日本財団公益コミュニティサイト CANPAN CANPANブログ:公益法人,NPO,CSR,社会貢献活動のための無料ブログ

帰り道星空ブログ

備前での仕事の帰り道、周りに建物がほとんどなく、いつも星空を眺めながら歩いて帰っています。ほっとできる瞬間です。そんなとき、いろんなことを考え、感じることができるのです。このブログでは、そこで思ったことや考えたことをつづっていきたいと思います。


カテゴリアーカイブ
最新記事
最新コメント
いづつコーヘイ
尾道、ふふふ (02/23)
たくお
尾道、ふふふ (02/22)
いづつコーヘイ
尾道、ふふふ (02/22)
non
尾道、ふふふ (02/22)
ど!
尾道、ふふふ (02/22)
いづつコーヘイ
加子母にて。 (02/20)
いづつコーヘイ
加子母村 (02/16)
non
加子母にて。 (02/16)
加子母の駅長です
加子母村 (02/15)
最新トラックバック
2009年09月
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
白石島紀行 [2009年09月03日(木)]
初、笠岡諸島の白石島上陸です。

アートリンクセンターの、このアートイベントに参加です。
http://artlinkcenter.net/modules/test/

白石島ってここね。

大きな地図で見る

笠岡港から40〜50分の船旅。
着いたらふらふら歩き、綿を紡ぐ工房へ。
ちょっと体験。

これは、種を取りだす作業です。
かなり地道でちょっとはまる。
これをやりながら、「昔は夜にはこういう作業があって、テレビなんて見てる暇なかったんだなあ。こういう作業が無くなることも、テレビの広まる一因だったのかな」なんてことを思いながら、テレビのないmenpei荘のことを考えていました。夜にも頑張らないとね。

さて、この後、6か所に点在するアート作品を見に行きます。
たとえば、村木みのり+岡田毅志「固有時空」


真ん中から落ちているのは砂。
砂時計。
けれども時間は計れない。それがねらい。

アートリンクセンターは、障がい者+アーティストが二人ひと組になって、さまざまな作品を生み出しています。そのコンセプトはこういうこと。
「アートを「世界観の拡大」と捉えると、アーティストは「概念をつくる人」といえ、一方障害のある人は、生まれながらに我々を揺さぶる「概念」を持っているともいえるのではないでしょうか。これを美術の世界のみに留めるのではなく、広く地域社会と繋がることで、障害者自身を含めた地域のエンパワーメントが図られ、その価値の提案、普及活動こそが我々主催者及びアーティストの役割であると認識しています。この実践を通して、人々を隔てる「障害」を超えた共感と理解、人々の日常生活に新たな価値の発見・変革をもたらせることが可能になりつつあります。」(アートリンクセンターHPから抜粋)

この作品も、村木さんという女性の持つ時空が、われわれの24時間で1日という概念を超え、15日ぐらいの単位で精神状態が変わっていく姿に岡田さんが出会い、それを時を計れない砂時計という形で表現したのだそうです。

そういった作品が並ぶわけで、なかなか考えさせられます。

ここでは、障がい者との触れ合いは茶飯事。今回もダウン症の若者とちょっとお話しました。
で、これがまた、結構楽しい会話が成り立っちゃうのです。具体例としてはうまく描けないのですが、なんか話してて楽しい。けれども、彼ら自身がどう感じているのか、どう考えているのか、本当に想像できません。中学の頃に見たレナードの朝を思い出しました。

さて、そんな楽しい会話をしながら、午後2時からは島めぐり。
主に、真鍋島へ向かいます。
船中、地元のおじいちゃんが色んな話をしてくれます。
とっても貴重なお話なんだけど、コクリコクリ。ごめんよー。
けど男の人って、歴史と地理の話が好きですね。
僕も結構好きなんですが、ずーっとその話なので、
女性の語り部もいらっしゃったらよかったなあなんて思ってしまいます。

ちなみに、こちらは真鍋島の真鍋さん。
ちょっと普通の人ではないな、この方。


船内で聞いた話。
瀬戸内海は、770の島があり、岡山が一番少なくて85島らしいです。最多が広島で140程度。有人島が350ぐらいあるそうで、半分ぐらいは無人島なのね。あ、島の定義は、満潮時に周囲100mが確保されていたらOKとのこと。それにしても、資料によって島の数はバラバラだそうで、満潮位が上がれば島の数も減るのだろうね。

さて、最後に真鍋島の学校へ。

これは中学校で、現在全校生徒5名。
隣に小学校があるようですが、全校生徒これまた5名。
卒業したら、島外へ出て、帰ってこない人がほとんど。
これは、持続不可能だ。

