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12月12日に開催されるスクーバダイビングで安全に活動するための基準とマニュアル研究策定シンポジウムのプログラムのおおよそが決定しました。
スクーバダイビング、およびスクーバダイビングを使用して行う海での活動に関心をお持ちの方、ぜひおいでください。


スクーバダイビング・基準とマニュアル研究策定シンポジウム
    会場:船の科学館 オーロラホール

  プログラム
  9時30分 受付開始 10時 開演
 
1.基準と標準マニュアルの発表
  午前の部総合司会 順天堂大学スポーツ健康科学部教授 河合祥雄
(1)スクーバダイビング活動の区分と概念 :10時ー10時45分
 スタイル(形態)、姿勢、分野、目的
 日本水中科学協会代表理事       須賀次郎 
スクーバダイビングは、レクリエーションダイビングだけではなくて、サイエンス・ダイビングもプロのリサーチ・ダイビング、プロのカメラマンのダイビングもある。
日本水中科学協会は、研究者(サイエンス・ダイビング)、セルフ・ダイビングをめざすレクリエーションダイバー、リサーチ・ダイビングのプロ、ダイビング指導のプロフェッショナル、プロのカメラマンが集まって結成し、メンバーを募った特定非営利活動法人である。日本水中科学協会は、スクーバダイビングを始める時点から、自分の命は自分で守ることをつらぬく。真の安全確保の第一歩である。

(2)基準の発表   10時45分−12時
 @スクリーニング(選抜と技能確認のスタンダード)
日本水中科学協会理事 久保彰良
  自己責任をとなえても、短期間の講習修了証だけで、自己責任を押し付けることはできない。また、修了証は、卒業証書であるから、過去の学歴記録でしかない。
 日本水中科学協会では、プライマリーコースを設けて技能確認証(Verification card:Vカード)を発行する。
1. JAUSプライマリー・コースは、すでに認定されたすべてのダイバーを対象に、JAUSが定義するダイビング活動に参加するために求められる最小限必要な技能の所有者であるか否かを判定するために設計されている。
2. さらに上級のJAUSのコースまたはプログラムに進むための基礎となるコースでもある。
3. コースを満足に修了し、必要な技能を有することが確認されたダイバーには、JAUSの技能確認証が発行される。
4. 技能確認証はダイバーに恒久的にその技能を有することを保証するものではなく、3年を限度として更新プログラムに参加するか、年間30ダイブ以上の経験を重ねて、プライマリー・コースが求める技能を維持していることを証明しなければならない。
 プライマリーコースで行う技能確認の部分については、DVDを作成し、会場で映写するとともに、参加者に配布する。

 A 活動基準と危機管理基準
      日本水中科学協会代表理事  須賀次郎
 技能確認証(Verification card:Vカード)を所持していても、事故は必ず起こる。事故の原因、責任がどこにあるのか、事故者がルール(基準)を守らなかったために事故が起こったのか、管理責任者が管理を怠ったのか、責任の所在の基準となる活動基準が必要である。ただし、ここでさだめる基準は不特定多数に強要されるべきものではなく、会員が守る約束である。
したがって、基準に従って、自己責任でスクーバダイビング活動を行うダイバーは、Cカードをすでに所持して、これから、プライマリーコースの講習を受けるダイバーも、あるいはプライマリーコースの講習を受けないで活動する(時間がないなどの理由で)ダイバーも、まず、日本水中科学協会の活動会員になる。
 
 
  昼休み
12時―2時 昼休みを長くとって、懇親会的な意味合いをもたせた。

 
3. マニュアル例の発表
午後の部 総合司会 筑波大学人間総合科学研究科 教授 吉田章
マニュアルは、安全管理と目標達成のためのノウハウの文章化されたものである。参考になるマニュアル例の集積が、財産になり、文化になる。
(1)訓練生のサイエンス・ダイビング  :2時―2時40分
    早稲田大学先進理工学部 准教授 中尾洋一
(2)大学のダイビングクラブ活動マニュアル  :2時40分―3時20分
    学習院大学 ダイビングクラブ監督 宮崎雅博
(3)竜泉洞(岩手)地底湖への潜水  :3時― 3時20分―3時40分
    日本水中科学協会 理事 久保彰良
 
4.日本におけるセルフダイビングの現状と課題 4時―4時30分
  jausセルフ・ダイビング研究会 吉田俊雄 

 セルフ・ダイビングは、スクーバダイビングを行うダイバーそれぞれにとっても、業界にとっても焦点のひとつである。にもかかわらず、まだその定義も満足におこなわれていない。
  また、サイエンス・ダイビングは、事実上のセルフ・ダイビングであり、プロのリサーチャーや、カメラマンはソロ・ダイバーである場合も多い。
 セルフ・ダイビング(名称は未定)の確立(安全の確保と確認)は、業界にとっても重要課題である。
 
  ゲスト・スピーカー
    駒澤大学 法学部教授 松村 挌 
 駒沢女子大学 教授  芝山 正治  
 東京医科歯科大学   外川誠一郎
                              4時45分終演

5.併催  深海調査撮影カメラ ワークショップ
日本水中科学協会理事  後藤道夫

なお、プログラムは予告なく変更する場合もありますが、お申し込みいただいた方には、前日までにお知らせいたします。
 
 参加費は、会員は無料、一般は1000円、学生ダイビングクラブ(関東学生潜水連盟、および、協会会員が指導するクラブ)に所属する現役クラブ員は無料とする。
 なお、当日、会員、および活動会員にお申し込みいただいた方も、無料になります。
 申込はJAUSメール jaus2010@gmail.com で行い。申込みをいただいた方には、メールでご連絡を差し上げます。
日本水中科学協会の目指すところ。[2016年09月23日(Fri)]
(1)スクーバダイビングの変遷
 日本水中科学協会は、スクーバダイバーの活動を有意義なものにし、盛んにすることを目指している。まず、スクーバダイビングとは、スクーバダイビングの変遷を述べる。


