CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る

〔後房雄のブログ〕

現実関与型の政治学者が、日本政治、自治体改革、NPOやサードセクターの動向などについて話題を提供しています。一応研究者なので、面白かった本や論文の紹介もします。


まだ、総理をめざす男 [2011年05月16日(Mon)]
朝日放送ラジオの「ニュース探偵」という番組で、河村市長をテーマにした回で取材を受けました。文字でも公開されています。

私は、大阪の橋下知事と河村市長の違いについてコメントしました。それについての河村氏の回答では、予想通り、依然として「総理をめざす男」という誇大妄想は捨てておらず、減税日本は地域政党ではなく、国政復帰が主要目的だということを自ら認めています。

そうすると、報酬半減での議会解散に代わるネタを探さなければならないわけです。また、震災復興で巨額の財源が必要ななかで、減税の旗を掲げ続けるということなので、河村台風のエネルギーが補給される見通しはなく困っていることでしょう。

***
以下、放送の文字起しからの抜粋です。

(後)まず橋下さんの場合は、まさに地域政党を率いているということがあてはまると思うのですが、河村さんの場合は、そもそも地域政党といういい方が当てはまらないのではないかと・・・。彼の目指すところは、そもそも地域政党とはかけ離れていると思います。

 橋下さんの場合は、関西州、大阪都とかということで、それをてこに東京に対して地盤沈下した大阪を立て直すという意味で、まさに地域固有の課題を、自民党も民主党も頼りにならないところで、独自に勢力を作って実現するのだという地域政党の典型だと思います。

 けれども、河村さんは、名古屋をどうしたいということは、実は非常に副次的な目的で、最終的にはやはり国に戻るということで、『総理を目指す男』と本人も依然として掲げて、いっています。

 ただ民主党の中で、推薦人にもなってもらえないということで、代表になっていくということは絶望的なわけです。そうすると、名古屋市長というポストを使って、全国的な注目を集めて、何かの政界再編とか、そういうことで国政に影響力を持って、本人としては総理を目指すと。そのためのステップです。

 ですから「減税日本」という名前にもそれは表れているわけで、そういうテーマを掲げて、全国にも推薦者を立てますし、できれば国会議員を5人以上集めたいというのが当面の目標だと思いますので、そもそも地域政党ではないということですね。

***

(大塚)河村さん、河村戦略は今後どのように展開していくのですか?

(河村)全国に仲間が・・・。とにかく山は直線には登れないから、それはいろいろなことがありますけれども、今回でもだいぶできましたから、皆。それこそ衆議院で過半数をとるくらいのね、地方議員を中心として減税を。やはり国としては消費税1%減税が一番良いですよ。そういう勢力を広げていくことをやっていくということですね。

(大塚)何故、消費税の1%を減税なのですか?

(河村)それはわかりやすいでしょう。数字でいうと、名古屋で市民税10%減税をやりましたから、私。実績がありますので、それも全部行革で。
 大体、名古屋の予算は一般会計で1兆円です。国の予算は、補正も入れると100兆です。100倍でしょう。名古屋市の減税は、トータルでいうと226億なのです。226億の100倍ですから、予算は。2兆2600億。これはちょうど消費税1%くらいなのです。

(大塚)なるほど。

(河村)本当はもっとできますよ。国の方が、無駄遣いが多いから。名古屋市でやった市民税10%減税でいけば、消費税1%減税は必ずできます。もっとできます。皆さんよくわかりますよ。

(大塚)それは河村さん一人だけでは無理ですよね。全国に同志を作っていかなければならない。

(河村)過半数をとらなければ総理になれない。

(大塚)そうすると地域政党ではなく、これは1つの政党であると。5人以上の国会議員を・・・

(河村)それは作れば良いですよ。本当の政党ですよ。減税という主義・主張の・・・。要するに奇兵隊ですよ、昔でいえば。

***

(大塚)将来的には、“減税党”で総理大臣になると断言されますか?

(河村)断言というか、ならせてもらったらありがたいけれど・・・

(大塚)何年後くらいですか?

(河村)62歳ですから。あと5年も経たんうちにやらんといかんでしょう、年食うから。5年か10年か知りませんよ。だけれども、名古屋は名古屋で減税革命をちゃんとやり抜かないかんからね。
中村安希 [2011年05月15日(Sun)]
中村安希『Beフラット』亜紀書房、2011年。

『インパラの朝』で開高健ノンフィクション賞を受賞したジャーナリストの第2作で、国会議員18人にインタビューしながらいろいろ考えたことを書いた本です。

大学からアメリカに留学し、その後65カ国を回ったという人だけあって、グローバリズム問題についてのセンスはリアリティがあります。

また、バブル崩壊後に社会人となったロストジェネレーションの感覚もよくわかり、面白かったです。とても思考力、表現力の高い人なので、この世代の注目すべき発信者の一人になると思います。

国会議員のルポというより、それに刺激されながら著者が考えたことという内容ですが、それはそれで面白かったです。第一作についての選考委員の一人が、「独特の傲慢な切れ味、嫌いじゃない」とコメントしていましたが、同感です。

ただ、政治の場合、政治家個々人の出来不出来だけで語ってもしようがない面が大きく、多数決の数の論理が大きい政治というシステムへの視点が入るといいと思いますが、ちょっとタイプが違うのかもしれません。

ダスティン・ホフマン [2011年05月05日(Thu)]
ダスティン・ホフマンの映画を久しぶりに見ました。

Last Chance Harvey(新しい人生のはじめかた)というタイトルで、2009年公開だったらしいです。相手役はエンマ・トンプソンというなかなかチャーミングな女優でした。場所はロンドン。

「卒業」以来、ずいぶん観てきましたが、なかなかいい年の取り方をしていると思いました。

50代の人にお薦めの、少しだけ気持ちよくなれる映画です。
<< 2011年05月 >>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
月別アーカイブ