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NO:5118 5月27 日 『米兵器輸出に翳りか・トルコに圧力』 [2018年05月27日(Sun)]
*ロシアが製造したS400ミサイルに対する、国際的な関心は高まっている。1発で100以上の対象物を撃墜できる、というのだから高い評価が生まれても、不思議はあるまい。*

*中東で最初にS400ミサイルに、トルコが関心を示し、次いでイランやサウジアラビアも、輸入を希望するようになってきている。その事はアメリカにとっては、大きな痛手となろう。アメリカはトルコのS400輸入に、圧力を掛け何とか阻止したい、と考えているようだ。その事をロシアのプーチン大統領は指摘し、アメリカを非難している。*

*もし、問題なくトルコが、S400の輸入が出来、次いでイランが輸入出来るようになれば、イランと対抗するサウジアラビアも、輸入を強く望むことになろう。そうなれば、中東諸国のなかの親米諸国に対する、アメリカ製兵器の輸出は大きなダメージを、受けることになろう。*

*S400ミサイルだけではなく、ロシア製の潜水艦や戦闘機,レーダーに対する、国際的な評価も高まっている。現実にロシアとトルコとの間では、戦闘機の輸入交渉が、始まっているようだ。そうなれば、アメリカが非難する『トルコのロシア製兵器の輸入は、NATOの戦略システムを破壊する。』という非難は通り難くなろう。*

*シリアのアサド体制を打倒すると言い続けてきた、アメリカはロシアの正式なシリア政府からの要請による駐留で、大きな成果を上げることが出来たために、アサド体制を打倒できる状況にはなくなった。*

*その事の与えたロシアに対する評価は、今後、大きな影響を中東地域各国に、及ぼすものと思われる。『ロシアは確実に守ってくれる。』というイメージが拡大しているのだ。その流れのなかでは、シリアの旧宗主国であるフランスも、アメリカに対して玉虫色の対応を、採るようになってきている。*

*アメリカのEUに送った尖兵という役割の、イギリスは結果的にEUから離脱し、何の影響力も持てなくなっている。EUが考える独自の外交などの潰し役としてのイギリスの力に、アメリカは期待出来なくなっているのだ。*

*そしていまでは、ドイツとフランスがアメリカとは異なる、独自のロシアとの関係改善を、進める方向にある。ロシアとイランとの関係は極めて良好だが、アメリカがヨーロッパ諸国に対して、イラン制裁を求めても、ヨーロッパ諸国は言うことを聞かなく、なってきている。*

*イランの持つ市場としての価値は大きく、イランのエネルギー資源の存在も、無視できないのだ。フランスはエアバスだけではなく、イランに対して兵器も、売り込むつもりでいよう。*

* ロシアの兵器輸出が伸び、フランスやイギリス、ドイツもそれに続けば、アメリカ製兵器の中東諸国への輸出高は、おのずと縮小する、ということになろう。*

* こうしたことからアメリカはまず、トルコのロシア接近とS400輸入に異常なまでの関心を払い,何とかキャンセルさせたい、と願っているのであろう。*
Posted by 佐々木 良昭 at 11:03 | この記事のURL
NO:5117 5月26 日 『マハムード・アッバース議長の後任問題』 [2018年05月26日(Sat)]
*パレスチナ自治政府内部では、マハムード・アッバース議長の後任人選が、熱くなってきているようだ。確か、マハムード・アッバース議長は85歳前後と高齢なはず、後任問題が話題になっても不思議は無い。*

*先日彼が体調を崩し入院したことが、後任問題に火をつけたようだ。ただいまのパレスチナ自治政府の体制は、以前とは異なり、副議長(副大統領)を置いているので、臨時の対応には何の問題もあるまい。*

*その副議長には元ナブルス市の市長だった、マハムード・アロウル氏が就任しているが、彼がマハムード・アッバース議長の臨時の、後任として3ヶ月勤め、その間に新たな議長が選出されることになっている。*

*
マハムード・アロウル氏がすんなり後任になる可能性もあるが、パレスチナ人の間では投獄されているマルワーン・バルグーテイ氏が最も人気が高いと言われている。彼は2000年から2005年に起こった、蜂起の際に逮捕され、殺人犯として三生(3度の生涯)を刑期とされている。つまり終身刑なのだ。*

*彼が議長に立候補して当選しても、イスラエル政府は彼を釈放することはありえず、もし議長に選出されれば、刑務所内からパレスチナを、統率することになろう。しかし、それはちょっと考え難い、議事進行、統治が出来るはずがないからだ。*

