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NO:5300  11月17日  『ペリンチェクがトルコ・シリア関係暴露』 [2018年11月16日(Fri)]
トルコにはペリンチェクという名の人物がいる。彼については、時折この欄でご紹介したと思うが、彼はマフィアのボスであり、エルドアン大統領に対して、歯に絹を着せぬ発言をすることで、知られている。

一部では、エルドアン大統領が相当トップ・レベルの秘密を、ペリンチェク氏に握られているために、反発できないのだろう、と言われたり、エルドアン大統領はペリンチェク氏による暗殺を、恐れてものが言え無いのだろう、と言われている。

ペリンチェク氏は表向きは、トルコで最も愛国的な政党である、祖国党(VP)
の党首であり、彼の意向に沿わないことがあると、大統領に対してであれマスコミに対してであれ、警告発言をしてきているのだ。

今回、ペリンチェク氏はトルコ政府とシリア政府の、秘密交渉があったことを暴露している。この内容は、ロシアのスプートニク・ニュースのインタビューに答えるなかで、語ったものだ。

その内容とは、トルコのエルドアン大統領の要望で、イランを舞台に、最近、6度トルコとシリアの政府代表が、会議を持ったというものだ。当然このことは、イランが仲介したとも取れるし、その会議にイランも参加していた、とも考えられよう。

表向きには、シリアで内戦が始まって以来、トルコとシリアは政府間交渉を、止めてきていた。しかし、裏ではトルコがFSA
を結成し、反シリアの軍事行動を、展開してきていることになっているのだが、実際には、トルコ政府とシリア政府との間には、軍事協力があるということだ。

このペリンチェク氏の発言が事実だとすれば、今後、思いもかけなかったような展開が、トルコとシリアとの間には、生まれるかもしれない。そのなかには、突然のトルコ・シリア軍の共闘も、ありうるということではないのか。

そうなった場合、アメリカ軍の立場は複雑になろう。アメリカ政府は未だに、シリアのアサド体制打倒を考えているからであり、同時に、シリア国内にアメリカ軍を、長期駐留させるつもりでいる。

それは、シリア東部の石油資源を、狙ったものであると同時に、ペルシャ湾海底ガス鉱床のガスを掘り出して、シリア北部を通り地中海岸に運ぶための、ガス・パイプ・ラインを通す計画があるからだ、と言われている。

加えて、アメリカはこのペルシャ湾海底ガスの、地中海岸への輸送計画のために、クルド自治区を設立し、ゆくゆくはクルド国家にする考えが、あるとも言われている。中東では、日本などでは想像できないようなことが、毎日のように起こっている。こうした変化を、毎日注意して見続けるしかあるまい。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:51 | この記事のURL
NO:5299 11月16日『アメリカ政府がカシオギ事件に関与か』 [2018年11月15日(Thu)]
アメリカ政府がカシオgギ暗殺事件に、関与しているのではないか、と思わせる情報が、流れ始めている。それはCIAで中東担当ケース・オフィサーとして、活動していた人物、ボブ・バイヤーの証言によるものだ。

 彼に言わせると、アメリカ政府はカシオギ事件について、立場を不明確にしてきたし、サウジアラビアで起こる不都合な出来事については、知らないという立場を、とってきたというのだ。

 ニューヨーク・タイムズ紙によれば、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子がカシオギ暗殺に、関与しているということなのだが、それは暗殺者がムハンマド・ビン・サルマン皇太子の側近に対して『暗殺は終了したその旨ボスに伝えてくれ。』と語ったことを元にしている。

 しかし、アメリカのジョン・ボルトン顧問はトルコが提供した、暗殺者たちの録音テープの内容について、無視している。そして、サウジアラビア王国にはそんなことを命令する人物は、いないと語っている。

 ボブ・バイヤーに言わせると、これまでサウジアラビア政府は、その様な危険な作戦を、実行したことがなく、それが実行されたということは、外部が関与していたからだ、とするのだ。

