CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
NO5704   9月16日『大分複雑になってきたトルコのシリア侵攻』 [2019年10月15日(Tue)]
トルコがシリアで勝手な動きをするなら、アメリカは制裁する、とトランプ大統領が息巻いている。その意気持は分かるが、エルドアン大統領はトランプの弱腰を、十分に分かっている。トランプは何とか次の大統領選挙で、勝ちたいということで、口先でしか強いことは言えないのだ。
 EUもしかりであり、シリアなどの難民を、何百万人単位で送られたのでは、社会は大混乱となり、支援の資金も莫大なものになろう。従ってEUもトルコに対して、腰の引けた対応をしている。例えば、トルコに対する武器輸出については、制限をするという言い回しなのだ。輸出を止める、とは言っていないのだ。
 クルドのYPGやSDFもしかりであり、アメリカ軍の支援は期待出来なくなったので、単独でトルコ軍と、戦わなければなるまい。その場合、やはりトルコ軍とクルドとでは、武器のレベルが大きく異なるだろう。加えて、航空兵器を有している、トルイコ側の空爆に対して、クルドには打つ手があるまい。
 シリアはと言えば、シリアもしかりであり、真正面からトルコ軍と、ぶつかる気はなかろう。そうしたなかで出て来たのは、クルド側から提案のあった、シリア・クルド合同軍で、トルコ軍に対抗する、という方法だ。もちろん、シリア政府はこの提案に、飛びついたようだ。
 それでもやはり、トルコは怖いのだろう。マンビジュでは早速に、トルコ軍とシリア軍が、対立することになっているが、どうなるのだろうか。シリア軍はクルドの支配地域までは、勇敢に進軍するのだが、その先はどうもそうでもないようだ。
 シリア北部のトルコ軍が、侵入した地域のそばまで、シリア軍は入っているが、攻撃を加える様子は無い。それでも一部では小規模な武力衝突が、起こっているようでもある。大オスマン帝国の亡霊が、エルドアン大統領に味方しているのであろう。
 さてこうしてみてみると、トルコの戦況は絶対的に、有利ということになるのだが、どうだろうか。これから予想されることは、幾つかある。それらはもちろん、トルコに不利に働く、という意味で考えてみた。
 まずトランプ大統領の言い始めている、経済制裁によるトルコへのダメージだが、トランプ大統領はトルコの鉄鋼に対する、関税を引き上げると言っている。また、トルコへの投資も削減していくことになろう。アメリカのマスコミを使い、アメリカの金融界と結託すれば、トルコへの投資はヨーロッパからもしぼもう。そうなると、やはりトルコにとっては、大ダメージとなろう。
 ロシアとの関係では、ロシアはやはりシリアを、支持する立場にあり、トルコ軍とシリア軍が衝突するようになれば、ロシア軍は放置できまい。その意味でトルコは、シリア軍だけではなく、ロシア軍との戦闘も、考慮しなければならない、ということだ。
 加えて、イランもトルコの見方にはなるまい。やはりイランの支援は、シリアに向かうだろう。そうなると,トルコはシリア、ロシア、クルド、IS(ISIL)、イラン、そしてアメリカを敵に、回さなければならなくなる、可能性があるということだ。これまで何度となく、第三次世界大戦の話が出ていたが、この戦争が第三次世界大戦の、小型版になる可能性はあろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:17 | この記事のURL
NO:5703   10月15日『トルコ軍シリア侵攻・血の代償』 [2019年10月14日(Mon)]
トルコが始めたシリアへの、軍事侵攻作戦はトルコ国内で、死傷者を生み出している。その攻撃対称になっているのは、トルコの南東部の街であるサンヌルウファ、マルデンなどであり、細かくいうと、サンヌルウルファのアクチャカレ、ジェイランプナル、スルチュ、マルデンのヌサイビンといったところだ。
アクチャカレでは7人が犠牲になり、ジェイランプナル、ヌサイビンでは木曜日に攻撃を受け、8人が犠牲になっている。スルチュでも金曜日には、2人が死亡している。これらの攻撃は、シリア側からロケット弾や、臼砲で行われ、その攻撃はPKKやYPGによって、行われたものだ。
