと語っている。また、現段階では国境や国内で、異常な動きは観察されていないとも語っている。
 ヨルダンの専門家も、ヨルダンはイラクが直面しているような、状況にはなるまい、と判断しており、イスラエルやアメリカの支援は、少なくとも現段階では、必要がないと見ているようだ。
 しかし、ヨルダンの場合は反体制派の動きが、活発化する傾向にあることから、ISILのような組織が活動を始めれば、それを支援する国内の組織や個人がいることは、否定できまい。
 従って、ヨルダンはこれから国内の反体制派監視と、ISILの同国への侵入を阻止する努力を、余儀なくされそうだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 13:50 | この記事のURL
NO.3210『エジプトにもISIL潜入?』 [2014年06月29日(Sun)]
 イラクで猛威を振るっている、ISIL(イラク・レバント・イスラム国家組織)が、ガザ地区からエジプトのシナイ半島に潜入した、という情報が流れ出してきている。 
その情報によれば、ISILはガザ地区からエジプトのシナイ半島に通じる、秘密のトンネルを通じて、シナイ半島に潜入したところを、エジプト軍の特殊部隊によって、逮捕されたというのだ。
その数は15人と少ないが、何故ISILがシナイ半島に、潜入したのかについては、ISILがエジプト国内に、ISILの秘密組織(細胞)を立ち上げたことを、宣伝するためだった、とエジプト軍特殊部隊の責任者は語っている。
もちろん、このエジプト軍特殊部隊の発表を、ガザ地区の内務省のスポークスマンである、アヤバド・アルバヤム氏は全面否定し『ガザ地区からシナイ半島に抜けるトンネルは、全てエジプト軍によって破壊されている。同時に、ガザ地区からシナイ半島への往来は、ハマース政府が厳しく取り締まってもいる。』と語った。
加えて、ガザ地区のハマース政府の内務相スポークスマンであるアヤバド・アルバヤム氏は『ガザ地区ではISILの活動は無い。ガザ地区で活動しているミリタントは、世間でよく知られた人物たちだけだ。』とも語り、ガザ地区でのISILの展開を、全面否定した。
さて、これはどうであろうか?エジプト政府や軍が特別の目的を持って、でっち上げたほら情報なのか、あるいは、ガザ地区のハマース政府が、事実を否定したのか、いまのところ真実は分からないが、早晩明るみに出よう。
エジプト国内の緊張を即す目的と、軍の権限を強化するために、作られた話だとも考えられるし、ガザのハマースが事実を否定している、とも考えられる。ただ忘れてならないのは、ISILの支援をしている国は、どの国なのかということだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 13:50 | この記事のURL
NO.3209『駐トルコ米大使隣任前のコメント』 [2014年06月28日(Sat)]
 トルコの駐在するアメリカのリチャルドーネ大使が、トルコ駐在を近く終えるが、それに先だって、トルコについてマスコミに答えている。彼のトルコに関するコメントは、意外に突っ込んだ内容となっているので、ここにご紹介することにした。
 リチャルドーネ大使はトルコ国民が独裁者の体制の、誕生を望んではいない、トルコ国民は民主的で自由な国家を、望んでいるのだ。トルコは独裁を望んではいないと語った。
 リチャルドーネ大使はトルコ国民のみが、トルコの民主主義を守るのだ、ということを強調し、例えばゲジ公園のデモなどは、重要な民主主義維持の運動の、現われだと語っている。述べるまでも無く、エルドアン首相はこのゲジ公園デモに対して、力による対応で終始した。
 来る8月10日の大統領選挙ついては、エルドアン首相の対抗馬であるエクメレデイン・イフサノール氏について、インテリであり清潔な人物であり、尊敬している、と賞賛している。
 そのことは、リチャルドーネ大使からすれば、エルドアン首相がいかに粗暴で、無教養であるかを、暗に語っているのかもしれない。
 リチャルドーネ大使は、トルコが民主国家であり続けるためには、チェック・アンド・バランスする機能を、保持しなければならないとも語り、特定の人物や政党に、権限が集中することは、よくないとも語った。
