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〔後房雄のブログ〕

現実関与型の政治学者が、日本政治、自治体改革、NPOやサードセクターの動向などについて話題を提供しています。一応研究者なので、面白かった本や論文の紹介もします。


政党ってなにするの? [2015年10月06日(Tue)]
2015年10月4日付け中日新聞の「なるほどランド」という中学生向けの特集欄の記事です。
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地方議会をどうするべきか [2014年08月13日(Wed)]
最近、また地方議員、地方議会についての議論が浮上しているので、2012年7月に雑誌「日経グローカル」に6回連載した小論を紹介します。地方政府形態論1−6.PDF
美濃加茂市 [2013年05月14日(Tue)]
美濃加茂市へ多文化共生政策の調査に行ってきました。
ピーク時には、外国人が住民の10%を超えていた、日本でも代表的な外国人の集住都市のひとつです。ちょうどソニーの撤退で、1000以上の外国人が職を失ったばかりのところです。

市の政策が大きく展開した背景には、やはり、理念と度胸のある行政職員(当時の室長)がいたことが大きかったようです。また、在日ブラジル人を市が国際交流員などとして雇用したのが、つなぎ役の育成という点では非常に有効だったと思いました。

特筆すべきは、古井(こび)地区の自治会長経験者(渡辺勝則さん)がリーダーシップをとって、外国人を地域に受け入れようという動きをしていることです。

ただ、そのためには、自治会・町内会自体が、会員以外にはサービスを提供しないというこだわりを捨てれるかどうかが決定的です。「公共的団体」という看板がだてではないなら、会費を払っているかどうかにかかわらず地域全体のために活動するという方針に転換すべきだと思います(事実上のNPO化ですが)。外国人だけでなく、若い世代の参加も促進しようとするなら、そうした転換が不可避だと思います。

ただ、町内会の役員はほとんどが高齢者であるだけに、そうした意識の転換は相当難しいと思います。上記の渡辺さんのように、サラリーマン時代から外国人労働者の問題に関心をもっていて、退職後に町内会や市政に関わるようになって推進役になるという人が出てきているのも事実ではありますが。
政党論が必要 [2013年05月07日(Tue)]
5月5日付けの朝日新聞の附録「グローブ」が「政党はどこへ行くのか」という特集をしています。イタリアに五つ星運動も含めて、先進各国の政党状況がよくわかります。

一方での既成政党の市民からの遊離、他方でそれに対抗するカリスマ的ないしアイドル的リーダーを中心にしたポピュリズム(パーソナル・パーティ)、ネットを中心にした直接民主主義志向というのが共通点です。

カナダの自由党の再生の希望となっているイケメンの新党首ジャスティンへの掛け声が、ジャストインタイム=ジャスティンタイムというのは笑えました。この41歳のイケメンは、イタリアでも次期首相世論調査でダントツ一位のフィレンツェ市長レンツィに感じがよく似ています。こういうタイプが受けるのでしょう。日本でいえば小泉信二郎でしょうか。

直接民主主義では、五つ星運動のほか、スウェーデンの直接民主主義党が紹介されています。
他方で、イギリスの保守党や自由党が、ボランティアを巻き込んだ地域草の根活動を重視しているというのも面白い動きでした。

さて、こうした状況において、かつての名望家政党、大衆組織政党などと違ったどのような政党が機能する政党としてありうるのでしょうか。

日本の民主党は、大衆組織政党から引き継ぐべきものも引き継げていないうえに、さらに新しい政党像を模索しなければならないわけで、ほとんど不可能に近いといわざるをえません。

突破口があるとしたら、数人の本当に政党再建に集中する熱意のあるグループが形成され、自己利益を捨てて全エネルギーをつぎ込むほどの活動を始めるということでしょう。ほとんど新党の結成に近いものになるはずです。といっても、最近よくある安直な新党結成とはまったく違う、本来の政党の構築を目指すものということです。しかし、本来の政党のイメージをまったくもたない政治家ばかりなので、その意味も理解できないでしょうね。

もう十数年前にまりますが、PHP研究所の研究会で、飯尾潤、坪郷実、永久、後という変わったメンバーで政党論を検討したことがあったのを思いだしました。
イタリア新政権発足 [2013年04月29日(Mon)]
総選挙から二か月余り、イタリアではようやく大連合のレッタ政権が成立しそうです。もうすぐですが、月曜日午後11時(日本時間)から首相の所信表明演説があり、両院で信任投票が行われます。主要政党では、民主党、自由国民(ベルルスコーニ)、市民の選択(モンティ)が与党で、五つ星運動(グリッロ)、エコと自由の左翼(Sel,ヴェンドラ)、北部同盟などが野党ということになります。

二か月の流れは、当初は下院過半数第一党の民主党が五つ星運動との連携を試みたが失敗、ついで、ナポリターノ大統領はやむなく大連合政権を試みましたが、民主党内でベルルスコーニを受け入れるかどうか(受け入れた場合はヴェンドラらとの決裂にもなる)をめぐって分裂も危惧されるほどの亀裂が走る。しかし、現実的にはこれ以外に選択肢はなく、大連合を基盤にナポリターノ大統領が再選されたうえで、レッタに大連合政権の組閣を前提の首相指名、ということになります。
両院の信任投票は可決されることは確実ですが、民主党からの造反がどれくらい出るかが焦点になります。また、その後の政権運営も、民主党出身のレッタ首相が、事実上の拒否権を握ったベルルスコーニをどこまで協力されられるかが焦点になります。とりわけ、選挙制度の改正です。

