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NO4346 『トルコ財政危機的状況』 [2016年12月03日(Sat)]
トルコでは政府が国民に呼びかけて、手持ちの外貨をトルコ・リラに交換するよう、薦めている。しかし、毎日のように値下がりしている、トルコ・リラに国民は信を置いていないなかで、国民はどの程度政府の方針に、賛同するのであろうか。

トルコ・リラは当初、ハイパー・インフレからデノミで、ゼロが幾つも消えた。インフレ時は1650000リラだったものが、突然1・65リラに変えられたのだ。そして旧紙幣は紙くずに変わったのだ。

その後、次第にトルコ・リラは値下がりし、つい最近までは1ドルに対して、1・97リラ程度だったものが、今では3・3から3.5リラにまで、下がっているのだ。つまり、当初の価値に比べ、半分の価値しかなくなっているのだ。給料も上がったのだから、文句はあるまいというところだが、それにしても、酷い下落であろう。

トルコ政府は外国投資家が、トルコの市場から資金を、引き上げていること。トルコの貿易が赤字を続けていること。シリア・イラクでの戦争による、膨大な戦費の出費。国内のテロの頻発による、観光客の激減。などで相当厳しい財政状態になった。

そこで政府が打ち出したのは、国民のサイフから外貨を出させて、資金状況を改善しよう、ということなのだが、あまり効果はあるまい。トルコ政府は国民に外貨を、トルコ・リラに替えろ、そのリラで金を買え、と言っているが、素直には従うまい。そんなことをすれば、金はトルイコ市場で、暴騰することになるからだ。

しかし、政府の関連機関は素直に従うしかないようで、トルコ金融市場は手持ちの外貨を、全て外貨からトルコ・リラに、替えることを発表した。しかし、それは国際金融市場でトルコの信用を、著しく低下させることになろう。

トルコ政府は緊急経済対策会議などを開いているが、これも妙案は浮かぶまい。7月15日のクーデター後、多くのベテランや優秀な人材は、職を解かれ刑務所に入れられており、優秀な金融のプロはいないのだ。

経済状態がこうも悪くなれば、酒でも飲んでウサ晴らしをしたいところだが、政府は酒税とタバコ税を、上げることを決めた。従って、酒で憂さを晴らすことも、難しくなっているのだ。

エルドアン大統領は、例によって、『このトルコ・リラ危機は、外国による陰謀だ。』とわめき始めており、『われわれはこの陰謀に打ち勝つことが出来る。従ってトルコの経済危機は起こらない。』と言っている。

マスコミは完全にトルコ政府の管轄化にあり、経済の実態がどうなのか、ということを伝える術は無く、国民も真実を知るべき方法がない状態だ。つまり、いまのトルコ国民は、暗闇の危険な道を、歩かせられているようなものだ。

このような状態が長く続くわけが無い、トルコでは突然大変革が、起こるということを、予測しておくべきであろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 10:28 | この記事のURL
NO4345 『イラク軍ペシュメルガ側の犠牲者拡大のイラク戦線』 [2016年12月02日(Fri)]
*イラクでのISとイラク軍、ペシュメルガ軍との戦いは、激しさを増しているようだ。それは、イラク政府が最後の追い込みに入り、IS(ISIL)は間もなく敗北する、という読みからであろうか。イラクのアバデイ首相は、イラク軍側が1か月以内で、IS(ISIL)に勝利する、と語っている。*

*
そのために、イラク軍側には相当犠牲者が、出ているようだ。もちろん、IS(ISIL)側にも犠牲者は多数出ている。イラク政府の発表によれば、イラク治安軍の将兵1950人が、11月中に死亡した、ということだ。それは10月の犠牲者数の、3倍にあたるというのだから、犠牲者数は激増ということであろう。*

