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NO:5095 5月4日 『嘘が世界を牛耳っている』 [2018年05月03日(Thu)]
*少し前に、イギリスの首都ロンドンでロシア人親子が、毒薬で暗殺されそうになったという事件があった。彼はロシアのスパイで、イギリスに取り込まれ、二重スパイをしていたというのだ。そして、彼がロシアに戻り逮捕投獄された後に、スパイ交換でイギリスに戻って来れた、という長ったらしいストーリーが、事件後マスコミを賑した。*

*シリア政府が毒ガス兵器を使用して、無辜の国民を殺害したという話も、アメリカが言い出し、アメリカはそのような非人道的なアサド 体制は、打倒しなければならないと主張した。結果的に、アメリカはイギリス・フランスと手を組み、シリアを攻撃することとなった。*

*加えて、今度はイスラエルのネタニヤフ首相が、イランの核兵器開発に関する、膨大な資料を入手したと主張し始め、その量は500キロにも及ぶと語った。しかし、そのイランの核開発に関する資料とは、ヨーロッパの機関が以前に集めたもののコピーであり、新しい資料でも何でも無かった。*

*その事は元モサドの長官が明かしており、『資料には何の新味も無い。』、とイラン核開発の新資料の価値は否定された。同様の見方はアメリカやヨーロッパからも、出てきているのだが、ネタニヤフ首相が繰り返し主張しているうちに、あるいはそうした危険な動きを、イランはしているかもしれない、という不安が社会に広がり、政府を動かすことになろう。*

*ご存知の通り、トランプ大統領はサウジアラビアや、イスラエルをけしかけて、イラン攻撃させたいと思っている矢先でもあり、ネタニヤフ首相の嘘は、アメリカに歓迎されよう。その結果は、イスラエル軍によるイランの核サイトやミサイル・サイトに対する、攻撃ということになるのであろうか。*

*これら三つの話は皆嘘をベースにしたものであり、イギリスのスパイ事件はロシア非難を煽り、結果的に25の国々がロシア外交官を、追放することに成功している。事件の真相は関係ない、25カ国もの国々がロシア外交官を追放した、ということで充分な成果になるからだ。*

*シリアの化学兵器疑惑も然りであり、事実とは全く異なるのだが、アメリカが大騒ぎをし、その騒ぎにイギリスとフランスが同調し、シリア攻撃となっている。これも成果はそれなりに、上がったということであり、米英仏は大喜びであったろう。
 ただし、この場合はシリア軍がアメリカなどの放った、ミサイル105発のうちの、71発を撃墜することにより、アメリカのミサイルを始めとした武器が、ロシア製に劣るというイメージを、世界中に広めたことであろう。*

*戦争や武力攻撃以外にも、偽情報が相手国に相当なダメージを与える、という効果が出ている。トルコとイランはいま、アメリカを始めとする西側諸国の工作により、自国通貨が値下がりし、大きな経済的損失をこうむっているのだ。これはもう通貨戦争であろう。*

*フィッチやS$Pなどといった、経済指数の調査会社が出す報告は、そのもの自体が武器なのだ。世界はいま偽の情報を発進することで、新しい形の戦争を始めているということだ。*

*これらイギリス、シリア、イランいずれの事件でも、状況は証拠を示すことなく、どんどん前進し、武力攻撃に至らしめているのだ。こうした中では、情報収集とその分析作業が、最も重要なポイントになっているということだ。*
Posted by 佐々木 良昭 at 09:42 | この記事のURL
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