現在、人口は305名。
50代の方は危機感を持っていました。
10〜20年後、現実的に移住が必要で、無人島にもなりかねない。
限界集落って、そういうことなんだろうな、と思ったのです。

さて、無事笠岡港へ。
選挙シップも発見です。
選挙、行きましたか?
神長官守矢史料館/高過庵(藤森照信) [2008年09月28日(日)]
以前、「旅の仕方」という記事で藤森さんには触れましたが、
その時に訪れた彼の建築物もご紹介しておきます。

どちらも彼の出身地である茅野市。
しかも、彼の実家からかなり近い。歩いて数秒。

神長官守矢史料館
これは、彼の代表的な作品で、
世に出るきっかけとなった作品です。
と、藤森さんが小海町高原美術館で語っていました。

写真はこちら。


角度を変えてみると、こんな感じ。


ちっさな史料館です。
これは何のための建築物なのでしょうか。

ここで茅野市のHPから抜粋してみます。
「守矢史料館は鎌倉時代より守矢家で伝えてきた守矢文書を保管・公開する史料館です。守矢家は中世より諏訪神社上社の神官の一つである「神長官(じんちょうかん)」を明治時代まで勤めてきた家柄です。守矢史料館は守矢家の敷地内に建っており、諏訪の風景を現在に伝えています。」
とあります。
近くに民家があり、それが守矢家です。

鎌倉時代より明治時代まで勤めたってすごいですよね。
1868-1192=676年。それよりもおそらく長いでしょう。
現在では、すでに70〜80代目の当主(正確な年数は失念!)だそうです。

藤森さんがここに資料館を作ることになったとき、
やはり周りの風景を大切にしたそうです。
こんな感じかな。


そして、ここで勤務されている
館長さんと思しき人物も素晴らしかったです。
やさしくいろんなご説明をいただきました。
なんかほっとする空間でした。


続いて高過庵。
たかすぎあん。

高過ぎる庵です。

藤森さん曰く、あんまり考えず、好きなものをつくった。
という旨のお話をされていたかと思いますが、
彼の作品の中で最も評価されている建築物の1つとなっています。



ここは、神長官守矢史料館から歩いて5分ぐらい。
見える距離にあります。
下から見上げるだけですが、なんとも不思議な庵。

藤森さんの畑の中にあるそうで、「失敬」とつぶやきながら
敷地内に入って撮ってみました。


足となっている木はもちろん本物。
ただし、基礎はしっかり作っているそうで、
ちゃんと立っていました。

ちなみに、一緒に写っているのはmenpei/服部木綿子です。

藤森さんは、こういった建築物を設計しています。
ほかに、秋野不矩美術館やねむの木こども美術館にも行きました。
なんか心地いいんです。

彼の作品の載っているwikiです。
近くの方々、ぜひ足を運んでみてくださいね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E6%A3%AE%E7%85%A7%E4%BF%A1
点音(おとだて) [2008年08月19日(火)]
8/17に、愛知県一宮市にある
「一宮市三岸節子記念美術館」に行ってきました。

今回は、美術館に行った、というわけではなくて、
タイトルの点音(おとだて)というワークショップに行ってきました。
http://s-migishi.com/tenran/index_2.html

点音という言葉は造語であって、
鈴木昭男という方が作った言葉です。

ちなみに、ホームページに
こんな案内があったので、ご紹介します。
「地面に白くプリントした「耳+足」を象ったマークの上に佇み、耳を澄ますプロジェクト《点音》を実施します。 普段気に留めずに通り過ぎてしまう場所も改めて聴覚に意識を向けることで、自然の音や町の生活音などあらゆる音と出会い、同時に今まで見えなかった新しい景色が開けてくることでしょう。」

この、「耳+足」というのはこんな感じ。


このマークが、美術館の周り半径500mぐらいの地域に
20か所程度マークされています。
(勝手にやったのかはよくわからんが(笑))
この取り組みは、一宮だけでなく、
日本では和歌山やらいろんなとこでやっているそうで、
海外でもたくさんやっているそうです。

耳を澄ますプロジェクト≪点音≫がワークショップとすれば、
展覧会全体のタイトルを≪点気(きだて)≫としています。
↓も美術館のHPから抜粋です。
「《点気》という展覧会名は、鈴木自身がつけたもので、野外での茶会を意味する「野点」を転じて逆さまから《きだて》と読み、「気」を点てることを意味します。天気、気勢、意気・・「気」という言葉は、万物が生ずる根元から生命の原動力、精神を表し、また人や物に気配があるように、雰囲気、存在感、美しさも「気」としてそのもの自身を成り立たせます。
おのおのの「気」に耳を傾け、そのイマジネーションの中に音の空間を奏でる鈴木昭男の世界に触れることは、私たちにとって過去を聴き、今を受け入れ、未来に耳を澄ます礎となることでしょう。」