* そのことは市民の間にも、犠牲者が多数出ている、ということではないのか。*

*
他方、北イラクを統治している、クルド政府軍ペシュメルガも、同様に多数の犠牲者を、出しているようだ。ペシュメルガの発表によれば、同軍の犠牲者数は、2014年以来1600人にも達している、という事のようだ。ただし、このクルドの犠牲者数は、2014年以来ということであり、イラク軍の11月の犠牲者数、1950人に比べれば、少ないという事であろう。*

イラク軍によるモースルの、IS(ISIL)に対する攻勢は、激化しているが、アバデイ首相が言うように、これから1か月、あるいは3か月で、
IS(ISIL)を打倒できるのであろうか。この点については、異論を述べる専門家も少なくはない、彼らに言わせると、IS(ISIL)が打倒されるまでには、1
年はかかるだろうということだ。

いずれにしろ、IS(ISIL)は相当追い込まれている、という事であろう。IS(ISIL)
が窮地に立っているという事は、シリアでも同じであり、シリアのアサド大統領も、非常に近い将来、IS(ISIL)は敗北する、と語っている。

ここに来て、イラクもシリアも口をそろえたように、IS(ISIL)の敗北を語っているという事は、これまでIS(ISIL)が考えていたような、
IS(ISIL)
の戦闘員がイラクとシリアとの間で、自由に移動でき、どちらかが不利になったときは、戦闘員を送るということが、不可能になったことによるのではないのか。

これまでよく言われていたのは、IS(ISIL)
の戦闘員がイラクのモースルから、シリアのラッカに逃亡し、そこで戦闘を継続する、という事だったが、既に、モースル・ラッカ街道は、政府軍側によって支配され、移動は困難になっている。加えて、ラッカはシリア軍によって、ほぼ陥落されてもいる。あとは時間の問題であろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:53 | この記事のURL
NO4344 『エルドアン発言にロシアが激怒』 [2016年12月01日(Thu)]
トルコのエルドアン大統領は、折々、他国を激怒させる発言をしている。それが意図的なのか、彼の不注意によるものなのか、性格なのかは判断しかねるが、過激な人物であることは、確かなようだ。シリアに関するエルドアン大統領の発言が、今度はロシアを激怒させることになった。

エルドアン大統領はトルコ軍が、シリアで展開していることに関して、『わが国がシリアに軍を派兵したのは、シリアに公正をもたらすためだ。我々はアサドという、テロを拡散させる人物の支配を、終わらせることを目的としている。100万人のシリア国民が、彼によって殺害されているのだ。』といった過激なものだった。

また、エルドアン大統領は『国連はどこにいるのだ?何をしているのだ。国連はイラクで多忙なのか?』とも語り国連を非難している。

エルドアン大統領は今回の、トルコ軍のシリアへの派兵について、『領土的な関心はないと語り、あくまでも本来の所有者に、土地を取り戻させるためだ。』と語っている。しかし、この本来の土地の所有者とは、どういう意味なのか不明になっている。

シリアの北部には、多数のクルド人が居住しているが、エルドアン大統領にとって、クルド人は敵であり、彼らクルド人に土地を取り戻してやる意志は、皆無であろう。そうなると、シリアに居住するトルコマン(トルコからオスマン帝国時代に、シリアに移住して住み着いた、トルコ系シリア人)に土地を取り返してやる、という意味ではないのか。

もし、それが事実であるとすれば、トルコ軍によって土地を与えられた、シリアのトルコマンはトルコ政府に対して、従うようになり、シリア政府の言うことは、聞かなくなるだろう。それはトルコがシリア領土を実質的に、分割奪取するということを、意味するのではないのか。

このエルドアン大統領の発言に、ロシアが噛み付いた。ロシアとすれば、アサド体制を擁護して、シリアの分割を防いでやろう、と必死で戦っているのだ。既に多くのロシア兵が、犠牲にもなっている。

