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no-title [2017年06月23日(Fri)]
今日から25日まで北海道に講演にってきます、
したがって明日は休ませていただきます
25日は無理しても書くつもりです
Posted by 佐々木 良昭 at 11:07 | この記事のURL
NO4611 6月23日 『イランがエアバス機大量発注トランプは?』 [2017年06月23日(Fri)]
イランの二つの航空会社が、エアバスを大量に発注したことが伝えられた。その数は何と73機だということだ。ザグロス航空がA320Neoを20機、A330Neoを8機発注した。

加えて、イラン・エアーツアーがA320 Neoを、45機発注したということのようだ。エアーツアー社の契約価格はA318,A320,A321などで、合計45億ユーロで、100〜240人乗りということだ。

これ以外にもザグレブ・エアーは、既にエアバス100機を発注しており、それ以外にもボーイング機を80機、加えてマックス737型機を、30機発注している。

この大取引を見て、アメリカのトランプ大統領は満足するのか、あるいは経済関係を改善し、取引を増やそうとするのか興味深いところだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:02 | この記事のURL
NO4610 6月22日 『サウジアラビアのムハンマド皇太子就任の意味』 [2017年06月22日(Thu)]
ムハンマド・ビン・ナーイフ殿下が皇太子の立場から離され、後継としてムハンマド・ビン・サルマン王子が、新しい皇太子に就任した。これは何を意味し、どのような新たな展開が、サウジアラビアと中東、そして世界に生まれるのであろうか。

ムハンマド・ビン・サルマン王子が皇太子に就任することは、以前から言われており、別に特別驚くべきことではない。ムハンマド・ビン・ナーイフ王子は臨時の皇太子であったということは、周知に事実だった。

多分、ムハンマド・ビン・ナーイフ王子が皇太子を務めている間に、ムハンマド・ビン・サルマン王子は皇太子から、国王になって行くための人脈づくり、外交経験などを積んでいたものとのもわれる。また、彼の31歳という若さが、時期をずらさせていたものともわれる。

サウジアラビアの国王は81〜2歳の高齢であり、もう国王職を務めるのは、肉体的につらかったのであろう。それで自分の息子を皇太子に立て、何時でも跡継ぎにできる状態を、創ったのであろう。

サウジアラビアはこれで世代の若返りができ、それに伴って外交も新しいものに、していくことが出来よう。現在の70代から80代の王族のなかには、英語が不自由な人たちも多数いようが、30代40代になると、英語を自由に話せる者が、多くなっている。

従って、新皇太子の世代は通訳を介在させずに、欧米のトップと話し合える、ということであり、同時に、共通の認識と価値観を持って、話し合えるということになろう。

その第一歩が、対イスラエル関係の促進であろう。これまでもサウジアラビアは水面下で、イスラエルと治安や軍事面で、協力してきていたが、これからはおおっぴらにできるような、システムを創って行こう。

既に、アメリカのトランプ大統領は、サウジアラビア、エジプト、アラブ首長国連邦に、イスラエルと正式な協力関係を、構築させるつもりでおり、その流れのなかでは、パレスチナ問題も解決していく、という事であろう。

もう一つの課題は、イランに対する対応だ。アメリカは相変わらず、イランが核兵器の開発をしており、テロを支援している、と考えており、その最大のターゲットはサウジアラビア,ということだ。そこで新皇太子誕生に合わせ、アメリカはサウジアラビア、エジプト、アラブ首長国連邦の連携に、イスラエルを加えてイラン対応を、進めていくということであろう。

これからは軍事、政治、外交、経済、情報などの分野で、イスラエルを中心にエジプト、サウジアラビア、アラブ首長国連邦が連携していき、シリア対応、イエメン対応も、イラン対応に加えて、アメリカの意向に沿っていくことになろう。それが成功すれば、新しいアラブの時代を創る、という事になろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:04 | この記事のURL
『IS後の米露のシリア対応』 [2017年06月21日(Wed)]
*そろそろ、シリアのラッカ(ISが首都と宣言していた場所)の陥落が、近いだろうと思われるようになってきた。こうした状況下で、IS(ISIL)も首都をラッカから、デルズールに移すことを、ほぼ正式に宣言した。*

