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NO:5292  11月9日『オランダ情報部がISの再結束を懸念』 [2018年11月07日(Wed)]
オランダの情報部の調べでは、IS(ISIL)が最近になり、再結束と組織の強化を、進めているようだ、といいうことだ。その情報によれば、かつてアンバルのライオンと呼ばれていた、IS(ISIL)
関連組織とアルカーイダは、黒字に白抜きでラーイラーハ一イッラッラー・ムハンマドラスールッラー(アッラーの他に神は無く、ムハンマドは預言者だ)と印刷した旗を持っている。

彼らはイラクのアンバルを、根城にしているようだが、隠れ家にいるため、表面からは分からない。そのアンバルでは8月25日に、IS(ISIL)によって14人が殺害されたが、そのなかには6人の軍人も、含まれていたということだ。

オランダの情報機関ジェネラル・インテリジェンス・セキュリテイ・サービス(AIVD)によれば、IS(ISIL)はトルコを戦略拠点に、しているということだ。その事は、将来、ヨーロッパもIS(ISIL)の攻撃目標に、なるということだ。

今週の月曜日11月5日には、クルドのクルデスタン24というテレビ局が、AIVDの情報によれば、IS(ISIL)などイスラム原理主義者たちは、トルコをスプリング・ボードとして、長い間活用して来ていた。膨大な数の外人戦闘員は、世界中から集まったが、彼らはトルコを経由して、イラクやシリアに入っていた。

IS(ISIL)はトルコを戦略拠点として、再活性化することが出来、今後、地下活動を強化していくものと、思われるということだ。IS(ISIL)はトルコの拠点を活用し、地下活動を活発化し、国際的な活動を起こしていく予定だ。

オランダのAIVDによれば、トルコ政府はこのことを、何も気にしておらず、ジハーデスト・グループがトルコの治安に、悪影響を及ぼすとは、考えていないということだ。トルコのテロに対する認識が、ヨーロッパ諸国と異なる点が、トルコ・ヨーロッパの問題点であり、トルコ政府はIS(ISIL)に対しても、アルカーイダに対しても、特別な対応はしていないということだ。

トルコは形式的にはIS(IIL)対応を行っているが、トルコの第一の警戒目標は、クルド・グループ(PKK=クルド労働党)ということだ。その結果、IS(SIL)もアルカーイダも、トルコでは息抜きが出来、自由に行動することが出来ている。

そして、IS(ISIL)もアルカーイダも、自分たちの次の目標を、達成できるということだ。そうした認識は、オランダだけではなく、他のヨーロッパ諸国も、持っているのであろう。そうであれば、トルコがEUに加盟することは、容易ではあるまい。
Posted by 佐々木 良昭 at 21:32 | この記事のURL
NO:5291 11月8日『中東短信アメリカがイラン船舶撃沈かなど』 [2018年11月07日(Wed)]
:アメリカがイランの船舶を、撃沈させる計画を持っている、という情報がイランから伝わってきている。それはイランの経済活動を、マヒさせるための、具体的な方法であろう。

しかし、それがイランのタンカーも含むとすれば,環境汚染の最たるものであり,世界中から非難を受けることになろう。アメリカは以前イラン船が小麦を積載して、航行する途上で、沈没させているということだ。

:アメリカはイランのチャバハール港の、改修を進めているが、これは昨今のアメリカのイラン対応では、解せないことだ。チャバハール港はペルシャ湾を出た、すぐにあるイランの港だが、そこはイランだけではなく、アフガニスタンも利用が可能だ。

 アメリカはチャバハールを改修させ、そこからアフガニスタンにつながる、鉄道を敷設し、アフガニスタンの復興に備えるようだ。アフガニスタンには当面石油が必要であり、チャバハール港を整備し、鉄道が引かれれば、極めて便利になるものと思われる。

 近い将来、アメリカがアフガニスタンで勝利することは、考えられないので、これは将来に向けた、ステップであろうか。そのことは、アフガニスタン駐留のアメリカ軍司令官が、最近、『アフガニスタンでのアメリカ軍の勝利は無い』と明言している。