たとえば、街中ではないけども、
木曽川へ通じる通路のようなところにも
このマークは書いてあったので、点ってみる。


ここから見える伊吹山、木曽川の上空を飛ぶ鳥、
上部を走る車の音、吹き抜ける強い風の音。
今を感じると同時に、ここは江戸時代、木曽川を渡る
船着場だったそうで、その頃の活気ある音が聞こえてきそうな感じ。
だから、「過去を聴き」というのがすごくよくわかります。

この日は7ヶ所ぐらい回ったように思います。
30人ぐらい、ぞろぞろ歩きながら、
鈴木さんの説明を受けながら点ってみる。
ひさすら歩いては、点ってみる。

この、一宮市起(おこし)という地は、
毛織物が盛んな地で、昔の家がたくさん残ってました。
その昔の家の中に工場があり、昔はたくさんの女中さんがいて、
いまでもガチャンガチャンと音がするそうです。
このワークショップの日はお盆だったから
全く聞こえなかったけど。
それでも、木の板の家だらけで幸せでした。

余談ですが、「ガチャ万」という言葉があるそうで、
1回ガチャンと毛を織ったら、一万円入るぞ、
という儲かりまっせ的な言葉だそうです。
父も知っていたので、割と普通な言葉なようです。

こういった街の記憶や音をたどりながら、
20〜30代の若者を連れて、70代の鈴木さんが
回っていくというのはなんかとてもおもしろい。

そして、このマークに立つと、
なんか浮いてるように感じるんです。
そこだけ切り取られたかのような。

まるで、僕が野球の試合でホームランを打った時、
歓声は聞こえるんだけど、時が球場内とは隔離された
自分だけの時を刻み、何も聞こえていないような感覚に似ているんです。

タイムスリップしたり、遠くに見える施設
(たとえばバッティングセンターとか)の
音だけ聞きに行ったりして、このマークの上だけが、
自由な時空間になっているかのようなんです。

自分の中に、こういう体験を持つことはとても大切だと思います。
自分の周りにはどんなコトがあり、何が起こっていて、
昔は誰がいて、これからどうなるんだろう、
って思いを馳せることは、普通に生きていたら、
やろうと思ってもなかなかできないことなんじゃないかなあ、
と思いました。

このマーク、すぐには取らず、自然風化に任せるようで、
なんと1月ぐらいまでは残っているのでは?
とのことですから、季節の変わったころ、
また行ってみたいと思います。

鈴木昭男さんのHP
http://www.strut.sakura.ne.jp/akiosuzuki/web/index.html
犬島(福武さんの美術館) [2008年05月08日(木)]
犬島、というところに行ってきました。
4/27に、福武さん(ベネッセ)の美術館財団がリリースした
犬島projectにとっても行きたかったからです。
設計は三分一博志。(2つ目のパブリック設計で普段は住宅設計)
美術館は柳幸典。

簡単に説明すると、
犬島とは岡山県牛窓近く(実際は岡山市)の
人口60名ほどの諸島。
地図はこちら


銅の精錬所があったころは、
3000人もの人々で活況を呈しており、
たくさんのお店だけでなく、
映画館やらの娯楽施設もあったそうです。

地中美術館などベネッセが仕掛けた直島にほど近く、
直島に続き、第2弾ということもいえます。
(ちなみに、豊島にも来年か再来年に美術館ができるそうです)

犬島は、船で300円。
着いた港には、元旅館を改装したやき杉のアートスペース。



この中はこんな感じ。
奥にカフェがあります。


このカフェでは、島民60人のうちの一人、
おばさまが働いておりました。

そこで、「ぶっちゃけどうですか?この状況」と聞いてみました。
「正直、戸惑っています」との回答。
期待どおりでした。

よそ者が地域に入る時、必ず戸惑いはあります。
そこがスタート地点。

そして、徐々に交流が生まれ、ことが動き出す。

犬島のこのおばさまは、新しくできた柳幸典の美術館にいき、
「鏡にようけぶつかったわ」と楽しそうに語っていました。
コトがスタートしていますね。

さらには、バラ寿司がメニューにありました。
島民が作ったものだそうで、ここでもコトが動いています。


で、精錬所があって、美術館があって、、
うーん、どないなってんねん!的な話ですが、
精錬所と美術館は、つながってはいるけど
別物と考えた方がよいかも。
(行かないとなかなか分かりづらい)

