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NO:04778 12月18日   『エルドアン大統領これがトルコの民主主義ですか』 [2017年12月17日(Sun)]
*トルコのエルドアン大統領は、ギュレン・グループに対する対応を、次第に強化しているようだ。彼は地下鉄完成記念の式典で『ギュレン・グループのメンバーに対する情けはかけるなと言い放った。『彼らに同情すれば、自分が惨めになるだけだ。』と語っている。*

*それは何を意味するかは、エルドアン大統領支持派の新聞の、論説を見れば分かろう。エルドアン大統領支持のエニ・シャファク紙は『ギュレン・グループのメンバーは、アメリカ国内で自由に歩けなくなる。』と書いている。つまり、近い将来アメリカ政府が、ギュレン・グループ締め付けを開始する、と言いたいのであろう。*

*エニ・シャファク紙のヒクマ・トゲンチはまた『ギュレン派のメンバーは犬と同じように、クロス(キリスト教)の墓に埋められよう。』とも書いている。同様にエニ・シャファク紙のジェム・クチュク論説委員は『トルコには彼らの棺桶を埋める土地は無い。彼らの棺桶は受け入れられず、焼かれるだろう。』とも書いている。*

*加えてエニ・シャファク紙のフアと・ウール論説委員も『トルコの情報部は受刑中のギュレン・メンバーの、家族を殺すべきだ。』と書いている。つまり、エニ・シャファク紙は会社上げての、反ギュレン・キャンペーンを展開している、ということであろう。*

*そして同紙は『ギュレン・メンバーは交通事故、あるいは特攻、あるいはアルコール漬けで死ぬだろう。そして橋から飛び降りて、自殺するかもしれない。』とギュレン・メンバーの具体的殺害方法を、書いてもいる。*

 トルコの内務相は現在の段階で、55、665人が投獄されており、234、419人のパスポートが取り上げられ、取調べを受けている、と語っている。169、013人がクーデター関与で、法的取調べを受けており、その罰を受けることになろう、とも語った。

 トルコでは裁判官、警察官、教員、公務員150、000人が首になり、取調べを受けてもいる。これではまともな国民に対するサービスは、不可能であろう、と思われるのだが、エルドアン大統領は敵を殲滅したいという、一心だけなのであろう。だが、やがてそれは自分に、帰ってくるのではないのか。その日は近いと思えるのだが。

 いまのトルコはナチの終末、ソビエト革命の最も過激な時期と同じ、家庭内の監視も含めた、相互監視体制が敷かれている、ということであろう。年末最大の悪夢が始まっている、ということだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:20 | この記事のURL
NO:04777 12月17日 『ロシアがリビア問題解決に乗り出す』 [2017年12月16日(Sat)]
*ロシアがシリアでの成功を踏み台にして、リビアの内戦問題解決に乗り出す意向を、明らかにした。イワン・モロツコフ在リビア・ロシア大使が、その状況を語っている。イワン・モロツコフ大使はリビアが、軍を統一できれば、現在リビアに対して行われている、武器輸出への制裁を、外すと語った。*

*イワン・モロツコフ大使はアメリカとの協力の下に、リビア内戦問題の解決に乗り出すと語り、それは米露双方の意向によって、進められるということのようだ。その第一の条件は、リビアにはIS(ISIL)ばかりではなく、多くのミリシア組織が存在し、戦闘が続いているため、リビア軍を統一することが、条件となっている。*

*テロ組織やミリシア組織を排除し、リビア軍を統一できれば、外国から入ってくる武器が、そのような危険な組織に渡ることが無いので、武器輸入に対する規制を排除できる、ということだ。*

*この新たな動きのなかで、頭角を現してきているのは、西のトリポリを拠点とするセラジ首相よりも、東の政府を代表する、ハフタル将軍ではないかと思われる。ハフタル将軍はつい最近も、ベンガジでテロ掃討作戦を実行しているが、セラジ首相はリビア西部のミリシアを押さえるどころか、ミリシアから圧力を受けている、状態だからだ。*

