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2024年01月16日

新春のご挨拶 理事:赤居実花

皆さま、あけましておめでとうございます。
本年は元旦から、厳しいことが続きました。
 地球上の小さな国日本は、昔から自然災害が多い国です。
厳しい自然(災害)に耐えられる人間が「日本に日本人として生まれてきている」という話を聞いたことがあります。
厳しいことを体験するから、いつもの当たり前に感謝する。
そして経験して強く、そして優しくなれる。
この遺伝子を受け継いでいることを信じて、そして、これから未来につなげて行くことを信じて
この自然と仲良くしていきたいと思います。
「楽しい・嬉しい・気持ちいい」だけの仲良くではなく、畏れ、敬い、謙虚になり、
感謝することを忘れないことだと強く思いながら、ふと、人間同士も全く同じだと感じました。
人に対して感じる感情は、相手に向かっていますが、実は「自分が感じている」ことであって、
相手が悪いわけでも、自分を攻撃しているわけでもないのだと。
「仲良くする」は結局は「自分を大切にすること」ですね。
自然に畏敬の念を抱きながら、自分を大切にする。そして、究極は、自分も他人もあらゆる自然も全て、
「主語」がなくなる時が、修行のゴールなのかもしれません。
目の前の自然や森からいただくばかりでなく、じっくりと「自然と自分」をテーマに対話を続けたいと思います。
今年は関西中心に、SMLサイズの時間バージョンで、活動を増やしていく予定をしております。
そして、本年10月のフォーラムも関西です!”関西盛り上げタイ”の隊員として…動いていきたいと思います。
皆さま、今年もよろしくお願いいたします。
                       森林セルフケアコーディネーター 赤居実花
posted by 田川 at 05:35| コラム

今年も多面的に学びましょう! 理事:降矢英成

 元旦、2日と大きな出来事が続いた年の始まりでしたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

 三が日に興味深い特番を見つけるようにしており、今年は、元旦朝の四国お遍路紹介、養老孟司先生の近況番組、AIの未来社会の討論の3つを鑑賞しましたが、特に、養老先生の近況の番組を面白く感じました。

 形のある解剖を言葉で解説してこられた養老先生ですが、最近は、言葉では説明できないことに大事なことがある、という認識が高まっていらっしゃるそうです。

 そして、そういう認識と人間関係の煩わしさから、大学をお辞めになった28年前くらいからブータンにご縁ができ、何とブータンにチベット仏教の寺院を建立されていました。

 ブータンのガイドの人に、「先生はそろそろ仕事をやめてお経を学んだ方がいい」といわれて苦笑する感じが良かったです。

 そういわれても、帰国してすぐに、自分にはお経は無理だなとおっしゃり、九州まで大好きな昆虫採集に行ってきたと嬉しそうでした。

 養老先生は、無類の虫好きなゆえに、自然/森がお好きなのがよく分かりました。

 さて、2月18日(日)には、協会のレベルアップ講座で『自然セラピーの科学』という興味深い書籍を学ぶ場を設けました。

 この本の中の項目で、特に興味深いのが「公園セラピー」という項目です。

 当協会では、「身近な森で森林セルフケア」を主たる活動方針にしており、この「身近な森」というのはほぼイコールで「都市公園」ということになっていますので、本書の「公園セラピー」と重なっていることになり、中身が気になるところです。

 下記のご案内をご覧いただき、ぜひ今年も、多面的・多角的にご一緒に学んでいきましょう。お待ちしております!

https://peatix.com/event/3810886/view?utm_campaign=pod-12379484&utm_medium=email&utm_source=follow-organizer&utm_content=7853309&dlvid=e550d75e-ceeb-441d-940b-1c85de8af9be&sltid=0
posted by 田川 at 05:21| 年頭挨拶

2023年12月12日

12月10(日)森林浴と温泉浴 IN 神奈川県厚木市七沢森林公園

<ご報告> 12月10(日)森林浴と温泉浴 IN 神奈川県厚木市七沢森林公園

森林セルフケアコーディネーター 青木 孝一


 12月10日(日)に厚木市七沢森林公園にて実施した森林セルフケア体験会はポカポカ陽気の晴天のもと、一般参加者6名、スタッフは私を含めて4名の合計10名で行われました。
 公園内のカエデやコナラ、クヌギなどの落葉樹は黄色や赤、緑など、色とりどりの色彩で私たちの目を楽しませてくれ、またその色彩の中に太陽の光が差し込み、非常に幻想的な世界を作り上げていました。