トルコの民間人の犠牲に合わせ、トルコ軍のなかからも犠牲者が出ている。トルコ軍がシリア北部の地域に侵攻し、YPGから報復された結果だ。このYPGについてはトルコ政府とヨーロッパ諸国、アメリカとの間には、認識に差異がある。
ヨーロッパ諸国やアメリカは、YPGを対IS(ISIL)の協力ミリシアとみなしている。従って友軍ということになるのだ。しかし、トルコはこのYPGを、自国内の反政府テロ組織PKK(クルド労働党)と、連帯するテロ組織と見なしている。
トルコ軍がシリア領内に軍事侵攻すると、アメリカはこれを非難した。そして、アメリカ軍はトルコ軍の侵攻して来る場所から、撤退している。今後アメリカ軍は、シリアから完全撤退することも、ありえそうな雰囲気に、なってきている。
 アメリカの議会では、民主党共和党の与野党議員らが、アメリカ軍のシリア撤退は、YPGやSDFといった、クルド・ミリシアに対する裏切りだ、と非難しており、アメリカ軍の駐留延長を主張している。しかし、トランプ大統領は大統領選挙を意識してか、アメリカ軍のシリアからの、全面撤退を主張している。
 今後、アメリカ政府がどのような結論を、出すか分からないが、シリア駐留をめぐり、駐留派と撤退派とに、アメリカ政府は分裂しており、多くの政府高官が、トランプ大統領によって首にされている。その代表格はボルトン大統領特別顧問であろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 07:15 | この記事のURL
NO:5702   10月14日『クルドはトルコ軍の攻撃受けるが独立には繋がるまい』 [2019年10月13日(Sun)]
クルドのSDFやYPGは、トルコ軍に対峙している。今後相当の被害が、生まれるであろうことは、想像に難くない。既に戦死者が出ている。そのためSDFやYPGは、トルコ本土への攻撃を、始めているようだ。その攻撃で、すでにトルコ側では、市民が14人死亡している。
 クルド・ミリシアはアメリカ軍の、空からのカバーが必要なのだが、今のところアメリカ空軍は、動く気が無いようだ。そうなると、クルド側に出る犠牲は、大きいものとなろう。多くのクルド人の血が流されれば、欧米諸国ではトルコを非難する動きが、生まれようが、だからと言って、クルドを支援する軍隊を、送ることは期待できまい。
 欧米のクルド人に対する対応は、歴史的にも利用はしても、本気で支援することは無かった。最も悲惨な出来事は、イラクがサダム体制の時代に、ハラブジャで化学兵器を使い、5000人を超えるクルド人が、犠牲になったことであろう。
 第一次世界大戦で、オスマン帝国(トルコ)が敗北した後、クルド国家の樹立が話題になったが、それは実現しなかった。実は極めて短期間(数ヶ月) クルド国家が誕生したことがあったが、いつの間にか消えてしまった。それはクルドの内部対立が、原因だったといわれている。
 結果的に、世界で最大の難民、国家を持たないクルド民族は、そのまま放置されている。クルド人はトルコ、イラク、シリア、イランに多く居住するが、トルコでは分離独立闘争が続いており、その主体はPKKであり、オジャランがリーダーになっている。ヨーロッパではドイツが最大のクルド人受入国であり、次いでアルメニア、アゼルバイジャン、レバノンなどが並んでいる。
 イラクではイラク北部に自治区を作り、形式的なクルド国家のようになっているが、実質の力は無い。イランではクルドの独立闘争の組織はあるが、極めて脆弱だ。そしてシリアでは現在ある状態だ。つまり、アメリカ軍の傭兵のような形での、闘争が行われてきていた。
 今回のアメリカの動き、トルコの動きはあるいは、クルド国家創設のチャンス、とクルド人たちは考えているかもしれないが、それはリスクは大きいが、国家樹立はほとんど期待出来無いのではないか。
 クルド人の流す血は尊い、などと言っておだてられても、それは何にもなるまい。一時的な夢の独立に騙されて、トルコという強敵の前に、身をさらすだけではないのか。
Posted by 佐々木 良昭 at 08:08 | この記事のURL
NO:5701   10月13日『プーチン大統領トルコ軍攻撃はISを逃がす』 [2019年10月12日(Sat)]
ロシアのプーチン大統領は、今回のトルコ軍によるシリア北部への、軍事侵攻は結果的に、いま拘束されているIS(ISIL)を、刑務所やキャンプから、逃がすことになる、危険性があると警告している。

