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海上でのサバイバル [2007年03月22日(Thu)]
【海・船の豆知識】 船 船がびっくりイザびっくりというとき…

船舶や航空機では、非常時(衝突・火災・沈没など)の脱出やその後の海上での漂流(サバイバル)に備えて「救命ボート」や「救命いかだ」が備えられています。

2月9日、種子島東方海上で漁船「幸吉丸」が漂流中に衝突、沈没して3日後、幸いにも救命いかだで漂流中のところを救助された事故は記憶に新しいところです。


タイタニック号沈没事故の教訓

映画をご覧になった方も多いと思いますが、あの事故では救命ボートを軽視したため被害が拡大しました。 以来、それを教訓として船が浸水して傾いたり火災が発生したりした場合でも避難できるよう、安全な片側の舷だけで乗員乗客数を収容できる設備が備えられるようになりました。


ボート・いかだの性能
性能についてもとくに大型船舶に備えられている“ボート”は、海上への進水や大波など悪天候による衝撃にも耐える強度と充分な浮揚性能(浮力・復元力)が確保され、太洋のど真ん中での長期の漂流に備えて非常食や飲み水(または蒸留装置)をはじめ、信号弾・通信器、釣具・医療具キットなどさまざまな用途の品物が付属物として積み込まれています。
また、普通は火災や沈没時の渦など危険な場所から早く逃れるため、エンジンが付いています。燃料も一定量は積まれていますが、ガス欠になれば人力でオールを使って漕ぐこともできます。

一方“いかだ”は、必要時に手動で海上へ投下でき、船が沈没した際には自動的に膨らむようガプセルの中に収められたゴム、ナイロン製の屋根のある大型浮き輪です。 この中にも“ボート”と同じような品物が備えられていますが、エンジンはありません。


大切なこと
これらは、びっくりイザびっくりという時のために普段から支障なく使えるように準備しておかなければなりません。

救命いかだ写真;藤倉ゴム工業HP、救命ボート写真;叶M貴造船所HP、漁船事故海域図;海上保安庁HPより


メモ お知らせ
(社)日本船長協会主催
救命艇操作・整備訓練講習見学会のご案内

 SOLAS(海上人命安全条約)の改訂に伴い、救命艇の年次検査は認定された業者によって行われなければならず、業者向けの日本船舶品質管理協会主催の認定講習が東京海洋大学で行われています。
 当会ではこの度、大学のご厚意により、当該訓練見学の機会を戴きましたので、以下の通りご案内します。


日時:平成19年3月29日(木) 14:00〜17:30(途中まででも可能です)
場所:東京海洋大学 ポンド付近(地図は大学HPご参照)


趣旨:近年、救命艇の操作・整備に関する知識の欠如から取り扱いに関わる事故が多発しており、日本船長協会では来年度事業で、
 1)救命設備の操作・整備に関する教育用ビデオDVD作製
 2)短期の救命艇操作・整備訓練講習の開催(認定講習ではありません)
を企画しております。
百聞は一見にしかず、是非とも実際の訓練を見学して、特に訓練講習についての忌憚のないご意見を伺いたいと思っております。

主な訓練内容:
 1)救命艇の降下、着水
 2)メーカー別Release systemの構造説明と起動テスト
 3)Hydrostatic interlockの構造と起動
 4)ボートウインチの構造
 5)ボートエンジンの構造と作動テスト
 6)ボートの格納


申し込み先:
 参加希望者は平成19年3月26日(月)までに、
  03−3265−6641 常務理事 古屋・大原へご連絡下さい。

「子供達に海と船を語る」(宮崎県諸塚中学校) [2007年02月08日(Thu)]