 サウジアラビアのロイヤル・ファミリーを含む、200人以上の要人の逮捕事件も、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子一人の、意志ではあるまい。こうした皇太子による断行は、サウジアラビア王国の歴史の中に、前例がないのだ。

 アメリカ政府が恐れているのは、サウジアラビア国内の秩序が乱れることであり、そうなった場合にアメリカ政府は、どう対応できるのか、ということだと語っている。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:28 | この記事のURL
NO:5298 11月15日『サウジアラビアはカシオギ事件後回復するか』 [2018年11月14日(Wed)]
カシオギ事件をきっかけに、サウジアラビアは国家的な国際的不信用を、買ってしまったようだ。それどころか、何をしでかすか分からない、というイメージが広がり、サウジアラビアのそれは経済にも、影響を与えているようだ。

先に、サウジアラビアで開催された、砂漠のダボス会議は、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子が主催したものであったが、惨憺たる結果だった。主要な国々の高官は出席せず、国際機関のトップも、出席を取りやめた。

そうしたことは、欧米諸国からトップ・レベルが,サウジアラビアに顔を出さなくなった,ということであり、当然,それはサウジアラビアと欧米諸国との、経済関係にも進展を産まない、ということだ。

サウジアラビアに対する長期投資は、減少していくだろうとみられている。それは、欧米企業のトップがサウジアラビアを、訪問しなくなっているからだ。サウジアラビアとしては、こうした状況を打破するために、経済会議を開催したり、ビジネス懇話会を開催して、欧米の企業トップを、呼び込まなければなるまい。

それでも、2019年のサウジアラビアの経済見通しは、明るいもののようだ。今年2018年のGDPの伸びは2,2パーセントであったが、来年の2019年は2,4パーセントと予測されている。

こうしてみると、欧米諸国はカシオギ事件で、一応は人道的に許せない、といった反応を示したが、腹の中ではカシオギ事件など、重要視していないのかもしれない。

サウジアラビアが石油から得る収入は、莫大な額であり、同国が国内開発に投資する額も膨大だ。加えて、兵器を始めとする欧米製品の輸入額も、信じられないような巨額に、達している。

カシオギ事件は結局、欧米やトルコなどがサウジアラビアに、ものを売りつけたり、種々の国際機関に金を出させるための、口実を与えたに過ぎないのかもしれない。

だが、サウジアラビアでは人口の増加に伴い、次第に失業率が高まってきていることも事実だ。そうした国内的な不満が、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子の行動を、冷めた目で監視させ、それが爆発する日が、間もなく来るのではないのか。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:13 | この記事のURL
NO:5297 11月14日『ドイツEUがテロ集団支援』 [2018年11月13日(Tue)]
ドイツとEU加盟国の一部が、シリアのイドリブに残存する、テロ集団に対して援助している、という情報が流れてきた。さもありなんと言いたいところだが、やはり多少のショックは隠せない。

 これは、イギリスのデイリー・テレグラム紙が伝えたものだが、それによれば、援助額は3750万ユーロで、これまでの援助総額は、4900万ユーロだということだ。

 このドイツのテロに対する援助は、そのテロ組織の目標が、シリアのアサド体制打倒であることから、ドイツも同じ意向を持っている、ということになる。同様に、EUのほ他の幾つかの国も、テロ組織に対する援助を行っており、その援助額は、1170万ユーロだということだ。

 ドイツ政府は資金援助の送り先が、どの組織であるかを明かしていないが、それはロシアの怒りに触れないためだ、ということだ。しかし、ほとんどはヌスラ組織(アルカーイダ)に、向かっているものと思われている。

 この経緯について質問を受けた、ドイツの外務担当大臣ウオルター・インデナー氏は、あいまいな答え方をしているようだ。他方、メルケル首相はプーチン大統領から、シリアの再建に資金を出すよう要請されたが、これを拒否しているようだ。