スクーバダイビングが最初の隆盛を迎えたのは1970年代であった。スクーバの発案者であったジャック・イブ・クストーが加わって発案された、フランスの海底居住計画は、これからは人類の未来は、宇宙開発と同等もしくはそれ以上に地球の海洋の開発にかかっているとのコンセプトで、世界の先進国すべてが、海底居住計画に乗り出した。海洋開発時代である。
 日本も、特殊行政法人(国の)海洋科学技術センター(現JAMSTEC)が海底居住、シートピア計画を行い。やがてニューシートピア計画、シードラゴン計画と発展させ1988年には水深300mでの飽和潜水を達成したが、1990年この計画のすべてが達成されたとして、終止符が打たれた。現在、海上自衛隊は潜水艦救難のために水深400m相当の飽和潜水をおこなう体制を維持しているが、軍用以外の有人での深海潜水は事実上行われることはなくなり、深海は、潜水艇、及び無人探査機の時代に入り、JAMSTECはシンカイ6500などで、深海を探っている。
 JAMSTECもシードラゴン計画を終了した時点では、以後の有人潜水は研究者、科学者のための研修を行うという方針に転じたが、それも継続せず、研究者の潜水も後述する商品スポーツとしてのCカード」にまかせられ、目的目標がちがうために、研究者のダイビングシステムが存在しなくなり、その歪みのためにいくつかの事故が発生し、研究者のフィールドワークとしての潜水は、行われ難くなってしまっている。
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毎年協力している広島大学練習船での潜水作業

(2)スクーバダイビングの現況、問題点
 現在行われているスクーバダイビングのほとんどすべては、レクリエーションダイビング、趣味、遊びのダイビングである。近年になり、パブリックダイビングということで、消防、警察などのダイビング講習が行われるようになってきているが、それは特殊な潜水であり、科学研究者の潜水とは繋がらない。
 ダイビングについての統計の完備してものがなく、推定にすぎないが現在活動しているレクリエーションダイバーの数は30万人から40万人のあいだであるとされている。現在プロの作業ダイバーのほとんどは水面からホースで空気を送る送気式ダイバー(スクーバではない)であり、これも正式な統計はないが、数万人の単位であり、しかも減少の傾向にあるから、4万人までは居ないと推定される。
 30万ー40万のレクリエーションダイバーは、主として、その80%以上は、PADI、NAUI、SSIなど米国に本拠を置くビジネスとしての指導組織が作ったプログラムによる講習を受けてダイビングを習得する。その人数は、多かったときで年間で8万人、減ったと言われるときで5万人で、一つの業界が形成されており下り坂といわれてはいるが、安定している。毎年5万人が加わって、ほぼ同数がやめるので、総数は変わらないが、新規参入がビジネスになるわけだから、安定しているともいえる。しかし、ビジネスともなれば玉石混淆にならざるを得ない。批判的な言を唱える人に、致死性の高い商品スポーツなどと言われている。
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           新しい潜水システムの研究

(3)日本水中科学協会の目標
 事故死者数は毎年10ー20名である。致死性が高いというのは、どの程度の事故率を指すのか不明だが、体験ダイバーが安全管理不十分で事故死することがあるので、言われてもしかたがない。しかし、自律できるダイバーが自己責任で活動する限りスポーツとして安全度は高い。現状のビジネスとしての教育プログラムは悪いものではないが、お客様対サービス側が対立する単なるサービス業になってしまうと、活動する側の資質よりも、サービス側の資質が問われることになる。
 日本水中科学協会は、自立できるダイバーを目指してプライマリーコースというプログラムをJAMSTECのプールを借りて行ってきたが、現状ではビジネスプログラムと競合し、人集めの点で継続が困難になっている。
 ビジネスプログラムによる商品スポーツを決して否定するものではないが、商品としてCカードという修了証を受けたダイバーがなにをするのか、何か、日本の海のためになる活動ができないだろうか、文化と言えるものにしよう、ということが日本水中科学協会のメインテーマである。

 日本水中科学協会という名称は、1957年に大学、研究機関、一般の科学に関心のあるダイバーを集めて発足した日本潜水科学協会の後を継ごうとする趣意であった。日本潜水科学協会は1970年代の海洋開発時代に海中居住計画を目指して海中開発技術協会となったが、科学者の為の潜水技術協会の水脈は、1990年代、JAMSTECが有人潜水から撤退したことで途絶えてしまった。2010年、その水脈を復活させようと日本水中科学協会は発足したが、公の援助もなく、全くのボランティアとして、できるだけのことをして、途絶えないように努力をしているにとどまっている。
 できるだけの努力とは?
 @年に一度のシンポジュウム、月例で行うワークショップでの成果発表。
 A最新ダイビング用語事典などの書籍制作刊行
 B水中撮影を主体とする調査活動
 Cプライマリーコースなどによる実技研修  

などである。 以後@ABと順を追ってそれぞれについて説明していく 

Posted by 須賀次郎 at 13:46 | 活動 | この記事のURL | コメント(0)

