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NO:5486 3月25日 『発足からこれまでのISの足跡』 [2019年03月24日(Sun)]
2013年に誕生したIS(ISIL)は、急速に拡大しシリアとイラクの、3分の1の領土を支配するに至った。しかし、それはまた急速に縮み、消滅することとなった。そのIS(ISIL)はどう誕生し、どう拡大し、どう消滅したのかということは、IS(ISIL)の足跡を追えば、少しは分かろう。

:2013年

:4月―シリアとイラアクにイスラム国家誕生。


:2014年

:1月―ISがイラクのファッルージャ、西アンバル、ラマデイ、シリアのラッカ支配。

:2月―アルカーイダのアイマン・ザワーヒリがバグダーデイと縁を切る。

:6月−イラクのモースル、テクリーテイをISが支配。イラク・シーア派イランから武器戦闘員支援受ける。

:6月29日―イスラム国家設立宣言とカリフ制度の開始。バグダーデイがカリフ就任。

:7月4日―イラクのヌール・モスクでバグダーデイ初の演説。

:8月8日―米軍イラクのIS攻撃

:9月22日―米軍指導の合同軍IS攻撃開始。


2015年

 米軍支援の下イラク・クルド部隊モースル近郊の街からIS追放。シリアのクルドは米軍支援でコバネ奪還。これはIS初の敗北。

:4月1日―米軍支援でイラク軍テクリーテイ奪還。イラク軍初の勝利。

:5月20日―ISがシリアのパルミラ支配。


2016年

:2月9日ーイラク軍ラマデイ奪還。

:6月26日―イラク軍ファッルージャ奪還。

:7月3日―バグダッド郊外のショッピング・モールでISが特攻攻撃300人程度死亡。

:10月17日―ハイダル・アバデイ首相モースル奪還宣言戦闘開始。

:10月21日―ISによるキルクーク特攻作戦で80人程度が死亡。

:11月5日ーシリアのSDFがラッカ奪還。


2017年

1月24日―ハイダル・アバデイ首相東モースル完全解放宣言。

2月19日―イラク軍モースルに侵攻空港、軍基地など奪還。

5月10日ーSDFがタブカ・ダム奪還。

6月6日ーSDFがラッカ本格攻撃。

6月18日ーイラク軍モースル旧市街侵攻。

6月21日ーISがモースルのヌール・モスク破壊。

7月10日―イラク首相モースル勝利宣言。カリフ制の終焉。

10月17日―SDFがラッカ完全支配。

:9月〜12月ーシリア軍がロシア軍、イラン軍支援の下、ISの支配する西ユーフラテス地域奪還。デルズール、マヤデーン、ブカマル解放。


2018年

:8月23日―バグダーデイIS戦党員に緊急メッセージ『忍耐し戦闘続けろ』


2019年

:2月〜3月−SDFがバグーズのIS打倒。

:3月23日ーSDF完全なバグーズ奪還宣言。ISのカリフ制終焉。
Posted by 佐々木 良昭 at 21:33 | この記事のURL
NO:5485 3月24日 『リビアに新たな動きカダフィ派の釈放要求』 [2019年03月24日(Sun)]
リビアのカダフィ大佐が殺害されて、既に8年以上の時が、過ぎようとしている。このカダフィ大佐の死は、彼の取り巻き連中を、国外に逃亡させるという事態を起こしていた。カダフィ大佐の子息サイフルイスラームや、彼の情報トップだった義兄弟の、アブドッラー・サヌーシーもその一人だ。

 以来、カダフィ大佐の幹部8人に逮捕状が出され、逮捕された後、投獄されている。そのうちの一人、アブドッラー・サヌーシーの釈放を、要求するデモが、最近トリポリで起こった。その理由は幾つかある。彼の健康上の問題であり、もう一つの理由は、彼と同じ時期に逮捕されていた、外国情報担当トップだった、アブゼイド・ドルダが釈放されたことだ。

 アブドッラー・サヌーシーの親族や、部族のメンバーがそれで、釈放デモを始めたということだ。その代表者であるマゲルハは、アブドッラー・サヌーシーの釈放を訴えるのは『受刑者の自由』であり、『リビアの再建』ということだ。そうしたことで、アブドッラー・サヌーシーを釈放しろというデモが、トリポリで起こっているということだ。

 アブドッラー・サヌーシーは革命勃発後、カダフィ大佐の次男サイフルイスラームと同様に、モーリタニアに逃れていたが、2012年にモーリタニア政府によって、リビア側に引き渡されていた。カダフィ時代の最後の首相バグダーデイ・マハムーデイも然りだ。