従ってロシアは、シリアンに関してきわめて強い意志を、持っているわけであり、エルドアン大統領の発言など信用ができないし、許せないという事であろう。

トルコにしてみれば、今回のロシアの激怒の反応は、極めて不都合なものであろう。トルコの経済は破産寸前の状態にあり、トルコ・リラは毎日のように、価値を下げている。外国の資本が逃げ出してもいる。そうした状況下では、ロシアの観光客はトルコにとって命綱なのだ。

トルコ・ストリーム計画もあり、トルコはロシアとの関係は、壊したくないと考えていよう。加えて、EU加盟が延び延びになっているトルコは、上海5への加盟を打診し始めている。もし、ロシアがノーと言えば、その話は胡散霧消し、NATOとの関係もあやふやなものになろう。エルドア大統領は自身で墓穴を掘っているのか。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:30 | この記事のURL
NO4343 『リビアのハフタル将軍ロシア訪問』 [2016年11月30日(Wed)]
リビア東部政府の軍のトップ、ハフタル将軍がロシアを訪問した。そのことには、大きな意味がありそうだ。それは、ハフタル将軍がロシアに対して、武器の提供を要請したのと交換に、リビア東部政府が支配している地域に、ロシア軍の基地を開設することを、提案したからだ。

リビアは持てる石油資源や、アフリカ難問のヨーロッパへの、移動拠点として重要な意味を持っている。石油については、単なる石油ではなく、ロー・サルファ、ロー・パラフィンの良質なものであることから、カーボン繊維の生産には、うってつけだと言われている。

リビアがアフリカ難民のヨーロッパへの、移動拠点であるということは、リビアがこれを取り締まれば、ヨーロッパはアフリカ難民の問題を、軽減することが出来るという事であり、トルコと同じような意味合いを、持っているのだ。

従って、アメリカを始めフランスやイギリスは、リビア問題に介入し、何とか自由にコントロール出来る状態を、創り出そうとしている。ISをリビアに送り込んだのは、アメリカとイギリスの策謀であろうし、その後のアメリカやフランス、イギリス軍による、シルテへの空爆も、その流れであろう。

チュニジアで結成された、統一リビア政府なるものと、その代表であるセラジ首相も、あくまでも国連という名を冠した、欧米の傀儡であろう。リビア国民の誰も、この人物を信用していないし、トリポリに拠点を置きはしたが、実験は握っていないようだ。彼の名が欧米のマスコミに出てくるのは、小さな存在を大きく見せよう、という策謀であろう。

そうした状況にあるリビアに、今回のハフタル将軍の訪ロで、ロシアが本格的に進出することになれば、アメリカ、イギリス、フランスの計算は完全に失敗に、終わる可能性がある。

ハフタル将軍の訪ロは、公式なものと評価されている。ロシア軍のトップであるロシア国家安全議会議長ニコライ・バトロワシフ、セルゲイ・ショイコフ国防大臣、そして、ラフロフ外相があっているからだ。

ロシアのイズベスチア紙は、名前は明かさないが、相当高位の人物も、ハフタル将軍と会っている、と報じたが、それはプーチン大統領を、指しているものと、思われる。

今回のハフタル将軍の訪ロを機に、ロシア軍がリビア国内に、軍事基地を持つことになれば、欧米の策謀は失敗し、アメリカのアフリカへの進出にも、ブレーキがかかることになろう。

アメリカのトランプ氏が、大統領に就任するのは、来年の1月だが、現在オバマ大統領は、実権を有していない状態にあり、まさに、空白の2か月が目の前に、控えているということだ。この空白期間中に、東リビア政府とロシアとの間で、基地開設の合意が出来れば、アフリカ全体の様相が、変わるという事であろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 12:15 | この記事のURL
NO4342 11月30日 『エジプト・トルコ金にまつわる話』 [2016年11月29日(Tue)]
先進国も途上国も、権力を握る者は、金に対する執着心が強い。権力の座を追われた時、彼らは貯め込んだ金を、自分の懐に留め置けるのか否かが、大問題だ。韓国の朴大統領についても、近い時期にこのことに関する、結論が出るだろう。