 日本水中科学協会の沿革  20160825[2016年08月29日(Mon)]
 日本水中科学協会は2010年12月に日本財団の助成金を得て、発足した。2011年は、トリム(水平姿勢)をとって中性浮力を維持して水中活動を行う技能のプライマリーコースを開催した。現在ではこの技法はほとんどの指導団体で普及している。
primary3.jpg
 福島第一原子力発電所の事故の放射性物質についての水中での測定調査を目指して、産業総合研究所に協力して、水中で測定できるスペクトルメータを開発した。
 続く2012年には、上記スペクトルメーターによる調査実施の一歩手前まで行ったが、実施できなかった。かたわら、日本の潜水技術、活動、知識の総大成を目指す最新ダイビング用語事典を編纂し、成山堂書店から発行した。
IMGP3701.jpg
 同時にダイビング活動の安全な運用を確立することを中心テーマとしたシンポジュウムを開催した。
 2013年、2014年、2015年は、このシンポジウムの開催を軸として、大学のスポーツ活動としてのダイビングの安全、レクリエーションダイビングとしての水中調査活動の研究、実施活動を行った。
shi.jpgDSCN1469.JPG
 書籍の刊行については、スキンダイビング、フリーダイビングの安全をテーマとした、「スキンダイビング・セーフティ」の制作刊行、潜水士国家試験受験の参考書の制作を行った。
DSCN1469.JPG
 2015年には、1994年から有志で行ってきたトウキョウベイ・クリーンアップ大作戦(港区主催)と併行協力してきたお台場の調査活動のまとめを発行して、同時に東京港の環境浄化についての研究を行う研究会を発足させた。
 2016年のシンポジュウムは、船の科学館と協力して、日本潜水歴史研究会を立ち上げる発表を行う。
 併行して、2012年に刊行した最新ダイビング用語事典の改訂版を2017年に発表する準備をはじめる。この最新ダイビング用語事典2は、12年の1の要部はそのままとして、12年以降のダイビングの進化変遷、新たな展開、アニュアルを書き加える大部のものになる予定とする。
 これらの活動によって、ダイビングが一つの文化として、社会に大きく貢献できるものにして行くことを目指して行く。

Posted by 須賀次郎 at 13:55 | 活動 | この記事のURL | コメント(0)

0808 ホーム・ページ一新[2015年08月08日(Sat)]
ながらく懸案だったホーム・ページが、ようやく一新され、スマートフォンからのアクセスでの見場がとても良くなりました。
ぜひ、いちどアクセスシてみてください。

http://jaus.jp/
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Posted by 須賀次郎 at 11:07 | 活動 | この記事のURL | コメント(0)

2015年日本水中科学協会活動計画[2015年01月23日(Fri)]
2015の活動計画 
           2015年 1月22日 日本水中科学協会運営委員会

  JAUSでは、2015年1月22日運営委員会を開催し、2015年度の活動について、その実施項目、内容について検討し、下記のように方針、方向を定めた、その実施要項などについては、その都度、運営委員会を開催して、詳細を定め、発表を行う。
 

1.JAUSとは何をするのか、目的と目標の再確認
☆水中科学協会のコンセプト: 「スポーツダイビングとサイエンスダイビングとの融合」
目的については定款に定めているとおりで変わらないが、目標、その要項について、「スポーツダイビングとサイエンスダイビングとの融合」とした。
JAUSの活動開始いらいの方針は、スクーバダイビング、スキンダイビングによるサイエンスダイビングの安全確保とその振興を第一の目標として、レクリエーショナルダイビング、プロフェショナル【作業】ダイビングとの連携を作って行くとしたものであるが、サイエンスダイビング、大学・研究機関のダイビング活動の指導に着いては、我が国に置いては、ほぼ絶望的であり、さしたる効果を見ることもなく、会員数、活動もスポーツダイビングを中心にして展開せざるを得なかった。
2014年から開始した水中撮影調査研究グループの活動の経過を見ると、科学的な調査活動を、スポーツダイバー楽しく、興味を持って行ってもらうことは、この方向から、研究者、研究機関に働きかけ、協力体制を作り、日本のサイエンスダイビングを育てて行く方が有効、有意義であると、考えるに至った。また、これが水中科学協会という名称にふさわしい。
具体的に考えれば、ダイビングそのものもサイエンスであり、環境活動もフィッシュウオッチングもサイエンスである。

☆ダイビング界では、教育指導の団体組織は多いが活動についての非営利の団体は、JAUSとJCUEだけである。JCUEについては、NAUIの、活動部分から分化した団体である。安全教育を役割として上げている。活動団体としては、できるだけ協調関係を強化してゆきたい。
できれば、ひとつぐらい共催事業があってもいい。
一般社団法人・社会スポーツセンターとの協力関係も強化して行きたい。
協力のキーは、学生連盟である。
ダイビングについての教育活動のイベントを共催でするように働きかけたい。

2.プライマリーコース
技能(スキル)について、の先進的プログラムであるが、指導団体ではないために、そして指導形態、指導者の養成時期であったため、2014年は低調であったが、赤字が続こうが、受講者が少なかろうが、続行してゆく事を確認した。
@今年度もJAMSTECを使わせてもらえる可能性が高いので、どのように実施して行くかを検討する。
A千葉大学小湊実験場
元東京海洋大学教授の山川先生から、千葉大学の小湊実験場の利用提案を受けている。 
    
3.水中映像研究会
 
 ダイビングによる水中活動の根幹は水中映像による水中の記録と、映像作品の製作である。
JAUSでは水中映像についての研究会を作り、会員の活動により、以下のテーマを実施している。

@水中撮影調査研究グループ
ウエアラブルカメラを徹底的に使用して、撮影調査(リサーチ)に使う手法【フォーマット、マニュアル】の研究と普及。スポーツダイビングとサイエンスダイビングの融合点にもなる。この手法を大学、研究機関、研究者が行うことは有意であるので、スポーツダイバーと協力して作業をすすめることができる。またスポーツダイバーが行うフィッシュウオッチング、撮影などが科学的な調査データーとなり得るならば、日本沿岸の様々な水中調査の振興とグレードアップに役立つ。
一例として人工魚礁調査の企画を、千葉県館山市の波佐間で進行させている。
@100m前後のラインを海底に引き、ラインの適切な部位に、インターバルカメラを設置して、撮影する。5秒間隔、2時間の連続撮影ができるカメラ10台を用意している。
A同時にマスクマウント(マスクにカメラを取り付けたもの)による目視観察を行う。つまり、目視のすべてが記録されているということになる。
B現在では、動画からの静止画切り出し(2012年のJAUSシンポジウムの時点では新たな提案であったのだが)現在では通常に行われている。ラインの上2m位を水平に航空撮影をするようなかたちで、動画撮影を行い、ラインを指標にして静止画を切り取って連続して並べる。これによって、ラインと、設置したインターバルカメラ、そして周囲の状況が明確に読み取れる。
これら撮影調査結果と、ダイバーと撮影対象の魚の観察記録のまとめ方について、石垣島南西海区研究所の名波会員との共同研究として、海洋大学千足准教授【会員 】の学生実習におけるスキンダイビングによるライン調査、元東京海洋大学教授、山川先生、水産工学研究所の高木先生の助言をいただく。