こうした動きのなかで、セラジ首相はチュニジアを訪問し、軍の幹部と会談している。セラジ首相は国連が作り出した傀儡であり、軍事的な力は全く持っていないし、リビア人の間で人望も無い。それに対して、ハフタル将軍の方は、軍事組織を持っており、それが戦闘可能な集団であることから、リビアの各ミリシア組織や地方部族組織から、一目置かれて当然であろう。

ロシアのこのリビアに対する新たな動きは、成功するのであろうか。アメリカとの協力の下にとロシア大使が述べているのは、シリアでの経験からであろう。アメリカはシリアに於ける、ロシアのIS(ISIL)掃討作戦で、ロシアの邪魔をし続けたからだ。

リビアには既に、相当数のIS(ISIL)戦闘員が侵入しており、一時期はカダフィ大佐の故郷、シルテの街を占領していた。そこからIS(ISIL)が追放されたのは、ミスラタのミリシアやハフタル将軍の、部隊の攻撃を受けた結果だった。

そのIS(ISIL)はいまシルテから逃れ、シルテの南方150キロほどの砂漠に、拠点を移しているということだが、そこの部族と手を結んだのであろう。しかし、それは極めて脆弱な連帯だろう。リビアの部族はIS(ISIL)のために、生命を賭して戦うとは、思えないからだ。

リビアが大産油国であることから、アメリカはリビアにIS(ISIL)を、送り込んだのであろう。また、アメリカはリビアに軍を、送り込んでもいるようだ。そうであるとすれば、アメリカとの間にきちんとした、合意が結ばれていなければ、ロシアはリビア問題の解決に、相当苦労することになろう。

もし、ロシアがシリアに続いて、リビアでも内戦平定に、成功することができれば、国際社会でのロシアに対する評価が、相当上がるものと思われ、その反面、アメリカは国際的に、信用を失うことになろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:47 | この記事のURL
NO:04776 12月16日 『ふらつくアメリカ強み見せる露』 [2017年12月15日(Fri)]
* シリアでのIS(ISIL)対応では、アメリカは何をしたのであろうか。実はIS(ISIL)はMade
inUSAであり、資金武器戦闘員などを、サウジアラビアやカタールと協力しながら、支えてきたと多くの識者たちは見ている。*

*アメリカによる空輸投下による、武器物資のIS(ISIL)への支援は、シリアで何度も目撃されていた。この報道はヨーロッパでも、多数報道されており、決して反米派の報道、とは言えない。敗色国したシリアで、アメリカ軍のヘリが、IS(ISIL)の幹部を救出している映像も、広く報道された。*

*結局はシリアの問題に、真正面から対応したロシアが、シリア政府ばかりではなく、多くのアラブ諸国から、正当な評価を受けることとなった。それはロシア軍によるIS(ISIL)への攻撃を通じて、ロシア製兵器の品質の評価を、高めることにもなった。*

*親米派のサウジアラビアやトルコなどが、アメリカ製兵器ではなく、ロシアの兵器を購入する動きが始まり、それは今後、他の国々にも広がって行こう。そうなると、アメリカは中東の兵器市場を、失うことになるのだ。*

*こうした状況に慌てたアメリカは、シリアでのロシア軍の勝利と、アサド体制堅持に対して、『勝利はアメリカの貢献によるものだった。』と言い出している。ロシアはそれを『ロシアの成果をアメリカは盗もうとしている。』と非難している。*

*それは、ナチス・ドイツのゲッペルスの、手口と同じではないか。嘘も100遍繰り返せば本当になる、という考え方だ。アメリカはいま世界のマスコミを支配しており、大量に嘘を報じ続ければ、その嘘も真実として受け止められる、とでも思っているのであろうか。*

*このアメリカ政府の手法は、すでにアメリカ国民から、信用されなくなっており、アメリカ国民は大手マスコミではなく、心ある人たちのブログの伝えるニュースを、信じるようになってきている。*

*アメリカの嘘が何時までも、通じるはずはなかろう。誰もシリアの勝利を、アメリカの支援によるとは考えていまい。あまりにもロシアの貢献が、大きく成功したからだ。それをアメリカによると信じるのは、国際情勢音痴の日本ぐらいなものであろう。*

*ロシアはその結果、これまで維持してきたシリアの、タルトースの軍港を拡張整備し、加えてラタキアの空軍基地を、整備することができるようになった。それだけシリアのアサド大統領に、ロシアは感謝され信頼された、ということであろう。*