*
そうなって来ると、これまでシリアに関与してきた、アメリカもロシアも、IS(ISIL)後のシリアに対する対応を、検討しなければならなくなる、ということだ。ロシアはあるいは、これまで堅持してきた、アサド体制支持の立場を、捨てるかもしれない。*

*
ロシアからはチェチェン、コーカサス地方から、多数のイスラム原理主義者が、シリアのIS(ISIL)側に参画して戦ってきていた。このロシアのイスラム原理主義者の問題は、ロシアにとっては大きな頭痛の種であったが、シリアやイラクで戦闘が続き、IS(ISIL)がイスラム原理主義者たちにとって、魅力的な存在になったために、ロシア政府はチェチェンやコーカサス地方から、イスラム原理主義者たちが、イラクやシリアのIS(ISIL)の戦線に参加するのを、黙認してきていた。*

*
しかし、現段階になるとそうのんびりも、構えていられなくなってきた。それは、IS(ISIL)の崩壊で、自国のイスラム原理主義者たちが、帰国して来るからだ。一説によれば、ロシアからIS(ISIL)の戦闘に参加した人数は、2400人だと言われている。*

*
彼らが帰国し、原理主義テロを起こすようになれば、ロシア国内は極めて危険な状態になるということだ。既に、サンクトペテルブルグで起こった、イスラム原理主義者によるテロがあり、テロは現実にそこにある問題に、なっているのだ。*

*
そうしたことから、ロシア政府はいま、単にアサド体制を守るのではなく、シリアを分割させて、戦闘を継続させた方が、いいのではないか、とも考え始めているようだ。そうなれば、アサド体制も縮小はするが,生き残ることになるし、自国の戦闘員たちは、シリア国内で戦闘を継続し、帰国はしなくなる、という考えだ。シリアを統一した状態でアサド大統領に統治させるのは、無理な状態もある。*

*既に、シリア北部を占領しているクルド人たちは、自治を明確に口にし、将来はクルド国家の設立も、考えるようになって来ているからだ。イラクのクルドが自治権を獲得していること、トルコのクルドが分離独立に向けて、戦闘を継続していることなどを考えると、シリアのクルドが分離して、自治から独立への歩を進める可能性は高い、という事であろう。*

*アメリカもIS(ISIL)問題が解決した後では、シリアを分割させた方がいい、と考えているのではないか。そうなれば、イスラエルとの国境には、ヘズブラなどが居座るだろうが、分割されたシリアとヘズブラが合体しても、イスラエルには大きな脅威にはなるまい。加えて、イランのアサド体制(分割された)への支援も、大きな脅威とはならなくなろう。*
Posted by 佐々木 良昭 at 11:12 | この記事のURL
NO4608 6月20日 『ロシアは対アメリカで我慢の限界か』 [2017年06月20日(Tue)]
*ロシアはシリア政府の依頼を受けて、シリアに軍を駐留させている。それ以外にも、地中海に浮かぶ艦艇からも、シリア軍支援の軍事行動を行っている。その甲斐あって、シリア国内のIS(ISIL)は相当力を落とし、今では各所でIS(ISIL)の敗走が、目立つようになった。*

今ではIS(ISIL)が首都と宣言していたラッカすらも、IS(ISIL)は持ちこたえられなくなりつつある。アメリカはそのラッカに、猛攻をかける作戦に出ている。しかし、アメリカは自国軍によるのではなく、もっぱらSDFを戦わせて、漁夫の利を得る方針のようだ。

ロシア軍か空爆を続けて既に長いが、問題はアメリカがロシアの追い込んだIS(ISIL)を、支援する動きに出ていることだ。例えば、イラクのバグダッドからシリアのダマスカスに抜ける幹線道路を、シリアがほぼ押さえたものを、アメリカが空爆し、シリア軍の支配を許さないことだ。

アメリカによるIS(ISIL)に対する支援は、未だに続いており、ロシアはシリアでIS(ISIL)と戦うだけではなく、非常に難しいアメリカ軍の行動規制も、行わなければならない状態にある。

そうした苦しい選択肢のなかで起こった、シリア軍機のアメリカ軍機による撃墜は、ロシアの我慢の限界を破ったようだ。この撃墜事件後、ロシアはアメリカとのシリアにおける軍事協力を、止めると言い出しているのだ。