A出来る限り多数の会員の映像発表
 環境、生物生態の面白さ、驚き、などについての3分ビデオクリップを募集する。

B 遊び  浦安運動公園へのスキンダイビングイベント提案
 水中ハワイアンショウなど

4.シンポジウム

定例シンポジウム 時間をゆったりとって、午前、午後、懇親会とやってゆく
@テーマ1  安全管理と危機管理
☆潜水士のテキストが新しくなる。その研究を切り口にして、安全管理、危機管理 を研究する。
☆水中撮影とソロダイビングについて
Aテーマ2  水中撮影
@ 調査研究グループの成果発表 A会員の映像作品の発表  B水中撮影を使った遊びについてショウアップした発表            
Bテーマ3  パネルディスカッション
 21世紀のダイビングについて
※  それぞれ準備期間が必要なテーマであるので、実施時期は先になる可能性もある。
※  別に12月頃行うフォーラム(現在企画中)があるので、それが先行するかもしれない。
             
5.スクーバダイバーによる。環境の箱庭的保全
スクーバダイバーが潜水して行う環境保全、環境管理活動は、アマモ場の作成、管理、海底清掃、オニヒトデ退治など、すべて、スポーツダイバーが安全に潜水して実施できる狭い水域【箱庭】であるが、これを意識して行うことにより、箱庭を拡大して、一定の水域、そして国の沿岸、世界へとそのコンセプトを拡大することができる。
東京港水中生物研究会として、お台場で行っている水中撮影調査の延長線上で、管理区画として人工魚礁をおき、貧酸素時のナノバブル実験などを行う。

現在日本財団に助成金申請中であり、その成否によって活動の規模、実施を考えてゆく。


6.出版・報告

活動の基本パターンとして、活動研究を行い、シンポジウム、フォーラムを行い、報告書を作成したが、その上位として隔年の出版を考える。成山堂書店が協力してくれている。
実績として本の形に残しておくことが継続につながる。

最新ダイビング用語辞典を編纂出版したのが2012年、3年が経過し、世界もそしてダイビング界も大きく変転しつつある。最新ダイビング用語辞典を補完する意味もかねて企画する。水中科学協会も会員それぞれの立ち位置も明確に見えて来ているし、名前だけの参画ではなくて、ほんとうの意味での協力ができるはずである。

@高圧則改訂に伴う潜水士の変革
スクバダイビングの視点、レクリエーションダイビングの視点から
A教育としてのダイビング
大学の部活動、サークル活動について
職業教育として、海洋高校 種市高校
B環境保全とダイビング
お台場での保全活動実験
サンゴ礁の箱庭的復元について
C水中撮影調査について
ウエアラブルカメラによる、ライン調査の可能性について
スキンダイビング、フリーダイビングによるライン調査研究その他の考え

須賀のプロジェクトとして、80歳:80m潜水計画がある。


日本水中科学協会の執行スタッフ
運営委員を理事にお願いし、新しい理事、執行スタッフを定めた。

代表理事  須賀次郎 専従
副代表理事 白井常雄(株式会社エーオ ー エーアオバ 代表取締役)
        中尾洋一(早稲田 大学先進理工学部教授)
        久保彰良(DIR-TECK Divers 代表)
 
理事  石川総一朗【アルバトロスダイビングクラブ】
            浅井和見(株)地 球科学研究所 代表取締役
            中川隆 (ビデオ カメラマン (有)河童隊代表取締役)
            井上慎也 (沖縄:カメラマン うみまーる・あーすー)
山本毅  【水中映像研究会会長】
倉田秀一(プライマリーコース担当)
浅井和見【地球科学研究所】
工藤和由(ポセイドン 北海道)
            武田寿吉(株式会社 ダイブウエィズ代表取締役)
            応蘭芳 (女優)
            宮内俊一 (株) 沿岸生態系リサーチセンター
            高橋稔 
            鈴木一成(日本スキューバ潜水(株)取締役社長)
   事務局長 理事  鈴木敏久
運営委員
国方多真紀
米沢 秀紀

   監事  綿貫隆 (法務博 士)

Posted by 須賀次郎 at 09:02 | 活動 | この記事のURL | コメント(0)

JAUS(水中科学協会の活動 (2013から2014へ)[2013年10月07日(Mon)]
JAUSの活動
 JAUSも2010年に発足して3年目も終わろうとしています。JAUSとはどんな団体なのか、メッセージをまとめました。

WHO   誰が
JAUSの活動として、今の研究会メンバー程度に何かの活動をしてくれる人 30人が居て、それを支援してくれる人100人がメンバーとしているならば、掲げる 目的、目標についてのキャスティングボードをとれる。

WHAT 目的・目標
 目的
 ダイビングの安全性を確保し、文化的、技術的向上を図る。
 目標
 1.ダイビング各分野の振興と協調(クロスオーバー)
ダイビングの範囲・分野
 @ スポーツ:レクリエーショナルダイビング
 A リサーチ・サイエンス
 B プロフェッショナル
  @ 工事作業・海産物採捕
  A カメラマン(プロの)
  B インストラクター・ガイドダイバー
 現状でも事実上クロスオーバーしている部分が多い。それを意識的に明確にして相互理解をはかる。
 
