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藤岡喜美子のブログ

これまで細分化されてきた日本のサードセクターを横断的に再構築し、政府・行政セクター、企業セクターといった
従来のセクターに、イノベーティブで力強く活動するサードセクターが加わることで、3つのセクターが一体的に変化し、多様な主体者が社会問題を解決していく未来に日本に変えていきます。


公共未来塾始動 [2010年06月27日(Sun)]
「新しい公共」

そのコンセプトは「新しい」わけではありません。
私たち市民は、社会をよくするため、人の問題を解決するために行動してきました。

問われているのは具体的にどのようにしていくかです。

日本には孤軍奮闘、自らの工夫と努力で、社会の課題を解決するとともに、活動を継続してきたサードセクターの経営者がいます。
その経営者が中心となり、政権交代の翌日、2009年9月1日、日本サードセクター経営者協会(jacevo)は設立しました。

jacevoには、3つのプロジェクトの柱があります。
「つなぐ」サードセクターの経営者がお互いに経験や意見を交流し、連携を深める。
「のばす」自らの経営力を向上させるとともに次世代を育成する。
「提言する」サードセクターの経営者として、政府や行政に対しセクターの形成と力量拡大のために提言する。

この3つのプロジェクトをすすめ、第1セクター、第2セクターに比べ力量が乏しく、存在感が小さいサードセクターを名実ともに確立させていくことを目指します。多様な主体者によるサードセクターが形成されることで、新しい社会の姿がみえてくるでしょう。

「公」はもともと市民ひとり一人が創出し、担ってきました。
市民は、主権者、サービスの利用者、物品を購入する消費者だけでなく、自らが生産者、活動者として、社会的役割を担っていきます。

営利企業とは異なる、もうひとつの「民」の力としてサードセクターへの期待が高まっています。
サードセクターの形成に必要なのは「ひと」の力であると思います。
社会企業の経営者やスタッフの経営力の向上が、組織をたくましく成長させ、セクターを形成していきます。

★iSB 公共未来塾1期生募集★

サードセクターの経営者が自らの知恵と工夫や努力を分析し、専門家とともに提供する、人材育成と起業支援の両面からの新しいスタイルのビジネススクールです。

内閣府の地域社会雇用創造事業 として、社会的企業育成コンソーシアムが運営する社会的企業育成支援基金により実施していきます。詳細はHPをご覧ください。http://i-sb.org/

サードセクターで活動する社会的企業は「新しい社会」をつくる原動力となるはずです。
その源は「ひとの力」です。
「新しい社会」では、民間としての企業セクター・サードセクター、政府・行政セクターの間を、「ひと」が動きます。

新たな「ひと」があつまり、「新しい社会」をつくっていきます。

iSB公共未来塾にはふたつの特徴があります。

幸せで豊かな暮らしにするためには、個人や家庭には多様で、複雑な課題があり、それらを解決するためのサービスを必要としています。利用者から対価を得ることが困難な分野は営利目的の企業はあまり参入しません。政府行政のサービスでは公平性・平等性などの制約とともに制度という壁があります。そこで企業や政府行政の限界、隙間のみを担うという狭義の社会企業ではなく、政府・行政が提供する公共サービスの実施を担い、サービスに付加価値をつけ利用者目線のサービスを提供します。その公的資金を基盤とし、民間人として市民として、その志と専門性で地域や社会に、さらに「公共」と雇用を創り出していきます。

これを私たちは、「公共サービス型ビジネスモデル」と名付けています。
これがiSB公共未来塾の一つ目の特徴です。

 二つ目の特徴は、社会課題をどのように解決するのか、企画立案、実施、評価、改善の各段階のサイクルを回す道具としての「ロジックモデル」、活動を継続するためにとのように資源を引き付けるのか、その工夫と吸引力を整理する「ビジネスモデル」という、社会企業の経営力を向上させる二つのソリューションを用意しました。

「社会の課題を解決すること」と「継続して活動する資源を引き付けること」を両立させた「社会的企業の経営センス」を磨き、日本をより豊かさが実現できる社会に変えていきませんか。

私たちは、「公共サービス型ビジネスモデル」を持った社会的企業が一定規模で
日本に定着し、力強く存在感のあるサードセクターの形成を目指します。

今、未来へ向かい、
フロントラインの社会企業の経営力を向上させ、成果を生みだすことができる、つまり社会をよくすることができるように、
日本サードセクター経営者協会は、アクセルを踏み込みます。

このプロジェクトを通じて、3つのセクターの「ひと」が、新しい社会の実現に向けて、出会い、集い
これからは、セクターの間をひとり一人の能力が活かされるように人が動き、
これからは、ともに、ひとにやさしく、豊かな国になる活動ができるようになることを願ってやみません。

ともに願い行動すれば、きっと願いはかなうでしょう。

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