;オランダ政府の情報部は、ISなどがトルコを、今後の基地にする準備を、進めていると報告している。そのことは、トルコ政府が黙認しなければ、出来ないことであり、今回のオランダ政府情報部の発表は、そのことを含んでのものであろう。

:カタール首長は自国経済は強いと語っている。しかし、それはアラブ湾岸諸国との軋轢が、緩和されていくことが,前提であろう。サウジアラビアがカシオギ問題を起こし、周辺諸国や国際社会での評判を、落としたことから、カタールとの関係改善を,望んでいることは確かだ。

 ただ,それには一定の時間が、かかることは事実であろう。もちろん、カタールは小国であり、金があることから、復興は早いものと思われる。

 だが、今までのサウジアラビアなどによる、制裁の中で外国人出稼ぎ者の、置かれた状態は、厳しいものだったようだ。私の友人のエジプト人は1月から給料を受け取っていなかったと語り、いまはカイロに戻って生活している。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:14 | この記事のURL
NO:5290 11月7日『中東短信』 [2018年11月06日(Tue)]
今日は目立ったニュースはなかったが、あるいはと思われる記事が少なくなかった。

:第一にカシオギの子息が、サウジアラビア政府に対して、父の遺体を返せと言ったことだ。もちろん、カシオギの体は分断され、硫酸で溶かされて遺体の体を、なしていないだろうし、体の多くの部分は、もう消滅していることであろうと思われる。

 それは、カシオギの子息もそう、認識しているだろうが、この遺体返還の要求はサウジアラビアが、いかに残酷な国家であるかを、追求するためであろう。もちろん、家族の犠牲者に対する思いもあろう。いずれにしろ痛ましいことだ。こうしたことを二度と、起こさせないためには、徹底的な追及が必要であり、殺害を命令した人物を、明らかにすることが、必要であろう。

::インドがイランから原油を買い、その代金をインドの通貨ルピーで、支払うというニュースがあった。これは実に愉快な話ではないか。アメリカが馬鹿にしている国同士が、こうした協力をすることで、イランの経済は持ちこたえ、インドも制裁による被害を、受けずに済む。

 似たような自国通貨での支払いが、今後石油にかかわらず、増えていくものと思われ、その段階になれば、アメリカのドルという、世界最強の通貨の幻想は、消え去るということだ。もちろん、アメリカは幻想の通貨帝国を維持すべく、あらゆる手段を講じるであろうことは、予測できるが。

:イラクは汚染水で川魚が大量に死に、それが新たな被害を、生み出す危険に直面している。イラクの川の水の水源はトルコだが、トルコは農地の拡大のためにダムを造り、イラクやシリアに流れ込む、水の量を大幅に削減された。

その結果、ユーフラテス川などは、川底が見えるようになり、住民もその汚染水を飲んで、病気にかかっている。そこで獲れる魚は、イラク人の最も好む食べ物でもあったので、魚が死ぬまで食べていたことであろう。それがまた、健康を害していたのだ。イラク政府は対応策を考えてはいるのだが、水が無いので何ともならない状態にある。

:戦争形態は様変わりし、白兵戦はほとんど無くなり、ミサイルや戦闘機、爆撃機による攻撃が主になり、次いで通貨戦争が始まった。相手国の通貨を下落させることで、国民の不満をあおり、敵の体制を弱体化させるという方法だ。

 加えて、最近ではサイバー戦争が、幅を効かせ始めている。この分野ではイスラエルが、最も進んでいるものと思われ、イランはイスラエルによる、サイバー戦争(テロ)に悩まされている。

 マスコミを使った戦争もしかりであろう。小さい規模では、トランプ大統領の中間選挙に向けた、デマ報道の拡大があり、大きい規模では、国家間のデマ報道だ。この分野では、ロシアとアメリカがマスメデイア戦争を、展開しているし、アメリカと中国もしかりだ。

 軍隊が戦う戦争は今後規模を小さくし、ロボット兵器を使ったり、通貨戦争をしたり、サイバーテロをしたり、マスメデイア戦争をしたり、と人間はどんどん新たな戦争手段を考えていくのであろう。そのことにより世界の人たちは、見えない戦争の犠牲になって行くのだ。それは恐ろしいことだ、ということだ。

