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〔後房雄のブログ〕

現実関与型の政治学者が、日本政治、自治体改革、NPOやサードセクターの動向などについて話題を提供しています。一応研究者なので、面白かった本や論文の紹介もします。


ゼミ合宿 [2011年10月10日(Mon)]
例年のように、2泊3日で学部ゼミの合宿に行ってきました。南知多町です。夏合宿というより秋合宿という感じで、夜は寒いくらいでした。

テキストはこういう感じです。

鈴木亘『年金は本当にもらえるのか』ちくま新書、2010年
古賀茂明『日本 中枢の崩壊』講談社、2011年
アーミテージ、ナイ、春原剛『日米同盟VS中国・北朝鮮』文春新書、2010年
岡田斗司夫『フロン 結婚生活・10の絶対法則』玄冬文庫、2007年
宮台真司・飯田哲也『原発社会からの離脱 自然エネルギーと共同体自治に向けて』講談社新書、2011年

議論してみて、年金制度も政治・行政も外交安保も家庭・結婚も原発も、本当に大きな転換期にあることをあらためて痛感しました。しかも、解決に10年単位の時間が必要なものばかりで、すぐに何とかならないのかと考えがちな若い人にとっては辛抱たまらないようです。

この惨憺たる結果となった政権交代ですら、制度改正から実現まで15年もかかったわけですから、社会問題の解決というのは長期戦だという感覚はやはり不可欠なわけですが。でも、やはり若い人向きではないですね。
『マザーズ』 [2011年10月06日(Thu)]
金原ひとみ『マザーズ』新潮社、2011年7月。

3人の母親(主婦、作家、モデル)の子育てを描いた小説ですが、ここまで描いた小説は初めてだと思います。金原さんは『蛇にピアス』で芥川賞を受賞した人ですが、すごい作家になっていました。

女と男がまったく異なった世界に生きていることがよくわかります。いっしょに子育てというのはほとんど幻想ですが、それでは、どうするのか。
『ソーラー』 [2011年10月03日(Mon)]
今日から大学の後期の講義期間が始まります。夏休みも終わりですね。

そよ風がさわやかで、こういう日は1年でも何日もないほどの快適な一日でした。

イアン・マキューアン『ソーラー』(新潮社、2011年)を読み終わりました。『初夜』も独特の小説でしたが、ノーベル物理学賞を受賞した理論物理学者を主人公にした本作は、マキューアンの本領発揮という感じでした。

有名人になってもはや実質的研究をしなくなっていた主人公が、突然、太陽光発電に取り組むという話です。こういう熟達した小説家はいいですね。3・11を扱った『水曜日』も買ってあります。

ついでに、日本の本でも面白いのを見つけました。

大野更紗『困っている人』ポプラ社、2011年。

12万部のベストセラーになっているそうですが、正体不明の難病にかかった大学院生女子の自己分析エッセイです。「明晰な分析力、澄んだ意志、ふくよかな了見、そして何より、イノチガケのユーモア」という帯の評がぴったりです。

章のタイトル
○絶望はしない、○わたし、何の難病、○わたし、ビルマ女子、○わたし、入院する、○わたし、壊れる、○わたし絶叫する、○わたし、瀕死です、○わたし、シバかれる、○わたし、死にたい、○わたし、流出する、○わたし、溺れる・・・

何のことか分かりませんが、読んでのお楽しみ。
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