 現在、ドイツは中東に派兵しているが、国防大臣のウルスラー・ヴォン氏は、できるだけ長く駐留すると言っている。ちなみにドイツ軍はヨルダンのアズラク空軍基地に、300人を派兵している。これはアメリカ軍との共同行動だ。

 ドイツからシリア・イラクなどに出向いている、テロリストの数は、数百人に上るとみられているが、彼らが帰国するとドイツの治安部は、数十人に聞き取り調査を、行っているだけだ。

 ドイツの内務省は124人が、イラクやシリアの戦闘参加に向かったことを、把握しているが、総数は249人ということだ。同じ様に、イギリスからイラク、シリアの戦闘に参加しに、出かけた者の数は、900人前後であり、そのうちの40パーセントが、既に帰国しているということだ。

 こうした情報が伝わってくると、ヨーロッパ人はスポーツにでも、参加するような気持で、戦闘地域に向かっているのではないか、と思えてならない。政府もまた、自国民のそうした行動に何ら、責任を感じていないのであろうか。

 国柄の違いが、ここまでも違った人間の考えと、行動を生むのかということに、驚かされる。ドイツをはじめとするEU諸国は、アメリカの中東政策にどっぷりと、漬かっているということであろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:30 | この記事のURL
NO:5296 11月13日『サウジアラビアイラン革命防衛隊トップ暗殺計画』 [2018年11月12日(Mon)]
アメリカの主要新聞であるニューヨーク・タイムズ紙が、報じたところによれば、サウジアラビアはイランの革命防衛隊トップの、スレイマーニ将軍を暗殺する計画を、立てているということだ。


この計画は2017年の段階で検討されており、その主要メンバーには、カシオギ殺しで名前が浮かんできた、アハマド・アシーリー将軍も含まれていた。彼はカシオギ暗殺の件で、首になっているようだ。

サウジアラビアはイランの革命防衛隊トップを、暗殺するだけではなく、イランの経済を破壊する、計画も立てていたようだ。この計画には20億ドルの予算が,振り当てられていたのだから、いかにサウジアラビアが、イラン体制を打倒することを、強く望んでいるかを、示していよう。

また、イラン経済の破壊には、小規模なビジネスマ・グループが、その任に当たり、工作活動を行っていたようだ。サウジアラビアはイランに対する、神経戦を行っていた、ということであろう。

さて問題はこのニュースが、アメリカの主要紙である、ニューヨーク・タイムズ紙で報じられたことだ。アメリカにはサウジアラビアに対して、特別な考えがあるのではないか、と疑いたくなる。

カシオギ暗殺後、トランプ大統領は次第に、サウジアラビアに対する強硬な立場を、採りつつある。あるいはアメリカは、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子の更迭を、サウジアラビアのサルマン国王に、要求するかもしれない。

そういった推測が正しいとすれば、今回のスレイマーニ将軍の暗殺計画を、ニューヨーク・タイムズ紙が曝露したことは、カシオギ事件と関連しているのではないのか。アメリカにはサウジアラビアのイメージを、悪化させる意図がありそうな、気がする。

また、パリの第一次世界大戦記念集会には、トランプ大統領とエルドアン大統領が参加しており、二人は相当話し込んだ形跡がある。多分に考えられることは、トルコがカタールと連携して『悪役サウジアラビ』のイメージを、高めようとしているのではないのか。

そのことを梃子に。アメリカはサウジアラビアが、いかに非人道的な国家であるかを、世界に宣伝し、サウジアラビアに対して強硬な対応を、行っていくということだ。その宣伝工作はトルコが、担うのではないか。

 カタールがガザのハマースに、1500万ドルの資金援助を行ったが、それに負けまいと、サウジアラビアがパレスチナ自治政府に対して、6000万ドルの援助を送ることを決めたのは、カタールに対抗してのことであろう。加えてサウジアラビアのイメージを、改善する意図もあろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:42 | この記事のURL
NO:5295  11月12日 『トルコがカシオギ記録主要国に配布』 [2018年11月11日(Sun)]
トルコ政府はやっとイスタンブールの、サウジアラビア領事館内で起こった、カシオギ殺害の記録を、主要国に配布した。その主要国とは、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、そして、事件の当事国であるサウジアラビアだ。

