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NO:5082 4月21日  『トルコ選挙早期実施の方向』 [2018年04月20日(Fri)]
トルコでは大統領選挙と地方選挙が、早めて実施される方向に、なってきたようだ。本来,トルコの選挙は、2019年11月3日に予定されていたものだ。しかし、ここに来て、選挙は今年,しかも6月24日に、実施される運びとなった。

選挙を早めろという要求は、野党側からも出ていたが、与党AKPも選挙の早期実施に動いた。その理由は、トルコ経済が悪化したなかでの選挙は、与党に不利になるという判断を、AKPが下したからだと言われている。

確かに、トルコはいま経済的に難しい状況に、陥り始めている。シリアでの戦争はしかるべき戦費を、必要としていよう、ロシアとの貿易もまだ、正常に戻っていない。トルコはトマトの輸出を希望していたのだが、いまになってみれば、手遅れだったということだ。ロシアはビニール栽培などで、トマトを大量に生産できる体制が、整ってしまったのだ。

観光事業もトルコにとっては、ロシアとの大きな取引の一つだが、思うように伸びていないようだ。それはやはり、トルコ国内の治安に、問題があるのであろう。日本からの観光客も大幅に、減っていると聞いている。

さてそれでは、早期選挙がエルドアン大統領の勝利を、約束してくれるのであろうか。与党AKPはエルドアン大統領が、選挙で55パーセントの票を獲得する、と見込んでいるようだ。また他のAKP幹部は、エルドアン大統領の当選は、確実だと語っている。

他方,野党はと言えば、IYIとCHPの連立が組まれそうになり、その場合はIYIのクシュネル女史が、立候補者になるのではないか。彼女のIYI党は20パーセントを超える支持を、集めていると言われ、IYIと連帯するCHPも、28パーセントの支持を集めている、と目されている。

 これに他の野党が加われば、エルドアン大統領支持の55パーセントを切り崩せるかもしれない。ただ野党と違い、与党には十分な選挙資金があり、動員力がある。選挙は水物とよく言われるが、まだ勝敗の予測は無理であろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:14 | この記事のURL
NO:5081 4月20日 『英米仏の攻撃で立場が有利になったアサド大統領 』 [2018年04月19日(Thu)]
 アメリカ・イギリス・フランスの3国によるシリア攻撃が、4月13日(アメリカ時間)に行われた。いみじくもこの日は金曜日、魔の13日の金曜日という仕掛けだ。アメリカやヨーロッパはこうした日を選ぶのが、好きなのであろうか。
 トランプ大統領はミッション・コンプリートと高らかに、勝利宣言をしたのだが、世間の見方はどうも違うようだ。まず、アメリカやイギリス・フランスの攻撃には、正当性がなかったと言われ出したことだ。シリアは化学兵器を使ってシリア国民を、攻撃はしていなかったのだ。
 それは当然であろう。シリアの国内状況はISなどの掃討にほぼ成功し、再建に向かうところだったのだ。そのアサド大統領が化学兵器を使って、国民を殺害する必要は、全く無かったのだ。再建時には、国国民が一体となることが必要であり、国民の体制に対する支持が、最も重要なのだ。
 アメリカやイギリス・フランスはあくまでも、シリアが化学兵器を使ったとして、非人道的なアサドを許すわけにはいかない、と言って攻撃を加えたのだ。しかも、国際化学兵器査察チームが入る、ほんの少し前にそれをさせずに、攻撃を加えたのだ。
 その事実はシリア人の間では、広く知られていよう。このアメリカやイギリス、フランスのデマの証拠となった証言をした、いたいけない少女は、今後どうなるのであろうか。彼女は一生懸命に化学兵器が使われた、と証言していたのだ。シリア人の間では、アメリカの手先になった少女、ということになろうし、彼女の父親は国を裏切ったとして、殺されるかもしれないのだ。
 一方、このアメリカ・イギリス・フランスの攻撃が、相当手控えられたものであったために、被害は少なく数人が負傷し、建物の幾つかが破壊されただけだった。シリア軍が迎撃したミサイルで、アメリカ・イギリス・フランスが放った105発のミサイルは、71発が撃墜された、とも報じられている。
 これではアサド大統領が勝利した、と言われても仕方あるまい。また、イランやロシアとの関係も、このことで強化されたものと思われる。シリアは国防力を強化したということを、ロシアやイランに対しても、主張できるようになったのだ。加えて、ロシアは同国の武器が高性能であることを、世界に宣伝することに成功した。
 シリア軍を支えてきたイランもしかりであり、イランの支援を受けることが、どれだけ心強いかが周辺諸国にも、伝わったものと思われるし、イランと対峙するサウジアラビアは、肝を冷やしていることであろう。
 今回のアメリカ・イギリス・フランスのシリア攻撃後、イスラエルは新たな不安を抱えることとなった。アメリカは今後少なくとも当分の間は、シリアを攻撃することはあるまい。そのことからイスラエルを、放置するのではないということだ。
 アメリカはイラン攻撃を思いとどまったのではないか、イランはハマース支援を強化するのではないか、といった不安からだ。そして、シリアの軍事力が強化されたことは、イスラエルとの武力衝突を産む可能性を高めたし、シリア国内でのイラン軍の活動も、活発になるということだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 12:01 | この記事のURL
NO:5080 4月19日 『世は外人部隊のシーズンか』 [2018年04月18日(Wed)]
*私が少年だった頃に、外国映画で外人部隊を取り扱ったものが、多かったように記憶する。ストーリーそのものは、ヨーロッパから来た外人部隊の兵士と、それを追いかけてきた、酒場の女性とのラブストーリーであり、最後は悲劇に終わる、というものだったような気がする。*