 今回、散策したコースは尾根沿い歩くコースも含まれ、多少のアップダウンもありましたが、雄大な景色を観望できるポイントが数箇所あり、それぞれのポイントで違った風景を楽しむことができました。また、休憩時に振舞ったクロモジ茶の香りや食べる瞑想時に提供したナッツの感触など、参加者ひとり一人が五感を使いながら楽しんでいたことが印象に残りました。             

A:展望台からの景色を眺める参加者.png

                       
 散策途中の植物観察では「カエデとモミジの違い」についての説明やカヤとイヌガヤの感触の違い、さらにはクサギの葉の匂いを嗅いだり、鳥の声を静かに聞いたり、呼吸法を実践したりして五感をフル活用したプログラムを構成しました。
カサカサと落ち葉を踏みしめる音も印象的でしたね。

B:呼吸法の実践.jpg

 
最後は今回のスペシャルプログラムとして準備した「ネイチャークラフト」。
落ち葉さえ用意できれば、数分でできる「落ち葉の窓」を作成し、お土産にしてもらいました。
       
C:ネイチャークラフト「落ち葉の窓」のい出来上がり.png


 参加者からの感想は「楽しかった」、「自然の景色の素晴らしさに癒された」、「食べる瞑想であんなにじっくりと味わいながら食べたことがなかった」等、皆さん、とても癒され、そして満足した1日を過ごせた様子でした。 
 体験会後に行った温泉ですが、レトロ調で雰囲気のあるとても良い旅館で大満足の1日で した。

D:雄大な景色をバックに集合写真.png


今回、サブ講師及びサポートスタッフとしてご協力いただいた協会の皆さんに感謝いたします。有難うございました。
posted by Yu SEKI at 12:36| 活動報告

2023年12月10日

「案外身近な伝統文化の森」

森林セルフケアフォーラム2024は「伝統文化の森」がメインテーマです。そこでフォーラムに向けて「伝統文化の森」を身近に感じて頂けるように、普段から森に親しんでいる方々に、「伝統文化の森」と言っても、案外身近な存在ですよということをリレー形式で繋いでもらおうと思います。先陣を切って大役を担って下さるのはご存知、和歌山在住の赤居実花さん。なんと本年度から(ようやく)理事のメンバーにもお迎えいたしました!

「案外身近な伝統文化の森」
理事 森林セルフケアコーディネーター 赤居実花


「伝統文化の森」の定義って、なんだろう?
このタイトルで書いてくださいと言われて、色々な森が浮かんだ。伝統があり、歴史がある森。歴史的な行事が行われている森。身近なところで思い浮かぶのは、「鎮守の森」だ。森林セルフケアのサポーターになるための講座でも、家の近くの神社やお寺に残る森も、身近に活動できる場所だと例に挙げられている。
じゃあ、「鎮守の森」ってどんな森?
ウィキペディアで調べると、「鎮守の森(ちんじゅのもり)とは、日本において、神社(鎮守神)に付随して境内やその周辺に、神殿や参道、拝所を囲むように設定・維持されている森林である。古神道における神奈備(かむなび・かんなび)という神が鎮座する森のことで、神代・上代(かみしろ)ともいう。」となっている。

神社仏閣を取り囲むように維持された森。そして、その森には、神様も鎮座しておられるのだ。八百万の神を信じる日本人には、どこにでも神様はいるのだろうが、神様の中でも”上の方の偉い方”が、おられる所の周りの森。ということかと、小さな脳みそで想像する。
さて、伝統文化の森と言われる森のほとんどは、「神様や仏様を囲んでいる森」と言えると思う。長い長い歴史がある場所も、また、新しい明治神宮のような人の手で作られた森も。
私は、歴史が古くても新しくても、また、近所の神様も全国的にとても有名な神社仏閣であっても、そこに共通するものは、『守られている』ということだと思う。
宗教がベースなので、心や思想が一番に思いつくが、生態系として、生物学として、人の手が入りすぎず、自然に近い状態で、守られた場所として、豊かな自然が続いている場所というのが共通点ではないかと思う。神様がいて、ずっと守られていて、自然も豊か。そんな場所で、人間が心を落ち着かせ、リラックスさせる時間を持つことは、今の時代とても贅沢でありがといことではないだろうか。

なんと、私の住む地域「紀伊半島」には、有名な歴史ある神社仏閣も多く、全て自然豊かな森に囲まれている。「高野山」の森もお寺や修行者のために1200年以上お寺が森を守り、管理されてきた。「熊野本宮大社」を目指す、熊野古道も。修験道の聖地「吉野山」は修験者が桜を奉納し植えることで、山全体が桜となり、また森も守られてきた。