確かにそうであろう。一部にはSDFやYPGが、IS(ISIL)を刑務所から釈放し、トルコ軍に対抗させる意図がある、とも伝えられている。つまり、SDFやYPGはIS(ISIL)と連携して、トルコ軍に対抗する、ということだ。

しかし、それが効果的であるかどうかは、いまの段階では分からない。単純に考えれば、今回のトルコ軍のシリア北部への軍事侵攻は、アメリカの軍部を激怒させている。従って、アメリカ軍がIS(ISIL)を、刑務所から逃すことにより、トルコ軍に対抗させるということは、ありうる話だ。

しかも、そもそもIS(ISIL)を創ったのは、アメリカであり、アメリカにとっては、SDFもYPGもIS(ISIL)も、アメリカにとっては、使い勝手のいい同じ道具であろう。

また、IS(ISIL)
はシリアの敵であり、そのシリアを支援しているのはロシアであることから、このプーチン大統領の発言の根拠は、充分にありうる話、ということになる。

そのため、IS(ISIL)がシリアの刑務所から脱獄し、アメリカの意向に沿って戦うことに、何の不思議も無い。その事を懸念して、プーチンは今回の発言を、したのであろう。もちろん、何の根拠も無しに、プーチン大統領がこうした、デリケートな問題について、発言することはあるまい。

もし、IS(ISIL)がSDFやYPGと連携して、戦闘に参加するなら、SDFやYPGは元気付くことであろうから、アメリカ軍の武器供与に合わせ、トルコ軍は苦戦するかもしれない。