 カダフィの子息サイフルイスラームは、リビア南西部のジンタンに送られ、そこで長い間軟禁状態に置かれていたが、昨年だったか一昨年だったかに、自由の身になったのだが、リビア東部に逃れた後は、彼の所在は明らかになっていない。多分、彼の支持者は今でもリビア国内に、相当数いるのであろう。

 カダフィ体制の残党、カダフィ体制の最高幹部たちの釈放要求デモは、何故いま起こっているのか、関心が持たれる。最初に思うのは、彼らのデモがリビア政府によって,m何の制約も受けない、取り締まられない、自由があるということだ。

 それは外国のトリポリ政府、つまり、セラジ政府に対する働きかけが、あったためなのか、あるいはセラジ首相とハフタル将軍との、権力争いの結果なのかは分からない。いずれにしろ、サイフルイスラームにしろ、アブドッラー・サヌーシーにしろ、カダフィ・ファミリーのメンバーである事を考えると、今後のリビア内政には、少なからぬ影響を及ぼすのではないのか。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:16 | この記事のURL
NO:5484 3月23日 『IS最後の拠点で死闘展開』 [2019年03月23日(Sat)]
アメリカのトランプ大統領もIS(ISIL)を、シリアで殲滅することに真剣なようだ。そうは言っても、大所のIS(ISIL)幹部たちは既にアフガニスタンや、リビアなどの移送されて入るのだが。

 トランプ大統領はアメリカ軍を、シリアから撤退させると言っている以上、何とかシリアのIS(ISIL)を打倒した、と宣言したいのであろう。それでも、イスラエルを守る目的でアメリカ軍は、シリアに一定数残留する、予定になっている。その数は400人と言われたり、1000人と言われたりで、確かな数字は分からない。

 他方、アメリカ軍と協力関係にある、クルドのSDFはIS(ISIL)との、戦闘を続けており、IS(ISIL)の最後の拠点とされる、イラク・シリア国境のバグーズで、死闘を展開している。つい最近も、徹夜の戦闘が展開され、これにはアメリカ軍機も、二度出陣しているということのようだ。

 SDFの広報部のムスタファ・バリ氏は、SDFによってほとんどのIS(ISIL)支配地が、解放されたと語っている。彼の語るところによれば、IS(ISIL)の二つの拠点を奪還した、ということだ。しかし、IS(ISIL)の戦闘員たちはそれでも降参せず、地域に留まって戦闘を、続けているということだ。

 SDF側はIS(ISIL)の戦闘員に降参させ、投降させたいと考えており、戦闘は継続されている。しかし、いずれにせよ、いまの状況を見ていると、IS(ISIL)の敗北は確実であり、しかも 近日中ということに、なるのではないか。

 IS(ISIL)は一時期イラクとシリアの三分の一のエリアを支配していたが、いまではイラクとシリアの国境で、ユーフラテス川沿いを押さえているに留まっている。既に一時期のような戦意も相当喪失してきているのであろう。

 何処かのブログに出ていたが、バグーズの戦闘の後には、多くのIS(ISIL)戦闘員が、IS(ISIL)
によって処刑された死体が、転がっていたということだ。それは戦意を無くした者たちが、仲間によって処刑されたということであろう。哀れとしか言いようが無い。彼らの多くは、イスラムの聖戦の名の下に、収入と職を求めて、IS(ISIL)の戦闘員になっていただけではないのか。
Posted by 佐々木 良昭 at 10:32 | この記事のURL
NO:5483 3月22  中東TODAY 『トランプがゴランをイスラエルにプレゼント?』 [2019年03月22日(Fri)]
もう50年も前の話になるが、アラブ・イスラエル間の戦争、第三次中東戦争が1967年に起こっている。この戦争は決定的な敗北を、アラブ側にもたらし、その戦争の結果が、その後のアラブ・イスラエル関係に、大きく影響を及ぼしている。

この戦争の結果シナイ半島は奪われ、1970年代にエジプトとイスラエルとの、和平協定が結ばれるまで、シナイ半島はイスラエルの、占領地となっていた。加えて、シリアのゴラン高原も、イスラエル軍によって占領され、以来、今日まで占領されたままとなっている。

そのゴラン高原について,イスラエル側は領有を主張し続けているが、何の根拠があるというのであろうか。一つはゴラン高原がイスラエルの水源の,重要な一つであることから,イスラエルとしては何としても手放したくない、ということのようだ。