Posted by 佐々木 良昭 at 11:28 | この記事のURL
NO:5289 11月6日 『アメリカ軍北東シリアをパトロール』 [2018年11月05日(Mon)]
アメリカ軍がシリアの北東部を、パトロールし始めているようだ。これが何を目的とするのかについて考えると、どうもシリアのクルドとトルコ軍が、緊張の度を高めているためのようだ。

ここで言うクルドとは、アメリカ軍の傘下でアメリカ軍を支援する、戦闘を展開して来たSDFやYPGであろうか。もし、トルコ軍が本格的にSDFやYPGを叩くことになれば、アメリカはこれまでのSDFを始めとする、クルドとの関係からそれを放置できまい。

 従って、トルコ軍が攻撃を加えようとしている、シリア北東部のSDF、YPGを守るために、アメリカ軍はトルコ軍とSDF、YPGミリシアの中間に早期に入り、バッファーの役割を果たす、気なのであろう。

 この場合、つい最近、トルコとアメリカは長い間、対立の原因となっていた,、両国にまたがる問題を解決しているので、これ以上問題を蒸し返す気はあるまい。つまり、アメリカ軍の今回のシリア北東部の、軍の進出については、トルコはアメリカと微調整で、問題にならないように、するのではないか。
 アメリカとトルコにまたがる問題とは、トルコのハルク・バンク問題、アメリカのブランソン牧師釈放問題、双方の人質問題などであり、サウジアラビアのカシオギ問題では、アメリカとトルコは連携して、双方ともにサウジアラビアから利益を、得る形になりつつある。

 そうは言っても、トルコは何も成果を上げずに、この問題を終わらせる気はなかろう。そうなると、アメリカ側が妥協する、ということであり、エルドアン大統領はクルドに対する強硬な対応を、始める可能性があろう。

 最近になって、一部マスコミからは、アメリカのクルド見放しという評論がが、出始めている。その先駆けが、今回のアメリカ軍による、シリア北東部への進出かもしれない
Posted by 佐々木 良昭 at 11:28 | この記事のURL
NO:5288  11月5日 『アメリカはクルド戦闘員対応でトルコの要求のむか』 [2018年11月04日(Sun)]
アメリカはトルコとの関係で、難しい局面に立たされている。それは、アメリカが活用しているクルドの戦闘員を、今後どう扱うか、という問題だ。アメリカとすれば、出来るだけクルドの戦闘員を使い、自国の兵士を犠牲にしたくない、ということであろう。

しかし、そのクルドの戦闘員というのは、YPGやSDFだけではなく、PKKも含まれている、というのが現状だ。PKKはトルコにとっては仇敵であり、これまでにPKKによって4万人のトルコ国民が、殺害されているのだ。

こうしたこともあり、アメリカもPKKについては、テロリスト集団と認めている。しかし、そうは言っても背に腹は、代えられないのであろうか。アメリカはPKKの戦闘員が、YPGと連携して戦闘に参加していることを、黙認しているのだ。

 こうなると、YPGやSDFに対する対応も、厳しくせざるを得ない。トルコはユーフラテス川の東側に陣取る、YPGやSDF,PKKを掃討する作戦を立て、一部は実行されている。例えば、アイン・アルアラブ、ジャラブルス、アル・バーブ、アッラーイなどは、その結果、トルコ軍が解放した街だ。こうしたトルコ軍の作戦には、FSAが協力している。

 アメリカはこれまで、IS(ISIL)の掃討には、クルド戦闘員との協調が必要だとして、それを口実にしてきていたのだ。もちろん、その目的に沿って、相当量の武器が、YPGに供与されてもいる。

 マンビジュについても然りであり、トルコはこれまで、アメリカとの合意が生まれたにもかかわらず、実行が遅れている、と苦言を呈し続けてきていた。最近になって、アメリカ・トルコ合同軍のパトロ−ルが、先週木曜日に、やっと実施されるに至っている。

 マンビジュとイドリブについては、トルコの副外務大臣がもっぱらアメリカとの交渉に、当たっているし、11月半ばに予定されている、エルドアン大統領の訪仏後には、エルドアン大統領とトランプ大統領が、この問題について協議する、予定になっている。

