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NO:5590  6月28日『崩れてきたアメリカのイラン犯人説』 [2019年06月27日(Thu)]
ここに来て、アメリカが事件当初から主張してきた、タンカー襲撃事件はイランが犯人という説が、どうも信ぴょう性を問われるように、なってきている。これまでも、多くの専門家はアメリカの主張には、無理があるとして、イラン犯行説を疑問視してきていた。

今回出て来た新しい意見は、アラブ首長国連邦のアブダビのシェイク・アブドッラー・ビン・ザーイド外相の発言だ。彼は訪問先のロシアで、ラブロフ外相との合同記者会見の場で、語ったものだ。名前から分るように、彼はアブダビの王家の子息だ。

 彼はサウジアラビアやアメリカが、タンカー襲撃事件をめぐり、イラン犯行説を主張しているが、そこでは何の科学的証拠も、示されておらず、アラブ首長国連邦はこれを、軽々に支持するわけにはいかない、と言ったのだ。

 アラブ首長国連邦とアメリカ・サウジアビアとの、関係を考慮すれば、これは真逆の発言ではないか。その様な発言を、アラブ首長国連邦の外相が、口にしたということは、単なるロシアに対する、外交辞令とは思えない。

 そのため、この発言の裏には、アメリカのトランプ大統領の意向が、働いているのではないか、と思えてならない。なぜならば、トランプ大統領は当初、強硬な発言をしたが、その後、イランとは戦争したくない、と言っているからだ。

 しかし、アメリカ政府内部では、ジョン・ボルトン治安担当顧問や、ポンペオ国務長官などが、強硬論を吐き、イラン撃つべし、と言っている。トランプ大統領の秘密の依頼なしに、アラブ首長国連邦の外相が、これほど重要な発言を、するとは思えない。

 他方、イラン政府中央銀行の長官、アブドルナセル・メンマーテイが、アメリカの制裁にもかかわらず、イランは石油を売っており、どんどんリカバーしてきている、と言い出している。これはヨーロッパとの間で、双方の支払いをクリアできる、新しい方法を考案した結果だ、というのだ。

 どうも欧米とイランとの間には、我々にはわからない秘密のチャンネルが、幾つもあるような気がするのだが。以前、その一つはラフサンジャーニ元大統領の、娘と息子だったと言われている。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:27 | この記事のURL