加えて、ゴラン高原からはシリアが一望できるため、その逆の状態は認められない、ということであろう。つまり、ゴラン高原をシリアに返還し、シリア側がイスラエル領土を、一望にできる状態には、したくないということだ。

イスラエルが何度繰り返して、ゴラン高原の領有を主張しようとも、シリアは当然だが、アラブ諸国も認めない。そこでイスラエルのネタニヤフ首相は、トランプ大統領に領有権を、認めるよう依頼していた。

 その結果がつい最近出て、トランプ大統領はイスラエルにゴラン高原の、領有を認めることとなった。だが、トランプは何の権利があって、他国の領土をイスラエルのものだ、と言えるのであろうか。

 このばかげたトランプ大統領の決定を、どこの国が認めるのであろうか。多分ヨーロッパ諸国は態度を保留するか、反対するであろう。日本は一にも二にも無く、賛成するのではないか?その場合、日本はそのばかげたトランプの決定に、どう正当性を付けるのであろうか。

 戦争によって占領された場所が、簡単に占領国のものになるのであれば、北方領土は帰って来るまい。ロシアは戦争によって勝ち取った領土であり、そのためにロシア兵は犠牲になっている、と主張しているのだ。

 他国の問題も自国の問題のように、真剣に考えるべきであろう。どんなに優秀な日本の官僚たちが、屁理屈をこねくり回したとしても、ゴラン高原がイスラエルの固有の領土には、なるまい。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:03 | この記事のURL
NO:5482 3月21日 『エルドアン大統領NZで怒り心頭・非難轟々』 [2019年03月21日(Thu)]
トルコのエルドアン大統領は、内外で起こる事件で、頭のなかが大分混乱してきているのではないか、と思われるような出来事が、連続して起こっている。NZ(ニュージーランド)で起こった事件では、犯人がトルコに何度も入国していたこともあり、ターゲットはトルコだった、と言い出している。

確かに、犯人ブレントン・タラントが書き残した、声明文のなかには、オスマン帝国によって奪われた、東ローマ帝国のコンズタンチノーブルを奪還せよ、といった部分があるようだ。そして、この犯人ブレントン・タラントはトルコを東西に分割し、ボスポラス海峡の東だけをトルコに与え、西側は奪還すべきだとも、書いているということだ。

また、こうした話の延長線上で、犯人ブレントン・タラントはエルドアン大統領も、狙っていたとエルドアン大統領は、主張している。そして、ヨーロッパに居住するトルコ人は、厳重な警戒をすべきだ、と語っている。犯人はヨーロッパに居住するトルコ人を、殺せとも声明文のなかには、書いているようだ。

エルドアン大統領はこの犯人に激怒しながら、西側諸国はイスラムホビアを捨てろと語り、冷静な対応を呼びかけているということだ。しかし、何処が冷静なのか分かりかねる部分が多い。

エルドアン大統領の強硬発言は、他の面でも見られる。トルコ在住のクルド人がモスクに発砲したと非難し、クルド対策を強化すべきだと語っている。その事は来る選挙に合わせての、発言であろう。

エルドアン大統領はそれだけではなく、NZのテロ事件のテープを各地で行われる、大統領演説会で流し、犯人ブレントン・タラントだけではなく、西側の卑劣な策謀、と非難しているようだ。これは外国から非難されるだけではなく、トルコ国内でも非難を受け始めている。与党AKPの議員のなかにも、このエルドアン大統領の選挙運動の進め方に、非難の言葉が出てきているのだ。

 与党AKPはモスクのミナレット(尖塔)にも与党の旗を吊るしている。これなどは宗教を政治に利用する典型的な例であろう。NZのテロ犯ブレントン・タラントで、国民の間に怒りを募らせ、それを自分の側の票に結び付けよう、という作戦であろう。
 エルドアン大統領は首都アンカラや、トルコ最大の都市イスタンブールの市長選挙では、敗北したくないと強く望んでいようが、経済の悪化はその可能性を高めているのではないのか。例え、全国規模で勝利しても、この二つの都市で落とせば、敗北は明らかになろう。

 エルドアン大統領の与党AKPに対する支持が、先月の世論調査では、確か35パーセント程度と出ていたと思うが、経済の悪化のなかでは、もっと支持率は下がっているのではないかと思われ、そのためにエルドアン大統領は、あせりを感じているのであろう。