2月6日(火) 第48回目の講演会を諸塚(もろつか)中学校で行いましたので、その模様をお知らせします。 なお、宮崎県内では初めての開催です。

当日は立志式(⇒メモ)が執り行われ、引き続く記念講演会として開催されました。

   ⇒メモ 
「りっししき」とは、古来の元服(ゲンプクまたは ゲンブク、年齢11〜17歳ころに成人になったことを示し祝う儀式)に準えて、15歳になった中学2年生を祝う式のこと。  孔子の言行録である論語(ろんご)の第二(為政)における 『子曰、吾十有五にして学に志し、三十にして立つ。四十にして…(15歳のときに学問で身を立てていくことを決心した、…。)』に由来するものではないか、と言われています。
                 立志式の様子>>>


学校紹介
  宮崎空港からJR日豊本線で延岡方面へ北上し1時間で日向市駅に着きます。 国道327号線を耳川沿いに約30`b北西へ、椎葉との分岐を高千穂方面に向かう国道503号線に沿った地域が林業(杉材)と椎茸で有名な諸塚村です。 駅東口ターミナルから宮崎交通バスで約1時間20分、車では小一時間掛かります。 途中、隣接する旧東郷町(現日向市)に国民的歌人 若山牧水の生家もあります。


耳川の支流、柳原川の約1.5`b上流に諸塚中学校はあります。 人口2千名余りの村で唯一の中学校(小学校は3校)、1947年に創立して今年で60周年を迎えます。 現在の生徒数83名、教職員数12名、校訓は『元気・勇気・不屈』、『がんばろう諸塚』がモットーです。


講演会の様子 
 <<<船長協会会長
      ⇒森本会長の講演要旨
びっくり私達と海…海水と羊水の成分は似ている、ヒトの起源は海?
びっくり水の惑星・地球…地球の7割が海、船は海に囲まれた日本の生活を支える重要な産業
      ⇒池上顧問の講演要旨
びっくり中学生のころは…、船に乗ったきっかけは『外国へ行きたーい!』
びっくり大切な海を「きれいに・安全に」が願い、私達の出来ること
びっくり海賊っているの?現代の海賊は… びっくり思い出の航海<オーストラリア〜フィンランド> 酷寒の地に石炭を運んで感謝され、船長になって良かった。 ハートみんな夢を持って、それを実現出来るように努力してください太陽

講演後、生徒を代表して松田優貴君が立派な挨拶をしてくれました。
 ありがとう拍手

聴講する諸塚中学校の皆さん>>>

講演者コメント
純真な子供達に接することが出来、さまざまな「信じられなーい!」ニュースが氾濫している日本も、まだ捨てたものじゃない…と心が洗われた思いでした。
2年生の皆さん、立志式おめでとうございます。 83名の皆さんそれぞれが、かけがえの無い82名の友達を大切にこれからを過ごして行ってください。

教育新聞に掲載された「船長、子供達に海と船を語る」企画の記事を見て講演を希望された緒方校長先生をはじめ、先生方のご尽力により講演会を無事終える事が出来ました。 日本は狭いと言いながらも、人が一生掛けても全て回る事は不可能であり、呼んで頂かなければ中々訪れる機会の無い貴重な体験をさせて頂き、大変嬉しく、充実した気分です。 子供達が郷土を愛する気持ちを忘れずに巣立ち、活躍し、また故郷に戻って盛り上げていかれることを祈念しております。
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船長のための実務講座 [2007年02月01日(Thu)]
1月26日(金)
  神戸海岸通りの郵船ビル4階多目的ホールで、第116回船長実務講座を開講しました。 
講座名は「次世代に向けた新しい海事社会の構築」、講演者は鞄本海洋科学代表取締役社長冨久尾義孝氏です。 東京では昨年12月5日に第115回船長実務講座として開催しました。

講演内容は叢書に取り纏め、本年4月頃には頒布出来る予定です。 (当会会員には無料で配布します)

講演会の模様

 講演では、海事関係を取り巻く情勢が激変するなか、次世代の海事社会をより良いものにして行くにはどうすべきかを、講演者の『研究』の成果を基にPower Pointによるスライドを交えて分かりやすく説明しました。

 