*この変化はエジプトにも、影響を与えている。ロシアのプーチン大統領が3度目のカイロ訪問をし、そこで両国のあらゆる面での協力が話し合われ、そのなかには軍事協力も含まれており、しかも、武器の取引も含まれていた。*

*ロシアがどんどん中東に橋頭保を確保拡大するなかで、アメリカは逆にどんどん兵器市場を失っている、ということだ。それを決定づけたのが、トランプ大統領による『エルサレムはイスラエルの首都であり、アメリカ大使館をエルサレムに移転する。』という決定であったろう。この発言後、アメリカは種々の言い訳をしているが、そんなものはもうアラブ諸国にも、イスラム諸国にも信用されまい。*
Posted by 佐々木 良昭 at 12:01 | この記事のURL
NO:04775 12月15日 『イスタンブールOICサミットと言うけれど』 [2017年12月14日(Thu)]
トルコの第二の首都ともいえるイスタンブールで、エルドアン大統領が緊急に呼びかけた、57
国をメンバーとするOIC(イスラム諸国会議)が開催された。その成果はどんなものになるのか、余り期待も持たずに待っていたが、以下のような内容だ。

まずOICサミットと言うが、どれだけの大統領や、国王がイスラム諸国から集まったのかということだが、残念なことにエルドアン大統領、ヨルダンのアブドッラー国王、イランのロウハーニ大統領、バングラデッシュのアブドルハミード大統領、アゼルバイジャンのアリエフ大統領の5人でしかなかった。これではとてもサミットとは言えまい。

サウジアラビアからは宗教担当大臣が出席し、アラブ首長国連邦、モロッコ、カザフスタンなどからは、閣僚レベルの参加にとどまった。それも無理はない、このイスタンブールのOICの前には、アラブ外相会議がカイロで開催されていたのだ。主要メンバー国は二番煎じの会議に、まじめに参加するつもりはなかったということだ。

実はこの会議は、エルドアン大統領が国威発揚と、彼の売名行為の目的で、開催されたものであったろう。それはあくまでも、トルコ国民に対して、いまアメリカとの間で、問題になっている、ザッラブ賄賂スキャンダルを、ごまかすためでもあったろう。

会議の共同声明には、以下のような項目が盛り込まれているが。予測されうるものであり、何の実質的な効果もあるまい。声明はそれでも盛りだくさんで、21
項目にも及ぶものであった。その一部を紹介する

:米大統領のエルサレムに関する決定に強く反対する。

:エルサレムとパレスチナ問題は、すべてのイスラム諸国の主要課題である。

:完全な和平の実現と、2国家設立を支持する

:エルサレムの地位を揺るがす危険な決定は拒否する。

:アメリカ政府の違法な決定は認めない。

:東エルサレムはパレスチナ国家の首都である。

:エルサレムに関する歴史的決定を支持する。

:1980年安保理決定478を支持する。

:パレスチナ政府の国際機関へのメンバー国としての参加を支持する。

:イスラエルのパレスチナ人に対する暴力を非難する。

:パレスチナ国家設立への物質的支援を行う。

:イスラム開発連帯基金を通じて、パレスチナへの援助を行う。

これらの項目は今までに何度も語られ、決議されてきたことであり、何の新味もない。
従って会議後に何も生み出すまい。援助が決まってアッバース議長はほくそ笑み、イスラエルは笑っていよう。アメリカのトランプ??なんだそれは関心ないよ、ということであろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:32 | この記事のURL
NO:04774 12月14日 『戦闘員の帰国はサウジアラビアとヨルダンに危機を生む』 [2017年12月13日(Wed)]
*イラクやシリアでの戦闘に敗れた、IS(ISIL)の残党は、それぞれの母国に、帰国している。そのことが今後、これまで多数の戦闘員を、IS(ISIL)に送り出していた国にとって、極めて危険な状況を、生み出していくであろう。*

* 第一番目に多くの戦闘員を、イラクやシリアの戦場に送り出したのは、北アフリカの国チュニジアだったが、この国からは6000人の戦闘員が、IS(ISIL)の戦列に参加した、と報告されている。*