 失業率の上昇、物価の上昇、インフレの上昇、国内外国企業の操業停止や撤退など、悪材料が揃い過ぎている。これでは、パンだけでエルドアン大統領支持に回っていた、もの言わぬ国民の支持も低下しよう。エルドアン大統領には絶対に減らない、35パーセントの支持層がいる、と言われてきていたが、それはパンを食わせてくれるから、ということが理由であったろう。

 国民にパンを食わせられなくなれば、その国のトップは絞首刑台に、引き出されるのが運命だ。その日が迫っているのか。エルドアン大統領の内心は、大きな不安で一杯になっているのではないのか。
Posted by 佐々木 良昭 at 10:47 | この記事のURL
NO:5481 3月20日『IS未だ残存アメリカ軍は駐留継続』 [2019年03月20日(Wed)]
アメリカのトランプ大統領は昨年12月、シリアに駐留するアメリカ軍を、撤退させると言ったが、その後もアメリカ軍は、シリアに駐留を続けている。その後も何人が駐留継続するのか、についての情報が流れたが、ロシアやトルコなどの言う1000人について、アメリカは否定している。

アメリカとすれば、トランプ大統領の発言もあったことであり、多数のアメリカ軍将兵が残留しているというのは、体裁が悪いのかもしれない。一説には400人という説もあるが、これも信用できない。

そのアメリカ軍の駐留者のなかから、IS(ISIL)の攻撃による犠牲者は出ているのであろうか。IS(ISIL)の戦闘員がSDFによって、5人捕まったという情報が伝わってきている。

他方1月半ばにはIS(ISIL) の攻撃により10人が死亡し、4人のアメリカ人、彼らは軍人と防衛コントラクター、つまり傭兵たちだった。それ以外に3人の軍人が負傷した、という報告もある。

爆発でSDF戦闘員2人と市民 8人が、IS(ISIL)爆弾テロで死亡している。

こうした報告がある一方で、アメリカ軍の2014年からの犠牲者数は,たったの2人だということだ。どうもつじつまが合わない。

どうも不確かな情報だが、アメリカ軍側に被害が少ないということは、事実であろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:12 | この記事のURL
NO:5480 3月19日 『オランダのテロはトルコ人が犯人IS関係者』 [2019年03月19日(Tue)]
 3月18日の朝に、オランダのユトレヒトで起こった、電車襲撃事件は3人が死亡し、9人が負傷した。この9人のうちの3人は重傷だ、と報告されている。電車の座席に座っているところを撃たれ、抵抗のしようも無かったのであろう。

 犯人はギョクマン・タニスという人物で37歳、彼はトルコ国籍のようだ。国籍は不確かだが、彼はトルコで生まれているということだ。

 このユトレヒトで起こった事件が、単独でなされたものか、複数犯だったのかは、未だに不明だ。オランダ警察は最高度の警戒態勢を引き、ユトレヒトを固めている模様だ。もちろんモスクも警備対象となっている、

 このギョクマン・タニスなる人物は、IS(ISIL)のメンバーだ、という情報が流れている。トルコ人のビジネスマンで、オランダに住んでいる人物が、語ったところによれば、ギョクマン・タニスは数年前に、IS(ISIL) との関連で逮捕され、後に釈放されているということだ。

 当然のことながら、オランダのマーク・ルッテ首相は、情況を非常に心配している、とコメントしている。

 この事件はあるいは、ニュージーランドで起こった事件に、刺激されて起こった、イスラム教徒による白人に対する、報復だったのではないか、と見る向きも多いようだ。そうしたこともあってか、トルコのエルドアン大統領は『扇動する発言は止めるべきだ。』と警告している。
Posted by 佐々木 良昭 at 08:28 | この記事のURL
NO:54779 3月18日『ロンドンのモスクでニュージーランド同様の犯罪』 [2019年03月18日(Mon)]
東ロンドンのモスクエリアに3人組の若い男たちが侵入し、モスクの外にいたムスリム青年に攻撃を加えた。彼らはイスラムホビア(イスラム教嫌悪)の叫びをし、『ムスリムはテロリストだ。』とも叫んだということだ。

 それ以前にも2017年の6月には、フィンスベリー・パークでモスク襲撃事件が、起こっている。

 これはどう考えても、このロンドンで起こった事件は、ニュージーランドのモスク襲撃事件に、影響を受けた犯罪であろう、と思われる。今後こうした事件はヨーロッパ中で、繰り返されるのではないか、と思われる。