主要政党の最新の支持率は二つの調査でかなり違いがあります。SWGでは、民主党27.0%、自由国民26.8%、五つ星運動24.0%、市民の選択5.8%、北部同盟4.2%、Sel3.2%ですが、EMGでは、五つ星運動が第一党で29.1%、自由国民27.1%、民主党20.3%、Sel5.2%、市民の選択4.3%、北部同盟4.1%です。

早期解散総選挙では、五つ星運動と自由国民のポピュリズム対決になりかねません。
民主党としては、小選挙区制主体の選挙制度にもどし、ある程度経済や財政を改善したうえで選挙に持ち込みたいというところでしょう。
民主党のほぼ唯一の強みは、依然として、首相にしたい政治家ではフィレンツェ市長のレンツィが圧倒的に一位を維持しているということです。次の総選挙ではレンツィを首相候補にしてやるしかないでしょう。

いずれにしても、ポピュリズムを相手に、イタリアの職業政治家たちもしぶとく戦い、なんとか落としどころを作ってみせました。イタリアのエリートたちの層の厚さも印象的でした。
さて、この先はどうなるか、また新しいドラマの始まりです。
名古屋市長選、終盤情勢 [2013年04月17日(Wed)]
16日付け中日新聞が、名古屋市長選挙の終盤情勢をのせました。
「河村氏がリード」が見出しですが、多分、最低でもダブルスコアで河村が勝ちそうです。

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河村氏すべての年代、地域に浸透している。「支持政党なし」と答えた人たちの六割を固めたほか、自民、民主支持層の六割、日本維新の会支持層の七割を取り込んでいる。
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藤沢氏は自民党県連推薦、民主党県連支持を受けているが、自民支持層の三割弱、民主支持層の一割しか固められていない。公明支持層は四割を取り込み、公務員・団体職員からは河村氏を上回る支持を集めている。
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投票率にもありますが、これではダブルスコアですよね。

他方で、維新の会の候補者が、宝塚市、伊丹市の市長選挙で共に大敗したという報道もありました。「夏の参院選をにらみ、近接地に打って出て党勢拡大を狙ったが、逆に退潮傾向がはっきり表れた」

東北大の河村准教授が、「有権者が橋下氏個人と、政党としての維新を分けて考え始めた結果の表れ」とコメントしています。

安部内閣の高支持率で、橋下の吸引力も落ち目のようです。維新の会自体も、安部路線と区別できなくなっているので、果たして参議院選挙まで支持率が維持できるかどうか。

維新とみんなの党が、参議院選挙で一定の議席を得、自民党と合わせて参議院の三分の一を越えると、憲法の96条改正条項の改正の条件が出てきます。果たして、それまで維新とみんなの賞味期限が持つかどうか。

河村マニフェスト(もどき) [2013年04月07日(Sun)]
kawamura.pdf
明日、名古屋市長選挙の公示です。
結局、予想通りの顔ぶれとなり、多分、河村が勝つでしょう。どれくらいの差が付けられるかは多少興味がありますが。

資料は、今回の河村マニフェストだそうです
相変わらずの思いつきのオンパレードで、子どもの作文みたいなもんです。

でも、普通の市民からみて、市長の役割というものがそもそもはっきりしていないので、面白そうなおっさんだということで当選させてしまうということになります。

こういう土俵では、まともな人は戦いたくないでしょうね。
河村市長の評価 [2013年04月01日(Mon)]
13033101.PDF
名古屋市長選挙は4月21日投開票で、あと一週間で公示です。
河村氏のほか、自公民相乗りの自民党市議、共産党候補の3人が立候補予定のようです。

食指の動かない選挙ですが、毎日新聞からの依頼でコメントを掲載しました。

もう一人の森さんのコメントは外部から見た通常のコメントですが、真相は私が話した通りです。有権者には届かないでしょうが。
西内啓『統計学が最強の学問である』 [2013年03月16日(Sat)]
西内啓『統計学が最強の学問である』ダイヤモンド社、2013年1月。

こんなに啓発的で面白い統計学の本は初めてです。というか、すぐに挫折していましたが。

***

日本には「バカの考え休むに似たり」という素晴らしいことわざがある。そして我々人間は基本的にバカなのだと私は思っている。いくら考えてもわかるわけがないことに対して、よく考えたり話し合えばわかるようになるだなんて思うこと自体、たいへんバカな思い上がりなのではないだろうか。

私たちにできることは、まずランダムさによって運を天に任すことであり、そして統計解析によってその天の思し召しに耳を傾けることだけなのである。(125ページ)

日経「交遊抄」 [2013年03月15日(Fri)]
13031501.PDF
日経新聞3月14日付けの最終面に「交遊抄」というコラムがあります。
縁があり、そこに書きました。

論文とは違うので、少し勝手が違いましたが、まあ、読んでみてください。
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