 アメリカはトルコを選び、YPGやPKK、SDFを切り捨てるのか、あるいは、両方をコントロール出来ると思っているのか、判断が難しい。アメリカ自身にとっても、その判断は相当困難なものだと思われる。
Posted by 佐々木 良昭 at 10:08 | この記事のURL
NO:5287  11月4日 『トルコリラ3ヶ月ぶりに高騰』 [2018年11月03日(Sat)]
トルコ・リラが8月の初頭から値下がりし、一時期は1ドルに対して・7リラ以下に下がった。これは8月の頭の1ドル4リラだったことを思えば、とんでもない値下がりだった。そのため、輸入価格は上がり、物価は国内外の製品すべてが、上がるという現象が顕著になった。

当然のことながら、その事は庶民の生活を、追い詰めると共に、中小企業が経営難に追い込まれ、倒産も少なくなかった.トルコの多くの企業は、主にヨーロッパからの借入金で運営しており、決まった金利が、外貨で支払われることになっている。

そうした中での、ドルやユーロの値上がりなわけだから、企業にとっては大変な問題だった、と思われる。

そもそも、何故こうした現象が急激に、起こったのかというと、トランプ大統領の支持基盤である、アメリカのエバンジェリカン教会の、ブランソン牧師がトルコで投獄されたことによろう。その結果、トランプ大統領はトルコに対して、締め付け制裁として、トルコ・リラ安を生み出したのであろう。もちろんそれ以外にも原因はあったが、ブランソン問題がトップであったろう。

もともと、外国からの借入金で動いている、トルコの経済はたちまちリラ安現象を、起こしたということだ。こうしたことは、以前にも起こっており、トルコ国民は基本的に、自国通貨を信用していないことが、それに輪を掛けて、ドル買いリラ売りを、起こしたのであろう。

 そして、遂にたまりかねたエルドアン大統領は、ブランソン牧師の釈放を決断した。そうするとたちまちにして、アメリカの締め付けは消え去り、魔法でも掛けたかのように、リラは上昇したというわけだ。そのときのエルドアン大統領の言い草は『ブランソンについては法がさばくのであり、私が裁くのではない。』と言い、アメリカの力の前に妥協するのではない、と言い張っていた。

 現在のトルコ・リラの対ドルレートは5.43リラ程度であり、大幅な回復ということができよう。これは何もトルコの独自の努力が、生み出した結果ではない。一つは、アメリカのブランソン牧師釈放であり、もう一つは、トルコへの投資がヨーロッパ諸国、なかでもドイツからのものが多いために、トルコの経済が破壊されるようなことになれば、連鎖反応としてヨーロッパ諸国に悪影響を及ぼし、ユーロ安を生んだことであろう。

 現段階では、アメリカからの嫌がらせ的な、通貨戦争も終り、ヨーロッパ諸国もトルコを嫌いながらも、トルコに投資した資金が消えないように、対応を緩めている。その後はトルコ独時の努力と、国民の自国通貨への信頼回復であろう。

まずはメデタシメデタシということであろうか。
Posted by 佐々木 良昭 at 10:07 | この記事のURL
NO:5286 11月3日『ユダヤに対する攻撃各地で』 [2018年11月02日(Fri)]
先週の土曜日に、ピッツバーグのシナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)が、白人主義者によって襲撃され、3人のユダヤ教徒が死亡している。その事件そのものが脅威だったのだが、その事件に続いて、カリフォルニアでも同じような事件が、起こっている。

今度はカリフォルニアで起こり、ユダヤ教会の壁に『ユダヤ人にF**k』と書かれてあった、ということだ。それが単に、ピッツバーグの真似をしたものであれば、そう危険視することはないだろうが、もし、これがアメリカでのユダヤ人に対する、憎しみの表れであるとすれば、問題を軽視することはできないであろう。

アメリカ国内だけではなく、カナダでも同様のユダヤ人敵視の行動があった、と報じられている。この場合も大事には、至っていないようだが、こうした事件は、連鎖反応を生み出す、危険性があろう。これらに続いて、また他の場所で同類の事件が、起こるということだ。