*そして、シリアとイラクに隣接するヨルダンは、三番目に多くの戦闘員を、送り出した国だ。それは、多くのパレスチナ難民を、抱え込んでいることと、シリアやイラクに国境で隣接していること、にあるだろう。*

*また、ヨルダン国内のシリア人難民キャンプには、IS(ISIL)の工作員が入り込み、IS(ISIL)の戦闘員を募集する、リクルート活動をしていた、とも言われていたが、それは事実であろう。*

*ヨルダンのなかでは、ハーリド・ビン・ワリード軍と呼ばれるテロ集団が、大きな勢力を維持しているが、その戦闘員数は1600人いるという報告が、2016年の段階で出ている。*

*彼らはヤルムーク渓谷の幾つかの村落に、集結しているようであり、サラフィー思想に傾倒している。シリアやイラクでは、IS(ISIL)というよりも、ヌスラ組織に近かった、ということだ。*

*その理由は、IS(ISIL)がヨルダンのパイロットの、カサースビを焼殺すしたことから、強い敵意を抱くようになったということだ。従って、ハーリド・ビン・ワリードの戦闘員は、IS(ISIL)と戦う意思を抱いている、ということだ。*

*このハーリド・ビン・ワリード組織のメンバーなどを始めとする、シリア・イラク帰りの戦闘員たちが、これからはヨルダン国内で、活動を活発化していく、ということだ。*

*アメリカのトランプ大統領の宣言した、エルサレムをイスラエルの首都、と認めたことに対して、ヨルダン政府は強い反対の立場を、明らかにしていない。そのこともイスラム過激派の、テロ活動を活発化させていく、一因であろう。*

*同じことは、サウジアラビアについても言えよう。サウジアラビアにも数千人のIS(ISIL)メンバーが、帰国しているのだ。彼らが何時、本格的なテロ活動を、始めるのかが懸念される。*

*それは、サウジアラビアにとっても、ヨルダンにとっても、共通の不安であろう。だからと言って、両国はアメリカとの関係に、距離を置くことはできない。王家の維持にはアメリカの支援が、必要なのだ。*
Posted by 佐々木 良昭 at 11:33 | この記事のURL
NO:04773 12月13日 『トルコは刑務所増築・誰を投獄するのか』 [2017年12月12日(Tue)]
*トルコのエルドアン大統領は、なんでも世界一になりたいのであろうか。オスマン帝の亡霊にでも取りつかれたかのように、彼はアメリカやヨーロッパ諸国に挑戦し、侮辱して快感を感じているようだ。*

*残念なことに、トルコ国民の半数が、彼のそうした言動を、喜び受け入れている。もちろん、エルドアン大統領の礼儀をわきまえない言動が、結果的にトルコを追い込むことに、十分気が付いている国民もいる。*

*しかし、いまの段階ではエルドアン大統領の、言動に反対することは、即刑務所送りになるということだ。このため、トルコの良識派の意見は、全く鳴りを潜め、愚かな国民の、愚かなエルドアン大統領に対する、支持の声だけが世界中に、ばらまかれているのだ。*

*エルドアン大統領はトルコの良識派の人たちを、片っ端から逮捕し、刑務所に送り込んでいるのだが、その数があまりにも多いために、刑務所が満杯状態になり、ベッド数が足りないために、受刑者たちは交代で、睡眠をとっているということだ。*

*トルコのスレイマン・ソユル内相が語ったところによれば、現在受刑者の数は48、739人、そして政府に抑えられたホールデングは8社、同じように抑えられた企業数は、1、020社だということだ。そしていま逮捕者リストに上がっている者の数は、690万人だということのようだ。つまり、国民人口のほぼ10パーセントが逮捕予定者だということだ。*

*そうなると、刑務所はますます足りなくなるわけだが、政府は新たに228刑務所を、建設する計画を立てており、その投獄キャパシテイは、137、687人だということだ。2013年以来既に79の刑務所が新設されておリ、これは66、451人の収容規模だ。*