*それほど格好良くは無いのだが、最近この外人部隊のようなものが、増えてきている。正規の兵士ではない、雇われ戦闘員たちが、戦闘現場で働いているのだ。それは国家の法に、縛られることがないため、相当乱暴なことをしているようだ。例えば拷問や虐殺だ。雇っている国家は、その罪を問われずに済むから、極めて安易なのだ。*

*アメリカはイラクでもシリアでの戦闘でも、この雇われ戦闘員を使ってきているし、なにやら人道支援という、仮面をかむっている、人道支援部隊と呼ばれる、ホワイト・ヘルメットの集団も、アメリカに雇われた戦闘員だ。*

*彼等は化学兵器を使用した、といわれる場所に行って、そこに化学兵器の材料をばら撒いたりし、その後に国際調査団が入り、化学兵器が使用されたという、報告が出るような仕組みを作っているのだ。シリアではまさにこの手の、犯罪とも呼べる行為が行われているのだ。*

 そうした回りくどい方法ではく、直接に現地人を殺害する戦闘集団を、アメリカはいまシリア向けに、結成しようと思っているようだ。つい最近、アメリカ政府はシリアの安全確保のために、
60000人から63000人の傭兵が必要だ、と言い出している。

 彼ら傭兵にアメリカ軍が撤退した後を、任せようということであろう。その場合アメリカ軍の兵士はほとんどが、撤収できアメリカ政府はアメリカ国民の前で、大きな問題を解決した、と主張できよう。

 しかし、傭兵による治安維持や安全確保は、相当乱暴なものになるのではなかろうか。トランプ大統領はシリアからのアメリカ軍の撤退を、何度も口にしているが、実はこの傭兵によるものであり、その費用はアラブ湾岸諸国から、徴収するということであろう。

 加えて、サウジアラビアも1000人のアフリカ兵を、集めたいと思い募集しているようだ。それは述べるまでもなく、イエメン戦線に投入される、ということであろう。サウジアラビアのイエメン進攻は大分時間が経過しているが、まだ先が見えない状態にあり、発表は押さえられ、報道には出て来ないが、やはり、相当数のサウジ兵の死亡は事実であり、その数が増えていけば、国内ではイエメン派兵反対が、起こることは必定であろう。

 その意味では、アフリカ兵を雇うというのは、得策であろう。何人犠牲になろうとも、それは国内的には、問題を生まないからだ。せいぜい、一人300〜500ドル程度のカネを、支払うことで、アフリカ人戦闘員を、確保できるのだ。

