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NO:5015 2月14日 『トルコ・アメリカが衝突の危機』 [2018年02月13日(Tue)]
*トルコとアメリカが軍事衝突を起こす、危険な状況が発生している。これはアフリンではなく、アフリンの次のトルコのターゲットになる、マンビジュをめぐってだ。*

*トルコはアフリンを落とした後、シリアのもう一つのターゲットである、マンビジュを落とす気になっている。しかし、ここには何度も報告したように、多数のアメリカ兵と外交官が集まっている。そして、マンビジュはクルドにとって、重要な拠点となっているのだ。*

*このため、アメリカはマンビジュのクルドミリシアが主体の、SDFに対して大量の武器を、供与し続けている。従って、アメリカ軍にはマンビジュを離れる意思は、全く無さそうだ。*

*これに対してトルコ側は、マンビジュに進攻するので、アメリカ軍は出て行け、と主張している。トルコにしてみれば、何としてもマンビジュを手に入れたい、と考えているのであろう。そのトルコの主張の正当な根拠は、オスマン帝国時代の領土であったことであろう。*

*エルドアン大統領は『アメリカに対してマンビジュから出るよう即したが、彼らはトルコ側に対して、マンビジュに来るなと言っている。我々はマンビジュを正当な者に引き渡すために、進攻するのだ。』と主張している。また、エルドアン大統領は『アメリカ兵はクルドの戦闘服を着用している。それではアメリカ兵がターゲットになっても仕方あるまい。』とも語っている。つまり、エルドアン大統領は必要とあれば、マンビジュのアメリカ兵を、殺害する意思を持っている、ということだ。*

トルコ軍の支援するFSA(自由シリア軍)は20000人、アメリカ兵は2000人だが、このことがトルコ軍とFSAとの合同軍と、アメリカ兵が戦うことになるかもしれないのだ。トルコ軍とアメリカ軍が衝突しなくても、アフリンではアメリカが支援するIS(ISIL)をトルコ・FSA合同軍が衝突し、IS(ISIL)には相当の被害が発生する、可能性が高いということだ。

こうした状況はアメリカが支援する、アラブ軍やSDF(実態はクルドミリシア)を、弱体化させることにも繋がろう。マンビジュのアラブ軍は実態がクルド・ミリシアであり、彼らはYPGがバック・グランドだ。そして、そのリーダーはムハンマド・アブー・アデルという、クルド人なのだ。

これでは、トルコ側が強硬な立場を崩さないのは、分からないこともない。しかし、それだからといって、アメリカは自国の方針を変えようとも思えない。トルコ軍がアメリカ軍と軍事衝突するとは考え難いが、相当緊張する段階が発生するであろうことは、予測できよう。
Posted by 佐々木 良昭 at 12:23 | この記事のURL
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