加えて、ロシアはシリア上空を飛ぶものは、全て撃墜するとも、言い出している。述べるまでもなく、ここで言われている、全ての上空を飛ぶものの 中には、アメリカ軍機も含まれる、ということだ。

そうなると、シリア上空でロシア軍機とアメリカ軍機が、ドッグ・ファイトを行うこともありえよう。あるいは、ロシア側はもっぱら対空ミサイルで、アメリカ軍機を撃墜するかもしれない。

以前から一部の識者の間で、語られ始めている第三次世界大戦は、あるいは現実味を帯びてきているかも知れない、とさえ考えたくなる昨今だ。シリアは現状ではアメリカ軍とロシア軍が、真正面から対峙している場所、ということになる。

これ以外にも、アメリカとロシアが衝突しそうなのは、北朝鮮であろう。いままでは脅しで済んでいたのだが、北朝鮮で長期拘留されていた、アメリカ人学生が釈放されて帰国し、間も無く死亡する、という事態が発生した。アメリカの北朝鮮に対する怒りが、爆発するかもしれない。

ヨーロッパでもアメリカとロシアとの、緊張関係は発生している。世界の大国のリーダーたちに,冷静な行動を期待したいものだ、特にアメリカのトランプ大統領には、それを期待したい。
Posted by 佐々木 良昭 at 08:17 | この記事のURL
NO4607 6月19日 『エルドアンの狂気に満ちた対米行動』 [2017年06月19日(Mon)]
*トルコのエルドアン大統領が、極めて強い恐怖にさいなまれているのではないか、とこれまで思ってきた。それは、彼の言動が常軌を逸している場合が、多すぎるからだった。無責任な言い方をすれば、それだけにエルドアン大統領の発言は、面白くもあった。*

例えば、ブリュッセルで警察犬にデモをしていたトルコ人が咬まれると『ローマの闘技場と同じだ!。』と発言したり、ドイツでトルコの新憲法集会の、開催が禁止されると『ヨーロッパはナチになった!。』と語ったり、バチカンでヨーロッパ諸国首脳が会議を開くと『十字軍が攻めてくる!。』といった具合にだ。*

しかし、これまでの発言にも、相当問題はあったのだが、今回の場合は冗談では済まされそうも無い。エルドアン大統領派の新聞エニ・ショズ紙が、アメリカのトランプ大統領を中心に多数の閣僚と、バチカンの法王も加えて『テロリストだ!。』と書いたのだ。*

これは多分に、エルドアン大統領のボデーガード2人が、アメリカで暴力行為に及び、逮捕されていることに、端を発しているのであろう。アメリカ政府はその後も、残りの8人のボデーガードのリストを公表し、写真入で非難している。多分、彼らが訪米すれば、逮捕されることは、間違いあるまい。*

トルコのエニ・ショズ紙ガ掲載した記事は、写真入で以下の人達が、テロリストの汚名をかぶせられている。

記事曰く『こいつらはテロリストだ!』

:トランプ大統領
:マチス
:テラーソン
:ニューシャム
:ボウサー
:ポンペオ
そしバチカンの法王とギュレン氏が並んでいる。

他方、アメリカ政府もトルコ政府と同様に、エルドアン大統領のボデーガードたちの顔写真入りのビデオと記事を、発表している。ご関心のある方はそのまま貼り付けるので御覧頂こう。

こうしたトルコ側とアメリカ側の動きは、どう見ても同じNATOのメンバー国同士、とは思えないのだが。アメリカはあるいは、トルコをNATOのメンバーから、外すことを考えているのではないかとさえ思えるのだが。

・ Turgut Akar, a Turkish security official, charged with misdemeanor
assault or threatened assault in a menacing manner

・ İsmail Dalkıran, a Turkish security official, charged with misdemeanor
assault or threatened assault in a menacing manner

・ Servet Erkan, a Turkish security official, charged with felony assault
with significant bodily injury and misdemeanor assault or threatened
assault in a menacing manner

・ Tugay Erkan, a Turkish security official, charged with felony assault
with significant bodily injury and misdemeanor assault or threatened
assault in a menacing manner

・ Ahmet Karabay, a Turkish security official, charged with misdemeanor
assault or threatened assault in a menacing manner