 こうした傭兵作戦が一般化していくと、各国は自国民の血を流さないため、戦争をしているという実感が、沸かなくなり戦闘が長期化することもありえよう。それはコンピューターで敵を攻撃するのと同じだ。洒落たオフィスでコンピューターの画像を見ていて、ボタンを押すだけでミサイルがそこに、撃ち込まれるので、誰も罪悪感を抱かなくて済む。

 戦闘機のパイロットも同じであろう。機内の画像を見ながらボタンを押すと、白黒画面にパッと広がる光が、ミサイルの爆発の状況なのだ。戦争の高度化は次第に、人間の神経を麻痺させているようだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:24 | この記事のURL
NO:5079   4月18日  『SADATはエルドアン大統領の私兵組織か』 [2018年04月17日(Tue)]
トルコには正式な軍隊の他に、SADATという名の軍事組織が存在する。これはイスラム諸国と協力して、軍事作戦を行うことと、エルドアン体制を守ることに、目的がある。従って、このSADATなる組織はイランのIRGC(革命防衛隊)に、きわめて類似した組織であろう。

 IRGCはその役割を、ハメネイ体制の防御とイスラム諸国への支援、国家体制の防衛に重点を置いている。つまり、極めて政治色の強い、軍隊ということだ。その活動の結果、いまではイランがレバノンを、コントロールするようになったし、イラクやシリア、イエメンも、このイランのIRGCの強い影響下にある。

 イランのIRGC同様に、トルコ政府が結成したSADAT組織は、シリアの反体制組織であるFSA(自由シリア軍)にも、タンリベルデイを先頭に大きな影響力を、及ぼすに至っている。

 SADATというトルコの軍事組織は、北キプロス人の元軍人、タンリベルデイによって組織された、と言われており、彼はエルドアン大統領と、極めて近い関係にあるということだ。タンリベルデイは2012年に、この組織を立ち上げているが、いまではトルコの防衛産業のイスラム諸国間協力や、防衛協力を進めている。

(彼のファミリー・ネームはアドナンであることを見ると、あるいは先祖はトルコ人かと思われる。彼の出身地が北キプロスであり、北キプロスはトルコ系キプロス人の、支配地域であることを考えると、十分ありうることだ。)

 彼は2016年には、エルドアン大統領の軍事最高顧問に、任命されている。そして、彼がシリアの反体制組織FSA(自由シリア軍)を、育成したと言われている。このシリアのFSAはトルコの支援無しには、存在しえない組織なのだ。

 また、アメリカが支援するシリアのSDFとの、秘密コンタクトはタンリベルデイが、進めたものだが、それはトルコの最高機密であり、エルドアン大統領の許可の下に進められたということだ。トルコがいままでアルカーイダの手先である、ヌスラを支援してきたことも、公然の秘密だ。

 また、タンリベルデイはイスラエルを敵視しており、イスラエルをネオ・クルセーダーズ(新十字軍)とみなしており、その考えからこれまで、パレスチナの軍事組織を支援してもいる。

 また学術的活動をヨルダン川西岸地区で行っていた、トルコ人のジェミル・テケルはハマースと関係しているとして、イスラエルによってヨルダン川西岸地区から、追放されているが、彼はタンリベルデイと、極めて近い距離にいる人物だ。

トルコのエルドアン大統領は、ネオ・オスマン帝国を構想している人物であり、あるいはこのSADATなる組織は、その構想を現実化するために、
創られたのかもしれない。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:57 | この記事のURL
NO:5078 4月17日  『ハフタル将軍は毒を盛られたのか・あるいはデマか』 [2018年04月16日(Mon)]
リビア東部のナンバー・ワンと目されている、ハフタル将軍の健康が危険な状態にある、という情報が飛んだ。その後、リビア東部軍本部はこの情報を否定し、ハフタル将軍は軍本部を訪問し、幹部と会っているとも伝えている。

真相はどうなのかということが、いま噂されているが、どうも彼が急病で倒れたことは事実であり、彼はヨルダンの病院にかつぎこまれた後、治療が出来ないということで、あったのであろう。フランスの病院に移送され、治療を受けているようだ。