 2.総論として最新ダイビング用語事典を編集製作して出版した。 
 各論を展開してゆく。計画し、実行し、記録して発表する。

HOW 実施
 @研修会&研究会
  @ 教室  マンスリーセミナー
  A プール  JAMSTEC プライマリーコースとそのトレーニング
  B フィールド 人工魚礁研究会を企画中
 2013−14の目標
 @ ウエアラブルカメラ研究会
   すでにフォーラムで発表し、シンポジウムでの発表に向けて進行中
 A スポーツ:レクリエーショナルダイビングとリサーチサイエンスとの融合
   人工魚礁をテーマにして活動を開始

 A発表
  @ シンポジウム 2014年2月2日 第三回 ダイビング活動研究シンポジウム開催決定
  A フォーラム 2013年9月8日 第一回 ダイビング活動研究フォーラムを開催
  B 研究会報 フォーラムとシンポジウムの発表をまとめて2014年3月に発行予定
 
 会員のメリット
 ダイバーの活動を発表する場をつくり、自分を含めて、ダイビングの成果、研究の成果を発表する。そして、知識、技能を向上させ、活動を拡大する。その過程で親しい仲間を増やして、一緒に活動して行くことが、大きなメリットだと思っている。地方在住のメンバーも、情報を提供し、情報を受け取ることにメリットを認めることができるようにしたい。
すなわち、ダイビングに熱意のある人だけがメリットを受け取ることができる。
活動がダイビングをよりよくすることに自分としての意義が感じられるならば会員登録をしていただき、継続していただくことを願う。
 

Posted by 須賀次郎 at 08:52 | 活動 | この記事のURL | コメント(0)

ダイビング活動研究フォーラム第一回 9月8日[2013年09月30日(Mon)]
 水中科学協会、第一回 ダイビング活動研究フォーラム
  東京海洋大学品川キャンパス 楽水会館 2013年9月8日 13−17時

 9月8日 フォーラムは、客席に80名を集め、ほぼ満席、講演の内容も研究会の発表も好評で、発表したメンバー、協力したスタッフ、講演者、来場者の評判も良く、成功だった。
 
 フォーラムは二部構成にした。13時から開始して、13−15時、休憩10分 15時から17時の二部である。第一部は、安全についてで、今回はブレスホールドのダイビングを中心テーマにした。第二部は、今年作ったウエアラブルカメラ研究サークルの発表であり、全く違う内容を二つにわけたことで、見ていて飽きない、短く感じられたと思う。

 司会をお願いした中尾先生は、「とても、いい雰囲気で成功でしたね。第一部の内容を大切にしつつ、第二部を発展させて行くことがJAUSの方向性のような印象を持ちました。」

 参加した方の意見

粟屋秀人さん
「リテラシー実習から、ブレスホールドや耳に関する運動生理・医学的なアプローチはとても興味深かったです。そして、中学校での水泳授業の内容は、これまで気づかなかったことも多く、大いに刺激を受けました。」
清水まみさん
第一部
1  会場となった東京海洋大学の千足先生による 海洋実習報告。
カヌーを利用した 素潜り技術訓練や 海洋リテラシーの学習、調査実習など。
先日潜った坂田の海が出てきた。潜る楽しさが伝わってきた。
2  日本女子大の藤本浩一先生による フリーダイビングや海士など 息こらえ、繰り返し潜水がもたらす脳や身体への影響について。
写真やデータ、いろいろなお話を伺う内に 知人たちの顔が浮かび すっかり心配になってしまった…。
懇親会まで残り いろいろお伺いしてみた。
篠宮龍三さんのお友達&アドバイザーであり、ご自身もフリーダイバーの藤本さん。
無理しなければ大丈夫!と…。
でも
scubaのダイブテーブルのように、水面休息時間などの安全基準ラインが ある程度データで確立されていたら良いのだけれど… 素潜りの世界は まだまだ研究途上という感じ。
3  DANでも有名 耳鼻科 三保先生による 耳抜き不良の疾患と対処について。
具体的でとても良かった。
4  お名前忘れてしまい申し訳ないのですが(小山先生)中学校の先生より 水泳と水中呼吸の授業報告。 scuba圧縮空気の原理を実際に子どもたちが体験し学んでいく ワクワクする授業。

第二部
ウェアラブル・カメラ活用の実践発表
JAUS内ウェアラブルカメラ(GO-proなど手首やマスク・一脚に装着できる 水中小型ビデオ)研究サークルメンバーによる、動画作品の発表。
一人3分以内、バラエティー豊かで楽しかった。
知人が何人か発表していて 驚いた。
福ちゃんこと福田さんを 初めて拝見。(ツチノコか!笑)
さすが撮影機材に詳しく、4社のウェアラブルカメラで 同じ環境を同時に撮影し、色味、周辺の流れ具合、など、率直に 良し悪しを伝えてくれて 大変参考になりました。

ところで司会だが、第一部の司会をお願いした中尾先生(早稲田大学理工学部教授)は、学会などの経験が長く、自分でもうまく質問され、講師との対話で聞く人が理解できやすいようにする。また質問のさばき方も上手で、そばで見ていると押しているな、と心配したが、ほぼ時間通りに収めてくれた。さすが、ということで、次もお願いして定着させてしまおう。
二部の司会、斎藤真由美さんは、フラダンサーだから、舞台度胸はあるだろうし、ルックスが良いから、そしてなによりも研究サークルの中心であり、泳ぐ実力も良く知っている。が、舞台で話したことは無いという。スリリングだった。
もしもダメだったら助け船を出そうと考えていたが、そんな必要はまったくなかった。声が小さいように感じたが、僕は耳が遠いから、それでも言っていることは分かったので、発音はきれいだと思う。彼女も定着させてしまおう。

Posted by 須賀次郎 at 20:17 | 活動 | この記事のURL | コメント(0)