 なかでもナチ思想が拡大を見せている、ドイツでは同様の事件が起こるm可能性が高かろう。ニュージーランドの犯行人はトルコに何度も出入りし、トルコでのテロも計画していたようだが、ドイツには多数のトルコ人が移住しており、ドイツ人との緊張が生まれている。

 過去にもドイツでは、トルコ人居住地域で放火事件や、暴力事件が繰り返し、起こっていた。ドイツではあトルコ人全体、そしてトルコ人ムスリムに対する嫌悪感情が、相当拡大しているようだ。

 フランスではイエロー・ベスト・デモが続いているが、ここでもフランス右翼の青年たちによる、ムスリム襲撃事件が起こる可能性が、高いのではないか。イエロー・ベス・トデモでは、高級店の襲撃破壊、そして強奪も起こっているのだ。

 今後、ヨーロッパでは各国で似通った事件が、起こる可能性があり、それは、アメリカでも同じではないのか。イスラム教徒キリスト教の対立という口実が、暴力に正当性を与え、拡大していくということか。

 問題はイスラム教国のトップたちが、ニュージーランド事件を非難し、イスラムホビアだと叫んでいることだ。その結果は、彼らによって宗教間対立の火に、油を注いでいるようなことではないのか。

 いまのところ、日本では宗教対立による、暴力事件は起こていない。それは幸いなことであろう。しかし、韓国との民族的嫌悪感情は、次第に拡大しているのではないか。これも十分用心が必要であろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:14 | この記事のURL
NO:5478 3月17日『ニュージーランド・テロでトルコが震え上がる』 [2019年03月17日(Sun)]
ニュージーランドのクライスト・チャーチで起こった、二つのモスク襲撃事件は、大きなショックを世界中に、与えたことであろう。なかでも、その攻撃対象となったイスラム教徒たちは、自分のことと同じように、受け止めたのではないか。

一度に49人が殺され、48人が負傷したのだから、当然の反応と言えよう。実はこのイスラム教徒殺害テロ事件で、一番不安に陥っているのは、トルコ国民であり政府であろう。何故ならば、その襲撃犯ブレントン・タラントンはオーストラリア出身の、28才の若者だが、彼は過去に何度も、トルコを訪問していたのだ。

トルコに入国する際には、必ずパスポートのコピーが、空港で取られており、誰が何時入国したかは、調べればすぐ分かるようになっている。トルコのようなテロが、外国から侵入してくるケースの高い国では、たちまちにして洗い出される、ということであろう。

多分、事件が起こって間も無く、ニュージーランドの治安当局から、トルコ政府に対して、ブレントン・タラントンのパスポートを調べ、トルコへの入国が多いことから、連絡が入ったのであろう。

そして、その結果、トルコは間違いなくこの犯人が、自国に何度も入っていたことを、確認したのであろう。そうなると、まず考えることは、ブレントン・タラントンがトルコでのテロを起こすことを、計画していたということになろう。

歴史的に学問的な興味から、トルコを数度訪問する者はおろうが、観光だけではそうではあるまい。それ以外に、複数回訪問するのは、寒い地域の人達が、避寒目的の比較的長期滞在で、訪問するためであろうか。

トルコ政府とニュージーランド政府が、協力してこの事件を調べていると、ブレントン・タラントンは反イスラムの思想の持ち主であり、オスマン帝国(トルコ)が東ローマ帝国から奪った、現在のイスタンブール、コンスタンチノープルをキリスト教徒は奪還すべきだ、と主張しているのだ。

そればかりか、ヨーロッパのトルコ人に対しても、牙を向けていたということが分かった。その第一は、トルコ移住者の一番多いヨーロッパの国、ドイツでのトルコ人イスラム教徒を狙ったテロが、計画されていたのであろう。彼ブレントン・タラントンは『ヨーロッパに行ってトルコ・コミュニテイの住民を殺せ。」と主張しているのだ。

ブレントン・タラントンが残したマニフェストには『ヨーロッパで生活しているトルコ人を殺せ。ドイツ以外のヨーロッパに暮らす者も殺せ。』とはっきり書いてあるのだ。

彼ブレントン・タラントンは『トルコ人が平和に暮らせるのは、ボスポラス海峡の東側だけだ。』と主張し、『我々はコンスタンチノープル解放のためにトルコに行き、そこでイスタンブールの街の、全てのモスクとそれに付随する、ミナレット(尖塔)を破壊する。ハギア・ソフィア(東ローマ帝国時代のキリスト教会で、その後モスクに変えられていた。)は解放され、キリスト教徒の手に戻る。』という過激なものだ。

