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NO・2359『尖閣問題で親日国トルコの配慮を断った日本外務省』 [2012年11月03日(Sat)]
10月29日はトルコの建国記念日だった。招待されたので参加すると長蛇の列、大使館の建物は日本人客で立錐の余地もない、といった感じだった。
親日のトルコの建国記念のパーテイに、これだけの日本人が集ったのは、うれしいことだった。それだけ日本人の間で、トルコへの関心が高まっている、ということであろう。
その会場でトルコ国営放送の、特派員の友人に話しかけられ、彼の話を聞いて、唖然とさせられた。彼は以前から尖閣列島問題に、強い関心を持っており、日本はもっと外国に対して、日本の立場を主張するべきだと言っていた。
そこで彼は、本社と掛け合い尖閣列島問題に対する、日本の主張を放送する許可を取った。15分間の枠を設けてくれたのだ。その許可を得てから、彼は外務省に対しインタビューを申し入れたのだが、誰も対応してくれないというのだ。もちろん外相も局長クラスも、インタビューを断ってきたというのだ。
彼は不思議そうに『何でなんだろう?』と問いかけてきたので、『多分きちんとした説明をする自信が無いか、中国に配慮してか、発言に責任を持ちたくないか、のいずれかだよ。』と答えた。
その後、二日ぐらいして読売新聞は、政府が尖閣問題で日本の立場を、世界に宣伝することを決定した、というニュースを掲載していた。しかし、その後もトルコ国営放送の特派員には、何の連絡も無いようだ。
日本の外務省は、各国に特使を派遣して、直接に説明をして歩こう、というのだろうか、だから在日の外国特派員に対しては、何も対応しなくていいというのだろうか。
日本の外務省は自国の利益よりも、中国におもねることを優先させているのか、あるいはあまりにも無知なのか、やる気が無いのか、あるいはその全てなのか全く理解に苦しむ対応なのだが?
Posted by 佐々木 良昭 at 23:23 | この記事のURL
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