* 次いで後任候補には3人の人物の名が、挙がっている。それらは以下の通りだ。*

*:ジブリール・ラジューブ=ファタハ中央委員会事務局長に昨年選出。治安の担当者を務めていた。*

*:マージド・ファラジ=和平交渉の中心人物、アメリカ/イスラエル寄りと思われている人物。*

*:ムハンマド・ダハラーン=元ガザの治安責任者、マハムード・アッバースに反抗し現在はアブダビに亡命。イスラエル・アメリカからの評価は高い.英語ヘブライ語堪能。*

*候補者のほとんどは元治安責任者たちであり、彼らはイスラエル側と交渉をした経験を持ち、イスラエル側とすれば交渉しやすい人物たち、ということになる。悪い言い方をすれば、イスラエルと気脈を通じており、一定の信頼をイスラエル側から受けている、ということだ。*

*これら以外に著名な人物としては、サエブ・エレカト氏がいるが、彼は肺を移植している。健康に問題ありということだ。また、ナーセル・キドワ氏は元外相であり、国連代表も勤めていた。彼はアラファト議長の甥だ。*

*マハムード・アッバース議長が辞任するか死亡した後には、パレスチナ自治政府内部での対立が予想されているが、彼に対する汚職問題も表面化しよう。その辺を解決して彼は議長の座から、降りたいということであろうか。*

*カネでもめるのはアラブ世界では、当たり前のことだけに、内部対立が起こるのも、当たり前のようになっている。アラファト議長の死後はパレスチナの幹部たちが、彼の夫人宅に押しかけ、ほとんどの隠し財産を奪った、といわれている。*
Posted by 佐々木 良昭 at 10:34 | この記事のURL
NO:5116  5月25日    『拡散と特攻を繰り返すIS』 [2018年05月25日(Fri)]
IS(ISIL)がイラク・シリアを追われ、周辺諸国へ拡散していっていることは、何度か報告した通りだ。それでもしぶとく、イラクやシリアでも活動を、継続しているようで、時折、イラクのバグダッドで、IS(ISIL)が特攻テロを行ったとか、シリアのダマスカス近郊では依然として、抵抗を続けている、といった情報が伝わってくる。

バグダッドで起こったテロは、つい5月24日のことであり、映画のタイトルと同じ、バグダッド・カフェが爆弾テロに会い、5人が死亡するという内容だった。シリアでも首都ダマスカスの南では、シリア軍とIS(ISIL)との戦闘が続いており、IS(ISIL)はシリア軍によって、間もなく完全に掃討される見込みだ。

このため、ロシアとシリア両国政府は、戦後の復興を話し合う段階に入っており、シリア国内各派との政治交渉をするよう、ロシア政府はシリア政府に、働きかけている。それが成功すれば、シリアのアサド体制は強化され、外国が体制を破壊することは、困難になろう。

さて、そうしたなかでIS(ISIL)は今後、どうするのかというと、一部では支配地域をヌスラ(アルカーイダ系組織)に引き渡す形で、影響力を残そうという試みも見られる。どうせIS(ISIL)
はアルカーイダと同根であり、何の問題もないということであろうか。

マスクを変えて交互に活動していれば、IS(ISIL)は敵側に対して安心させ、再度の攻撃チャンスを持てる、ということであろうか。それはアメリカの作戦でもあろうと思われる。アメリカは強硬に押し、次いで緩め、また強硬な攻勢をかける、という方式を北朝鮮でも、イランでも用いている。

しかし、アメリカのそうした作戦は既に、トランプ大統領の手の内がばれており、成功するとは限らない。今回の北朝鮮のキム首領とトランプ大統領との、会談が延期されたことも、北朝鮮にとっては何の痛痒もなかろう。

イランでもアメリカの強硬な圧力は、何の効果も生み出すまい。ハメネイ師『アメリカの陰謀は、すべて失敗するだろう。』、と予測しているが、そうなるのではないか。アメリカの作戦が極めて単純に、なってきているからだ。

IS(ISIL)はその雑なアメリカの戦略に沿って、行動しているわけであり、アメリカの弱さはIS(ISIL)にも及んできてい、ということであろう。リビアではその後、IS(ISIL)の大きな躍進は見られないし、アフガンでもしかりだ。中央アジア諸国でも、IS(ISIL)による、テロが試みられているが、体制に大きなダメージを与えるものには、至っていないようだ。

