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NO4706 10月6日 『オスマン帝国は偉大米領事館スタッフも逮捕出来る』 [2017年10月06日(Fri)]
*トルコとアメリカとの関係は、最悪の状態にある、と私は見ていたが、まさかここまで悪化しているとは、思いたくなかった。何と、エルドアン大帝の命令で、イスタンブールにあるアメリカ領事館の、現地スタッフが逮捕されたのだ。*

*その人物の名は公表されていないが、イニシャルではM・Tだということだ。彼は10月4日に逮捕されたようだ。その逮捕の理由は、ギュレン・グループのメンバーとの、電話連絡だったということだ。*

* その相手は元検事のザカリヤ・オズ、元刑事のヤクプ・サイユル、ナズミ・アルデチュ、マヘル・チャカル、メフメト・アキフ・ウネルだということだ。*

10月5日、アメリカ政府はこのトルコ政府よる、蛮行に抗議し、このようなことは何のメリットも、アメリカとトルコとの間に生まない。トルコは法に従って問題を解決すると答えているが、それは信じがたい。といった内容のメッセージを、発している。

この逮捕の前には、アメリカ市民が逮捕され、投獄されており、アメリカとしては極めて神経質になっている、ということであろう。しかも、トルコ側はアメリカ市民の釈放については、在米のギュレン氏と交換だ、と主張しているのだ。

これまで、アメリカとトルコは相互に協力して、テロ対応をスムーズに進めてきていた。そのためには、領事館の活動は有益であった、というのがアメリカの認識だ。また、ビジネスの面でも領事館の果たしてきた役割は、大きいとみなしている。

今回のアメリカ領事館のスタッフ逮捕事件も、ギュレンがらみであることを見ると、エルドアン大統領は何としても、ギュレン氏を取り返し、トルコで裁判にかけたい、と望んでいるのであろう。

しかし、今回の領事館スタッフの逮捕は、やり過ぎではないか、と思われる。このような行動を、エルドアン大統領が取るのは、自分はネオ・オスマン帝国の皇帝であり、ネオ・オスマン帝国は偉大だ、という妄想の結果であろう。

加えて、今回の逮捕の裏には、ギュレン氏を捕まえて裁判にかけ、あわよくば処刑したい、と願っているエルゲネコンの意向も、大きく影響しているのであろう。どうやらトルコのエルドアン体制は、終局に向かい始めているようだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 08:22 | この記事のURL
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