今回のトルコ軍の、シリア侵攻によって、IS(ISIL)は新たな戦闘の機会を、得たという見方は、アメリカの専門家の間でも、ヨーロッパの専門家の間でも、言われている。そうなる可能性は、決して低くないということだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 08:49 | この記事のURL
NO:5700   10月12日 『トルコ軍シリア侵攻への各国の反応』 [2019年10月11日(Fri)]
トルコ軍がシリアの北東部に、軍事侵攻し始めて間も無く、各国からこれに対する、反応が出ている。イランは直接的には非難していないが、トルコとの国境に、軍を移動している。これは場合によっては、トルコ軍と対峙するつもりがある、ということだ。
アラブの大国エジプト、のシーシ大統領は明確に、トルコ軍の軍事行動を、非難している。その事は、必要があれば軍事行動を起こす、ということであろうか、あるいは単なる、サウジアラビアやアメリカに対する、リップ・サービスであろうか。
ギリシャはもし、フランス軍が行動を起こすなら、フランスの軍事作戦に、参加してもいいと言い出しているが、それはギリシャとトルコとの関係が、基本的に悪く敵対関係に、あるからであろう。
ヨーロッパ諸国は総じて、今回のトルコによる、軍事作戦に反対の立場を、採っている。もし放置し、トルコが付け上がるようなことになれば、将来、危険がヨーロッパ諸国に及ぶ、と考えているのであろう。
そもそも、今回のトルコ軍の動きには、かつてのオスマン帝国の領土を、奪還したいという意向もあるのだ。そうなると、東ヨーロッパ各国の領土も、将来はその対象になろう。つまり、シリアで起こっていることは、他人事では済まされないのだ。
 アメリカではトランプ大統領が、トルコに対してシリア侵攻を、認めたということに対する非難が、燃え上がっているが、ポンペオ国務長官はそれを、否定している。いずれにせよ、アメリカ議会の議員たちからは、トルコに制裁を加えるべきだ、という声が高まっており、経済制裁が実施される、可能性は高い。それは、トランプ大統領も既に、口にしていることだ。
 さて、今回のトルコ軍の、シリア攻撃の裏では、多数のIS(ISIL)戦闘員が、シリアの刑務所から逃亡している、という事実が明らかになってきた。現段階で把握されているのは、いまシリアの刑務所には、11000人から12000人の、IS(ISIL)受刑者がおり、そのうちの1000人から1200人が、逃亡したろうということだ。
 そのなかには、多数の外国人戦闘員も含まれており、イギリスのビートルと呼ばれる戦闘員も、その中にいるようだ。こうしたことが起こったのは、これまでIS(ISIL)戦闘員を投獄していた、SDFの戦闘員がトルコとの戦争に備えて、多数が北シリアに移動したため、刑務所の警備が緩くなっていたからだ。
 昨夜トルコのインテリと話したが、彼はIS(ISIL)が、エルドアン側に付いて戦うだろうと言っていた、私はそれに対して、逆であり、IS(ISIL)はアメリカ側、つまりシリア側に付いて戦おう。従ってトルコはシリアのクルド・ミリシアである、YPGやSDFに加えて、IS(ISIL)とも戦うことになろう、と言っておいた。
 そうしたことには、時間が正解を出してくれるだろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 05:39 | この記事のURL
NO:5699   10月11日『トルコのシリア侵攻が始まった 始まった』 [2019年10月10日(Thu)]
 トランプ大統領の無責任な、シリアのクルド放置が、トルコ軍にグリーン・ライトを点けたのであろうか、アメリカ軍が撤収する、と言い出したために、トルコ軍は遂にシリア国境を、越えることとなった。
 既に、トルコ・シリア国境の町は、トルコ空軍の空爆により、犠牲者が出ている模様だ。その犠牲者の正確な数は分からない。当然であろう、いまの段階では、外国の報道陣や人権団体が、入っているとは思えないからだ。
 さて、破竹の勢いのトルコ軍は、空爆と地上作戦とが、一体となって進められているわけだが、クルド・ミリシアにはまだ、それに応戦する準備は、出来ていないのではないか。クルド・ミリシアがどう反撃してくるかは、これから分かろう。
 このトルコ軍の動きに対する、各国の反応はどうかというと、総じて反対のようだ。EUはこぞって、今回のトルコのシリア侵攻を、非難している。ロシアも然りであり、イランも然りだ。
 EUにしてみれば、今回のトルコの軍事侵攻は、シリア難民を増やし、それがヨーロッパ諸国に、なだれ込んで来ることを、警戒しているのだ。イランはといえば、イラン・トルコ国境で突然、軍事訓練を始めている。つまり、必要とあれば、イラン軍は何らかの行動を、トルコに対して起こす、という暗黙のメッセージを、トルコに送ったということであろう。
 アメリカも国内では、民主党を始めとし、アメリカ軍のシリアからの、撤退を非難し、クルド・ミリシアを置き去りにしたことに対する、非難の声が高まっている。述べるまでも無く、これに対しトランプ大統領は、反論している。
 トランプ大統領に言わせれば、まずアメリカ軍は、もうシリアに留まるべきではない、ということであり、トルコ軍の一線を越えた、軍事攻撃に対しては、応分の軍事的反撃を行う、と言っている。加えて、トランプ大統領はトルコが、言うことをきかなければ、トルコの経済を破壊する、とも言っている。
 このトランプ大統領は、とんでもない曲者かもしれない。人によっては、トランプ大統領の悪知恵を、誉めるかもしれないが。トランプ大統領は大使館を、テルアビブからエルサレムに移転することで、あたかもイスラエルを、支持しているように見せ、実態はイスラエルを、世界から孤立させることになった。