 以前、エルドアン首相はゲジ公園問題などで、リチャルドーネ大使がトルコ政治に内政干渉をしたと語り、追放をほのめかしたことがあるが、そのことも影響しているのかもしれない。
 他方。トルコがISILなどのシリアへの通過点となっているか、という質問に対しては、これを否定している。それは当然であろう。シリアへの外人ジハーデストの流入や、反シリア政府側への武器の供与は、アメリカやサウジアラビア、そしてカタールのトップ機密事項に、なっているのだから。
 このリチャルドーネ大使の発言内容は、エルドアン首相に対するしっぺ返しであり、本音をぶちまけたということであろうか。このリチャルドーネ大使の発言への、トルコ国民の率直な反応を、知りたいものだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 13:49 | この記事のURL
NO.3208『敵の敵は味方・クルドとイスラエル』 [2014年06月27日(Fri)]

先日、アメリカのケリー国務長官が、イラク北部のクルド自治区を訪問し、マスウード・バルザーニ議長と会談した。その後、クルドの独立が話題にのぼり、真実味を帯びてきている。
そうした中で、最初にクルドの独立国家を支持する考えを発表したのが、イスラエルだ。イスラエルは1960年代から、クルド地区との関係を持ってきており、相互の信頼関係は十分なほど、熟成され出来上がっている。
イスラエルはクルド自治政府に対して、軍事支援、情報支援、ビジネスの関係を持ってきていたのだ。それは述べるまでもなく、クルド地区が膨大な石油を、埋蔵しているからだ。
そのことに加え、最近ではクルド自治政府が、イラクの大油田地帯である、キルクークも支配下に置いている。当然、イスラエルはこの石油資源を、狙っているということだ。
イスラエルのリーベルマン外相は、パリでケリー国務長官と会談した際に『イスラエル政府はクルド自治区が独立するのは時間の問題であると判断しており、我国は独立を認めるつもりだ。』と語ったと彼のスポークスマンが公表している。
他方、アメリカ政府はクルド自治政府のマスウード・バルザーニ議長に対し『イラクの統一』を語ったということだが、これは建前論であって、アメリカの真意ではあるまい。
トルコもイスラエルと並んで、クルド自治区の独立を、認める方向にあるようだ。それは、クルド地域の石油がトルコのジェイハーン港と結ばれ、欧米に輸出される体制が整っており、既に一部が輸出されているからだ。
イスラエル政府はやがて、クルド自治政府と正式な外交関係を結ぶ方向にある。イスラエルの専門家たちは、クルド自治政府の要請さえあれば、何時でも正式な関係をスタートさせられる、と言っている。イスラエルに対するクルド石油の輸出にいついて、クルド自治政府は否定しているが、そんなことはあるまい。
イスラエルのクルド独立に向けた発言は、アメリカにも影響を及ぼそうし、ヨーロッパ諸国にもしかりであろう。そして、クルドの石油資源とそれから上がる富を狙い、今後ますます欧米諸国のクルド参りが激しくなろう。
その時先鞭をつけていた、イスラエルとトルコが優位に立つ、ということであろうか。日本では知られていないが、欧米のビジネスマンは、将来のクルド共和国の首都であろう、エルビルに既に、日参しているのだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 14:39 | この記事のURL
No.3207『公になってきたサウジアラビアのISIL支援』 [2014年06月26日(Thu)]

これまでも何度となく報告したし、一部では報じられてきたのだが、サウジアラビアのイスラム過激派に対する支援が、アメリカの研究機関のレポートにも、記されるようになってきた。
サウジアラビア政府は自国内の犯罪者に対して、イラクやシリアでのテロ作戦に、参加することを条件に出獄させ、シリアやイラクに送り込んできていた。そうすることによって、国内での政治的な不満のガス抜きもしていた、ということであろう。
もちろん、それだけではなく、シリアのアサド政権や、イラクのマリキー政権が、シーア派であることから、シーア派政権打倒も、目的であったのだ。
サウジアラビア政府はバンダル情報長官時代に、政府そのものがイラクでいま暴れている、ダーイシュ(ISIL)のスポンサーであり、武器や資金を提供していた。そのサウジアラビア政府のスタンスには、バンダル情報長官辞任後も、あまり大きな変化はないようだが、最近では、民間からのダーイシュなど過激派に向けた、資金援助を隠すために、クウエイトをトンネルに使っているようだ。