エジプト政府はいま、ムバーラク大統領がスイスの銀行に、貯め込んだ金を、取り戻そうと必死になっている。エジプト政府はいま厳しい財政状況にあり、無理からぬことであろう。その額が5億7千万ドルにも上るというのだから、エジプト政府にしてみれば、無理もあるまい。

スイス銀行はマネー・ロンダリングや、ギャングなど犯罪組織の金の、引き落としを阻止しているが、ムバーラク大統領の場合は、これに引っかかったようだ。その金は汚職によって得たもの、と思われるからだ。

ムバーラク大統領以外には、ウクライナのヴィクトール・ヤヌコビッチ前大統領、チュニジアのアリー・アービデーン元大統領等も、この嫌疑に引っかかり、引き落としが出来ないでいるようだ。

アメリカのトランプ次期大統領の顧問のカーター・ペィジ氏は、このヴィクトール・ヤヌコビッチ前大統領と、金銭的な関係があった人物だ、と言われている。

トルコの場合は少しましな話であろう。納税が出来ず、未納になっている人たちに対する、特別法が考案されたのだ。その法律は再建法と呼ばれ、その新法に沿って申請をすれば、減税してもらえたり、納税の期間を遅らせてもらえる、という事のようだ。

トルコもエジプト同様、財政的には厳しい状態にあり、何とか未納分の税金を、徴収したいという事であろう。480万人の人たちがこの新法に沿って、納税の額を減らしてもらい、時期を遅延してもらう、対象になっており、申請手続きをしたという事だ。

しかし、たとえこの新法によって、納税者が全額を納税しても、いまのトルコ政府が抱える、対外債務の返済には、ほんの微々たるものでしかなかろう。トルコの政府はこれ以外にも、国民に対して、外貨を放出するよう呼び掛けたり(手持ちの外貨をトルコ・リラと交換すること)。外国の観光客を誘致するために、チャーター・フライトへの燃料無償サービス、なども行っている。

しかし、トルコの財政状況に対しては、既に赤信号が出ており、トルコに対する外国の投資家たちは、次々に資金を引き揚げており、トルコ・リラはつるべ落としのように、下がりまくっている。

一時期までは、1ドルに対して1・97トルコ・リラ程度であったものが、今では1ドルに対し3.5トルコ・リラになり、やがては4トルコ・リラになるだろう、と予測されている。
Posted by 佐々木 良昭 at 12:08 | この記事のURL
[ トルコ経済は1〜2年で崩壊するとMIT教授] [2016年11月28日(Mon)]
トルコの経済はこのままでは、1〜2年で崩壊する、とアメリカのマサセッツ工科大学の教授が語った。彼の名はダロン・アジェモール氏だ。
彼の説明によれば『消費は経済発展のカギだ。そして出費はローンによって支えられている。しかし、それは永久には続かない。やがて危機が訪れるのだ。』ということだ。しかも、彼はその時期は極めて近い将来に、訪れるとみている。*
ダロン・アジェモール教授の説明によれば、『トルコはいまだに魅力的な、投資先ではあるが、それは短期投資だけだ。それはトルコが抱える、対外債務が大きいからだ。トルコは早急に対外債務を、処理しなければならない。』とも語っている。
ダロン・アジェモール教授は『アメリカの大統領に、トランプ氏がなったことにより、状況は大変革を起こす。外国の投資はトルコから引き揚げ、彼の大統領就任の期間には、金利も引き上げられることになる。それは外国の資金をトルコから、引き揚げることにつながるのだ。』とも語っている。
既に、トルコから外国の資金は、撤退を始めているが、それが実はトルコ・リラの、対ドル安の原因なのだ。『わが国の外交は鋭角になっており、それは国内政治と連関している。それはよくない傾向だ。』
ダロン・アジェモール教授は『経済成長は強く報道の自由と関係しており、長期的な発展は報道の自由や、透明性、公開性、包含性、そして競走の自由などが肝要だ。報道の自由が否定されれば独占が起こり、汚職がはびこり、司法は乱れることになり、独裁が進むことになる。』とも指摘している。
そして『確かに1990年代からトルコの報道の自由は拡大しており、開かれた社会にもなっている。また産業も発展した。しかし、報道の自由は限られ権威主義がはびこっている。』ということだ。
『しかし、それでもトルコ人の未来は開かれている。』とダロン・アジェモール教授は語った ]
このダロン・アジェモール教授は、アメリカの居住するトルコ人であり、自身の身の安全が確保された状態で、トルコの現状をストレートに、語っているという事であろう。
確かにその通りだ。エルドアン大統領が進めるメガ・プロジェクトは、ほとんどが対外債務に頼ったものであり、やがては支払いの時が来る。それは極めて近いことは、誰にも分かろう。
エルドアン大統領はトルコが破産するまで、賄賂を取りまくり、破産の一歩手前で外国に逃亡する気なのであろうか。物事はそう計算通りには、進まないのではないか。その場合、エルドアン大統領が逮捕され、裁かれる可能性も、あるという事だ。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:38 | この記事のURL
no-title [2016年11月28日(Mon)]
NO4341 11月29日 中東TODAY