 今回のトルコのシリア侵攻で、トランプ大統領はグリーン・ライトを点し、どうぞ侵攻してください、という意志を示し、アメリカ軍を要所から、撤収させた。その結果、トルコ軍はシリアに、侵攻したわけだが、それがとんでもない困難に、トルコを向かわせるのではないのか。
 つまり、トランプ大統領がトルコに示した、グリーン・ライトは実は罠だった、ということだろうと思う。トランプ大統領はクルド・ミリシアと協力して、IS(ISIL)を追い込んだのだが、いまはクルド・ミリシアでは無く、トルコにその役割を、担わせるつもりだ、彼はトルコに対して『IS(ISIL)を掃討しろ。』と言い出しているのだ。
 トルコでは戦費がかさみ、経済は悪化して行こうが、それに輪をかけて、アメリカが裏からトルコ・リラの暴落を工作しよう。トルコの経済は欧米からの投資、貸付で自転車操業しているのだ。従って、トルコ経済は簡単に崩壊する、危険性がある。その結果は、間も無く出よう。トルコ軍のシリア侵攻は、長期化しないのではないか。
Posted by 佐々木 良昭 at 05:07 | この記事のURL
NO:5698   10月10日『どうなるトルコ軍のシリア攻撃』 [2019年10月09日(Wed)]
トルコ軍が大挙して、シリア国境に接近するなかで、各国からこれに関連する情報が、出てきている。ショッキングなのは、このトルコ軍によるシリア攻撃は、結果的にトルコの経済に、大ダメージを与えることになるという、アメリカの構想によるものだ、という説が出ていることだ。
確かに、戦争当事国の経済がよくなった、という話はほとんど聞いたことが無い。戦費がかさみ、その国の経済が悪化することは、当然であろう。今日もトルコ・リラは値下がりを昂進しており5.83リラに達している。
この情況下では、シリア政府やロシア政府が、大喜びしているだろう、という話も出ている。トルコ軍の侵攻にあわせ、アメリカ軍が撤退するからだ。シリアのクルド・ミリシアも、シリア政府への接近工作を、始めている。それはシリア政府も歓迎しているということだ。
それは、アメリカに頼れなくなった、クルド・ミリシアがとても、トルコ軍とは戦えないし、勝ち目が無いからであろう。それはイスラエルも同様で、イスラエル国内では、クルドの後に、アメリカに見捨てられるのは、イスラエルではないか、という懸念が高まっている。
では、本当にアメリカは完全に、クルド・ミリシア支援を、止めるのかというと、そうでも無さそうだ。第一には、YPGやPKKといった、クルド・ミリシアに対して、アメリカ製武器の供与を、増やしているという事実だ。
加えて、アメリカはトルコ・シリアの北西空域での、トルコ空軍の動きを、阻止するつもりのようだ。トルコ空軍が飛びたてば、アメリカ軍がこれを迎撃し、撃墜するということだ。それではたまらないので、トルコ空軍は作戦を中止し、陸軍は空軍のカバー無しに、闘わなければならない状態が、起こりえそうだ。
そうなると地の利を生かして、案外、クルド・ミリシアが、善戦するかもしれない。これに対応しようとすれば、トルコ側は最新兵器を大量に、投入することになろうから、アメリカにはビジネスチャンスが、広がることになろう。トランプ大統領とエルドアン大統領はワシントンで11月13日に会うそうだが、これは武器の買い付けなのかあるいは?
Posted by 佐々木 良昭 at 06:28 | この記事のURL
NO:5697   10月9日『トルコ軍のシリア侵攻は吉か凶か』 [2019年10月08日(Tue)]
ここ数日の間トルコのエルドアン大統領は、何時でもシリアに軍を侵攻させることが、出来ると豪語していた。問題はシリアのユーフラテス川東岸には、アメリカ軍が駐留していることだった。
もし、トルコ軍とアメリカ軍が、衝突することになれば、多勢に無勢で、トルコが優位ということに、なるのではあろうが。相当のダメージを受けることも、覚悟しなければならないのだ。その事はアメリカ軍の側にも、言えることだ。
そうしたことを、考慮したのであろうか、トランプ大統領はここに来て、トルコ軍のシリアへの侵攻を認めたのだ。それだけではなく、その場合にはアメリカ軍を引く、とも言ったのだ。それは、これまでアメリカ軍を支援してきた、クルド・ミリシア(YPGやSDF)を、見捨てるということになる。
早速この点をめぐり、イスラエルからは懸念の声が、上がっている。アメリカはイスラエルを、最後には切り捨てるのではないか、という懸念が強まったからだ。以前から、一部からはトランプ大統領が、イスラエルを切り離すだろう、という観測が出ていた。
金の亡者であるトランプ大統領は、金食い虫のイスラエルを、切り捨てても不思議はあるまい、ということだった。そもそも、トランプ大統領が進めた、大使館をテルアビブからエルサレムへの移転は、世界の顰蹙を買い、アラブ諸国は激怒し、イスラエルは孤立色を、濃くしたのだ。
今回の、トルコ軍のシリア侵攻に対する、アメリカのグリーン・ライトは、何を狙ったものであろうか。ベトナム戦争の最後の時期には、それまでアメリカ軍と協力体制にあった、南ベトナム軍がやはり放置されている。そして、ほんの一部の軍と政府の関係者は、アメリカに移動することに成功した。
トランプ大統領はそれを、繰り返すことになるわけだが、それはアメリカの国際的な信用を、汚すものになろう。その取り返しは簡単ではあるまい。そうでなくとも、トランプ政権は世界的に、あまり評判がよくない。
さて、何やら得をした感じのトルコだが、トルコには何が待っているのであろうか。簡単に予測できるのは、経済が悪化するということだ。シリア領土を奪うと言っても、そんなことは国際社会が認めないだろうし、ロシアも黙ってはいまい、結局、骨折り損のくたびれもうけ。それは誰にも予測でき、トルコ・リラは下落しよう。
場合によっては、今まで達したことの無い、1ドルに対し8リラなどということも、あり得るのではないか。これ迄5.5〜5.6リラ程度であったものが、今日は5.83リラまで下がっているのだ。