やはりIS(ISIL)は終わりの時を、迎えているのではないのか。そして、それはアメリカ自身の終わりも、意味しているように思えてならない。ヨーロッパ諸国なかでもドイツ・フランスは、既にアメリカ離れをしているのではないか。その原因の一つはヨーロッパでのIS(ISIL)の動きでもあろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:46 | この記事のURL
NO:5115 5月24 日 『トランプは弁慶になったのではないか?』 [2018年05月24日(Thu)]
*子供の頃読んだマンガに義経と弁慶の話があった。弁慶についてはいろいろな話が書かれてあり、何通りもの解釈と解説があったが、印象に残っているのは、弁慶が背中に 籠を背負っており、その中にいろんな武器を、入れていたということであり、それは挿絵入りだった。*

*子供の頃はそれを見て、弁慶はすごいなあと思ったのだが、いまになってみると、弁慶とは何と愚かな男だったのか、ということになるのだ。ある言い方をすれば、彼は極めて臆病な性格であり、自分に自信が無かったのではないのか、ということだ。*

*彼が多くの武器を入れた籠を、背負っていたということは、とても戦闘できる状態には無かった、ということだ。軽装の刀一本を持つ少年義経に、弁慶が負けたのは当然であったろう。*

*いまのアメリカ、しかも、トランプ大統領はこの弁慶に、よく似ているのではないか、とふと考えた。彼は『軍事大国アメリカの大統領』であり、彼が脅せば何処の国も震え上がり、言うことを聞くようになるとでも、思っているのであろうか。*

*日本という弱虫の臆病な国は、トランプの言いなりになるのであろうが、その日本ですら心の中では、舌打ちしているのではないだろうか。少なくとも心ある多くの日本人は、盲目的にアメリカに追従している、政府の方針に賛成してはいない。*

*ましてや、ヨーロッパ諸国はトランプ方式に、苦虫を噛み潰しているのではないか。成金のような粗野な振る舞いをする者を、最も軽蔑するのが歴史と伝統を誇る、ヨーロッパのほとんどの国であり、そのリーダーたちであろう。*

*浅い思慮と分別で次々と閣僚の首を切り、外国を敵視して、怒鳴りまくるトランプは、とても世界をリードする、大国の大統領とは思えない。私がそう感じる何倍も、アメリカのインテリたちは、トランプ大統領にそう感じ、怒っているのではないのか。*

*最近ニュースになったものに、ドイツのメルケル首相がロシア語で、プーチン大統領と話した、というものがあった。『プーちゃんもうあきれるしかないわよ、彼って日本の漫画に出てくる意地悪で乱暴な子、なんて言ったっけあの子の名前、、そうそうジャイアンよ、彼に良く似ているわ。』そんな会話を交わしたんじゃないかと、思えて笑えてならない。*

*しかし、冗談ばかりは言っていられない。アメリカ・ジャイアンがばら撒く武器は、何百何千何万の人たちを殺しているのだから。そのような行いは世界中から嫌われ、やがては孤立することになろう。それは時間の問題だ。*

*彼ばかりではない。いま世界にはびこるジャイアン大統領、ジャイアン首相たちは、やがて表舞台から、姿を消していくことになろう。いま世界はその最終局面に、向かっているのだから。*
Posted by 佐々木 良昭 at 22:29 | この記事のURL
NO:5114 5月23 日 『トランプ大統領は反イスラエル?』 [2018年05月23日(Wed)]
*アメリカのトランプ大統領は、イスラエル支持者だというのが、もっぱらの評判だが、どうも疑問が浮かぶ。彼がイスラエル支持者だということの根拠は、彼の義理の息子がユダヤ人だ、ということがひとつであり、イスラエルの首都をエルサレムに移し、テルアビブからエルサレムに、アメリカ大使館を移設したことが、もう一つの根拠になっているようだ。*

*しかし、このイスラエルの首都はエルサレムであると認めたこと。そして、アメリカ大使館をエルサレムに移設したことは、国際的な反発を招き、イスラエルを孤立させる結果となった。加えて、イスラエルは内戦前夜のような状況に、追い込まれることとなっている。*

*ガザでもヨルダン川西岸地区でも、パレスチナ人の反対運動が活発化し、毎日デモが起こり、それに対してイスラエルが強硬対応をとるために、犠牲者が出ている。それは世界中から非難を受けうることに、繋がっているのだ。*