*今後5年以内に、これに加えて384刑務所が新設され、207、279人が収容可能となる。2017年10月までには228,983人が収容可能となる。*

*2013**年7月13日以来、50、520人が逮捕され、169,031人が取り調べ対象になっている。*

*こんな数字が出てくると、実際はどうなっているの、正確に把握し難いが、それは私が数字に弱いからであろうか。トルコでは逮捕された者たちが『逮捕されることは名誉だ。』と言い出している。もちろん、刑務所では日常茶飯事のように、拷問が行われているのだが。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:13 | この記事のURL
NO:4772 12月12日 『アフガニスタンにフランス・アルジェリアのIS潜入』 [2017年12月11日(Mon)]
*アフガニスタンが何故IS(ISIL)にとって、それほど魅力的な国家なのであろうか。かつてはイギリスが手を出し、次いでロシアが侵攻し、その後はアメリカが進出している。*

*今度はIS(ISIL)がアフガニスタンに、侵入している。簡単に言ってしまえば、イラクやシリアでのIS(ISIL)の敗北の結果、彼らの居場所がなくなったからだ、ということであろう。*

*そのIS(ISIL)メンバーとは、大半がフランス国籍と、アルジェリア国籍の者たちだということだ。つまり、フランス国籍を取った、アルジェリアからの移住者たちの、2世3世たちであろう。*

*アフガニスタンはアヘンや、マリファナの産地として、世界的に有名なのだが、それだけであろうか。実はアフガニスタンは、レアメタルや金を大量に、埋蔵しているところなのだ。*

* IS(ISIL)がアフガニスタンに侵入していったのは、これまで何度も書いてきたように、麻薬が目当てであろう。アフガニスタン産の麻薬を、ヨーロッパでばらまけば、IS(ISIL)は軍資金を得られるだけではなく、武力で戦わなくても、社会そのものを破壊することが出来よう。*

11月にアフガニスタンのダルザブに、IS(ISIL)が多数侵入した、という報告がある。なかには女性も含まれている、ということであり、ウズベキスタン、チェチェン、タジキスタンの戦闘員も含まれており、実数はどれほどなのか、まだアフガン政府もアメリカも、つかめていないようだ。

実数が明らかになっているのは、ビビ・マリアム村に居住するIS(ISIL)メンバーであり、彼らは200人の外国人で、構成されているということだ。彼らはそこで他の戦闘員を訓練し、特攻攻撃に使おうとしているということだ。

こうした動きは今後、アフガニスタンに駐留する、アメリカ軍を苦境に追い込むのではないか、と思われる。どうも最近、アメリカはどこでも、あまりうまくいかなくなってきているのではないか。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:49 | この記事のURL
NO:04771 12月11日 『ザッラブ証言で追い込まれるトルコ』 [2017年12月10日(Sun)]
 いま世界の耳目は、パレスチナのエルサレムに、集まっている。そのために、他で起こっている出来事は、影が薄くなっているようだ。しかし、トルコのマネーロンダリング・賄賂の問題にしろ、エルサレム問題にしろ、北朝鮮の核問題にしろ、止まってはいない。確実に動いているのだ。
 アメリカではどうやら、ザッラブと司法当局との間で、大分話が進んでいるようだ。ザッラブが肝心なことを、話し始めているのだ。それはアメリカの司法当局には、既に伝えられているのであろうが、公式な場でそれが出始めている、ということだ。
 ザッラブは一連のマネーロンダリング問題は、エルドアン大統領の命令で行われたものだと語り、巨額の賄賂をトルコ側に渡し、それが政府高官の間で、分配されていたということだ。
 勿論、その賄賂を受け取った者たちは、エルドアン大統領であり、彼の義理の息子のベラト経済相であり、彼の兄弟やエルドアン大統領の、実子ビラールも含まれている。それ以外には、経済大臣だったチャーラルヤン氏や、他の政府高官、ハルク・バンクのトップのアッテイラ氏などだ。
 ハルク・バンクの幹部の名も既に上がり、既にアメリカ当局側が、一部を逮捕しているが、問題はハルク・バンクだけでは済まなそうだ。トルコのほかの銀行名が、既に挙がっている。それらも含めて、今後アメリカの制裁を受け、しかも罰金を取られるとなると、相当の額にのぼり、トルコの経済は機能が、停止してしまうのではないか。
 例えば、いまの段階で上がっている、トルコの銀行にはズイラアト・バンク、デニズ・バンク、ワクフ・バンク、だが、銀行の規模はそれほど大きくは無い、ということのようだ。やはり、ハルク・バンクへの影響が、一番懸念されるところであろう。
 これ以外には、アキフ・バンクの名も挙がっていたが、ベラト経済相が社長をしていたこともあり、早い段階でザッラブとの関係を、絶ったことから問題にはならないようだ。いずれにしろ、これらの銀行に対する、アメリカによる締め付けは、トルコ政府に少なからぬショックと、不安を与えていることであろう。
 最近、フィッチは2018年のトルコ経済について、問題はないという報告書を出した、とトルコのマスコミは伝えているが、実際はどうであろうか。私に言わせると大きな不安がある、ということになるのだが。
 その根拠は、ハルク、バンクに対する罰金が、巨額に上るであろうということ、トルコ政府に対する信用が落ちること、外国からのトルコへの投資資金が、流れて来なくなること、対米関係が悪化することなどだ。しかも、アメリカのザッラブ裁判が進むにつれて、エルドアン大統領の関与が鮮明になり、彼に対する信用もガタ落ちになる、可能性が高いからだ。
 来年はもうすぐそこまで来ているが、来年のことを語ると、鬼が笑うというらしい。鬼が笑いエルドアン大統領が泣くのが来年か。