さすがにこの段階になると、リビア東部の軍がどう言おうとも、ハフタル将軍の病気は事実という認識が、大勢を占めている。

さてそこで、ハフタル将軍がかかっているのは、脳卒中のようなものらしいのだが、それが極度の緊張状態に、長い間置かれていることから発生したのか、あるいは外部からの何かによって、起こったのかということだ。

いまのリビアでは、西リビア政府のセラジ首相が、国家を管理できない状況にあり、子飼いの(?)ミリシアが勝手に振る舞い、暴力の限りを尽くしていることが、情報として流れた。これは明らかにセラジ首相の、名誉を傷つけるものであろう。

そして、この情報が流れたすぐ後に、ハフタル将軍の急病情報が流れた。つまり、リビアの東西のトップが同じ時期に、危険な状況に置かれたということだ。それは外部からの働きかけによって、起こったものではないかと思えた。

リビアの混乱はこの辺で終止符を打ち、そろそろ利益を得ようという、欧米の思惑が働いているのではないのか、という疑念が沸く。現段階では何の証拠もないのだが、そう思えてならない。
あるいは、この二つの出来事は、リビアの混乱状態を終わらせ、新しいヒーローの誕生の舞台を作る、下工作かもしれない。そうであれば幸いだ。
中東史の中では、毒殺はポピュラーであり、裏切りもしかりだ。そして、それらはほとんどが外部から働きかけによって,起こってきている。疑っても見たくなろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:47 | この記事のURL
NO:5077 4月16日 『アメリカのシリア攻撃は成功したのか』 [2018年04月15日(Sun)]
*アメリカのトランプ大統領は、シリア攻撃が大成功だった、と自己評価している。曰く『ミッション・コンプリ』だとか。しかし、彼が言うとおり今回のシリア攻撃は、成功だったのであろうか、疑問が浮かぶところだ。*

*それは、アメリカと同盟国のイギリスや、フランスが放ったミサイルは、最終的に105発だったということだ。最初103発と言っていたのが、今日になって2発増えている。これに対して、ロシアは103発のミサイルが撃たれ、そのうちの71発がシリア軍によって撃墜された、と報告している。*

*ロシアがシリアに武器を供与しているわけだから、多少の上げ底の可能性もあるが、ほぼ正確なのではないかと思われる。いまの武器はコンピューターが内蔵されており、ほぼ正確に作動するからだ。*

*アメリカは自国のミサイルが、片端から撃墜されたことを、どう評価しているのか、聞いてみたいものだ。攻撃もロシアの反撃を恐れてか、大分手控え気味だったと思っている。そうなるとシリア側の被害は、それほどでもなかったものと思われる。*

*シリア軍はロシア側から言われ、事前にシリア基地などから兵士を、ロシア軍基地に移動していたし、飛行機など武器も移動していた。加えて、レバノンのヘズブラもレバノンに帰国して、シリアにはいなかった。*

*アメリカとイギリス・フランスは、もぬけの殻の建物に向けて、ミサイルを発射したということだ。当然そのために人的犠牲も、ほとんどで出ず3人程度が、負傷したと報告されている。もし、アメリカが主張したように、それらの建物が化学兵器の倉庫であったのであれば、ミサイル攻撃で毒ガスが散乱したものと思われるのだが、そうでもないようだ。*

*アメリカがシリア攻撃を実行したのは、サウジアラビアから30億ドル取っていたからではないかと思われる。サウジアラビアはアサド体制を打倒して欲しい、とアメリカに言い、アメリカはそれなら30億ドル出せ、と言って金を取っていたからだ。*

*なにやら用心棒のような役回りであり、しかも、シリア攻撃の根拠を世界に示さずに、攻撃したのだから、暴力団と同じ手口ではないか。それを軽々に支持した、日本も同罪であろう。根拠を示されることなく、アメリカがシリアを攻撃すると、すぐさまそれを支持したのだ。*