*『トルコ経済は1〜2年で崩壊するとMIT教授』*

* トルコの経済はこのままでは、1〜2年で崩壊する、とアメリカのマサセッツ工科大学の教授が語った。彼の名はダロン・アジェモール氏だ。*

*
彼の説明によれば『消費は経済発展のカギだ。そして出費はローンによって支えられている。しかし、それは永久には続かない。やがて危機が訪れるのだ。』ということだ。しかも、彼はその時期は極めて近い将来に、訪れるとみている。*

*ダロン・アジェモール教授*
の説明によれば、『トルコはいまだに魅力的な、投資先ではあるが、それは短期投資だけだ。それはトルコが抱える、対外債務が大きいからだ。トルコは早急に対外債務を、処理しなければならない。』とも語っている。

*ダロン・アジェモール教授は『*
アメリカの大統領に、トランプ氏がなったことにより、状況は大変革を起こす。外国の投資はトルコから引き揚げ、彼の大統領就任の期間には、金利も引き上げられることになる。それは外国の資金をトルコから、引き揚げることにつながるのだ。』とも語っている。

既に、トルコから外国の資金は、撤退を始めているが、それが実はトルコ・リラの、対ドル安の原因なのだ。

『わが国の外交は鋭角になっており、それは国内政治と連関している。それはよくない傾向だ。』

*ダロン・アジェモール教授は*
『経済成長は強く報道の自由と関係しており、長期的な発展は報道の自由や、透明性、公開性、包含性、そして競走の自由などが肝要だ。報道の自由が否定されれば独占が起こり、汚職がはびこり、司法は乱れることになり、独裁が進むことになる。』とも指摘している。

そして『確かに1990
年代からトルコの報道の自由は拡大しており、開かれた社会にもなっている。また産業も発展した。しかし、報道の自由は限られ権威主義がはびこっている。』ということだ。

『しかし、それでもトルコ人の未来は開かれている。』と*ダロン・アジェモール教授は語った。*

この
*ダロン・アジェモール教授は、アメリカの居住するトルコ人であり、自身の身の安全が確保された状態で、トルコの現状をストレートに、語っているという事であろう。*

*確かにその通りだ。エルドアン大統領が進めるメガ・プロジェクトは、ほとんどが対外債務に頼ったものであり、やがては支払いの時が来る。それは極めて近いことは、誰にも分かろう。*