Posted by 佐々木 良昭 at 10:12 | この記事のURL
NO:4770 12月10日 『パレスチナ抵抗闘争開始と周辺の反応』 [2017年12月09日(Sat)]
*
パレスチナのガザに本部を置くハマースが、12月8日の金曜日を、インテファーダ(抵抗闘争)の開始日と宣言した。事態はその通りになり、ガザ地区でもヨルダン川西岸地区でも、パレスチナ人による投石デモが、始まっている。*

*
結果的に、闘争初日の犠牲者は、死者が2人負傷者が300人だった、と報告されている。イスラエル側はデモ隊に対して、ゴム弾だけではなく、一部実弾を発射し、催涙弾も大量に使用している。*

この事態に対して、アラブ諸国やイスラム諸国は、どう反応しているかといえば、エジプトの宗教最高権威である、アズハル大学の大シェイク・タイイブ総長は、アメリカのマイク・ペンス副大統領との、会見を拒否している。ヨルダンのアブドッラー国王はパレスチナ自治政府のアッバース議長と、今後の対応を話し合っている。

パレスチナ自治政府のアッバース議長は、アラブ・ムスリム社会や政府の、パレスチナ支持を歓迎し、感謝している。彼はこれではアメリカと話が出来ない、とアメリカとの対話に、拒否の立場を鮮明にした。彼が望むと望まぬとに関わらず、そうしなければ、彼自身がパレスチナ人やアラブ人を、敵に回すことになろうから、当然の対応であろう。

イランでは大規模抗議デモが起こり、テヘランにいる友人は『外は大騒ぎだ、自分たちは安全なのかと不安がっている。』と伝えてきた。同じように、トルコのイスタンブール市でも、大規模なデモが起こっている。デモはそれ以外にも、パキスタンなどを始めとする、イスラム諸国でも起こっている。

さて、イスラエルはどうなのであろうか。ネタニヤフ首相はトランプ大統領の決定を、大歓迎しているが、インテリ・ユダヤ人層からは、『問題の解決を困難にしただけだ。』と非難の声が上がり始めているし、イスラエル国籍を持つ、パレスチナ人のテイビ議員は、『トランプ大統領はイスラエル側に立っており、彼は仲介出来る立場に無い、彼こそが問題だ。』と強い抗議の立場を、明らかにしている。

イスラエル政府はいま、最も肝要な問題である、パレスチナの土地への入植を、今後も進める方針を、明らかにしている。これでは問題はますます、解決困難になっていくことは、必定であろう。

意外なニュースも流れている。それは、アメリカの大物ユダヤ人ビジネスマンのアデルソン氏が、選挙前にトランプ大統領支援組織に、アメリカ大使館のエルサレムへの移転を条件として、
2000万ドル送った、という話だ。パレスチナは2000万ドルで売られたのか、と言いたくなる話だ。