*さて、今回のアメリカによるシリアへの攻撃で、明らかになったことがある。それはロシア製武器が優秀で、安価だということだ。ロシアが主張するように、103発のうち71発が打ち落とされたのであれば、ロシア製ミサイルは極め優秀な性能を、持っているということになる。*

他方、次々と打ち落とされたアメリカのミサイルは、評価が下がったということではないか。今回の攻撃以前から、ロシア製武器への評価が高まっていたが、これで明らかになったであろう。そういう流れのなかでは、いやおうにもロシアのS400ミサイルへの評価が、高まろう。

アメリカの最大の輸出品目である、武器が売れなくなれば、アメリカの経済はますます悪化する、ということだ。どんなに脅し、デタラメな情報を流布しても、世界はアメリカの言うことを聞かなくなり、信用しなくなっていくのではないか。
Posted by 佐々木 良昭 at 16:26 | この記事のURL
NO:5076 4月15日 『シリア問題で米露対決が危険な状況を創出』 [2018年04月14日(Sat)]
シリアが化学兵器を使用した、とアメリカが非難し、シリアのアサド体制を打倒する、と声高に唱え始めて、時間が経過しているが、その事は、シリアを支援するロシアとアメリカとの、対立を生み出してもいる。

世界ではこれが第三次世界大戦に、発展する危険なものだ、と警戒する意見が、少なくない。私はそのような状況は生まれない、と考えているが、その代わりに、とんでもないことが進んでいるようだ。

アメリカはシリアを支援するロシアを、追い詰めるために、経済戦争を仕掛けているのだ。ロシアの企業に対する締め付けを強化し、ロシア企業の在米資産を凍結し、銀行を閉鎖させているのだ。

それだけならアメリカとロシアの喧嘩であり、その他の国々は関係ない、と言いたいところだが、アメリカはロシアと関係のある他の国々の企業にも、締め付けを始めているのだ。例えば、ロシアと取り引きしている企業は、その関係を絶たなければ、ロシア企業と同じような制裁を受ける、ということなのだ。その企業も在米資産が凍結され、銀行勘定は閉鎖されるし、他の国々とのドル決済も、出来なくなるということだ。

これでは世界中の国々の企業が、ロシアとの完全な経済取引関係の,終りを告げなければ、倒産してしまうということであろう。もちろん、そのなかには日本の企業も、対称として含まれているのだ。従って、日本の企業はいまあわてて、ロシアとの取引関係を凍結する方向に、動き出しているものと思われる。

 あるロシア企業の日本支店幹部は、銀行から金が引き出せず、明日の生活が不安だ、と言っていたということだ。彼は支店の幹部であったことから、それなりの高給を食んでいたものと思われるが、突然『王様から乞食』に変わるということだ。

 この制裁は、銀行、製造業その他、広範に渡るが、銀行はロシアとの取引を止め、ロシアからアルミ材を輸入している自動車メーカーなどは、輸入できなくなるのだ。体力の無い企業は、今回のトランプ・ショックで、倒産してしまうかもしれない。

 まさに『そこにある危機』といった感じのなかに、いまの日本の企業は、追い込まれているのだ。嫌になるのは、シリアが化学兵器を使用したというのは、アメリカが言い出したデマだ、と主張する人達が、多数いるのだ。

 アメリカの元共和党議員で、大統領に立候補した人物ロンポール氏、イギリスの野党党首のコービン氏など多数いるのだ。アメリカのマチス国防長官も、化学兵器使用の証拠は無い、といった内容の発言を、しているのにだ。

 イギリスのメイ首相は太鼓を叩いて、シリアの化学兵器使用を宣伝し、アメリカに早く戦争を始めろ、とけしかけている。以前、湾岸危機の時も、イギリスのサッチャー首相は、ブッシュ大統領に戦争を、けしかけていた。

 フランスのマクロン大統領も戦争賛成派だ。しかも、イギリス同様に参戦する、とまで言っている。しかし、ドイツのメルケル首相やオランダ政府は、その限りではなく、冷静な対応を考えている。それは、ドイツ・ロシア経済関係が、深いことにあるのかもしれない。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:34 | この記事のURL
NO:5075 4月14日 『リビアの混沌は何処にたどり着くのか』 [2018年04月13日(Fri)]
リビアの国内状況が、大分複雑になってきているようだ。リビア国内は大きく分けて3分割され、そのなかで東西リビアはそれなりに、政府を維持してきている。西のトリポリ政府はセラジという、国連の傀儡が力の無いままで治め、東はハフタル将軍が実権を握ってきている。