 加えて、彼のマニフェストには、エルドアン大統領も殺すべきだ、と書いてある。またNATOではなく、ヨーロッパ軍を創設すべきだ、とも彼は書いてあるのだ。

 ブレントン・タラントンが残したマニフェストは、78ページにも及ぶ長文であり、相当力を入れて、書かれたものであろう。いまの段階では彼のマニフェストが、世界中で読まれているということだ。なかでも、ヨーロッパの右翼的思想あるいは、民族的思想の若者の間では大歓迎され、彼らのバイブルのように、なっていくのではないか。

 そうなると、ブレントン・タラントンが今後裁判で有罪になっても、彼はヨーロッパやアメリカの右翼青年たちの、カリスマ的存在になっていこう。こうした人物が出てくるということは、まさに時代がそれを求めており、大衆のなかに受け入れる者たちが、多数いるからであろう。

 エルドアン大統領は弔問団を結成し、ニュージーランドに送り、世界のイスラム教徒たちには、対抗を呼びかけている。またこの事件は、イスラムホビア(イスラム嫌悪)と人種差別が、生み出したものだ、と非難している。
 なお、事件当時、車がブレントン・タラントンらを乗せ、襲撃後現場から逃走するように、用意されていたということだ。もし、クライスト・チャーチで逮捕されていなかったら、他のモスクも襲撃され、犠牲者の数は膨大なものになっていたろう。また、この車には多数に武器と弾薬が、詰まれてあったと報じられている。
Posted by 佐々木 良昭 at 01:11 | この記事のURL
NO:5477 3月16日 『ニュージーランドモスク攻撃は報復を世界中で生むか』 [2019年03月16日(Sat)]
ニュージーランドのクライスト・チャーチで、3月15日に起きた、モスク襲撃事件は50人ほどの死者を出す、大事件となった〈49人死亡48人負傷)。4人の若者が機関銃を持ってモスクには入り、銃撃したのだから犠牲が出たのは、当然の結果であったろう。(事件後1人は殺人罪の有罪で起訴、1人は無罪で釈放されている)
この事件は大きなショックを、世界中のイスラム教徒たちに、与えたものと思われる。それは単なる、ニュージーランドだけの問題ではない。アメリカでもヨーロッパでも、イスラム教徒たちは怒り心頭であろう。
世界中のイスラム教徒が、先進国であるヨーロッパ諸国やアメリカに入り、そこでよりよい生活を送りたいと考えているが、彼らに対する宗教的理由の嫌悪感情は、常にキリスト教徒住民との間に生まれ、小さな衝突を生み出しているのだ。
このため、ヨーロッパやアメリカでは、イスラム教徒たちによる抗議のデモや、暴力事件が起こってきたが、今回の事件はまさにいうところの、イスラムホビアであろう。イスラム教徒に対する嫌悪の感情が、爆発したということだ。
 この事件を痛ましいと思う反面、キリスト教徒たちの相当数が、ザマーミロと思っているのではないか、そうだとすれば極めて残念な、出来事だったということだ。(ドイツのナチによるユダヤ人に対する、ホロコースト事件へのヨーロッパ人の反応)
 世界のイスラム教徒のリーダーを自認する、トルコのエルドアン大統領は、早速、この事件はイスラムホビアだとして、世界のイスラム教徒に対し、対応すべきだと叫んだ。その感情は他のイスラム諸国の、リーダーたちも抱いていよう。
 つまり、今回のニュージーランドのクライスト・チャーチで起こった事件は、世界中のイスラム教徒に対して、暴力でキリスト教徒と衝突することへの、免罪符を与えたようなものではないのか。
 ヨーロッパやアメリカでは、銃の規制が緩いために、一般人が拳銃だけではなく、機関銃なども入手しやすい、状態になっているが、今後、こうした銃器が、大量殺人事件を起こす、原因になろう。
 アメリカでは銃による殺人が、キリスト教徒の間でも起こっているが、宗教的な違いを理由にし始めると、そこに殺人の正当性が、生まれてくる危険があろう。各国のリーダーたちはこの事件を、イスラムホビアにはするべきでなかろう。
 あくまでも、異常な若者たちの起こした事件、とすべきではないのか。しかし、他方では宗教間対話を、図ることも必要であろう。根本的な問題の解決は出来なくとも、このことによって、ある程度の効果は、解消できるのではないか。
  宗教的マイノリテイのユダヤ教徒たちは、今回の事件は『明日はわが身』と重く受け止め、警戒を強めている。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:31 | この記事のURL
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