*アメリカは今の時期に、エルサレムをイスラエルの唯一の首都と認め、しかも大使館を移設する必要があったのか、ということに対する、明確な説明は出来ていない。気まぐれのような結果が、そうさせているのだ。歴代のアメリカ大統領は、エルサレムをイスラエルの首都と認めながらも、具体的な行動には出なかった。*

*そこで浮かんでくるのは、アメリカにとってイスラエルが、中東の地域に存在する必要があるのか、ということだ。これまでイスラエルの存在意義は、アメリカの中東における利益を守る、最前線国家という位置づけだった。イスラエルのユダヤ人はその防人、というのが私なりの説明だった。*

*しかし、いまではアラブのほとんどの国々が、アメリカの力の前にひれ伏し、イスラエルを必要としなくなっているのではないだろうか。アメリカのイスラエルに対する経済軍事援助は、莫大な額に上ろう。その必要があるのか、と経営者上がりのトランプ大統領が考えても、不思議はあるまい。*

*結果として、アメリカのトランプ大統領は、イスラエルを崩壊させる方向に、動き出したということだ。イスラエルを孤立させ、パレスチナ人を激怒させ、衝突を継続させ、それがまたイスラエル非難をもり上げていく、ということだ。*

*イラン対応でも、アメリカはイスラエルとサウジアラビアに、戦争をさせ自分では動かないつもりのようだ。アメリカがやっていることは、イスラエルとサウジアラビアに対し、イランの脅威を煽っているだけだ。*

*最近、アメリカ政府はイスラエルに対する軍事援助を、10億ドル削減するという決定をしたようだ。イランとの脅威、パレスチナ・シリアとの脅威が、拡大しているなかで、何故アメリカはイスラエルに対する、軍事援助を減らすのか。つじつまが合わないではないか。*

* こうしたことが私をして、アメリカのイスラエル見放しという考えに、至らしめているのだ。皆さんはどう考えるだろうか。少し先走りすぎだろうか。*
Posted by 佐々木 良昭 at 10:15 | この記事のURL
NO:5113   5月22日    『トランプの考えるパレスチナ・イスラエル問題の解決案』 [2018年05月22日(Tue)]
トランプ大統領は新たな中東和平案というか、パレスチナ・イスラエル問題の解決案を打ち出している。それはこれまで中東問題を考えてきた人たちにとっては、想像すらしなかったような案だ。

つまり、どう考えてもイスラエルはともかくも、パレスチナ側は受け入れられない案だと思えるのだが、トランプ大統領は最高のアイデアだ、と考えているのであろうか。しかし、それはやがて世界的な非難を、浴びるのではないかと思われる。簡単に言えば、あまりにもイスラエルにとって、有利な案だからだ。

この新案を進めるために、トランプはエジプトやアラブ湾岸諸国などが、国外(パレスチナの外)に居住するパレスチナ人のなかから、現実的な考えができる者を、マハムード・アッバース議長に代わる、新たな指導者に選出することだと言っている。その第一候補はムハンマド・ダハラーンのようだ。

トランプ大統領は以下のような解決案を発表している。

:ヨルダン川西岸地区の半分とガザ地区をパレスチナの主権下に置く。

:ヨルダン川西岸地区のほとんどの治安をイスラエルが担う。

:ヨルダン川渓谷はイスラエル軍の管轄下に置かれる。

:旧市街を除く東エルサレムはパレスチナ側の支配下に置かれる。

:パレスチナの首都はアブデスとする。

:都市部のモスクはパレスチナとヨルダンの管轄下におかれる。

:ガザはパレスチナ側の支配下に置かれるが、ハマースは武装解除する。

:在外難民などへの補償は、国際機関を新たに設け、その責任下に置かれる。

:イスラエルを国家として承認し、パレスチナはホームランドとして認められる。



このうちのパレスチナ国家の首都を、アブデスとする案は、アラファト時代に出てきていたものであり、そこからはエルサレムのアクサ・モスクなどが見えることで、パレスチナ側に妥協させようとするものだった。

イスラエルは今回の騒動の中で、ヨルダン川西岸地区の占領地を拡大したが、それがトランプ案ではイスラエルの正式な領土とし、認められるということであろう。

難民に対する補償問題は、イスラエルではなく国際的責任としている。つまり日本なども応分の出費を、覚悟しなければならないということだ。イスラエルにとっては極めて虫のいい話であろうし、アメリカも責任の多くの部分を、逃れられるということであろう。
日本は人道的見地から、この案にもろ手を挙げて賛成するのであろう。バカらしい限りだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:35 | この記事のURL
NO:5112 5月21日 『ISがダマスカス南部地域から撤退』 [2018年05月21日(Mon)]
*日曜日に、IS(ISIL)とシリア政府の交渉が成立して、IS(ISIL)の戦闘員と家族が、バスでダマスカス南部地域から、脱出したと報じられた。ダマスカスの南部とは、パレスチナ人のヤルムーク・キャンプのある地域であり、もう一つはハジャル・アスワド地域だ。*