もう3〜4年前だったろうか、ニーヨークで9対1というデモが、起ったことがある。これは金持ちに対する抗議デモで、金持ちが富の90パーセントを独占しており、貧乏人は残りの10パ―セントで生活することを、強いられているというものだった。

ユダヤ人非難という形にはなっていないが、明らかにこのデモは、ユダヤ人の富の独占に対するものであったと思われる。

プア―・ホワイトという言葉が、流行り出した頃であり、明らかに貧乏になった白人たちの、ユダヤ人に対する、敵意の抵抗の行動であったと思う。それが今頃になって、直接的な行動に変わってきている、ということだ。

今では攻撃と非難の対象は、明らかにユダヤ人ということになり、犯罪者はそれを臆面もなく、口にするようになり、しかも、銃器を持ってユダヤ人を、殺害するに至っているのだ。

世界中がヘイト・クライムの時代を迎え、マイノリテイは何処の国でも、弾圧され差別されている。ユダヤ人もその例外ではなかった、ということであろう。アメリカはユダヤ人が、経済と政治を牛耳っている、と言われて久しいが、そのことは大衆の心も、牛耳り支配しているわけでは、無かったということであろう。

アメリカにはヘイト・クライムの権化のような、大統領が誕生しているし、ブラジル大統領になった人物は、そのアメリカ大統領をまねしているということだ。そして、メルケルが辞任した後に予想される、ドイツの新首相は強硬派が、なる確率が高いと言われている。日本の周辺でも、フィリピン、中国、韓国、北朝鮮と、独裁色の強い人物が、並んでいるのが現実だ。
 間もなく日本でも、韓国人や中国人などに対する、ヘイト・クライムが始まりそうだ。日本の場合はそうなると、中国人、朝鮮人そして東南アジア人や、アフリカ人と結婚しているに日本人に対して、ヘイト・クライムは拡大していくのだ。そうならないようにするには、日本人が冷静にものを考え、行動することが、肝心であろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:18 | この記事のURL
NO:5285 11月2日『アハマド・ビン・アブドルアジーズとは誰か』 [2018年11月01日(Thu)]
アハマド・ビン・アブドルアジーズ王子が帰国した。彼は6年ほどロンドンで過ごしていたようだ。彼の職歴は副内相そして内相を務めている。しかし、彼が国王になる道は、開かれなかった。

アハマド・ビン・アブドルアジーズ国王の子息である。そのことは現在のスルタン国王の弟ということになる。彼は70代だと言われているので、スルタン国王の83歳と比べ10歳ほど若いのではないか。

アハマド・ビン・アブドルアジーズ王子が帰国した際には、空港までムハンマド・ビン・スルタン皇太子が出迎えたということであり、それなりの敬意が示された、ということであろう。

今回のアハマド・ビン・アブドルアジーズ王子の帰国に際しては、イギリスとアメリカが、アハマド・ビン・アブドルアジーズ王子の安全を保障しての、ものだったと言われている。彼もまた、場合によっては、甥のムハンマド・ビン・スルタン皇太子に殺される、可能性があった、ということであろう。

しかし、ムハンマド・ビン・スルタン皇太は、アメリカにとって使いでのあるタマであろう。従って、彼の立場を犯さないように、サウド王家の問題を解決するために、アハマド・ビン・アブドルアジーズ王子を引き出したのではないのか。

彼の登場は王家内部の対立解消にも、繋がる可能性があろう。アメリカはカシオギ事件をわきに置き、イエメン問題の解決に集中し始めている。そこでムハンマド・ビン・スルタン皇太子が、どう判断していくかが問われ、もし、その判断がだめなら、皇太子の座からの降格もあり得よう。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:18 | この記事のURL
NO:5284 11月1日『中東短信』 [2018年10月31日(Wed)]
人生は泣き笑いなのかもしれない、いいことが続いたと思うと、思いもかけない不幸が、やって来たりする。

:これは、その例に当てはまるかどうか分らないが、サウジアラビアで働く女性たちが、
ハロウィンで集まって、大騒ぎをしていたところを見つかり、逮捕されることになった。

