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NO42301『9・11の責任はサウジアラビアというでたらめ』 [2016年10月28日(Fri)]
アメリカで2001年9月11日に起こった、旅客機のニューヨークにある、貿易センタービル激突事件は、世界を驚愕させる出来事だった。

この9・11事件を巡っては、その後、幾つもの意見が出てきたが、結果はあいまいなうちに終わっている。そもそも、マイアミでプロペラ機を2か月ほど訓練した、サウジアラビア人に大型の旅客機を、操縦で来たのか?何故ジェット燃料で巨大なビルが崩れたのか?国防省に突っ込んだといわれる機体は、何処に消えたのか?幾つもの疑問が出て、各分野の専門家たちがそれぞれに、分析した意見を公表した。

あれから既に15年もの歳月が、経過しているが、事件の真相は謎のままであり、明確な結論は出なかった。ただ、アメリカ政府はこのテロ事件は、サウジアラビア人が主体であったこと、テロに関わった19人の犯人のうち、15人はサウジアラビア人であったこと、などを公表している。

そうしたなかで、ここに来て3000人前後と言われる犠牲者の遺族の間から、『サウジアラビア人が犯人であるならば、サウジアラビア政府に補償を求めたい。』という意見が増大し、このことをアメリカの上下議会が討議し、サウジアラビアに補償を求める権利を、認めることになった。

オバマ大統領はこの上下議会の結論を、何とか抑え込もうと試みたが、受け入れられず、これからアメリカ人犠牲者の遺族たちが、サウジアラビアを相手に、補償の裁判を起こすことになろう。

犠牲者の数は3000人程度であり、ニューヨークのど真ん中で働いていた人たちでもあり、彼らの年収は相当なものであったことが推測される。そうなると、補償額は天文学的な数字に、なるのではないのか。アメリカは訴訟社会であり、腕のいい弁護士は、掃いて捨てるほどいるのだ。

サウジアラビアはいま、石油価格の低迷とイエメン戦争、そして、多くのテロリストに資金を提供していることなどから、財政的には苦しい状況にある。そのため、ムハンマド・サルマン副皇太子は、2030年に向けた経済再建計画を打ち出している。

そのようなサウジアラビアの財政難のなかで、アメリカがサウジアラビアを相手に、補償の裁判を超すことは、サウジアラビアとアメリカとの関係に、大きなマイナス効果を生み出すであろう。だからオバマ大統領は必死に、止めようとしたのだ。

今回アメリカとサウジアラビアとの間に発生したこの問題は、そもそも、アメリカが重大な事件に対して、いい加減な結論を、出していたために起こった問題であろう。その付けが回ってきた、という事ではないのか。

一部では9・11事件はアメリカの内部犯行であり、この事件を口実に、アメリカはアフガニスタンやイラクへの攻撃を、始めたのだとも言われている。真偽のほどは定かではないが、確かに、アフガニスタンやイラクへの軍事攻撃は、9・11事件の後に起こっている。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:48 | この記事のURL
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