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〔後房雄のブログ〕

現実関与型の政治学者が、日本政治、自治体改革、NPOやサードセクターの動向などについて話題を提供しています。一応研究者なので、面白かった本や論文の紹介もします。


選挙情勢 [2011年01月31日(Mon)]
今日の各紙朝刊は、土日の世論調査をもとに選挙情勢を報じています。

すべて、河村=大村連合が大差でリードしているという報道です。知事選で自民党の重徳候補の方が民主党の御園候補よりも上という結果も驚きです。

理由は明確で、民主党支持層が民主党候補ではなく河村=大村に大挙して流れているということです。

名古屋市長選挙では、河村が民主支持層の三分の二をとり込んでいる一方、石田候補は民主党支持層の2割弱にとどまっているそうです。(『中日』1月31日)

自民党支持層では、河村支持が6割に対して石田支持が3割ということなので、まだ自民党の方が石田選挙では頑張っているようです。(『朝日』1月31日)

愛知県知事選挙では、大村が民主支持層の6割から支持を得ている一方で、御園候補は民主支持層の3割にとどまっているそうです。(『朝日』1月31日)

もともと民主党支持層はいわゆる固定票が少なく、変化や面白さを求めるものなので、政権交代後の政権運営が惨憺たる状況の民主党からは完全に離れて、河村=大村連合に向かっているというのは無理も無いでしょう。

それにしても、小選挙区15区全部を制覇し、昨年の参議院選挙3人区で2人当選を果たした愛知の民主党がこれほど崩れているというのは尋常ではありません。

とはいえ、住民投票も6,7割が解散賛成で3月に名古屋市議会選挙が繰り上げて行われそうなので、民主党市議団は壊滅したくなければ戦うしかありません。彼らがどこまで真剣になるかでしょう。

なお、優先的に取り組んで欲しい政策では、石田=御園連合が提案する「介護、子育てなど共通のサービス利用券の発行」が38・1%の支持で、19・1%の「市民税減税10%」の倍だというのは注目される点です。

議員報酬半減については、半減すべきだが20・3%、半減は極端だがある程度減らすべきだが52・8%の一方、第三者機関で決めた額を尊重すべきだは16・7%にとどまっています。

要するに、政策よりも議会批判がすべてということです。

河村騒動がさらに加速するかどうか、一週間後の結果によって大きく左右されます。
3000円×100人 [2011年01月29日(Sat)]
木曜日の「新しい公共をつくる市民キャビネット」設立1周年のイベントですが、玄葉大臣、鳩山前首相、江田五月法務大臣ほか、政務三役、国会議員などが多数出席しました。

しかし、みんなそろって、市民公益税制のことしか言いません。たしかに、パブリックサポートテストのハードルを下げたり、絶対基準で、3000円以上寄付した人が100人以上というのが導入されたりするというのは前進です。また、所得控除でなく、50%の税額控除になるというのも画期的です。

しかし、これらは10数年前のNPO法の時の積み残し課題であって、次の10年を見据えた戦略にはつながりません。

外郭団体、天下り、随意契約の一体的構造の解体、介護、医療、障害者、保育などのバウチャー制度(準市場)で、特定公益法人以外の法人の参入を禁止している参入規制の撤廃などの戦略的課題の重要性をほとんど理解していません。

寄付税制のことさえ言えばNPO関係者は喜ぶ(実際、そういう人たちもいるわけですが)、というタカを括った態度はまだ変わっていませんね。

困ったもんですが、辛抱が肝心ですね。相手は政権運営の素人たちですから。
「新しい公共をつくる市民キャビネット」1周年イベント [2011年01月26日(Wed)]
「新しい公共をつくる市民キャビネット」は09年の民主党政権の誕生直後に設立され、1周年を迎え、記念イベントを行います。当日は、私もパネルディスカッションに参加します。

*****

昨年1月29日に設立した新しい公共をつくる市民キャビネットはおかげさまで、1周年を迎えることになりました。

政権との協議を目指す当団体は、6月に各部会で取りまとめ114ページにわたる提言書(PDF)を歴代の新しい公共担当大臣(仙谷氏、玄葉氏)に提出しました。

菅政権になってスタートした新しい公共推進会議においては、当団体が提案している「日本版コンパクト(PDF)」が主要アジェンダにあがり、推進会議委員には兼間代表と藤岡総務運営委員、情報開示・発信基盤に関するワーキング・グループの委員には池本事務局長が入り政府に市民キャビネットからの提言を組み入れるチャネルができました。

内閣府も平成22年度補正予算(87.5憶円)で「新しい公共支援事業」を進めることとなり、今後新しい公共への関心が一層高まることは間違いなく、我々市民キャビネットの役割はこれまで以上に重要になってくることとなります。

このような流れをふまえ、1月27日(木)「新しい公共をつくる市民キャビネット」1周年記念イベントを下記の通り開催することにいたしました。ゲストとして、NPO議連の共同代表に就任された江田五月参議院議員にもご参加いただくことが決定しております。今後の進め方を意見交換できる場も用意しておりますので、ぜひ多くの皆さまのご参加をお待ちしております。