こんな有名どころじゃなくても、自分の住んでいる身近な神社にも歴史があり、伝統が根付いている。神社の人や、また近所の人に歴史や伝統文化の話を聞き、森を散策する!
森での健康を合わせて、その場所の歴史や文化を知ることは、心のエッセンスとなり、体や心に良い”エキス”がじんわり入ってくる気がする。

あ〜〜、身近な場所から、まだ知らない歴史と文化、そして食べ物を目指して、新しい森に行きたくてワクワクしてきたー!皆さんも自分の身近な鎮守の森から、体験してみてはいかがでしょう?

posted by Yu SEKI at 14:43| コラム

レベルアップセミナーのご報告 「鎌倉・伝統文化の森で森林セルフケア」

レベルアップセミナーのご報告 「鎌倉・伝統文化の森で森林セルフケア」

協会理事・降矢英成
赤坂溜池クリニック 院長 心療内科医

 
11月19(日)13:30〜鎌倉の伝統文化の森を使って、森林セルフケアの実地編のレベルアップセミナーを開催いたしましたのでご報告いたします。なお詳細につきましては月末に配信予定の会報誌『季森療』冬号に掲載いたしておりますので、ぜひ合わせてお読みください。

開催日時:2023年11月19日(日)13:30〜
場所: 伝統文化の森in鎌倉
参加人数:6名
ポイント:
@「森の風情」を味わえる場所を選ぶ
A土地の伝統文化の「人」や「物」を選ぶ
今回は、
・「森の風情」を味わえる社寺を訪れる
・「人」〜源頼朝、北条義時を中心にすえる
・「物」〜鎌倉仏教の特に「仏像」を味わう
・最後に、鎌倉で活動されている梶原さんのcocorokamakuraにお邪魔する
・スタートを鎌倉宮とした
コース:鎌倉宮〜覚園寺〜永福寺(ようふくじ)跡〜法華堂跡〜宝戒寺〜妙本寺〜cocorokamakura

1.覚園寺〜北条義時が建立した大倉薬師堂がもとになっている名刹。有料拝観エリアに森の中に佇む薬師堂があり、薬師三尊(薬師如来・日光菩薩・月光菩薩)と12神将のフルセットを遠くからではなく間近に拝むことが出来る。川端康成が好んだ阿弥陀如来像や、義時を実朝暗殺の場から救った戌神将像も印象的。

2.永福寺(ようふくじ)跡〜源頼朝が多くの殺傷をした者を弔うために建立した幻の大寺院であった永福寺の跡地。ここにはお堂はないが、森の中にぽっかりと土台を復元した跡地が佇んでおり、前面に配していた池を鎌倉市が復元し、子供連れの市民の方の憩いのスペースにもなっている。森林セルフケアのためには森の小道を通るルートから入ることがポイント。

3.法華堂跡〜北条義時のお墓跡でもあった法華堂があった「森の中の高台」。ここは、大倉御所の裏山の中腹にある。当日は、眼下の大倉御所跡を見下ろしながら養生功を行った。森林セルフケアとして、何らかの養生法を先ほどの永福寺跡かこの法華堂跡で行うと良い。

*ここから、義時ゆかりの宝戒寺まで街歩きをするルートになるため、一工夫。年配の御家人たち(義時の父・北条時政、梶原景時、比企能員など)は山手の方に屋敷を構えていたが、ちょうどこの辺りは御所に近く、義時や畠山重忠や三浦義村など若手の御家人たちの屋敷があった跡地であることを、地図をお渡しして確認した。

4.宝戒寺〜義時の館があった場所であり、後には代々の執権館となった跡地に建立されたひっそりとした佇まいの寺。ここはお堂の中に靴を脱いで上がることができ、畳に座って地蔵菩薩像や観音像や閻魔様などの仏像を間近に拝むことができるのが魅力の一つ。

 この寺から次の妙本寺までは、裏道を巡っていく2つめの工夫を。「大町通り」という生活の道が車がかなり通るので、鎌倉幕府の2つめと3つめの御所の跡がある一本入った小道を通ることにしたことで、鎌倉の静かな風情が味わえて普通の観光とは異なった魅力とすることができ好評だった。

5.妙本寺〜このお寺は、伝統文化としては北条氏と対立した比企能員の館跡に建立されされたという由緒があり、境内に比企氏のお墓があり、地名としてこの辺りが「比企谷(ひきがやつ)」として残っている。この寺は参道の周りが「風致保安林」に指定されており、「森」としても、かなりの森感が味わえる。

 上記のような内容によって、参加者の方には観光とは一味も二味も異なる「鎌倉の伝統文化の森」をそれぞれに味わっていただき、最後に講師の梶原さんのcocorokamakuraにお邪魔して振り返りをした。鎌倉での伝統文化の森巡りには、あと2つくらい適したコースがあるので次回に乞うご期待!