また意外なニュースが他にもある。アラブ・イスラム世界の緊急時に、サウジアラビアがジュベイル外相を更迭した、というニュースが伝わってきている。これはサウジアラビア政府が、パレスチナ問題への深入りを、避けるための手段なのであろうか。あるいは、単純なジュベイル外相の汚職関与であろうか。

最後に、アメリカのテラーソン国務長官は『トランプ大統領の決定はあるが、アメリカ大使館のテルアビブから、エルサレムへの移設は、2
年以内には無い。』という発言だ。これは何を意味しているのか。まさかトランプ大統領が、観測気球として、エルサレムをイスラエルの首都として、承認したとは考えられないのだが。

テラーソン国務長官は『イスラエルとパレスチナの最終的解決は双方の話し合いによる。』とも語っている。なにやら話がぼけてきているが、それはアメリカ政府内に、一致した立場がまだ出来ていないからかもしれない。

それでもインテファーダで、今後は毎日のように、パレスチナ人たちが犠牲になって行くのだ。やりきれない話だ。
Posted by 佐々木 良昭 at 10:55 | この記事のURL
NO:04769 12月9日 『インテファーダが繰り返される』 [2017年12月08日(Fri)]
*確か1987年だったと思う。最初のインテファー ダが起こり、それは武器を持たないパレスチナ人たちが、イスラエルの軍事支配に対して、石を持って立ち上がった抵抗だった。*

*そのため、この戦いインテファーダは読売新聞の記者によって『石の抵抗』と名付けられた。その中で多くの犠牲が出たことは、述べるまでもない。石と銃の戦いだったが、石を投げつけられる若いイスラエル兵は、自制が効かなくなり折々、銃を発射したからだ。*

*
それでも、その後終焉を迎えた。そしてそれから4〜5年し、2000年代の初頭に、第二次インテファーダが起こった。ここでもパレスチナ大衆の中に、多くの犠牲が出ている。*

*
これらのインテファーダが起こった理由は、いずれもパレスチナ問題に解決の出口が見えず、追い込まれた時に起こっている。やり切れない怒りの気持ちを、パレスチナ人たちは投石で、抵抗し憂さを晴らしたのだ。*

*今回も状況は同じだ。あるいは過去のいずれよりも、深刻なのではないか。アメリカのトランプ大統領が、エルサレムをイスラエルの首都と認める、と言い出し、全てのエルサレム(東西)を、イスラエルの主権下に置くことを、認めたのだ。*

*もちろん、これは国際合意に反するものであり、何の正当性もない。トラン大統領の気まぐれの結果、と言えば言い過ぎであろうか。彼はパレスチナ人に国を持たせる、とも言い出しているが、それは到底パレスチナ人が、受け入れられるものではない。*

*分断された細切れの、少しばかりの土地を、パレスチナ人の国家にする、というのだ。難民の帰還の権利も、認められていない。そして、新生パレスチナ国家の首都は、エルサレムに近いアブ・デスだというのだ。*

*ただアブ・デスについては、アラファト生存時に暗黙の合意が、生まれていたという情報もある。アブ・デスのビルの窓からは、エルサレムの黄金のドームが、見えるからいいではないか、という馬鹿にした話だ。*

*今回のこの問題について、ある日本人が『大した抵抗はアラブのどの国にも出来まい。』という楽観論を述べていた。それはそうであろう。エジプトもサウジアラビアも、リビアもイラクもシリアも、イスラエルと戦争を始めることは、あるまい。*

*しかし、大衆はどうであろうか。ある専門家は『個人的テロが増えるだろう。』あるいは『テロ組織はこれを好機として、テロ活動を活発化するだろう。』と予測している。そのテロはアラブ世界でも、起こるだろが、それ以上に欧米で、起こるのではないのか。*

*今週の金曜日からインテファーダを始め、それはとりあえず3日間続く、とハマースのハニヤは語った。そのあとに状況はどうなるのか。思いのほか長期化する危性もあるのではないか。*

*忘れてならないのは。いまのパレスチナ人には、銃を始めとする火器がふんだんにあり、ロケット弾もある、ということだ。飛んで来るのは石だけではないのだ。*
Posted by 佐々木 良昭 at 15:17 | この記事のURL
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