・ Feride Kayasan, a Turkish security official, charged with misdemeanor
assault or threatened assault in a menacing manner

・ Lütfü Kutluca, a Turkish security official, charged with misdemeanor
assault or threatened assault in a menacing manner

・ Mustafa Murat Sümercan, a Turkish security official, charged with felony
assault with significant bodily injury and misdemeanor assault or
threatened assault in a menacing manner

・ Gökhan Yıldırım, a Turkish security official, charged with felony
assault with significant bodily injury

・ İsmail Ergündüz, a Turkish security official, charged with felony
assault with significant bodily injury and misdemeanor assault or
threatened assault in a menacing manner

・ Mehmet Sarman, a Turkish security official, charged with felony
aggravated assault and misdemeanor assault or threatened assault in a
menacing manner

・ Hamza Yurteri, a Turkish security official, charged with felony
aggravated assault and misdemeanor assault or threatened assault in a
menacing manner

・ Mahmut Sami Ellialti, charged with felony aggravated assault and felony
assault with significant bodily injury

・ Ahmet Cengizham Dereci, charged with felony assault with significant
bodily injury and misdemeanor assault or threatened assault in a menacing
manner
Posted by 佐々木 良昭 at 09:01 | この記事のURL
NO4666 6月18日 『サウジアラビア強硬路線が明確化』 [2017年06月18日(Sun)]
*サウジアラビア政府が強硬な路線を、展開し始めている。それはカタールに対するものだが,相当怒りが昂じているようだ。サウジアラビアのジュベイル外相は、カタールに対して、断固とした対応をする、と発言した。*

ジュベイル外相はイギリス訪問の折に、サウジアラビアはエジプト、アラブ首長国連邦、バハレーンなどと共に、カタールに対する抗議項目を検討している、と語った。そしてそ、の結果は近くカタールに向けて、発出されるであろうとのことだ。*

サウジアラビアなど反カタール4カ国は、ブラック・リストを作成し、テロリストの名前を公表しているが、そのなかには、カタールが1950年代から、イスラム学者として、カタールに招聘し、国籍も付与したカルダーウイも、含まれている。*

エジプトなどにしてみれば当然であろう。関係のよくない、トルコのエルドアン大内統領が、新憲法を発令したとき、カルダーウイはそれを真っ先に支持する発言を、しているのだ。*

アメリカ政府はこのサウジアラビアと、カタールとの緊張を重視しているようで、テラーソン国務長官は予定を変更して、問題の検討に入っているほどだ。カタールは中東における、最大のアメリカ軍事基地のあるところであり、カタールとイランとの関係を考えると、放置出来ないということであろう。*
*
これだけではなく、サウジアラビアはイランに対しても、強硬な立場を取り始めているのかもしれない。イランの漁船2隻が、サウジアラビアの海域に入ったところ、サウジアラビアの沿岸警備艇から発砲があり、イランの漁民を殺害している。*

イラン側の見るところでは、サウジアラビアの海域に、イラン漁船が侵入したとするならば、大波に流された結果であろう、ということであり、沿岸警備艇から発砲して、射殺することは人道的に、許されることではない、と抗議している。*

サウジアラビアはこれ以外にも、カタールが支援している、新たなムスリム同胞団への対応を、検討している。それは、ムスリム同胞団をテロ組織だと断定し、IS(ISIL)と同じ組織だ、と見なすことだ。*

これは多分に、エジプトの意向を、受け入れたものであろうと思われるが、サウジアラビアも然りであろう。世界の識者はサウジアラビアのワハビー主義と、ムスリム同胞団が同じ思想だ、と言い始めているからだ。そのワハビー主義とIS(ISIL)を結びつけ、同一の思想による組織だ、とも言い始めているからだ。*