森林セルフケアサポーター 梶原佳子
cocorokamakura(こころ鎌倉)主宰・臨床心理士


「鎌倉・伝統文化の森での森林セルフケア」実地編では、覚園寺・永福寺跡・法華堂跡・宝戒寺・妙本寺・幕府跡を巡り、最後に私のサロンで一休みしていただきました。
私たちが訪れたのは森と一体になった社寺で、伝統・文化だけでなく森の静けさを感じることができました。特に、法華堂跡で行った養生法は気持ちがよかったです。今回は、裏道を歩きながら幕府跡も巡りました。私にとっては普段通っている道が新鮮に映り、参加者の方々にとってはなかなか通ることのない裏道を通ることができ、観光地の喧騒を離れて静かに伝統文化を感じることができたと好評でした。
恵まれた天候の中、豊かな緑と伝統・文化が一体になった鎌倉らしさを味わうことができました。来年は、北鎌倉や由比ガ浜海岸近くの社寺を巡るコースを検討中です。また皆様と一緒に鎌倉を巡るのを楽しみにしています。

【 予 告 】
その1:「伝統文化の森」というフレーズの本元の「京都伝統文化の森」については、いよいよ来年の10月27日(日)にフォーラムを京都で開催しますので、ぜひ今から予定を空けておいて下さい。詳細は今後順次アップして参りますのでお楽しみに

その2:次回のレベルアップ講座は、座学編として書籍『自然セラピーの科学』をテーマに2月18日にzoomで行います。

posted by Yu SEKI at 14:42| 活動報告

理事コラム「2023年の終わりに」

理事コラム「2023年の終わりに」

理事長 原田純子


今年の冬が始まった。いよいよ雪が降り始め、2023年が終わろうとしている。振り返ってみれば、今年は今まで以上に身近な森を歩く機会に恵まれた。コロナが5類扱いになり、今まで来訪を見合わせていた友人が明日来るから案内するために下見にも、と同じ季節に何度も森に足を運ぶことが出来た。ステイホームの時に、フレイル予防のための散歩を意識して出掛けたのとは足取りが違う。そして、やはり森は良いなぁと思いながらいつも見る景色から季節の移り変わりを確認し、自分の体調や気持ちを確認しながら歩くのは爽快感が違う。しかし翌日友人と歩けば、また見えてくる景色が違うから面白いものでもある。

ふと中学生の頃、通学路にお気に入りの小路があったことを思い出した。ある日駅から自宅まで歩くのに、思い付きでいつも通りの道ではなく、一本横の道を通ってみたのだが、普通の住宅街の道なのに、見慣れた景色ではない風景が新鮮だった。その小路の雰囲気が気に入り、以来私の通学路となった。部活で疲れていた時、友人と意見の相違がありムシャクシャしていた時、良いことがあってウキウキ弾んで帰る時…。その時々でなにかその道が受け入れてくれている気がして、家に帰り着くまでにその道を歩くことで気持ちを整えて帰ることが出来た。私にとっての森歩きは、その中学生時代の通学路に通じるものがあるような気がする。要は心が整えられる時間を与えてくれる存在なのではないかと。それって、マインドフルネス?気持ちを整理すること、リセットすることで何か吹っ切れる事があるが、それの繰り返しで人間って時を重ねて行くのではない?だとすれば森の時間も私にとっては大切な時間であり、生活の一部なのだなと改めて思う。

今年はとにかく落ち着かなかった。それはいつものことでしょうと言われればそれまでだが、動きを止めていた世の中が、3年近くの時間を取り戻さんばかりに動き始め、結果としてそれに対応しようとして、できなかった感が強いのだ。年齢を重ねてからのステイホームの時間を取り戻すのに、今まで通りにはいかなかったと言った方が正しいかも知れない。気持ちの上でも、「失われた3年間」を取り戻そうとして今まで以上に詰め込んでしまったかも知れない。その結果の2023年だったなぁ。なのに新しい事にも取り組んでしまったから、余計に落ち着かなかったのだろう。そんな反省もあるけれど、歩みは止められない。白くなった森でリセットしつつ、2024年も私らしく迎えていこうと思う年末の所感である。
posted by Yu SEKI at 14:41| 役員コラム