その力のない西のセラジ政府は治安維持を、部族のミリシア集団に任せてきていたが、それが最近になって、問題があることが発覚している。ミリシア集団は勝手に市民を捕まえ、拉致し、投獄し、拷問し、死に至らしめているというのだ。しかも、そのなかには女性も子供も、含まれているということだ。

拷問は鉄棒で殴打することや、電気ショックを与えるというものだ。正式な投獄者の数は6500人、それ以外にも数千人が拘留所などに、収監されているようだ。

逮捕され投獄されている者の多くは、政治犯でありジャーナリストだということだが、実際は彼らの敵であり、政府の敵ということなのであろう。

同じ様なことは、東リビア政府の下でも起きており、東リビアではクエイフィア刑務所に1800
人が投獄されているということだ。東リビアでは拷問によって、死亡した人たちの遺体は、路上に捨てられたり、ごみ置き場に捨てられているということだ。

西リビアでの犯罪的な逮捕は、何故いま明らかになってきているのであろうか。簡単に言えば、セラジ首相の能力を欧米諸国や、国連は見限った、ということであり、近く更迭されるか、暗殺されることになるのではないか。西リビアの実権は部族のミリシアが握っており、彼らにはセラジ政府が、給与を支払ってもいる。

では東リビアはどうかというと、ハフタル将軍が健康を害し、意識不明となり、ヨルダンの病院に担ぎ込まれ、その後フランスの病院に運ばれたということだ。がんを患っているという情報もあるが、真相は不明であり、東リビアの軍部はハフタル将軍の、病気説を否定している。

しかし、ハフタル将軍は75歳と高齢であり(リビアでは高齢)、十分にありうる話だ。彼の病気が長引いたり、死亡した場合には、新たな混乱が生まれるものと思われる。しかも、これまでのところハフタル将軍の後継者は、明らかになっていないことから、権力争いが東リビアで起こるのではないか。

そうした混とんとした状況が、東西リビアで発生して来ている現在、リビア国民の間からカダフィ大佐の子息、サイフルイスラームへの期待が、高まるかもしれない。彼はいまのところ所在を明らかにしておらず、彼の代理人の弁護士が、チュニスでサイフルイスラームの大統領選挙への、立候補を発表している。
Posted by 佐々木 良昭 at 13:13 | この記事のURL
NO:5074 4月13日『トランプ大統領はシリア攻撃を口にするが』 [2018年04月12日(Thu)]
シリアのアサド大統領は化学兵器を使用し、多くの自国民を虐殺してきている。この行為は獣のような振る舞いであり、決して許されるべきではない、とトランプ大統領はシリアのアサド大統領と彼の体制を、激しく非難した。

その言葉が意味するところは『シリアが化学兵器で自国民を殺害したのだから、懲罰攻撃を行う。』というものだ。アメリカはシリアの首都ダマスカスに対してか、あるいはシリア軍の基地に対してスマート爆弾で攻撃を加えると言っている。

これに対し、ロシアは応分の報復を行い、アメリカのシリアに対する攻撃を放置することはない、と言っている。そのアメリカとロシアの立場が事実であり、実行されることになればシリアを皮切りに、アメリカとロシアは第三次世界大戦に、突入するのではないか、という懸念が世界中で広がっている。

しかし、このアメリカとロシアとの緊張関係が発生した、そもそものシリアによる毒ガス兵器使用について、何も明確な証拠が出されていないのだ。アメリカはアサド体制が使ったというが、ロシアはそれを否定している。

ロシア証拠を出せとアメリカに迫っても、アメリカはただ『シリアが毒ガス兵器を使った。』と繰り返し怒鳴っているだけであり、そのアメリカの主張を世界中で固定化しようとし、マスコミをフル動員している感じだ。