サウジアラビにはエジプトで、ムスリム同胞団が窮地に立たされた、1950年代の後半に、多数のムスリム同胞団員を、受け入れた歴史がある。そして、そのムスリム同胞団はサウジアラビアの教育部門を、ほぼ掌中にしており、彼らはワハビー思想とムスリム同胞団の思想を、連結させたものと思われる。その影響を受けた著名な人物としては、ウサーマ・ビン・ラーデンを挙げることができよう。彼はパレスチナからサウジアラビアに来た、ムスリム同胞団メンバーのアブドッラー教授に、強い影響を受けていた、と言われている。*
Posted by 佐々木 良昭 at 10:05 | この記事のURL
NO4605 6月17日 『カタール対応アメリカさん良くやるよ』 [2017年06月17日(Sat)]
*サウジアラビアとカタールとの間では、テロとイラン対応をめぐり、緊張した関係が続いていることは、何度かご報告したとおりだ。サウジアラビア側にはエジプト、アラブ首長国連邦、バハレーンなどが組し、カタールにはイランとトルコが支援を送っている。*

問題は、この緊張がどうして起こったのか、ということだ。確証は無いが、友人などからの情報によれば、アメリカがカタール首長に、訪米するよう催促し、それにカタールの首長が応えなかったことに、原因があるということのようだ。*

もちろん、アメリカのトランプ大統領が、カタール首長を訪米させようとしたのは、武器を大量に買わせることが、主たる目的だった。しかし、カタール首長はそう簡単には応じたくない、ということだったのであろう。*

このときから、アメリカとカタールとの関係に問題が発生し、サウジアラビアをそそのかして、今回の緊張を生み出させた、ということのようだ。結果は、カタールにとって、極めて厳しいものとなった。*

あわてたカタールは、何と在米カタール大使館の幹部がサインして、120億ドルの武器の購入を、決めたのだ。その額は小さくない。36機のF-15戦闘機を買ったのだ。それは、サウジアラビアの1000億ドルを超える、巨額な武器購入から、たった1週間後だった、といわれている。*

* 結果的に、アメリカは武器輸出で6万人の雇用が、確保されることになり、トランプ大統領にとっては、国民に自慢するネタ、となったことであろう。*


カタールはアメリカが持つ、中東最大の軍事基地のある国だが、アメリカ政府は『カタールがテロを支援している。』と非難していたのだ。このカタールの米軍基地は、シリアやイラク、そしてアフガニスタンすらも、カバーしているのだ。*

ちょっと話を戻そう、カタールにはF-15戦闘機を操縦することが出来る、パイロットが36人もいるのかということだ。戦闘機の操縦はそう簡単ではない、猛スピードで飛行するために重圧がかかり、相当訓練しなければ乗りこなせないのだ。*

大分前に聞いた話だが、ドバイの王族の大臣が、日本の財界人の一人に『アメリカから武器を購入しないと、王家が危険になるから、仕方なく購入しているのだ。我々にはこんな進んだ武器は使いこなせない。』と語っていたということだ。*

サウジアラビアなどでも、戦闘機のパイロットは、ほとんどがパキスタン人やインド人ではないのか。イラン・イラク戦争当時は、両国のパイロットには、水兵飛行しか出来ないことが、話題になっていた、スクランブルをかけることなどは、夢のまた夢だったようだ。*
Posted by 佐々木 良昭 at 11:28 | この記事のURL
NO4604 6月16日 『エルドアンのボデーガード米が逮捕』 [2017年06月16日(Fri)]
*さる5月に、トルコのエルドアン大統領はアメリカを訪問し、トランプ大統領と会談している。このニュースはトルコ国内では、大々的に報じられたが、実はこの会談は、たった20分だったということだ。*

*つまり、両者は挨拶を交わした程度であった、ということではないのか。通訳が入る20分の会談とはエルドアン大統領とトランプ大統領が、各々5分ずつ言葉を交し合った、ということでしかない。*

*その腹いせでもあったのであろうか。その後、エルドアン大統領は在米トルコ大使公邸に出向き、そこでお茶を飲んでいるのだが、その大使公邸にトルコ人の反エルドアン・グループがデモで押しかけた。*

*たちまちデモ隊と、エルドアン大統領のボデ−ガードが衝突し、デモに参加した11人が負傷している。ボデーガードたちが殴る蹴るの、暴力行為に及んだからだ。その光景をエルドアン大統領は、大使公邸のバルコニーから眺めていた、と報じられている。*

*けが人のなかには、アメリカの警官も含まれており、これはアメリカの法律を犯す行為として、問題視されてきたのだが、遂に6月15日アメリカ政府は,エルドアン大統領の12人のボデーガードの、逮捕に踏み切った。*