*エルドアン大統領はトルコが破産するまで、賄賂を取りまくり、破産の一歩手前で外国に逃亡する気なのであろうか。物事はそう計算通りには、進まないのではないか。その場合、エルドアン大統領が逮捕され、裁かれる可能性も、あるという事だ。*
Posted by 佐々木 良昭 at 11:37 | この記事のURL
NO4340 『アレッポをめぐるロシアトルコシリアの意見対立 [2016年11月27日(Sun)]
シリアのアレッポ奪還作戦が、続いて久しいが、ほぼ最終段階に入っているのではないか、と思われる。しかし、IS(ISIL)側の抵抗も続いており、今日明日に結論が出る、というほどの期待は、持てないようだ。

アレッポの解放については、関係各国の思惑があり、一概には解決できないようだ。それはIS(ISIL)との戦いとは、別の次元の話のようだ。ロシアはアメリカとの間の駆け引きがあるが、その場合は人道的な面を、どう考慮するか、ということがあろう。

ロシアはアレッポに猛空爆を継続して、IS(ISIL)の勢力を潰してしまえれば、ことは簡単なのだが、IS(ISIL)側は住民を盾に取っており、猛爆をすることは、住民を多数犠牲にする、ということでもある。

トルコはといえば、トルコとシリアとの国境には、20万人のシリア人が難民としてトルコに入る日を待っている。もし、これからアレッポに激しい攻撃がかけられることになれば、難民の数はもっと増えることになろう。

トルコもまた、このシリア難民の受け入れについては、頭痛の種になっている。今でもトルコには300万人の、シリア難民が入国しており、シリア難民に対する支援の費用は、巨額に上っている。

EUへのシリア難民の流入を、押さえることを条件に、60億ユーロの援助を要求したが、EU
はなかなかそれを、実行してくれる気配は無い。そうでなくとも火の車のトルコの台所事情は、ますます厳しいものになる、ということだ。

そこで浮かんできた解決策は、シリアを実質的に分割して、統治するという考えのようだ。なかでも、アレッポについては、緊急の対応が必要であり、現実的な選択肢として浮かんできている。

アレッポの地方議員などは、シリア政府を経由せずに、直接支援を受けることを、希望しているが、それはシリアを分割することに繋がる、としてシリア政府は受け入れを、拒否している。

ロシアのプーチン大統領とトルコのエルドアン大統領は、最近2度に渡って電話で、シリア問題を話し合っているが、このなかではシリア軍によって、トルコ軍が攻撃され、死傷者を出したことも、討議の話題になったようだ。

気短なエルドアン大統領からすれば、シリアを一気に攻撃したいところであろうが、シリア難民のますますの、流入の危険性があることから、そうも行かないだろう。

いまアレッポの解放は、関係諸国のそれぞれの思惑から、停止状態に入ったのではないか。その事は現地住民の飢餓状態が、悪化するということだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:12 | この記事のURL
NO4339  『エルドアン大統領EUを恫喝』 [2016年11月26日(Sat)]
これまで何度となく繰り返してきた、エルドアン大統領のEU諸国に対する脅しは、今回は一層の真実味をもって、EU側から受け止められているのではないか。それは、EU議会がトルコのEUメンバー資格問題を、当分の間、凍結するという決議を、出したからだ。その決定が出たことには、7月15日に起こった、クーデター未遂事件が絡んでいよう。

EU諸国はこのクーデター未遂の後で、トルコ政府がどのような措置を取ったのかを、十分に承知している。10万人を超える人達が逮捕され、4万人近い人達が投獄され、その獄中では拷問が行われている。国外に逃れようと思った人達は、逮捕され投獄されている。

それだけではなく、ほとんど全てのトルコのマスコミが、政府から厳しい審査を受け、閉鎖されたり、政府と関係のいい企業に、売り渡された。マスコミ人の活動も、完全に制限され、多くの人達が投獄の対象になっている。

そしてついには、エルドアン大統領が死刑復活を言い出し『国民が望むならば死刑制度を復活させる。』と公言している。実はその事は、国民の意思ではなく、エルドアン大統領の望むことなのだ。