福島 1月29日[2012年01月31日(Tue)]
福島県久ノ浜
 茨城から福島県の海は、太平洋に直接に面している。千葉県の銚子のはずれから、宮城県仙台湾に至るまで、湾らしい湾がない。突出した半島もない。つまり、風の陰になるところが無い。陸から吹く北西の風は、岸近くでは波を鎮めるが、ちょっと沖に出れば、どの方向から吹く風も、波を立たせる。三陸はリアス式の海岸で、波静かな深い湾が沢山あるし、房総も伊豆も半島のどちら側かで、風をよけることができるが、茨城、福島は、風をよけることができない。

 
1月29日
 寒波が襲来する。天気予報では最高気温が0℃だと脅かされた。幸いにして最高気温は4℃と訂正されたが、もうどちらでも良い。天気は晴れた。
晴れたが、港の防波堤を波が乗り越えて滝のようだ。今日は防波堤の内側でのライン調査、線量計で測って、高いところがあればその位置でパイプを差し込んで採泥をしよう。防波堤を波が乗り越えていると言うことは、港の中でも波の影響で体が揺られるかもしれない。水も濁っているだろう。

 鉛を撚りこんだ沈むロープ50mに三か所に1キロのウエイト、両端には2キロのウエイトを着けてある。これに沿って線量を測定する。何回か試行錯誤を繰り返して、ここまで来た。この測定が、スクーバを使って測定するスタンダードになるだろうと考えている。 ラインを張り、船はアンカーを入れないで流してもらう。船長には、僕が溺れるから、すぐに助けにくるようにと頼む。

 とにかく冷たいことは予想した。一週間前が8,3℃だった。多分6度から7度の間だろうと思った。後でダイブコンピューターを見たら、5.3℃だった。インナーのしたにダマールの上下を着て、今度はパンツの下に、薄いヒートテックを加えた。しかし、薄くてもドライスーツが入りにくくなっている。ドライスーツの袖の部分が爪を立てた後のように薄くなっているのを中川が見て、ここから水が入るという。左側の袖は、上からグローブをかぶせて、その上からダイブコンピューターのベルトで締めた。右手は大丈夫そうに見えたのでそのままにした。手が冷たいと言う守屋博士には、グローブを探して持ってきてあげた。彼と鈴木さんはウエットスーツである。強い。守屋さんは、このグローブのおかげで全然寒くなかったと後でFBに書いていた。
 僕と中川組が先に発進し、ラインに沿って測定して、高いところがあったら停まってまっているから、後から守屋、鈴木組が入って追って来て、高い部分で採泥をすると打ち合わせた。
 中川は、一人でさっさとタンクを背負うが、僕は、山川先生と、矢尾板船長にてつだってもらう。つまり二人がかりで背負わせてもらう。だらしないと思うが、人手があるのだから、無理をしないで甘えてしまう。水に入る時と、船に上がる時が一番のストレスだ。
八百板船長が要領を覚えたので、ラインの端のブイに近寄せてくれる。ほとんど泳がなくても良い。前回、ウエイトが軽くてラインを手繰って絡んでしまったので、今度はTs増やした。バックエントリーで飛び込み、ブイのロープをつかんで沈む。

濁りで、底では何も見えない。ロープを手放したら、もう見つけることはできない。左手で鉛ロープをつかみ、右手で線量計を持って鉛ロープをたどって進む。線量計は海底から15cm離すと、水の線量を測ることになる。水の線量は、陸上よりも低いくらいだ。海底の泥をこするようにして測らなければならないが、海底に近づけると、何も読み取れない。見えない。線量計のハウジングの構造を考えなくてはいけない。しかし、改良は、この後の話だ。とにかく、測定をしなければと顔を近づける。5cmほどまで顔を押し付けるとかすかに数字がみえる。

右手から冷たい水が入って来た。やはり、右手も手首を締めておかなければいけなかった。もう一着のドライを修理に出しているが間に合わなかった。右半身は浸みる。50mラインの中途に鉛が付けてあるが、左手の手さぐりで鉛をつかんで、鉛ロープに手をもどす。握りなおすことになったが、もしかしたら、元の方向に戻って手繰るかもしれない。しばらく迷う。意を決して進む。なんとか端まで来た。全然、高いところがない。再び元に戻ることにした。往復測定することになる。高いところに来たら、守屋,鈴木組に知らせるなんて、出来るわけもない。彼らは適当にその辺で採泥するだろう。
1152:潜水開始 1226:浮上 潜水時間35分
最大水深6.3m 平均水深5,3m 
水温5.3℃ 
透視度5cm−50cm
35分で50mを往復した。値の高いところは無かったが、海底すれすれでは読み取れないのだから、測定は成立していない。寒さで体が動かなくなって来たので、浮上する。 
 

船まで泳ごうとすると、風で船が流されている。身体がこわばって動かない。ロープを投げてもらって引き寄せてもらう。腰のウエイトベルトを揚げてもらい、タンクを脱ぐ、ハルシオンのバックフローティングだが、今度はうまく脱ぐことが出来た。ウエイトベストはそのままで、二人がかりで引きずり揚げてもらう。この状況では、これしか揚る方法はない。
 水から上がれば風に吹かれる。身体が震えだすが、これは体熱を発生させるための防護反応だ。寒さにはなれて来たから、震えが止まらないが寒さには耐えられる。この寒さは嫌いではない。アリステア・マクリーンの世界だと自己暗示をかけて元気を維持する。しかし、もう一回水に入れば低体温症になる。知床では4月になり、流氷が去り、1℃になると、ずいぶん楽だと思ったりしたのは昔の話。今は、やはりこのあたりが限界だ。
この潜水もあと一回を残すだけ、せっかく寒さに順応しつつあるのに、と心残りだが、あと一回の潜水は寒さをもっと楽しむような気持ちになろう。今年の冬は乗り越えられそうだ。
 四倉のサービスエリア、四倉亭ではヒラメのカマ煮定食を食べ、次の計画で盛り上がった。
 往復を一人で運転するのでこれも疲れる。この前の時、スピードを出しすぎて、カメラに掴まったかもしれない。たぶん大丈夫だろう。雪で80キロ規制になっていたので少し心配。今度は100キロを超えないように慎重に運転する。