■日時:2011年1月27日(木)18時〜20時30分(開場:17時30分)
■会場:星陵会館(東京都千代田区永田町2-16-2 TEL 03-3581-5650)
■参加費:1000円
■地図: http://www.seiryokai.org/kaikan.html
■申込フォーム :申込みは以下のURLからお願いします。
https://spreadsheets.google.com/viewform?formkey=dGpiY19TS2hCYmp1LWlPV0VsbDdXaXc6MQ

○来賓挨拶:(五十音順)

・江田五月氏 ― 法務大臣/NPO議員連盟 共同代表/参議院議員
http://www.eda-jp.com/
・玄葉光一郎氏 ― 内閣府特命担当大臣(「新しい公共」)/衆議院議員
http://www.kgenba.com/
・辻元清美氏 ― NPO議員連盟 幹事長/衆議院議員
http://www.kiyomi.gr.jp/
・岸本周平氏 ― 新しい公共調査会 事務局次長/衆議院議員
http://www.shuhei-k.jp/
・篠原 孝氏 ― 農林水産副大臣/衆議院議員
http://www.shinohara21.com/
・鈴木 寛氏 ― 文部科学副大臣/参議院議員
http://suzukan.net/
・福嶋浩彦氏 ― 消費者庁長官



堺市長の造反 [2011年01月24日(Mon)]
名古屋決戦に、橋下大阪府知事が「大阪維新の会」の議員を大挙引き連れて応援にきました。

ところが、その足元で、大阪府の幹部職員を担いで征服した堺市で、手下だったはずの竹山市長が橋下知事の大阪都構想に反対し始めたそうです。

府と市の二重行政は存在しない、政令市になって4年の堺市を解体すべきではない、という主張のようですが、当然のことです。政令市には県並みの権限が特別に委譲されているわけですから、それを区に解体して権限を府に吸い上げるなど集権化そのものです。行政経営的発想が暴走した結果でしょう。

これで、大阪都構想には、吸収されるはずの二つの政令市、大阪市と堺市の市長が二人とも反対するという状況になりました。

世論調査でも、橋下知事の支持率は8%下がっても62%ありますが、大阪都構想への支持はかなり低いようです。

それにしても、名古屋では、名古屋市長選挙に立候補している河村氏が中京都=名古屋市解体を叫んでいるというのは変な話ですね。
河村市長はちゃんと仕事してるのか [2011年01月19日(Wed)]

こういうタイトルで、大西副市長が1年半の経験を語る会がありました。緊急にしては、40人の部屋が一応埋まりました。半分くらいマスコミ関係者だったようですが。

主内容は以下のようです。
@副市長就任までの経過
A民間企業の経験と視点から見た名古屋市役所の問題点
B行財政改革は「ほとんど進展することが出来ませんでした」
C副市長から見た河村市長の実像
D辞職表明の理由

ポイントとしては、河村市長は、減税、地域委員会、議会改革の3つしか言わず、その他の問題についてはほとんど何もやらなかった、ということです。幹部会でも、議会との対抗のことばかり話していたそうです。

減税をテコに行政改革をやるというのも言葉だけで、減税分のひねり出しは人件費一割カットと管理職手当ての三割カットに尽きるという実態でした。個々の事業については、政治主導で精査することはまったくできなかったことが明らかになりました。

ただ、行政の通常の仕事は自動操縦のように動くので、市長はそれに乗っているだけで勤まっているように見えるということです。そこにマネジメントを持ち込むという本来の行政経営改革など考えてもいなかったでしょう。

大西氏が自分として最大の仕事にしようと意気込んだ行財政改革推進本部の会議は、大西氏を他の副市長たちが煙たがって、昨年5月に1度開かれたきり、何度要請しても開かれず、開かれない理由について文書で問い合わせても何の返答もなかったそうです。

また、市長の報酬800万円に比べて副市長の報酬が高すぎるので、何とかしろ、と圧力をかけた例の件ですが、私も当時大西氏から相談を受けました(要するに人を二人雇って河村事務所で使わせろ、ということでした)。

この件については、ノーコメントで否定はしないというのが大西氏の対応でした。自分は800万でやっている、と偉そうに議員を批判している河村市長の醜い実態をきちんと公表すべきだと思いますが、大西氏は政治には関わりたくないということのようです。(現実には関わってしまっており、中立はありえないのですが)

この件は、明日発売の週刊文春が大西、河村両氏に取材した記事を掲載するそうなので、それを参照してください。

いずれにしても、「河村市長はちゃんと仕事をしてるのか」という問いに大西氏は、自分の話から判断してほしいという回答でした。

象徴的なのは、減税、地域委員会、議会改革がもし出来てしまったら、あの人はそのあとやることがないんじゃないか、という大西氏の言葉でした。

しかし、それこそが良くも悪くも河村氏の市長イメージであることは間違いありません。こういう市長ごっこをやれさえすれば、名古屋市政がどうなろうと関係ない、というのが本音だと思います。そして、それに何の罪悪感も感じていないでしょう。本来の市長の仕事をまったくイメージできない以上、罪悪感も持ちようがないからです。