ただ今回トルコが配布した事件の記録、は音声のみということのようだ。多分というか、確実にトルコ政府は殺人現場の様子を、隠しカメラで記録を撮っていたはずだ。だからこそ、カシオギのフィアンセは記録を見せられ、強いショックを受けた、と伝えられているのであろう。

この配布された記録には、カシオギと殺害者側との話し合いの様子が、全部含まれてたということだ。エルドアン大統領自身がこの記録の、配布を口にしたのだが、その事はトルコのテレビで語っている。言ってみれば、トルコは今後、サウジアラビアの対応次第では、全てを公表する意思がある事を、伝えたのであろう。

エルドアン大統領はそのなかで、サウジアラビアが15
人の殺人者を、イスタンブールに送り込み、殺人に及んだことを知っている。サウジアラビア政府も誰がカシオギを殺したのか、何処にカシオギの遺体があるのかを知っている。殺したのは
15人あるいは18人であり、何処にいるかは言うまでも無い(サウジアラビア国内にいる)。

サウジアラビアは事件後しばらくして、トルコに検察長官を送った。彼の名はサウード・ムジーブで、彼に対応したのは、イスタンブールの検察トップの、イルファン・フェダンだった。

しかし、サウード・ムジーブ長官はトルコ側に対して、肝心なことは何も明かさなかった。当時のトルコのマスコミは、トルコ政府側の不満を、書き連ねている。サウジアラビア政府とすれば、新しい情報を出来るだけ、トルコ側に提供したくなかった、ということであろう。

エルドアン大統領は幾つかの不明な点を、サウジアラビア政府側に問い合わせたようだが、サウジアラビア政府側はこれに、全く答えていない。エルドアン大統領は後にこちら側の誠意が通じなかった、と不満を述べている。

しかし、後になってサウジアラビア政府は、カシオギの殺害を認めることになり、その殺害は事前に計画されていたものだ、ということも明かしている。

さて、この一連の動きの事実を前に、アメリカはカシオギ事件後の、サウジアラビアとの関係をどうしていこうと、考えているのであろうか。トランプ大統領は商売第一主義であり、いかなることがあろうとも、サウジアラビアへの武器輸出は、継続する方針のようだ。そればかりか、今回の事件を機に、アメリカ政府はサウジアラビア政府に対して、カシオギ事件をきっかけに、圧力を掛けやすくなったことから、もっと多くの武器を、買わせるつもりであろう。

いまのところ、サウジアラビアへの武器輸出を見合わせているのは、ドイツとカナダであり、アメリカはサウジアラビアへの武器輸出を、継続することにしており、イギリスとフランスは玉虫色の回答ということのようだ。アメリカがいま考えているのは、サウジアラビア人に対するビザの制限、そして人道主義に基づいた制裁ということのようだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:58 | この記事のURL
NO:5294  11月11日『キルクークでIS幹部逮捕』 [2018年11月10日(Sat)]
イラク軍は国内のテロ掃討作戦を進めている。最近では、キルクークでの作戦を実施し、IS(ISIL)の幹部と25人のメンバーを拘束した。また、IS(ISIL)幹部の妻子も、逮捕しているようだ。

IS(ISIL)はイラクの主要な石油産出地である、キルクークでの地歩を固めようとしていたようだ。IS(ISIL)にしてみればキルクークを支配することが軍資金を得る唯一の手段だからであろう。

IS(ISIL)は大量の爆弾を所持し、それを各地に配布していたということだ。しかし、今回のイラク軍によるIS(ISIL)掃討作戦で、IS(ISIL)のキルクーク支配作戦は、失敗に終わったということであろう。