クウエイトは他の国に比べ、外国送金規制と監視が緩いからであろう。それは、クウエイトには多くの個人企業が存在し、巨額の資金の移動が、頻繁に行われているためだ。
さて、サウジアラビアのこうした官民からの、ダーイシュなど過激派に対する資金援助は、これからどのようなことを生み出すのだろうか。ダーイシュはその戦闘場を、シリアとイラクに限っているわけではない。最近では、欧米もその対象だと語っているし、クウエイトやヨルダンも含まれている。
それでは、サウジアラビアはどうなのであろうか。もちろん、攻撃対象の例外ではなるまい。そればかりか、サウジアラビア政府が突然、資金提供を止めるようなことになれば、恨みがそこで生まれ、ダーイシュはサウジアラビアに、攻撃をかける危険性があろう。
以前から書いてきたように、ダーイシュなどを始めとする、イスラム過激集団は、根なし草であり、スポンサーの意向に沿って、過激な行動を起こすだけではなく、場合によってはそのスポンサーに対しても、攻撃をしかけるということだ。
ダーイシュは欧米人にも参加を呼び掛けており、言ってしまえば戦闘を趣味とする、あるいは虐殺などを好む異常性格の変人の集団でもある。彼等は殺戮と金があるところならば、何処でも集まって戦うといということだ。
その彼らがいま狙っているのは、石油施設を抑えて利益を上げること、遺跡からの発掘物を売ること、武器の取り引きをすることなどによって、金を得るということだ。もちろん、サウジアラビアのような、巨額の資金を提供する国は、大歓迎されよう。
Posted by 佐々木 良昭 at 15:24 | この記事のURL
No.3206『ISILのイラク侵攻は分割につながるか』 [2014年06月25日(Wed)]

イラク国内にISILが侵攻し、たちまちのうちに北部をほぼ制圧した、という情報が伝わってきているが、一体この動きは何を目的にしているのか、という疑問が沸いて来よう。
このISIL の情報に加え、イラク三分割の話がネットやマスコミを通じて、再び流れ始めてもいる。加えて、イラクのサダム体制下のナンバー2が軍(ミリシア)を動かし始めた、という情報もあり、サダム体制打倒を巡り動いていたアハマド・チャラビ氏も、表舞台に昇り始めている。
このイラクの現状を前に、ほとんどの日本人にとって、これから何がイラクで起ころうとしているのかが分かるまい。そこで、思い切った予測をしてみようと思う。その予測は的中するかもしれないし、外れるかもしれないということを、初めにお断りしておこう。
アメリカはイラクのサダム体制を打倒したが、その後、イラクにはマリキー政権(シーア派)が誕生した。そして、そのマリキー政権は次第にイランとの関係を、強化していくことになり、アメリカはイラク政治のカヤの外に、置かれる形になってしまった。
これではアメリカがサダム体制を打倒した意味が、無くなってしまう。そこでアメリカは再度のイラク混乱を、期待したのではないか。そこにISILという強硬なミリシア・グループが台頭してきた。しかも、このグループは中東だけではなく、欧米からも義勇軍を受け入れている。
イラク国内には、マリキー首相のシーア派主導政府を歓迎しない、スンニー派国民が少なくないことから、ISILはスンニー派国民によって、直接間接支援されることになった。加えて、クルドもISILに対して、同じスタンスをとったようだ。
結果的に、イラク国内ではマリキー首相の率いるシーア派グループ、サドル師が率いるシーア派グループ、クルド、そしてスンニー派グループが出来上がり、その立ち位置を明確にしつつある。
こうした動きの中で、クルド自治政府のバルザーニ議長は、クルド地区のイラクからの分離独立を、示唆する発言をした。この一言は大きな意味を含んでいよう。つまり、ISILがイラク侵攻をした現在、イラク国内は将来に向けて明確に、分裂の方向に向かっているということだ。だからこそ慎重なバルザーニ議長が、イラクからのクルドの分離独立を、口に出来たのであろう。
その次に出てきそうな言葉は、イラクのスンニー派が分離独立する、ということではないのか?そして、最終的にはシーア派がイラク南部地域を、抑えるということで、イラクは三分割されるかもしれない。それは、あたかもウクライナのケースに、似ているではないか。
