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NO4293 『モースル攻撃への予測される影響』 [2016年10月20日(Thu)]
イラク軍を支援する、アメリカ軍を中心とする合同軍が、モースル市への攻撃を開始して、4日目に入るが、イラク軍は今のところ、順調な進展具合だ、と評価している。

今回のモースル作戦を前に、アメリカはこの戦闘が長期化し、危険なものになろうと予測していた。しかし、私にはどうしても、そうは思えないのだ。未だにトルコとIS(ISIL)との関係は、裏では良好である、ということに起因する推測だ。

つまり、相当数のIS(ISIL)の戦闘員は、既にモースルを離れ、トルコ領内に移動し、一部はトルコから他に、移動しているのではないのか、ということだ。そうであるとすれば、イラク軍が語るような、
6000人のIS(ISSIL)戦闘員がモースルにいる、という話は嘘であろう、と思われる。

戦闘開始の段階から、アメリカはモースルに残存する、IS(ISIL)の戦闘員に対して、シリアに逃亡するのであれば、安全を保証すると言っていた。6000人の戦闘員が、モースルから移動するとなれば、それは誰の目にも付こうし、シリア側も、その多数のIS(ISIL)S戦闘員が、自国内に侵入してくることを、座視しているわけはないだろう。シリアは第一級の戦闘体制を敷こう。

アメリカ軍は攻撃しないといったが、イラク軍は逃亡するIS(ISIL)の戦闘員に対して、攻撃を加えているようだ。それはあまり多くない数だからではないのか。多数であれば、本格的な戦闘がイラク軍と、IS(ISIL)の戦闘員との間で、展開されよう。

戦闘が開始されてから、4日目なるいまの段階で、IS(ISIL)の幹部が妻子を連れて逃亡を始めた、というニュースが流れているが、それはごく一部であり、大半は既に逃亡した、と考えるのが常識であろう。情報が一番早く手に入る幹部が、何故そこに留まっている必要が、あったというのであろうか。

今回のモースル作戦には、多くの明らかにされていない、事実があるのではないのか。アメリカの国内政治の都合で、事実はゆがめられ、世界に伝えられているのではないか。

もし、ここでアメリカが支援するイラク軍が、モースル戦で勝利したとなれば、アメリカ国内政治に直接的な影響が出るものと思われる。いずれにしろ、アメリカ軍の高官が語っていたように、今年末までにはモースルを、解放するそうだ。実はモースル戦の結論が出るのは、もっと早いのではないか、と思われる。推測はこの程度にしておこう。我々が入手できるデータの質と量は、限られているのだから。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:25 | この記事のURL