イラク軍は一連のテロ掃討作戦の結果、今ではイラクのキルクーク地域90パーセントが、治安を回復しているというとだ。また、それ以外のイラクの地域も、大分イラク軍の作戦が効を奏して、落ち着いてきていると言われている。

近くイラクから石油代大臣に近い人物が、日本を訪問するが、多分に石油部門への日本政府への借款要請と、日本企業への石油開発部門への進出を、要請するものと思われる。

イラクの国内情況が安定化して、復興が進むことを祈る。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:39 | この記事のURL
NO:5293 11月10日『クルドPKKの麻薬販売EUの80パーセント』 [2018年11月09日(Fri)]
トルコのソユル内務大臣が、アダナでの地域協力会議の席で、クルドのヨーロッパにおける、麻薬販売について明かした。その彼の話によれば、PKKを中心にクルド人が、ヨーロッパ諸国で麻薬を販売しており、その割合は全体の80パーセント、15億ドルにも上るということだ。

その麻薬ビジネスで手に入れた利益で、PKKなどはテロ活動に必要な、武器を購入しているのだ。もちろん、そうして手に入れた武器は、トルコ人にも向けられているのだから、トルコ政府が躍起になって、取り締まろうとしていることは、分かろう。

クルド人は北イラクのクルド人居住区にある、麻薬精製所でアヘンの精製を、行っているということだ。クルド人たちは彼らのヨーロッパのネットワークを利用し、麻薬の輸送から生産、送付、分配、そして個別の販売にかかわている、ということだ。

こうした大掛かりなクルドによる、麻薬のビジネスが成立している裏には、アメリカ軍の協力があってのことだ。北シリアでの麻薬にかかわる活動は、アメリカ軍が全面的に、支援しているのだ。

アフガニスタンでのアヘンの栽培面積は、2002年の段階では、17000へクタールであったものが、アメリカ軍がアフガニスタンに進出すると、アヘンの栽培地域は拡大していき、2017年ではアヘン耕作地の面積は、328000ヘクタールに達しているということだ。

その結果、アヘンの製造は2016年には,4800トンだったものが、2017年には9000トンに増加している。何処の国も戦争の資金獲得のために、麻薬に手を出してきたのは、世界の戦争の裏の歴史だが、アメリカのアフガニスタンでの麻薬製造支援は、桁外れのものということであろう。

そして、クルド、なかでもPKKの存在は、ヨーロッパでの麻薬販売と、麻薬の蔓延を進める手先として、有効なのであろう。北シリアなどでのアメリカ軍の活動で、YPGやPYD,PKKとの協力関係を、変えようとしない秘密は、ここにあるのかもしれない。

これまで、トルコは何度もアメリカに対して、YPGはPKKと連結しているテロ組織なので、手を切るように要請してきたが、アメリカ側はYPGを、IS(ISIL)掃討作戦の有効な、協力者であるとして、トルコの要請を拒んできている。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:36 | この記事のURL
NO:5292  11月9日『オランダ情報部がISの再結束を懸念』 [2018年11月07日(Wed)]
オランダの情報部の調べでは、IS(ISIL)が最近になり、再結束と組織の強化を、進めているようだ、といいうことだ。その情報によれば、かつてアンバルのライオンと呼ばれていた、IS(ISIL)
関連組織とアルカーイダは、黒字に白抜きでラーイラーハ一イッラッラー・ムハンマドラスールッラー(アッラーの他に神は無く、ムハンマドは預言者だ)と印刷した旗を持っている。

彼らはイラクのアンバルを、根城にしているようだが、隠れ家にいるため、表面からは分からない。そのアンバルでは8月25日に、IS(ISIL)によって14人が殺害されたが、そのなかには6人の軍人も、含まれていたということだ。

オランダの情報機関ジェネラル・インテリジェンス・セキュリテイ・サービス(AIVD)によれば、IS(ISIL)はトルコを戦略拠点に、しているということだ。その事は、将来、ヨーロッパもIS(ISIL)の攻撃目標に、なるということだ。