Posted by 須賀次郎 at 07:50 | この記事のURL | コメント(0)

福島県沿岸での放射能調査[2012年01月26日(Thu)]
日本水中科学協会では、3月11日震災以来、ダイビング活動で日本の海の復興のために役立とうと、模索、努力を続けてきました。瓦礫の引き上げ、遺体捜索などもボランティア活動として盛んに行われ、日本水中科学協会のメンバーもそれぞれのグループで主要な役割を果たしています。サイエンス・ダイビングを表看板にする日本水中科学協会では、自分たちでなければできないこととして、海底の放射線測定を企画し、会員である研究者のサポートを中心として努力を重ねてまいりました。
 春から夏にかけての状況は、放出されつつある汚染水の影響で房総もそして伊豆東海岸も、レクリェーションダイビングに影響があるのではないかという風評がたっていました。ようやく、8月中旬に注文していたγ線を測定する簡易線量計(日本製、各地で線両測定に使われているAloka ポケットサーベイメーター PDR111)入手し、8月11日に、館山外房側の西川名オーシャンパークで測定を行い、全く放射性物質の影響が無いことを調べました。
 道具が出来たので、福島県沿岸の調査をめざし、ようやく、11月7日より、福島県久ノ浜、福島第一よりおよそ30キロ地点での調査を開始しました。調査は、理化学研究所の依頼による調査サポートです。 
久ノ浜は福島第一原発より20キロ強の位置にあり、津波で組合も、岸近くの家屋もおしながされ、60人の行方不明者がでています。漁船は、津波の押し寄せた時間、冲で漁をしていて、難を逃れたのですが、水産物の放射能汚染の可能性があるために出漁できません。
 私たちは、この夏、宮城県でも福島県でも、潜水して放射能汚染の生物に対する影響の調査をしたいと申し入れたのですが、どこも受け入れてくれるところがありませんでした。
 ようやく、とにかく調査をしなければ、漁の再開の見通しも立てることができないと、理解してもらい、調査を開始しました。

 福島の海は、津波以来濁りがひどく、海もうねりの高い日が多く、磯根での調査は難儀をしました。調査ラインを海底に引き、ラインにそって、水密線量計を滑らせるようにして測定し、値の高いところで、塩ビパイプを泥に差し込んで、採泥します。結果は理化学研究所が分析しており、3月末には結果の発表が行われる予定です。
 調べているのは、汚染が、どのような経路で生物に移って行くかであり、非常に重要な課題です。


Posted by 須賀次郎 at 00:37 | 活動 | この記事のURL | コメント(0)

スクーバダイビングによる水中での放射線量測定[2011年08月29日(Mon)]
簡易線量計による水中での照射線量測定
                           
 震災による福島原発の事故で放射能汚染水が放出された。
特定非営利活動法人 日本水中科学協会では、スクーバダイビングにより潜水して、放射線量の測定を行う計画をたてた。

AERA 11.7.18の記事によれば、「花輪公雄・東北大学大学院教授は、陸上と同じように海底についても汚染のホットスポットがパッチ状に形成される。とし、文部科学省によると海底の泥を定点観測するために同省が設けた観測地点は、宮城県沖から千葉県沖にかけては計12地点。花輪教授は、「現状では観測地点が少なすぎる。海底のホットスポットを明らかにするためには、観測の密度をもっと高めなければならない。」とはなす。」
文科省などの海底の泥についての観測は、船の上から吊おろす採泥器でおこなわれているものと思われ、海底のくぼみ、例えば岩による洗掘が起こっているような場所へのきめのこまかい観測にはなっていないのではないか、ホットスポットは見つけられないのではないかと考える。スクーバダイビングによる、きめ細かい観測が必要である。そして観測地点が少なすぎるともいわれる。
福島県沿岸の磯根での、海底直近でのスクーバダイビングによる測定がおこなわれていない現状では、福島県でもホットスポットがあるのかないのかも分からない。ないのかもしれない。あるとすれば、どの地域にあるのか、ホットスポットの所在を明らかにするためには、どうしてもスクーバダイバーによる線量測定と海底の地質サンプリングが必須になるであろう。

信頼できる、簡易線量計の入手に納期がかかり、ようやく、8月12日に入手して千葉県館山市西川名で運用テストを行うことができた。

γ線を測定する簡易線量計(日本製、各地で線両測定に使われているAloka ポケットサーベイメーター PDR111)をビニール製のアクアパックに入れ、さらに水中ライトのバッテリーを収容するアクリルハウジングに入れ、スクーバダイビングで水中に持ち込み測定する。γ線は、アクリルを通すから、使い方は陸上と同じで、変化する数値を読み取るだけである。
この測定は別に行われる「流出放射性物質の海洋フードウエブ中での循環可能性の緊急モニタリング」の一環として、試料採集機材のテスト、ネガティブコントロールとしておこなわれたものである。
 測定の場所は千葉県館山の西川名オーシャンパークで、房総半島先端の州の崎灯台を回りこんだ太平洋側にあり、館山湾に流入する黒潮反流は、このポイントを通過する。
 測定日時は、8月11日、午前11時30分から12時16分で、水深は最大9.8m、   であり、小さな人工魚礁が設置されており、紅藻類が付着しているが、大型海藻は、磯焼け状態のようであり見られない。
結果は、陸上のダイビングサービスの庭で、0.045μSv/h、舟の上で0.025、水深8mの海底で0.012、中層―水面で0.010であった。なお、東京に戻って、江東区は、0.095だった。
非常に簡単で、その水域の水中の照射線量を測定することができる。なお、この水中ライトのハウジングは、テストに流用しただけであり、耐圧も定かではない。40mあたりまで持ち込める円筒形のハウジングを製作中である。
これによって、ダイバーが潜水するところ、どこででも、簡単に線量を測定することができる。
予想では、水中の照射線量は、福島県の第一原発の直近に行かなければ、大きな数値になることは無いように思える。しかし、海底の磯根の岩の際などには、陸上と同様に照射線量の高いホットスポットの存在も予想できる。なお、ここでも、魚礁の下に突っ込んだら、0.028μSv/hとやや大きい値をしめした。になった。測定値は、陸上では地面近くが、水中では海底直近が3高いらしい。しかし、このくらいの幅は誤差範囲だろうとも言える。
その場の照射線量の目安としてみるならば、簡易線量計で十分であり、さらに精密な測定値は、採水した水を分析すれば得られる。現場での線量計読み取りを精密分析値で較正すれば、確度がより高くなる。精密測定値についての較正は、理化学研究所にお願いしている。