トランプ大統領のエルドアン嫌いは、有名な話だが、ここに来てトランプ大統領は、一石二鳥、クルドを潰し、トルコを経済崩壊させ、エルドアン体制を打倒する、ということかもしれない。
Posted by 佐々木 良昭 at 07:48 | この記事のURL
NO:5696   10月8日『イラクの混乱とアラブの春』 [2019年10月07日(Mon)]
イラクではいま、全国的にデモが起こっており、既に100人を超える死者が、出ていると伝えられている。その死因は警察や軍隊による、発砲がほとんどのようだ。極めて残念なことでは無いか。この国はその前には、アメリカ軍の侵攻で、160万人程度の人達が、犠牲になっているのだから、死神に取り付かれているのではないか、とさえ思いたくなる。

イラクのデモの理由は、政府職員による、汚職に対する怒りとか、社会サービスの欠如、そして物価高であろうか。それらはいずれも、命と交換する程のものでは、無いような気がするのだが、そう考えるのは平和な国、日本の話なのであろうか。

どうもイラクのデモは、当分収まりそうにないが、そのうち、ミリシアがあちこちで誕生し、本格的な、イラク国民同士の殺し合いが、始まるのではないだろうか。シーア派スンニー派、トルクメンにクルドと、対立する要素はイラク国内には、満ち溢れている.しかも、シーア派もスンニー派も一つではなく、また分かれているのだ。

 このイラクのデモから生じた、内乱のような情況は、アラブの春の革命後の、リビアやチュニジアを思い出させる。リビアでは内戦が今でも続いており、死者が出ているのだ。チュニジアは早めに前進し、選挙となっているが、いまだに根本的な解決方向が、見えてきているわけではない。

 アラブの張る革命の後、エジプトはムスリム同胞団の政府が生まれ、それに対し軍がクーデターを起こし、シーシ体制が生まれ、一応の安定を見ているが、社会的には問題が少なく無く、やはりこの国でも、デモが続いている。

 そんなわけで、アラブ諸国は、まだ当分不安定と混乱の中に、あり続けるのであろう。極めて残念だが何ともしようが無い。この情況にパンを送っても、個人の力などたかが知れていよう。
Posted by 佐々木 良昭 at 07:11 | この記事のURL
NO:5695   10月7日『サウジアラビアがイエメンの石油盗む』 [2019年10月06日(Sun)]
サウジアラビアは2015年以来、ハディ元大統領を支援するという名目で、イエメン側と戦っている。その主たる敵はホウシ・グループであり、このグループはシーア派だ。以来今日までに、5万6千人という、多くのイエメン人が、犠牲になっているのだ。

そのサウジアラビアがアラブ諸国から、友軍を集め合同軍 を結成しているが、この合同軍がイエメンで、石油を盗み輸出しているということだ。その石油代金は、サウジアラビアの国立銀行に、振り込まれているということだ。もちろん、その主張はホウシ・グループのアハマド・ダリス氏によるものだ。

 サウジアラビアの合同軍側は、これまでに1800万バーレルの、イエメンの石油を盗んだというのだから、結構な量であろう。この現実はイエメン国民を激怒させ、戦闘意欲を煽ることになろう、と彼は言っている。

 サウジアラビア軍はイエメン南部の、港や空港を支配しており、そこを使って軍人を送り込み、作戦を展開しているのだ。

 ホウシ・グループの語るところによれは、サウジアラビア政府はイエメンの南東部に、港を建設し、そこから石油を積み出す、方針だということだ。その場所はマフラであり、既に現地で港を建設する業者は、決まっている模様だ。

 このマフラ地域には、アラブ首長国連邦とサウジアラビア軍が、駐留している。建設業者は彼らに対しても、サウジアラビア大使にも感謝の意を述べ、『わが社の技術能力を、評価してもらった結果だ。』と述べている。

 さてこのイエメンの港を、サウジアラビアが自国の石油積出港に、改造しようとしているのは、何のためであろうか。実はペルシャ湾の出口の、ホルムズ海峡の航行に、不安が拡大していることと、紅海の出口であるバーブルマンデブ海峡側にも、海賊が徘徊し、不安があるためだ。

 そこでこの二つの海峡の影響を受けない、港が必要だというのが、サウジアラビアの考えだ。イエメン南東部ならばアラビア海から、インド洋に直接出港できるからだ。このサウジアラビアの乱暴な考え方は、ヨーロッパやアメリカに、裏から支援がなされ、具体的に動くのではないか。その方が石油の輸入に、支障が無くなるからだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:42 | この記事のURL
| 次へ