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お正月〜岩手・宮城沿岸の獅子舞行事の活動再開に向けて [2011年12月29日(Thu)]
激動の2011年も終わろうとしています。

全郷芸で取り組みはじめた『東日本大震災〜郷土芸能復興支援プロジェクト』では、全国の皆様からのご支援のもと、引き続き取り組んでまいりますので来年もよろしくお願いいたします。


この全郷芸プロジェクトの一環として、新年から早速新たな再開支援の活動が始まりますのでお知らせします!


岩手・宮城沿岸 獅子舞行事復興プロジェクト(仮称)


このプロジェクトは、被災地宮城県雄勝町の宮司さんの言葉がきっかけで動き出したものです。

「被災していても、正月には獅子舞行事を何としてもやらなければならない!」


 正月には岩手県大船渡〜石巻辺りの沿岸部(ほとんどが被災)で、獅子舞が家々を回って悪魔祓いをしたり、獅子舞を舞う「春祈祷」「獅子振り」「権現様」などと呼ばれる行事が行われてきました。

 またこの地域には「契約会」という集落互助組織が根付いており、そちらとその地域の宮司が中心となって地域行事を担ってきました。

 これら獅子舞が伝わる沿岸地域のほとんどは津波で壊滅的被害を受け、集落の被災は勿論のこと、中心となる獅子頭や太鼓、笛など流されました。

 私は全郷芸の支援活動として被災地の郷土芸能の活動再開のための助成申請をお手伝いする上で、現地の方とお話をしているのですが、そのお手伝い先の一つに宮城県石巻市雄勝町、雄勝法印神楽で有名な石峰山石神社の千葉秀司宮司を中心にした「大浜葉山神社の獅子振り」行事の復興プロジェクト(GBFund第5回で採択済)がありました。

 「獅子頭も全部流された。作りたいが今度の正月には間に合わない。正月の獅子舞行事は地域に欠かすことのできない大切なもの。何としてもやりたい。形だけでもどうにかならないか。」

 これは、正月行事の中心である千葉宮司がおっしゃった言葉ですが、神社だけでなく氏子も地域住民も皆の総意だというのです。

 今回の震災では地域がバラバラになってしまったとはいえ、「契約会」というある意味心のコミュニティ組織は残っていて、行事や芸能のみならず地域の柱として活動されているようです。

 悪魔祓いをして回る家が無くなったという点もありますが、欠かさざるべき行事として「形だけでもやりたい」「記憶を途絶えさせないため(芸能や祭りは一度休むと、身体で覚えたものが曖昧になってしまう)」「仮設という場所での新しい家祓い」等で活動再開のきっかけとしたいという希望を受け、私たちは出来る限りの協力をすることにしました。


岩手・宮城沿岸 獅子舞行事復興プロジェクト(仮称)として、

●正月は帰郷者も多く、毎年行われてきた行事の記憶を被災後皆で思い出し、また新たな一歩を踏み出す機会である。

●形だけでも行事を執り行うことで、来年以降に繋げていく決意を固め、少しずつでも復興へ向けて動き出せることを願う。

●壊滅的被害を受けた宮城県石巻市雄勝町の石峰山石神社(大浜葉山神社)宮司と全郷芸とのネットワークにおいて、まずは活動再開希望する当神社と兼務地区の「獅子振り」を支援したい。

●この活動において、全郷芸は「郷土芸能復興支援プロジェクト」の一環とし、全郷芸賛助会員(株)宮本卯之助商店の所有する獅子舞2頭をレンタルすることで協力いただく。

●レンタル獅子舞においては、(株)宮本卯之助商店のご厚意により無償レンタルする。

●これら活動報告や情報発信は、全郷芸Webブログ、会報などでも伝えていく(宮司、および宮城県文化財保護課などのの了承と協力を得ている)。

●ひいては比較的情報発信力の強い雄勝町におけるこの活動が拡がりをみせ、まだ復興の動きが遅く、情報も少ない石巻市の旧河北地区、旧北上地区にも波及し、来年は無理でも再来年に焦点を当てて動き出してくれることを願う。

●全郷芸・(株)宮本卯之助商店のそれぞれの被災地における支援の立場をこの活動を通して、郷土芸能に携わる団体としての認知と、郷土芸能が持つ力を周知する。




 雄勝のこの地域だけでなく、正月を迎えるにあたり、いつもやっていた行事を思ってみて初めて今声をあげた団体も多いようです。

 しかし、お金による支援や助成情報は先細りになり、先が見えない状況であるからこそ、今はレンタルなどでの「とりあえず」の支援も必要なのかもしれません。
 
 この正月にあわせて「実物」を緊急的に用意した団体もあります。
 
 一方上記のような「借り物」でやるところもあります。

 この新しい動きが果たす役割は何なのか、まだ誰も分かりません。

 しかし、「地域活動の灯火」が消えぬよう、私たちは協力していきたいと思っています。


【正月獅子舞など行事スケジュール】(千葉宮司提供および全郷芸調べ)

1/1 女川町鷲神地区熊野神社元旦祭並び春祈祷祭【「まむし」による女川港大漁獅子舞あり】

1/2 石巻市雄勝町桑浜羽坂地区は羽坂地区憩いの家にて春祈祷【祈祷場所にて獅子あり】

1/3 石巻市雄勝町熊沢地区9時頃(詳細未定)【祈祷場所にて獅子あり】

1/3 石巻市雄勝町明神地区塩釜神社にて11時祈祷開始【祈祷場所にてレンタル獅子使用】

1/4 石巻市雄勝町大浜地区葉山神社奥プレハブにて10時祈祷開始東方朔読み上げ【祈祷場所にてレンタル獅子使用】

1/5 石巻市雄勝町立浜地区仮設住宅集会所にて11時祈祷開始【祈祷場所にて獅子は個人所有の物かレンタル獅子】

1/6 石巻市雄勝町荒地区9時宮守宅にて祈祷【毎戸にて獅子を舞う】

1/6 石巻市雄勝町船越地区船魂神社にて11時祈祷開始【獅子あり】

1/15 陸前高田市川原地区仮設住宅、仮設集会所にて「川原祭組」による悪魔祓い権現様(獅子舞) 【GBFundの助成を受け作り直したはっぴ(一関市の京屋染物店が製作)着用予定】

1/24石巻市雄勝町名振地区秋葉神社例祭「名振のおめつき」(宮城県指定無形民俗文化財)【レンタル獅子使用】

他、岩手〜宮城の多くの沿岸地域で悪魔祓いなど獅子を中心にした行事が行われる予定です。

※千葉宮司によると例年は世襲の宮守宅の座敷或るいは会館等を使い祈祷を行い終了後に獅子が毎戸を回るそうです。また、大浜地区のみは獅子の後に神主も毎戸祈祷して回ったそうです。


 

 本年はとにかく突っ走ってきましたが、新年もよろしくお願い申し上げます。


 全郷芸事務所は12/29〜1/5まで正月休みをいただいております。
 
 上記担当小岩も岩手の実家に帰郷中です。
 お急ぎの場合は下記までご連絡ください。
 小岩アドレス:shuiyuan141*hotmail.com (*→@)
 
※ご不明な点や情報などがありましたら、下記までご連絡ください。

〔問合・情報窓口〕
(社)全日本郷土芸能協会 (担当 小岩)
〒107-0052東京都港区赤坂6-7-14-102
TEL・03-3583-8290  FAX・03-3583-2089
E-mail koiwa@jfpaa.jp URL http://www.jfpaa.jp