*しかし、シリア政府はIS(ISIL)との交渉は妥結しておらず、シリア軍はハジャル・アスワドなどでは、今後もIS(ISIL)掃討作戦を継続する、と発表している。それでも、IS(ISIL)の脱出は続いている模様で、彼らはバデア地域に向かっている、ということのようだ。このバデア地域はダマスカスの東側に、位置している地域だ。*

*このダマスカス南部での戦闘は、1週間ほど続き、双方に相当の犠牲が出ている。IS(ISIL)側の戦死者は484人、シリア軍側からも250人の戦死者が、出ている模様だ。結果的にシリア政府軍は、ヤルムーク・キャンプの70パーセントを、解放したということだ。*

*このヤルムーク・キャンプには、パレスチナ難民やシリア人が、16万人ほど住んでいた所だったのだが、現在では数百人しか、残っていないということだ。他は死亡したか、他の場所に避難したということだ。*

このことも、シリアではアサド政府側が、ロシアの支援を受け、大分強化され、優位に立っている、ということの証明であろう。アサド大統領がロシアのソチを訪問して、プーチン大統領に会ったが、その折、プーチン大統領はシリア領土から、全ての外国軍を追放する、と語っている。

ロシアの判断では、どうやらその見通しが、立ってきたということであろう。ただそれではアメリカ軍が、すんなり引くかというと、そうでもあるまい。ロシアはどうやってアメリカ軍を、シリアから追い出すつもりなのであろうか。またトルコ軍の場合も容易ではあるまい。それは政治交渉を始めるということか、ロシアはシリアに対して、政治交渉を始める時期だ、とは言っていたのだが。
Posted by 佐々木 良昭 at 03:59 | この記事のURL
NO:5111 5月20 日 『トルコ・リラ値下がりは陰謀と気が付き始めた政府と国民』 [2018年05月20日(Sun)]
*このところドルに対して下げ続けている、トルコ・リラの交換レートについて、トルコ政府と国民はその理由が、外国による陰謀であることに、気が付き始めたようだ。それはそうであろう。あまりにも急激に交換レートが下がり、日常の生活にも影響を、及ぼし始めているのであろう。*

*これは外国による陰謀だとトルコ国民も、信じるようになってきている。このドルに対するトルコ・リラの下落の責任は、トルコ政府にあると答えた国民は、24・8パーセントであり、世界経済の悪化の影響だとする国民は、18パーセントとなっている。*

* また、トルコ経済の基礎が脆弱だからだ、と考えている国民は、9・2パーセントとなっている。*

* 政党別に見てみると、野党第一党のCHP党員は20パーセントであり、与党のAKP党員は58・5パーセントが外国の陰謀によると考えている。*

* トルコ・リラは4月始めの段階で1ドルに対し、4トルコ・リラであったが、最近では1ドルに対して4・49トルコ・リラまで下げている。*

*トルコ・リラばかりではあるまい。アメリカによる外国の経済破壊工作は、軍事力ではなく経済つまり通貨の取引を使った戦争が、いま拡大しているのではないかと考えているが、その対象国はトルコに始まり、アメリカの敵対国イランであり、ロシアや中国もそうであろう。*

*このアメリカの経済戦争に対抗する手段は、現状では無さそうだ。それは未だにアメリカのドルが、世界に基軸通貨の地位を、占めていることによろう。一部ではロシアとイランがユーロで石油取引を始める、という情報も流れているが、それは容易なことではあるまい。*

*もし、ロシアやイランや中国などが、石油の取引をドルからユーロに変えることになれば、アメリカ経済は崩壊する危険に直面することになり、アメリカはそれを許しはすまい。つまり、世界の経済はそこまで、危機に直面し始めている、ということであり、それはアメリカに始まっている、ということではないのか。*