*いま逮捕されているのは2人だが、今後間も無く残りの10人も、逮捕されることであろう。トルコ政府に言わせると、デモ参加者は皆、トルコではテロリストとみなされている、PKK(クルド労働党)のメンバーだったということだ。*

*このアメリカ側の対応に対して、トルコ外務省は在トルコ・アメリカ大使を呼びつけ、厳重に抗議を行っている。同時に、エルドアン大統領もアメリカ非難を行った。曰く『アメリカ大使館がトルコで同じ状況にあったら、アメリカはどう対応するというのか?』『彼らは12人の私のボデーガードを逮捕するというが、これはどんな法律に基づいているのか?』『アメリカにボデーガードを連れて行ったのは、私を守るためだが、それが出来なかったらどうなっていたというのか?』*

*相変わらずのエルドアン節だが、このエルドアン大統領の主張を受け入れるのは、もちろん、トルコ国民だけであり、しかも、一部のエルドアン支持派の、国民だけであろう。*

*この事件の結果が、アメリカ政府によるボデーガード逮捕にまで進展したのは、現在のアメリカとトルコとの関係が、いかにまずいかということを、現しているのではないのか。*
Posted by 佐々木 良昭 at 08:55 | この記事のURL
NO4603  6月15日 『駐米UAE大使米はカタール基地を引き揚げろ』 [2017年06月15日(Thu)]
サウジアラビアを首班として、エジプトやアラブ首長国連邦[UAE]、バハレーンなどがカタールに対する、締め付けを強化している。これら4か国はカタールとの間で、陸海空全ての往来を止めた。従って、カタールは食料などを、空輸しなければならなくなっている。

これを好機と見たトルコとイランは、猛烈なカタールへの接近を行っており、貨物機でカタールに、食料を送り込んでいる。もちろん、ただではなく通常よりも、高い価格で取引されているものと思われる。

UAEの駐米大使はこうしたカタールへの制裁に加え、『アメリカ軍はカタールの基地を撤廃すべきだ。』と言い出している。カタールがテロを支援し、傲慢な言動を繰り返すことが出来るのは、アメリカ軍がカタールに主要基地を、持っているからだというのが、その理屈だ。

確かにそうであろう。カタールにアメリカ軍の基地がある限り、カタールに軍事侵攻しようと思う国は、イラン以外にはあるまい。カタールはそのイランとは、良好な関係にあるのだ。

アメリカが今回のカタールとUAE,サウジアラビア、エジプト、バハレーンとの対立で、アメリカがしかるべき行動を、起こしていないのは、カタールにアメリカ軍の基地があるからであり、シリアやイラクで空爆作戦を、遂行しているなかで、アメリカはカタールに対して、強い発言は出来ない、という事であろう。

アメリカはこれまで、サウジアラビアを支持する発言をしているが、それはそれほど強いものではなかったというのが、UAEの判断であろう。サウジアラビアがカタールにクレームを付けた理由の一つは、カタールのテロ支援にあるわけであり、アメリカとしてはそれを、支持せざるを得なかった、という事であろう。

さて、駐米UAE大使はアメリカに対して、『カタールの基地から引き揚げろ』と言ったが、それでは、代替え地は何処になるのか、という問題が出てくる。これについて駐米UAE大使は明確に、『UAEがカタールに代わる、アメリカ軍の基地を提供する。』と言い出している。それはUAE政府の考えであることは、間違いあるまい。

日本ではカタール問題は、あまり大きく取り上げられていないようだが、カタールとサウジアラビア、UAEなどが武力衝突する可能性があるし、この問題を機にイランがカタールに急接近し、イランとアメリカが武力衝突を起こす可能性も、否定出来ないのだ。既に、トルコは5000人の将兵を、カタールに派兵することを、トルコ議会で可決している。イランも同様の行動に出る、と恫喝する可能性はあろう。

そうなれば、世界の大エネルギー供給地である、湾岸諸国は極めてリスキーな、状況になって行く、ということだ。カタール問題はアラブ湾岸諸国の思惑だけではなく、イランやトルコ、そしてアメリカの思惑も、絡んでいる複雑な問題だ、ということを見逃すべきではあるまい。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:22 | この記事のURL
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