Posted by 佐々木 良昭 at 14:42 | この記事のURL
No.3205『ISILを巡る噂の数々と現実』 [2014年06月24日(Tue)]

アラブに興味のあるほとんどの人は、いま一番関心を抱いているのは、イラクでのISIL(ISIS)の動きであろう。この組織はアラビア語ではダーイシュと呼ばれているが、英語ではイラク・シリア・イスラム国家を表す頭文字のISIS、あるいはイラク・レバント・イスラム国家を表すISIL で呼ばれている。
そのISILがシリアからイラクに入り、怒涛の勢いでイラク西北部から、中央部に侵攻し、いまでは首都バグダッドから50キロ程度のところまで、進軍していると伝えられている。
一説によれば、4〜5000人程度とされるこのISILが、何故そう易々と、イラクで勝利し続けていられるのだろうか。それには訳がある。イラク国民の20パーアセント程度とされるスンニー派国民の間では、マリキー政府はシーア派であることから、不満が溜まっているからだ。
今回ISILがイラクに侵攻すると、このスンニー派国民は敵対ではなく、彼等を歓迎さえしたのだ。加えて、スンニー派のほとんどであるクルド人も、ISILの侵攻を歓迎している。
ところが、イラクの情報として欧米諸国から伝わってきているのは、ISILによる蛮行だ。ISILが大量に虐殺している、という情報が伝わってきている。それはシーア派国民を大量に、殺しているということなのだ。
ISILはシーア派国民をみせしめに虐殺し、シーア派政権を震撼させ、しかも、シーア派軍人の戦闘意欲をそぐ方針なのであろう。戦闘せずに勝利するためには、虐殺の恐怖を与えることが、最善の策だと考えているのであろう。
加えて言えば、西側のしかるべき国家が、ISILのバックにいてサウジアラビアなどに、資金を出させているのだ。そうなると、ISILは出来るだけ世界の耳目を引くような行動をとる方が、スポンサーから金を引き出せるということを、考えるのだ。
しかし、そうしたISILに対する西側の国の協力も、サウジアラビアなど一部湾岸の国の協力も長続きはすまい。つまり、彼等は現状打破の道具にしか過ぎない、と認識すべきであろう。
それを感じさせるのは、今回のISILの動きに連動して、サダム体制下でナンバー2だったイッザト・イブラヒムの軍が、イラク国内で戦闘を展開し始めているのだ。
つまりISILが突破口を作り、それの後には旧サダム体制側が、イラク国内政治の表舞台に、登場してくるのではないかということだ。いずれにしろ、この新たなイラク国内の動きは、石油資源に連結しているととらえるべきであろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 15:00 | この記事のURL
NO.3204エジプトは経済ブームに向かうか』 [2014年06月23日(Mon)]
13日間の長い外国出張から昨夜帰国した。ヨルダンの会議エジプトの調査、トルコそしてアゼルバイジャンとカザフスタンが訪問先だった。
そのなかで最も興味のある情報はエジプトで得たものだった。 エジプトではシーシ大統領誕生に伴い、将来への希望が膨らみ始めている。軍の出身者であることから、国内治安を回復してくれるだろう、という期待があるからだ。
国内治安さえ回復すれば、まず観光客が大挙してエジプトに押し掛けてくる、という予測だ。実際に今年の夏以降は相当増えるだろう、という楽観的な予想が観光事業関係者の間で語られていた。
加えて治安が回復すれば、外国からの投資も増えるだろう、という予想だ。実際にシーシ大統領を迎えたいま、エジプトの治安が回復し、疲弊していたエジプトは投資先として、絶好のタイミングだと見る向きが少なくないようだ。
そのなかで目立ってきているのは、湾岸諸国の援助と投資だが、これはアメリカに対する不信から、エジプトへの信頼と期待が膨らんでいることも、関係していよう。
最近ではこうしたこともあり、エジプトの株価は上昇傾向にあるようだ。また、闇ドルが公定レートと並ぶようになり、姿を消したという話も聞いた。つまり、正攻法で行く方が儲かる時代に入ってきた、ということのようだ。