2023年11月11日

12月末会員さんへのお知らせ

12月末会員さんへのお知らせ

お世話になっております。
現在、会員の更新時期が、12月末と6月末の2つになっていますが、今年度から、更新時期を6月末に一本化します。
このため、皆様の次回の更新は、2024年6月末になります。

こちらは、Syncable というシステムを使わせて頂くことになりました。Syncable は寄付金を集めることを目的としている方法なのですが、協会の年会費を寄付金と言い換えてご理解頂ければと思います。さらにこれまで協会の年会費は、6月末までの方と12月末までの方と 通りの期限を持つちょっと変則的な形でしたが、この新方式を導入することに伴って、年会費の期限を統一いたします。
タイミングとして6月末期限の会員の皆さまには、従来通り年会費の納入をお願いしたところなのですが、12月末期限の会員の皆さまには、そのまま会員期限を半年延長し、来年の6月まで延長させて頂きます。これによって全ての会員の皆さまの期限を6月末で揃えることができました。新しいやり方を導入することに伴うラッキーな方がおられる訳ですが、7月末を年度末とする協会にとりましても、都合の良い期限で新年度をスタートさせることが出来てラッキーでした。このことについては、それぞれの期限となるタイミングでこれからも重ねてご案内して参ります。
更新時期が近づきましたらご連絡を差しあげます。

よろしくお願いいたします。

田川@日本森林療法協会 事務局

<お知らせ> 12月10(日)森林浴と温泉浴 IN 神奈川県厚木市七沢森林公園

<お知らせ> 12月10(日)森林浴と温泉浴 IN 神奈川県厚木市七沢森林公園

森林セルフケアコーディネーター 青木 孝一


 今回の森林セルフケア体験会の舞台は、私の地元である厚木市です。
 厚木市は神奈川県の中央部に位置し、東京からも近く恵まれた自然環境にあるエリア。
 県立七沢森林公園は、県内最大規模の都市公園で起伏に富んだ地形に雑木林が広がる園内には「森の民話館」やアスレチック広場、バーベキュー広場などの施設があります。
 4月のサクラ、5月のシャクナゲ、6月はアジサイ、11月下旬から12月の紅葉など、
四季折々の花が美しい公園です。 
森の中をある一定時間、歩いていると次のような健康効果があると言われています。

七沢森林公園.jpg


〇ストレス解消効果
〇自律神経を調える
〇血圧・心拍数の安定
〇免疫力を高めてガン予防
〇気持ちが落ち着く
〇新陳代謝の促進
〇疲労回復

温泉写真.jpg

     
また、セルフケア体験会終了後、希望者には「日本の名湯100選」に も選ばれている東丹沢温泉郷へご案内いたします。県立七沢森林公園の周辺には七沢温泉、広沢寺温泉、かぶと湯温泉などがあり、温泉と森林浴とを同時に楽しむことができる絶好の機会です。

森で癒され、温泉で癒され、そして心身を整えることができる森林セルフケア体験会にぜひ参加してみてください。

日時:2023年12月10日(日) 9:30〜13:00
集合場所:東丹沢七沢観光案内所前 9:30集合
小田急線本厚木駅又は愛甲石田駅、伊勢原駅から神奈川中央交通のバスに乗り、七沢温泉入口で降りて徒歩1分の場所です。
お車でお越しの方は七沢森林公園の駐車場に停めてください。(有料)

持ち物: 筆記用具、寝られるような大きさの敷物、タオル、動きやすい服装、防寒着、
     温かい飲み物、お弁当

・備考  体験会のあと、希望者は体にとても良い日帰り温泉施設にご案内いたします。
温泉を楽しまれる方は、当日入湯料(¥1,000)、タオル、着替えなどを別途ご用
意ください。

お申し込みはHPよりお願いいたします。


理事コラム「伝統・文化の森 〜神道や密教と自然・森」

理事コラム「伝統・文化の森 〜神道や密教と自然・森」

理事 降矢英成

 おかげさまで、協会の最大のイベント「森林セルフケアフォーラム」を「森林ミツバチセラピー」をテーマに行うことができました。

 ミツバチの蜜源として、トチノキ、アカシアなど「樹木の花」が欠かせないことは知っていましたが、トウヨウミツバチ協会の高安氏のお話から多くのことを学ぶ機会となりました。