明日の各紙朝刊がどの程度報道するのかわかりませんが、「自分たちも知ってはいた」と言いながらこれまでこういう側面をきちんと書いてこなかった記者の姿勢が問われます。
大西副市長 [2011年01月18日(Tue)]
住民投票の告示を皮切りに、2月6日のトリプル選挙の口火が切られました。

中心争点は、要するに「河村市長の是非」といってよいと思います。

そのための情報提供として、下記のような会が開かれます。

==================================
「河村市長はちゃんと仕事をしてるのか!?
==================================

◆1月19日(水)午後6時30分〜8時30分
◆会場:ウィンクあいち(愛知県産業労働センター)
        1005会議室
◆参加費:500円(学生無料)

   ゲスト : 大西聰・名古屋市副市長

   聞き手 : 日詰一幸・静岡大学教授(行政学)
         岩本美砂子・三重大学教授(政治学)


1月4日に辞職を表明された大西聰副市長から、研究者二人が河村
市長1年半の内側から見た実像をじっくりとインタビューします。

「行政改革や予算編成で指導力を発揮したのか、役人丸投げだった
のか」、「政策の勉強をきちんとやっているのか」、「各局の実情
をどれくらい把握しているのか」、「どういう人たちから寄付をも
らっているのか」、「報酬800万円でどういう生活をしているのか」

主催:「大西副市長から河村市長の実像を聞く会」
(責任者)毛受:090−1789−0204

内閣支持率 [2011年01月16日(Sun)]
共同通信が内閣改造を受けて行った電話世論調査によると、内閣支持率は先月下旬の前回調査から8・6パーセント上昇したそうです。(『中日新聞』1月16日)

といっても、支持が23・6%から32・2%へ、不支持が67%から53・9%へという変化ですから、不支持率が20%も上回った状態からのスタートです。

昨年の6月の内閣発足の時も、9月の改造の時も、60%台の支持率からスタートしたのに比べて、その半分の数字です。

とはいえ、かろうじて8・6%の上昇という数字が、最後のチャンスを与えようという意味に受け取れます。

仏の顔も三度まで。

ちなみに、優先して取り組むべき課題は次の順番でした。
@景気・雇用対策 53・3%
A年金制度改革など社会保障 35・1%
B税金の無駄遣い一掃など行財政改革 29・2%
C財政再建 15・5%
菅第二次改造内閣 [2011年01月15日(Sat)]
1月14日に、菅第二次改造内閣が発足しました。共同通信からの依頼で、1300字くらいの論評を書いています。「成果指向型の政権運営に転換できるか」というようなモチーフで書こうかと思っています。

先日紹介した中曽根元首相のアドバイスに沿って、というか多くの人がそうアドバイスしたのでしょうが、「安心できる社会保障」とそのための財政という課題をようやく中心課題に設定したようです。(私は経済回復からやったほうがいいと思いますが、これはこれで一つの選択でしょう)

与謝野経済財政・社会保障と税一体改革担当相(長い名前ですね)の入閣がそのシンボルであり、藤井元財務大臣を官房副長官で復帰させたというのもその補佐ということでしょう。

全体として、政権のメッセージははっきりしたと思います。

問題はこれが初期のポーズで終わるのか、最後まで死に物狂いで追求するテーマで在り続けるかですね。

菅首相と民主党には、最後の勝負のつもりでやってほしいと思います。
河村マニフェスト? [2011年01月12日(Wed)]
明日は、JCなどによる名古屋市長選挙の立候補予定者三人によるマニフェスト討論会が開かれます。栄のテレトピアで7時半からです。

ところで、河村氏はマニフェストを出さないのでしょうかね。行政職員に作らせているという情報もありますが、結局は作れず、適当にごまかすつもりでしょうか。市政にはもともと関心はないわけだし。

そうは言っても、マニフェストも出さないというのは予想以上にひどいですね。

しかも、現職のマニフェストでは、まず前回選挙のマニフェストの達成度の自己評価をするのがルールですが、たぶん意識もしていないことでしょう。

いい加減にごまかしながらしゃべりちらす、ということで果たして今回も通用するかどうかですね。
石田よしひろマニフェスト [2011年01月06日(Thu)]
名古屋市長選挙に立候補を予定している石田よしひろ氏のマニフェストが昨日発表されました。

河村マニフェストが発表されていないためもあるのか、新聞などでは詳細な紹介がされていませんが、今後、論戦のなかで比較対照されていくと思います。

マスコミも、どうでもいいようなエピソードばかり大きく書くという習性をあらためて、きちんと政策の詳細を比較して報道することに紙面や時間を使ってほしいものです。

選挙だから平等にということで、どちらも紹介しないというのではなく、どちらも詳しく紹介するという報道姿勢が必要ですが、日本のマスコミはこういうことには臆病ですね。

そのくせ、政策論争がないとか、政策に違いがない、などと言うような知ったかぶりを書きたがります。

選択肢を明確にして提供するということに、マスコミも大きな責任があるはずです。
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