聴講には官公署をはじめ、港湾・教育・研究等の各機関、船主や船舶管理会社など各方面から約40名の参加を頂き、会場はほぼ満席の盛況でした。

講演者の横顔
:元日本郵船船長、一級海技士(航海)、
神戸大学商船学博士、 (社)日本船長協会理事

         講演内容要旨
 音符新しい海事クラスターの構築に向けて音符
1985年のプラザ合意以降日本海運が衰退した背景には、諸外国の例からも明らかなように 1)海事制度の硬直化 2)日本人船員の減少と質の低下 3)海事社会の結束を促すような方向性の欠如 などがあると言えます。
再生に向けた取り組みとして 船専門家によるシンクタンク組織によりビジョンを明確にした上で びっくり海事制度を再構築すること びっくり確かな海事専門家を養成すること びっくり新たなビジネスモデルを構築すること などが求められているものと考えます。


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船長、母校(福井県越前町立糸生中学校)へ帰る [2006年12月22日(Fri)]
第47回「船長、母校へ帰る」講演会が以下の通り開催されました。

講演者:渡辺茂
     (大阪湾水先区水先人、元日本郵船梶j
講演日時:12月19日(火) 0840−0940

場所:福井県丹生郡越前町立糸生(いとう)中学校研修室

今月7日(木)の岩手県久慈市立三崎中学校に続く開催でしたが、今回は学校OBの元船長、現役水先人による講演です。

学校:
 糸生中学校はJR新幹線米原駅から特急で約1時間の、北陸本線鯖江駅北西約20`bに位置し、越前海岸まで同じく約20`bという山間にあります。 全校生徒はピーク時の200名から今は57名まで減少し、2年後を目処に学校の統合も予定されています。 周囲は田畑や山林で占められ以前は養蚕が盛んでしたが、今の主な生計は近郊の福井市や鯖江市の会社等の勤めによりなされています。 スポーツではホッケーが盛んで、全国的にも有名です。

講演の様子:
 渡辺船長は昭和11年当地で生まれ、富山商船学校在学を挟んで長年を過ごしました。 ご本人曰く「山の中から海に出た人生」とのことです。
この時期学校の行事も重なり講演は1時間という短い時間でしたが、森本会長が”人と海の関わりや大切さ” ”資源の乏しい日本にとっての海運の役割”などについて説明したあと、子供の頃の思い出から始まり、海や船でのワールドワイドな体験、いろんな船と航路を航海して合計すると地球を15周もしたことになること、2年間赴任した南米チリーの話しや水先人になってからの経験や思いなどを話して聞かせました。  「外国を見ることで、今の自分たちの環境がどれほど恵まれているのかが解ると思う」と語りかけ、最後に「(なるべく大きな)夢を持つ」こと、自身が親から「出会いを大切に‥」「人のものは取るな」と言われたことを挙げて、「出会った友達は大切に」「頭の中身は取られないから努力をして‥」と締め括りました。

 <講演中の渡辺船長>                       傍聴席には保護者を始め近隣の方々も見え、NHK福井放送局や福井放送、丹南ケーブルテレビなどが、54年ぶりに母校に帰った渡辺船長の取材のためにカメラを回していました。




(NHKのインタビューで)
生徒の感想: 糸生中学から世界に羽ばたく人が出たなんてすばらしい。 話しを聞いて夢や憧れを持ちました。
講演者コメント: 夢を持って歩んで欲しい、この地域からもう一人くらい海に出てくれる人がいてもいいんじゃないかと期待しています。
 

私立武相学園(武相中学校、横浜市港北区)での講演会 [2006年12月18日(Mon)]
12月15日、横浜市港北区の学校法人武相学園(武相中学校)で、「海と船」の講演を実施しました。 これは社団法人横浜港振興協会からの依頼を受け、同会が来年度からの展開を目指す企画事業「子供達と港を語る」講演会として試行したものです。