*アメリカがイランとの核合意破棄に動いたことに、EU各国が反発し、独自の立場を取り始めているのは、実はアメリカの横暴なやり方に、怒りを拡大しているからではないか。アメリカのイランに対する核合意の破棄は、イランに対する経済制裁を強化していくということであり、その結果、EUはイランとの貿易を止めざるを得なくなる。それはヨーロッパ諸国の経済に、大きなマイナスとなろう。最近、フランスのトタール社は、イランから撤退することを決めている。*
Posted by 佐々木 良昭 at 02:20 | この記事のURL
NO:5110 5月19日 『イランがサウジアラビア皇太子死亡説流す』 [2018年05月19日(Sat)]
*イランとサウジアラビアとの関係は、非常に悪いため、双方がデマ情報を流して、相手国を陥れる策を練っているだろうことは、容易に想像できる。今回イランから流れてきた情報は、その類なのかあるいは真実なのかは、世界トップの産油国の皇太子の、命に関わるものだけに、看過出来まい。*

*イランが流したムハンマド・ビン・サルマン皇太子死亡説とは、簡単に説明すると次のようなものだ。『サウジアラビアの王宮で4月21日に起こったクーデターによって、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子は銃撃を受け死亡した模様だ。』。*

*このことと関連してか、サウジアラビアの政府筋は、同じ時期に許可なしのドローンが、王宮に飛来したために、撃ち落されたのだと説明している。つまり王宮から聞こえてきた銃撃音は、ドローンを撃墜するためのものだった、ということであろう。*

*ムハンマド・ビン・サルマン皇太子の死亡説が流れた裏には、通常要人と会談した折に撮られる写真が、最近公表されていないからのようだ。その結果、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子死亡説が流れ、ドローン撃墜のために発砲された銃撃音は、クーデターによるものと判断された、ということであろう。*

*しかも、以前にムハンマド・ビン・サルマン皇太子が強行した、汚職関係者逮捕事件から、国内には反王制のクーデター計画があった、という情報が飛び交っていた。その結果、逮捕された王族やビジネスマンたちは、リヤドのリッツ・カールトン・ホテルを臨時の留置所として収監され、罰金を支払うことを認めた者たちは、釈放されたということだった。*

*しかし、今回のイランの皇太子死亡説は、納得が行かない。4月21日にクーデターが起こっていたとすれば、既に1ヶ月が過ぎているわけであり、もう隠しきれずもっと事実が外部に、伝わっていたものと思われるからだ。*

*どうやら、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子に関する話は、昨日書いた情報の方が、事実に近いのではないか。だが、この襲撃事件ではムハンマド・ビン・サルマン皇太子が、負傷したのか否かについての情報は、伝えられなかった。あるいは負傷して治療を受けている、可能性はあろう。
また運が悪ければ、重傷を負っており、死亡につながるかもしれない。その辺のことは、いまの段階では分かりかねる。ただ、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子に関する何らかの事件が、起こったことは事実であろう。*
Posted by 佐々木 良昭 at 03:36 | この記事のURL
NO:5109 5月18日 『サウジアラビア皇太子暗殺未遂事件』 [2018年05月18日(Fri)]
*エジプイトで警察幹部とお茶を飲んで、話していた時のことだが、彼がとんでもないことを口にした。当然、聞き返したのだが、返事は同じだった。それは、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子を狙った、暗殺事件が起きたという話だった。*

* 事件現場はサウジアラビアの首都、リヤド市の近郊であり、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子のガード19人が、殺害されたという話だ。*

*ムハンマド・ビン・サルマン皇太子は多分、通常は3〜40人のガードで、固められ守られている、ということであろう。それにしても、これだけのガードが殺害されたのだから、状況はまさに戦闘だったのであろう。*

*暗殺者側の詳細な状況は、伝えられていない。一部は当然死傷し、一部は逃亡したのではないか、と思われる。その逃亡組が今後どう動くのか、今回の殺害で暗殺集団は、どう報復に出るのか、気がかりだ。*

*さて、何故いまの時期に、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子暗殺事件が、起きたのであろうか。考えられることは、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子の急激なイスラム穏健化政策に対する、反発であろう。その事は、何度かこれまでのブログのなかで、触れてきたつもりだ。*

*加えて、サウジアラビアの経済が、相当悪化しているからではないか。このブログで紹介したサウジアラビアのメガ・プロジェクトは、アナウンスされただけで、全く手が付けられていない、ということだ。そのメガ・プロジェクトに充てる資金が、無いからであろう。*

*また、これまではサウジアラビアの国民が、やりたがらなかったような仕事、例えばゴミの処理などを含めた、肉体労働に就く者が、増えてきているということだ。そうでもしなければ庶民の生活が、成り立たなくなった、ということであろう。*
Posted by 佐々木 良昭 at 11:36 | この記事のURL
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