ロシアはつい最近、毒ガスが使われたという場所で、土を採取し検査したのだが、毒ガスの成分は何も、発見されなかった、と言っている。また、アメリカの共和党議員だったロン・ポール氏は『毒ガス兵器の使用は作り話だ。』と否定している。

このシリアの毒ガス兵器使用の話の前には、イギリスが二重スパイに対し、ロシアは暗殺を試みたという嘘を、大宣伝している。そのイギリスが指摘していた化学物質が、本当に使われていたのであれば、とんでもない被害が出たのだが、事実はそうはなっていない。被害者と一緒にいた娘は、短期入院で正常な状態に、戻ってもいるのだ。

しかし、イギリスの宣伝効果で世界中の国々が、ロシア外交官を追放することとなった。嘘がばれても、イギリスにとっては大成功だった、ということであろう。ただ、このようなことを繰り返していたのでは、イギリスの国際社会のなかでの信用度が、大幅に落ちることになろう。

今回のアメリカによるシリア非難もしかりであろう。アメリカの主張を支持する国としない国の色分けが、国連の場でハッキリするのだから、シリアの化学兵器問題は、アメリカにとっては世界の国々を試す、リトマス試験紙のようなものであろう。

さてこのような嘘に基づいて、アメリカはシリアを攻撃し、多くのシリアの市民を殺害し、ロシア兵の多数がそれに巻きこまれて死亡し、ロシア政府がアメリカに対する報復を決定して、大戦争に拡大することを、トランプは覚悟しているのであろうか。 北朝鮮問題でも、トランプは大口をたたいたが、結局、北朝鮮のトップと交渉することになった。もういい加減に嘘、ハッタリ、おおみえを言うのは止めるべきではないか。アメリカ人は騙せても、世界の人たちはその嘘を、既に見破っているのだから。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:54 | この記事のURL
NO:5073 4月12日 『ロシア・トルコ・イラン通貨下げる?通貨戦争か』 [2018年04月11日(Wed)]
 ロシアとイランそしてトルコの関係は、アメリカに対抗する意味で、極めて友好的な関係にある。その関係にも、ほころびが見え始めているが、いまのところ、決定的な段階には陥っていない。

 しかし、これらロシア・トルコ・イランはいま、あるいはアメリカによって、通貨戦争に追い込まれているのかもしれない。3国の通貨はドルに対して、軒並みに下げているのだ。その結果、3国は対応策を取らざるをえなくなっている。

 例えば、トルコの通貨リラは最近になって、遂に1米ドルに対し4リラより下げ、4・1〜2リラに値下がりしている。昨年の今頃に比べたら1ドルに対し、ほぼ1リラ程度(25%)下がっているのではないか。

 イランのリヤルもしかりで、昨年9月の段階では、1ドル36、000リヤルであったものが、今年の4月に入り、54、700リヤルに下がり、間もなく60,000リヤルに下げている。これでは貿易などに大きな影響が、出るのは必至であろう。

 ロシアの通貨ルーブルも下げており、ロシアも対応策を急いでいる。そうしなければ、輸入物価が急上昇し、国内ではインフレになってしまおう。少しでもハンドルの切り方を間違えれば、ハイパー・インフレになり経済は、崩壊の憂き目にあおう。

 何がこの3か国に通貨安を、起こしているのであろうか。どう考えても、アメリカによる陰謀としか思えないが、その証拠は無い。それなりに理由を上げれば無いことはないが、現在の時代は、通貨や株価は、業者がどうにでも操作出来るのだ。

 アメリカは通貨や株価の操作で、国が持っているようなものであり、通貨戦争はミサイル以上に得意分野であり、敵に与えるダメージも、大きいだろう。以前にも書いたかもしれないが、アメリカはもう熱戦は出来なくなっているのだから、通貨戦争を始めたとしても、何の不思議もあるまい。

 これに3国は対抗できるのだろうか。その成功の確率は低いのではないか。結果、アメリカは戦わずにして勝利するということかもしれない。それが日本に適用された場合、日本には対応策があるのだろうか、と不安になるが。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:11 | この記事のURL
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