蜜を集める可愛らしいミツバチを眺めるストレスケアとしてから、障がい者施設の作業療法まで幅広く活用されているのは素晴らしいことだと改めて感じました。

さて、日本は森林の国ですので、日本人の生活の基盤に森林・自然が関わっており、日本人の基盤となる神道も森・自然が欠かせない要素となっています。

天照大神をはじめとする太陽信仰がその中心ではありますが、さらには磐座(いわくら)信仰が数多くあり、お山がご神体になっていることなどから自然や森が信仰の対象にもなってきました。

最も古いとされる大和の大神神社は三輪山がご神体であり、伊勢神宮も豊かな森の境内の中にありますし、春日大社は御笠山の原始林を遥拝する習わしがあります。

一方では、日本人の精神に深く影響してきたのが仏教ですが、平安時代に最澄が比叡山、空海が高野山に、それぞれ天台密教と真言密教の聖地を拓きました。

最澄は形骸化しつつあった奈良の都の既存仏教を批判し、自然の中の比叡山では究極的な修行として、まさに自然・森と一体化する百日や千日の回峰行があります。

空海は18歳で儒教などを学ぶ奈良の都の大学に入ったところ、ある僧より「求聞持法」という密教の行法を教えてもらい、自然の中での修行に中心を置くように変わったそうです。

とうとう出世のための大学を中退して、遣唐使に入る前の空白の7〜8年間は、吉野や熊野の山岳地帯や自らの生まれた四国の自然の中で真理を追究していたといわれます。

このようなことも踏まえて、協会の活動の一つの柱として「伝統・文化の森」というテーマを掲げていくことになっておりますので、ぜひ今後の各地での活動にご期待ください!
posted by Yu SEKI at 09:15| 役員コラム

森林セルフケアフォーラムを終えて

森林セルフケアフォーラムを終えて

理事長 原田純子

去る10月22日(日)ほぼ1年間かけて準備を重ねてきたフォーラムを無事に終了することができた。いや、無事に、と思っているのは私だけかも知れないが。この1年幾度となく書いてきたが、昨年のホースセラピーに続いて今年はミツバチセラピーがテーマと言う、はてなマークがいくつも飛び出すような思いでスタートした今年のフォーラムの準備であった。しかし準備を重ねるうちに、段々にイメージも出来上がり、何より森林とミツバチとの親和性の高さを実感できるようになっての開催だった。

このフォーラムのために、実は理事会では今年の異常な暑さの中、事前に茨城合宿を挙行(強行?)したのだが、この合宿は決して無駄ではなかった。特に東京のど真ん中=銀座のビルの屋上での養蜂と、田園風景が広がる茨城県笠間市での養蜂との対比を実際に体験し出来たことは、蜜源の花の違いだけでなく、心に響くものもそれぞれで、価値ある対比となった。何より「蜂は刺すもの、怖いもの」というイメージを払拭し、親しみさえ抱くようになったのは私だけではなかった。

さらに基調講演をされたトウヨウミツバチ協会の高安和夫様には何度もメルマガなどへの寄稿をお願いし、その都度ご快諾を頂き、事前にミツバチやミツバチセラピーへの情報を頂くことが出来た。重ねての依頼に嫌な顔一つせず、新しい情報も次々とお知らせ下さり、その文の中に氏の養蜂やミツバチに対する熱意、愛情もたっぷりと伺う事ができたのも今回のフォーラム成功への要因となったと感じている。

一方で今年も約半年間かけてフォーラム委員会のメンバーが活躍して下さったことも特筆すべきことである。それぞれに本業を抱えておられる中で、月に1回は夜の時間帯を利用してのZoomでの委員会活動に積極的にご参加頂き、意見を交わしつつ周到に準備を重ねて頂いた。感謝以外の言葉は無い。

今年のフォーラムは、昨年のアウェイ感ある初めての会場から、ホームである代々木に戻っての開催となり、安心感は大きかった。反省すべき点も多々あったと思うが、そこはまた来年に向けての活動の中で集約していきたいと考えている。

最後となったが、講師の高安様、ご協賛を頂いた一般社団法人トウヨウミツバチ協会様、ファーム&ガーデン白岡様、NPO法人マルベリークラブ中部様、NPO法人バーンロムサイジャパン様他、フォーラムに関わって下さった全ての方々にも心より御礼申し上げる。

午前の部_基調講演.jpg午前の部_ダイアローグ.jpg午後の部_体験会.jpg午後の部_ワールドカフェ.jpg