なお、写真は、船上と水中の温度差で、カメラのレンズが曇ってしまったが、そのまま写したものである。


 この方式で、陸上と同様にダイバーが潜る調査で、線量を測定して、記録すれば、陸上での測定と同様に、水中での照射線量の状況が広い範囲でわかる。ホットスポットと思われるところがあれば、そのピンポイントで採水して、分析すれば、ヨウ素もセシウムも測定できる。

まず、状況の把握、現状の把握がなければ、以後の消長もわからないし、対策の立てようもない。10月から福島県沿岸での調査を予定している。

Posted by 須賀次郎 at 15:11 | 活動 | この記事のURL | コメント(0)

スクーバ活動シンポジュウム報告書[2011年04月02日(Sat)]
スクーバ活動シンポジュウム報告書 が公開されました。

1.事業名
 スキューパダイビンダ活動基準とマニュアル研究
2.目的
 スキューバダイビングで行うすべての分野を横断して、安全に水中活動ができる基準を策定し、それを実施するためのマニュアルを研究して、スキューバダイビング活動の安全を図る。
3.事業内容
3月18に特定非営利活動法人の認証を受けて、5月23日に創立総会を船の科学館、オーロラホールで開催し、12月に開かれる助成事業のシンポジウムへ向かっての計画を発表し、会員を募集した。 
1.研究事業
@基準の基本原稿はプロトタイプとして、すでに出来上がっていて、ホームページ http://jaus.jp/に発表していたが、会員で議論することが重要である事から、6月3日に東京辰巳国際水泳場で会議とプールでの実体験を行った。以後は、早稲田大学先進理工学部の会議室を使わせていただき月例で研究会を開催した。
A平行して、セルフ・ダイビングについて、研究集会と遠隔の会員のためのメーリングリストによる議論も行った。セルフ・ダイビングとは、自分の責任でおこなうダイビングのことであり、当然のことなのだが、現在のスポーツダイビング界では、ガイド、あるいはインストラクターの安全管理下でなければダイビングが認められていないところが多い。このことが、ダイビングの上達と継続を妨げている。
B7月5日―15日、広島大学の練習船豊潮丸の航海に同行して、サイエンス・ダイビングのライン潜水検証と撮影を行った。8月8日、伊豆大島に学生クラブの合宿に同行し、撮影と研修指導を行った。
C7月、助成金の使途変更をさせて頂き、カードプリンターを購入してカード発行の準備をおこなった。必要最小限度の技能検定の確認証(Vカード)の発行を研究集会で決めていたが、その実際の技能エキササイズの研究検討を、辰巳国際水泳場のダイビングプールを使わせてもらって実施し、10月4日、Vカード練習科目の撮影を行い、編集して、DVDを製作した。
 2.シンポジウム準備
@ 協会発足後直ちに、シンポジウムのチラシとポスターを製作し、会員、および関係各所に発送した。(チラシは、数枚づつ578通発送した)都内に付いては、できるだけ対面で、手渡しして説明をした。
A シンポジウム会場は船の科学館で、当初は、100人程度収容のアドミラルホールを予定したが、収容人数がとても足りないと200人を収容するオーロラホールに変更した。チラシにはアドミラルホールと記したので、若干の混乱が起きた。
B協会、および基準が社会に認められるためには、学識経験者のバックアップが不可欠である。シンポジウムにも出席していただき、お話を頂かなければならない。
 ダイバーの安全に付いて重要である潜水医学については、高気圧医学界の重鎮である真野喜洋 東京医科歯科大学名誉教授とその一門の先生たちの全面的な援助をいただくことができた。またスポーツの突然死、循環器障害については、河合祥雄 順天堂大学スポーツ医学教授に、スポーツ全般については、吉田章 筑波大学大学院教授、賠償、訴訟などについての法律的な問題については、松村格 駒沢大学法学部教授の賛同とご援助をいただくことができ、シンポジウム当日のお話、および司会をお引き受け頂き、報告書にも原稿をよせていただくことができた。

 3.シンポジウム開催
 @10月より研究結果のとりまとめと、当日発表のレジュメ集の編纂を開始した。
 Aダイビング専門誌 「ダイバー」に10月号、12月号(11月発売)に、シンポジウムについての広告を掲載した。
 B12月12日、船の科学館オーロラホールで予定通りシンポジウムを開催することができ、257名の参加をいただき、57名の参加を数えた関東学生潜水連盟の学生諸君は、机なし、椅子だけで両脇に座っていただいた。用意した当日プログラムとレジュメが200部であり、参加者に足りなかったため、会員の方たちには、後の報告書の送付で替えていただくことになった。
 C質問者も多く、参集していただいた方たちにも満足していただくことが出来た。
 4.報告書、
 @ 報告書については、シンポジウムの結果、反響をふまえて、全面的な書きなおしを行ったために、原稿を集めることについて時間がかかった。
 A 報告書は、シンポジウムの報告にとどまらず、以後の協会の講習会、活動のテキストとして使用する予定であり、1000部を印刷し、およそ500部を発送箇所371に発送し、3月19日に最後の発送をおこない事業完了とした。


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Posted by 須賀次郎 at 15:42 | 成果物 | この記事のURL | コメント(0)

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