講演会の概要は以下の通りです。
 講演日時:12月15日(金) 0930−1100 場所:同校記念講堂

 講演内容:森本会長
  (1)海との関わりについて  びっくり人の起源は海? びっくり地球は水の惑星− びっくり海の上に国境が‥ びっくり海を含めた日本は広い!
  (2)海運の役割・重要性について  びっくり日本の海運‥ びっくり資源の乏しい日本は‥ びっくり船長の役割−
 講演内容:池上技術顧問
  (3)船乗りになったきっかけ  びっくり中学生の頃‥ びっくり初めての船
  (4)海の広さ・大きさについて  びっくり海から受ける恩恵 びっくり海守(環境保護)
  (5)海賊のはなし  びっくり今どきの海賊は‥、ハイジャック事件から学ぶこと−
  (6)船長という職業について  びっくり思い出の航海から‥
  (7)中学生へのメッセージ  びっくり夢 びっくり友達

 子供たちからの質問:
  笑顔船は何年くらい使えるの?(船の寿命)
  笑い船は(鉄の塊なのに)どうして浮くの?
  笑顔(あんなに大きな)船は使えなくなったらどうするの?
  笑い船を造るのにはどれ位の期間が掛かるの?
  笑顔海賊に襲われた時はどうするの?

 生徒代表のことば:関口智久君が次のような立派な挨拶をしてくれました、
  「とても参考になる話しを伺えて勉強になりました。 海運の仕事は私たちの生活のために必要な物資を運ぶというとてもやりがいのある大切な仕事だと思いました。 その反面、海賊による船のハイジャックなどの危険もある仕事です。 それでもなお、危険をかえり見ず航海をするということは、とてもすばらしいと思います。 私は今まで船や海などにあまり興味がありませんでしたが、今回の講習で少し興味が沸きました。 今後も機会があればまた自分で調べてみたいと思います。 本日は本当にありがとうございました。」

 講演者コメント:森本・池上より、
 数ある団体の中から当会を希望され、講演する側としても大きな励みになりました。 同時に学校の海や船に対する認識の深さを伺い知ることが出来ました。 快活な校風にも触れることが出来、大変手応えのある講演会であったと感じています。

 「子供たちと港を語る」講演会について
 社団法人横浜港振興協会が横浜市内の中学校(生徒、保護者、先生)を対象に平成19年度から実施を予定している講演会です。
    ☆年間20校程度。
    ☆講師は学校が定めるテーマにより、船長、水先案内人(パイロット)、荷役・倉庫会社員、検疫官、税関吏、海上保安官、などです。
    ☆学校側に費用負担はなく、講師もボランティアです。

<講演風景1>                        <講演風景2>
 



ブログの運用を開始しました [2006年12月15日(Fri)]
音符 ご挨拶 音符
船 船 (社)日本船長協会 船 船


”CanPan Blog” の開始にあたり

この美しい地球上のあらゆる生動物の命を生み、育んでくれたのは海であります。 周りを海に囲まれたわが国は、世界中で最も海の恩恵に浴している国の一つであると言えましょう。 すばらしい四季があり、しかも酷暑や酷寒にならないのも、そして私たちの食生活を豊かにしてくれるのも海のおかげです。

社団法人日本船長協会は、外航船船長と航海士、そして関係団体からなる会員により構成され、昭和25年設立以来今日まで日本唯一の外航船船長の職能集団として、海事・海運に関わる様々な活動を続けてまいりました。 昨今の経済構造の変革で ”日本の船” を取り巻く環境は大きく変化しています。 しかしながら年間約10億トンに及ぶ海上物流の上に成り立つわが国経済において、現在も海運の重要性、その中で私たちが担う役割も変わらぬものと確信しております。

今後は当会のホームページに加え ”CanPan Blog” を通じて幅広く、様々な海や船に関する情報を発信していきたいと考えております。


会長 森本靖之
Posted by Captain原田 at 14:55 | General | この記事のURL | コメント(2) | トラックバック(0)