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NO4006『中東と世界は危機に向かい日本だけが安全』 [2016年01月01日(Fri)]
新年の中東のニュースを読んでいると、今年は昨年にも増して、危険が高まると予測するしかない。イラクとトルコが緊張し、シリアではいままだ、IS(ISIL)が力を残している。

リビアでも同様に、対立各派の合意は見られるものの、不安定なものでしかない。イエメン・サウジアラビア戦線では、バハレーンの戦闘機が墜落した、という情報が伝えられている。

比較的将来が明るそうなのはエジプトであろうか。しかし、この国の経済は相当に厳しい状況にある。それを克服するのはエジプト庶民の、明るさでしかないのか。それと並んでイランは改善に向かうだろうが、アメリカは難癖を付け、新たな制裁をちらつかせている。しかし、これを額面どおりには受け取れない気もする。

トルコはエルドアン大統領の独裁体制が、確立するのではなく、崩壊に向かっているのではないか、と思えてならない『満ちれば欠ける』の諺の通りであろう。報道の自由や汚職、イラクへのトルコ軍の侵攻問題などが、世界の非難を浴びている。

ヨーロッパ各国はメルケル首相だけは、難民受け入れが自国にプラス、と語っているが、他は皆シリア難民などに対して、敬遠するだけではなく敵対的になってきている。

ニューヨークのレストランに対する、ISによるテロが計画されていたことが、暴露されているし、ロシアのダゲスタンでも、ISの動きが活発になってきているようだ。

世界が皆ISを中心とする、危険なグループによって脅かされているなかで、日本だけが天国のような、安全を維持している。日本国内でもISのテロが起こると予測する人たちもいるようだが、日本では在日のムスリムが起こさない限り、極めて難しいのではないか。それは日本の入国管理が厳しいこと、公安や警察の国内治安活動が、徹底していることなどに、負うところが大なのではないか。

日本の安全を維持していくためには、国民が余り危険を煽るようなことを、考えたり言ったりしないことであり、通常の生活のなかで、不信なことを警察などに、通報することであろう。平和が長期化したために、国民の一部には何かとんでもないことが、起こることを期待する者もいる。富士山の大爆発、大地震と津波の襲来など、起こったときに犠牲になるのは、彼らも同じなのに。今年はそんなことは起こらない、と皆で考えることにしよう。
Posted by 佐々木 良昭 at 10:13 | この記事のURL
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