今週の月曜日11月5日には、クルドのクルデスタン24というテレビ局が、AIVDの情報によれば、IS(ISIL)などイスラム原理主義者たちは、トルコをスプリング・ボードとして、長い間活用して来ていた。膨大な数の外人戦闘員は、世界中から集まったが、彼らはトルコを経由して、イラクやシリアに入っていた。

IS(ISIL)はトルコを戦略拠点として、再活性化することが出来、今後、地下活動を強化していくものと、思われるということだ。IS(ISIL)はトルコの拠点を活用し、地下活動を活発化し、国際的な活動を起こしていく予定だ。

オランダのAIVDによれば、トルコ政府はこのことを、何も気にしておらず、ジハーデスト・グループがトルコの治安に、悪影響を及ぼすとは、考えていないということだ。トルコのテロに対する認識が、ヨーロッパ諸国と異なる点が、トルコ・ヨーロッパの問題点であり、トルコ政府はIS(ISIL)に対しても、アルカーイダに対しても、特別な対応はしていないということだ。

トルコは形式的にはIS(IIL)対応を行っているが、トルコの第一の警戒目標は、クルド・グループ(PKK=クルド労働党)ということだ。その結果、IS(SIL)もアルカーイダも、トルコでは息抜きが出来、自由に行動することが出来ている。

そして、IS(ISIL)もアルカーイダも、自分たちの次の目標を、達成できるということだ。そうした認識は、オランダだけではなく、他のヨーロッパ諸国も、持っているのであろう。そうであれば、トルコがEUに加盟することは、容易ではあるまい。
Posted by 佐々木 良昭 at 21:32 | この記事のURL
NO:5291 11月8日『中東短信アメリカがイラン船舶撃沈かなど』 [2018年11月07日(Wed)]
:アメリカがイランの船舶を、撃沈させる計画を持っている、という情報がイランから伝わってきている。それはイランの経済活動を、マヒさせるための、具体的な方法であろう。

しかし、それがイランのタンカーも含むとすれば,環境汚染の最たるものであり,世界中から非難を受けることになろう。アメリカは以前イラン船が小麦を積載して、航行する途上で、沈没させているということだ。

:アメリカはイランのチャバハール港の、改修を進めているが、これは昨今のアメリカのイラン対応では、解せないことだ。チャバハール港はペルシャ湾を出た、すぐにあるイランの港だが、そこはイランだけではなく、アフガニスタンも利用が可能だ。

 アメリカはチャバハールを改修させ、そこからアフガニスタンにつながる、鉄道を敷設し、アフガニスタンの復興に備えるようだ。アフガニスタンには当面石油が必要であり、チャバハール港を整備し、鉄道が引かれれば、極めて便利になるものと思われる。

 近い将来、アメリカがアフガニスタンで勝利することは、考えられないので、これは将来に向けた、ステップであろうか。そのことは、アフガニスタン駐留のアメリカ軍司令官が、最近、『アフガニスタンでのアメリカ軍の勝利は無い』と明言している。

;オランダ政府の情報部は、ISなどがトルコを、今後の基地にする準備を、進めていると報告している。そのことは、トルコ政府が黙認しなければ、出来ないことであり、今回のオランダ政府情報部の発表は、そのことを含んでのものであろう。

:カタール首長は自国経済は強いと語っている。しかし、それはアラブ湾岸諸国との軋轢が、緩和されていくことが,前提であろう。サウジアラビアがカシオギ問題を起こし、周辺諸国や国際社会での評判を、落としたことから、カタールとの関係改善を,望んでいることは確かだ。

 ただ,それには一定の時間が、かかることは事実であろう。もちろん、カタールは小国であり、金があることから、復興は早いものと思われる。

 だが、今までのサウジアラビアなどによる、制裁の中で外国人出稼ぎ者の、置かれた状態は、厳しいものだったようだ。私の友人のエジプト人は1月から給料を受け取っていなかったと語り、いまはカイロに戻って生活している。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:14 | この記事のURL
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