次の話は噂の域を出ないかもしれないが、湾岸諸国が押し並べてアメリカの誠意に失望し、エジプトに防衛への期待を膨らませているということだ。そのためシーシ大統領が登場すると、サウジアラビアとアラブ首長国連邦が、合計200億ドルの援助を決めた、ということも伝えられている。このことは噂ではないのだ。
そのことに加え、イギリスや旧イギリス配下の国、たとえばオーストラリアがエジプトで地下資源の開発を、本格的に始めたということが伝えられている。一説によれば、エジプトは世界第2位の金の埋蔵量を、誇る国だということだ。
石油やガス資源についてもエジプトの友人は次のように説明してくれた『西はリビア南はスーダンそして東はサウジアラビアであり北はイスラエルだ。述べるまでもなく、リビアもスーダンもサウジアラビアも大産油国だ。加えていまではイスラエルの海底ガスの開発が進んでいる。これらの国々に囲まれているエジプトにだけ、エネルギー資源が無いということはあり得ないだろう。』
エジプト国民は元来明るい性格であり、イスラム原理主義などはほとんどが拒否している。最近女性のスカーフ姿も、少し減ったような気がした。スカートの丈と景気は関連すると言われたが、エジプトでもそうなのかもしれない。
Posted by 佐々木 良昭 at 15:21 | この記事のURL
URL変更のお知らせ [2014年06月11日(Wed)]
ブログ「中東TODAY」のURLが変更になりました。
新しいURLは、http://blog.canpan.info/jig/ です。

お手数おかけしますが、ブックマークの変更をお願い致します。
Posted by 佐々木 良昭 at 13:54 | この記事のURL
NO・3203『逆回転し始めたトルコのクルド問題』 [2014年06月09日(Mon)]

エルドアン首相をめぐるトルコ国内外の状況は、決して芳しくないようだ。周辺諸国との友好関係は、ほとんど全滅状態にある。シリアとはシリアの国内問題に関与し過ぎ、敵対関係になっているし、エジプトとの関係はモルシー・ムスリム同胞団政府への肩入れが過ぎて、現状は最悪だ。
加えて、イラクとの関係は同国北部のクルド地区から、石油を確保しようとしてこじれている。そして、表面的には友好関係にあるイランとも、決して一枚岩ではないようだ。
こうした状況が、現在のトルコと周辺諸国との関係だが、国内的にも多くの問題が噴出している。特にクルド対応ではエルドアン首相が当初考えていたものとは、だいぶ異なる状態になってしまったのではないか。
エルドアン首相は逮捕投獄している、アブドッラ―・オジャラン氏を人質に、PKKとの交渉を優位に進め、クルド問題を終わらせたいと思っていた。その一環として、クルド地区の少年たちを、PKKが人質にし少年兵にする動きを、放置しても来ていた。
しかし、そのことはトルコ東部のクルド人たちの、激しい反発を受けている。当然であろう、何十人もの子供たちがさらわれて、ゲリラに仕立て上げられてしまうのだから。
加えて、トルコ軍が東部のリゼに、軍の施設を建設することを決めると、クルド人たちは反対デモを始めた。それがトルコ東部のクルド地区で起こっただけではなく、トルコの第二の首都イスタンブールでも起こったのだ。
トルコ政府はこのクルド人のデモに対して、催涙弾と放水車で対応したが、デモ隊と警察の衝突が激しく、警察を含む5人が病院に運ばれ、それ以外に2人のクルド人が死亡している。クルド人の犠牲者の一人は、ラマザン・バラン氏24歳であり、もう一人はアブドルバーキ・アクデミル氏50歳だ。二人とも働き盛りであり、一家を支える柱であったろう。
エルドアン首相はPKKのテロ攻撃を軽減解決するために、PKKとの交渉を始めたことによって、PKKとは違うクルド人を、敵に回してしまった。同時にこの選択はPKKの戦闘員を増やすことになり、一時期は400人程度といわれていたPKK の戦闘員の数が、いまでは3万人とも4万人とも言われるようになっている。
つまり、エルドア首相の軽率な判断が、トルコ国内で共生しようと考えていた、穏健派クルド人との関係を破壊し、PKKという敵対するテロ組織を増長させることになったということだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 13:40 | この記事のURL
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