これではEUに加盟する資格は、遠のいて当たり前であろう。そのようなトルコの動きが、今回の『トルコのEU加盟を凍結させる。』という決議をうみだしたのだ。しかし、エルドアン大統領は決定に激怒し、EUを恫喝している。

彼は『EUがトルコのメンバー入りを、凍結するのであれば、トルコはシリア難民などの、EU諸国への流入を、止めない。』と言い出したのだ。

このことがEU諸国にとんでもない問題を、もたらすことは容易に想像がつく。これまでに、EU入りしたシリア難民などの数は、200万人近いのではないかと思われるが、トルコには300万人のシリア難民がおり、もし、彼らがトルコから自由にEUへ、移動できることになれば、EU諸国には合計で、500万人前後の難民が、あふれるということだ。

トルコはこの難民問題を梃子に、EU諸国に幾つもの要求を、突きつけてきている。『トルコにいるシリア難民に対する支援金、60億ドルを支払え。』『トルコ人のEUへの、ビザ無し渡航を認めろ。』『トルコをEUのメンバー国にしろ。』といった要求が主なものだ。

今回のエルドアン大統領の、怒りに満ちた恫喝に対して、EU諸国はどう対応するのかが問題だが、あるいは、EU諸国は難民問題で、腹を括っているのかも知れに。エルドアン大統領の傲慢さにはもう耐えられない、ということではなかろうか。
Posted by 佐々木 良昭 at 10:09 | この記事のURL
NO4328 『トルコ兵シリアで死亡・トルコの報復攻撃懸念』 [2016年11月25日(Fri)]
シリアのアルバーブに駐留するトルコ軍が兵士の間に、シリア軍の空爆を受けて、死傷者が出ている。死者は3人負傷者は10人にも上り、負傷者の1人は重傷を負い、即座にトルコ南東部のガジアンテペの病院に、搬送されたということだ。

トルコのユルドルム首相は、報復攻撃をする、と息巻いている。トルコのシリア政府憎さは人一倍であり、これまでアサド体制を打倒する、と息巻いてきていた。それが最近になって、トーン・ダウンしてきたのは、ロシアとの関係を、重視したからであろう。

しかし、今回のシリア空軍の空爆による、死傷者が出たという事態は、トルコの対シリア対応を、逆戻りさせるかもしれない。つまり、ロシアとの関係重視から、シリアへの対応を和らげるということは、無くなるかもしれない。

中東の状況を見ていると、まさに猫の目の色のように、大変革をたびたび起こすようだ。こうなると、長期的に見たらどうなるのか、という判断をせざるを得ないのだが、それもその時々の変化に、影響されることになり、必ずしも正確な読みは、出来なくなる。

今回のシリア軍による空爆で、トルコの軍人のなかから、死傷者が出たことは、トルコのエルドアン大統領を、激怒させていることであろうから、しかるべき報復は、確実に起こるのではないか。

その場合の、トルコ軍によるシリアへの報復は、シリアの軍人に限られて行われるのか、あるいは市民を巻き込んだ形で、行われるのかが焦点であろう。もし、シリアの市民の間に、多数の犠牲者が出るようなことになれば、欧米のトルコ非難は、激しいものとなろう。

エルドアン大統領は、EUの議会がトルコのメンバー国入りを、凍結したことで激怒しており、『それならヨーロッパに、シリア難民が多数流れ込むことを放置する。』と言い出し、ヨーロッパ諸国でのテロが増えるだろう、とも脅しをかけている。

トルコはいま、ヨーロッパからもアメリカからも、毛嫌いされる状態に、陥っているのだ。それだけに、トルコによるシリアへの、今回の報復騒ぎは、それをますます煽ることに、なるのではないのか。
Posted by 佐々木 良昭 at 12:03 | この記事のURL
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