NO4001 『バグダーデイがイスラエル・サウジ攻撃呼びかけ』 [2015年12月27日(Sun)]
IS(ISIL)のリーダーである、アブーバクル・バグダーデイが、2014
年のモースル説法以来、久しぶりに肉声のメッセージを公表した。ツイッターで伝えられた彼のメッセージには、明確にサウジアラビアとイスラエルを、攻撃することを呼びかけている。 この24分間にも及ぶメッセージは、12月26日に発出されたものであるが、それが本物だということは、12月15 日にサウジアラビアで行われた、イスラム連合軍の結成に付いても、触れているからだ。 述べるまでも無く、このイスラム連合軍はIS(ISIL)と戦うことを目的として、サウジアラビアが主導して、34 カ国で結成されたものだ。アブーバクル・バグダーデイはこのイスラム連合軍は、西側諸国を喜ばせることを、目的に結成されたものだ、と語っている。 アブーバクル・バグダーデイは、サウジアラビアの国民に対して、背教徒の暴君である、サウド王家を打倒するために立ち上がれ、と呼びかけている。 同時に、アブーバクル・バグダーデイは、イスラエルに対しても、攻撃を呼びかけた。『我々はパレスチナ人のことを片時も忘れていない。間も無く君たちはムジャーヒデーン『聖戦兵士』の足音を聞くであろう。我々は日に日に君たちに近づいている。』と語った。 またアブーバクル・バグダーデイは『アッラーがユダヤ人をイスラエルに集めたために、彼らとの戦いは容易になった。』とも語っている。 また『ユダヤ人よ!お前たちはパレスチナの土地で、楽しむことはできない。ムジャーヒデーンが間も無く、お前たちのところに来るが、お前たちは石や樹の後ろに隠れても無駄だ。パレスチナはお前たちの墓場になろう。』と語った。 何故こうまでも、アブーバクル・バグダーデイが過激な発言を、いまの時期したのであろうか。想像するに、IS(ISIL) はロシアの攻撃で追い込まれ、シリアやイラクに、居場所がなくなりつつあるということが、一因であろう。 そのため、世界のイスラム教徒に蜂起を呼びかけ、同時多発型のテロを起こしたい、ということではないのか。可能性としてはヨーロッパでも、アラブ世界でも、それはありうる状況だ。 イスラエルでは第三インテファーダが始まっており、毎日のようにパレスチナ人による、ナイフを使った攻撃が、ユダヤ人に対して行われているし、パレスチナ人がイスラエル警察や、軍人によって殺されてもいる。 サウジアラビアにはイラク・シリアから逃れた、IS(ISIL)戦闘員が多数帰国していよう。彼らの戦いは、間も無く始まるかもしれない。 |