多分、フィリピン人の明るさと、歌やダンスが好きなことから、集まって騒いでいたのであろう。しかし、それはつつましやかな、サウジアラビアの女性たち(?
)には、刺激が強すぎたのかもしれない。多分刑は軽く、反省を促す程度ではないか、と思われるのだが。



:
トルコでは閣僚が被災地の視察に、ヘリコプターで向かっている際に、撮られた一枚の写真が、国民から顰蹙を買うことになった。それは、その紳士が高級なスカーフをかけていた、ということによるものだった。

トルコでは金持ちや閣僚、国会議員議員などは、高級スカーフどころか、高級腕時計(数千万円単位のものまで)をはめ、イタリー製の3千ドルを超す靴を履くことなど、当たり前のことなのだが、この閣僚殿は運が悪かったのであろうか。



:エジプトのシャルム・エル・シェイクにある空港に、カザフスタンから旅客機が到着した。述べるまでもなく、シャルム・エル・シェイクはエジプトのシナイ半島にある観光地、カザフスタンから多数の観光客が、押し寄せたという事であろう。

カザフスタンはガスや石油の大産出国、金持ち層は少なくないのだ。何とか今後もこれに続いて、カザフスタンから多数の観光客が、エジプトを訪問することを、望んで止まない。



暗いニュースもある。

:チュニジアで30歳の女性が、特攻攻撃をして死亡している。あとで分かったことだが、彼女は大卒のインテリ女性であったようだが、仕事が見つからなかったということが、その原因のようだ。

似たような状況はイランでもあり、イランからも大卒者の、失業のニュースが伝わってきている。イランの場合はこれに加え、インフレも相当進んでいる。外国の工作でイラン・リヤルが大幅に下がったことが、インフレの主な要因であろう。

エジプトも同じような状況なのだが、エジプト人の明るい性格が、それを阻んでいるのかもしれない。



:
イランから40年ぶりにコメが輸出された、というニュースが伝わってきている。多分、パラパラした粘り気の無い、インデカ米に似た米であろう、ただこの米は炊かれる時にサフランを少し加えるため、独特の香りと色を楽しめる場合が多い。以前テヘランのレストランで、出されたときのご飯は、そうだった。



:
トルコの通貨リヤルは、このところ大分持ち直しているが、それはエルドアン大統領の義理の息子、ベラト経済大臣の手腕によるものではなかろう。単にブランソン牧師の釈放で、アメリカがトルコ・リラ安工作を止めたためであろう。

ただ言えることは、トルコの底力は馬鹿にならない、ということだ。ヨーロッパからは相当の投資が、トルコの企業に向かっており、もし、トルコの経済が破滅的なことになれば、ヨーロッパの銀行や企業も、大きなダメージを受けることになろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:25 | この記事のURL
NO:5283 10月31A日『リビアの中央部ジュフラでIS戦闘展開』 [2018年10月30日(Tue)]
 リビアの中央部にあるジュフラ(首都トリポリ市から800キロ南部)で、IS(ISIL)が戦闘を展開し、相当の被害がリビア側に出ている。3人の市民が犠牲になり、10人の兵士が負傷している。また捕虜にされた兵士もいるようだ、とリビア政府のアハマド・ミスマール将軍は、語っている。

 このジュフラ地区は、リビア東部政府のハフタル将軍の、支配地域なのだが、今回の戦闘では、登場していないようだ。ジュフラよりも南部のハルージュでも、人質がとられたようだが、こちらは8人が捕まったようだ。このハルージュ攻撃には、IS(ISIL)側は25台の車両で、攻撃を加えた模様だ。

 一説には、このハルージュでは5人の市民が、斬首されたということだ。また、市の建物や警察署にも、放火されているようだ。

 IS(ISIL)がリビア国内で活発に、活動できているのは、リビアの地中海沿岸中央部の、シルテの南部などに、過激な部族の戦闘集団がいるためであろう、とみられている。このため9月には、10度にわたる特攻攻撃が、IS(ISIL)によって首都トリポリにある、リビア国営石油会社本部を狙って行われもした。

 最近、アメリカはイタリアやイギリス、フランスと共に、リビアへの介入を口にしたが、IS(ISIL)の活動が活発化したのは、そのためなのかもしれない。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:40 | この記事のURL