とはいえ、精錬所跡の1本の煙突を使って、
美術館の中を空気を流れるようにし、
空調機器がなくても大丈夫なように工夫しています。

ただ、これは他では真似できないと考えます。
大きな空気を暖める部屋と、とても大きな煙突が必要ですから。
それよりも「人にインパクトを与える」ことに意味があると思います。
「空調を考える」、そのアイデア自体を伝えたいのだと思います。

そして、空調を考えることは、
生活を考えるという「生活のマネジメント」にもつながります。
これは僕が最近意識していることで、
衣食住をちゃんと考えたいなあ、
ってよく思うようになりました。

あとはトイレなども、排泄物を考えたつくりになっています。
ただ、排泄物のキャパはそんなに大きくないので、
たくさんの人が来ると大変なことになります。
が、そこはさすが福武さん。
この犬島、予約制になっていますので、
一定以上のお客さんは訪れないようになっています。

島は、何事も有限な地。
持続可能な社会づくりは、
これまでの無限な発展(成長)を前提にした社会から、
全ての有限性に気付き直すところから始める必要が
あると思うのですが、すでに先に行ってますね、島は。

さて、あまりネタばらしもよくないので、敷地内をちょろっと公開。


最後に、犬島の町内会らしい一言を!


ぜひとも、アートスペースだけでなく、
島の生活をのぞいてみてくださいませ。
大山崎山荘美術館 [2008年04月24日(木)]
日本には、まだまだたくさんの美術館があるようです。

私、昨年11月ぐらいから、美術館に足を運びはじめたので、
日本の美術館事情をよく知らないのです。

それでも書籍などによって、最近は、
「有名建築家による美術館づくり」の広がりや、
「地域おこしのための美術館建設」が進んでいる
ということは知るようになってきました。

そんな中、企業メセナを熱心に取り組むアサヒビールが展開する、
大山崎山荘美術館に行ってきましたが、ここはよいです。

http://www.asahibeer-oyamazaki.com/index.html

もともとは、実業家の加賀正太郎氏が大正時代に建てたもので、
昭和に増築、その後も色々手が加えられながら、1990年ごろ、
天王山麓付近の開発事業(マンション建設)が計画されている!
という事実を知った京都府や大山崎町が、
アサヒビールに保存のお願いを行い、
1996年、新館として安藤忠雄氏による「地中の宝石箱」
を加えながら、美術館として蘇ったそうです。

歴史と建築物、行政・企業・建築家など様々なひと、
自然、作品など、様々なものが詰まった美術館。



周りには、様々な花が咲いています。



5/11までは、柚木沙弥郎(ゆのきさみろう)さんの染の仕事の
企画展を開催しています。
http://www.asahibeer-oyamazaki.com/tokubetu/syosai_18.html#01


倉敷の大原美術館に展示されている芹沢_介氏にも
師事していたことがあるそうで、ごっつかっこいいです。

みなさんも、GWはぜひ!
水上村 川のほとりの美術館(姫路) [2008年04月05日(土)]
やりました!
姫路にて、「銀シャリ亭 ごはんやさん」に続く感動の場を発見!

姫路城の東、国道から一歩入った小川沿いにある、
小さな美術館「水上村 川のほとりの美術館」です。

HPで色々検索しているときに見つけまして、
こりゃおもろい出会いがありそうだ、と直感。
さっそく駆けつける運びになりました。

開館と同時に入館。
展示で印象的だったのが、子どもたちの版画。
子どもたちの作品といってもかなりうまい。
なにやら、子どもたち10人程度で川沿いで遊び、
ワークショップをしながら
小川の版画をワイワイつくるんだそうです。

それもそのはず。
ここの館長さんは、版画家・岩田健三郎さんの奥様とのこと。
岩田さんを本日初めて知りましたが、
実は、兵庫県の美術の教科書に、
小磯良平、横尾忠則ら巨匠と同列に、
作品が掲載されているのです。
かなりすごい!

たてものは、外観はアメリカの
小さな倉庫をイメージしたようですが、
中はシンプルであり、うーん、藤森照信さんの自然素材を
使った建築に近い、といえば分かる方は分かるでしょうか
(秋野不矩美術館のような)
http://blog.canpan.info/izutsukohei/archive/9


そして何よりすごかったのが、出会いです!
岩田先生の娘とそのだんなさんがいらっしゃったのですが、
かなり居場所のよい空間。

彼らは、衣食住を地のもので、ということで、
「食・地の座」という姫路の食ネットワークもつくっており、
さらには衣については、綿を栽培してTシャツやらなんやら
つくりたい!ということでした。染料も栽培しているそうです。

お客さんでは、小学生にレンコンの絵を描かせた担任の先生が、
コーヒー飲みに来ていたりして、常連度高し!

これは常連になるしかないです。
毎週通いたい気分です!

あー、教えたくなかった〜☆
写真はまた今度撮ってきます!

水上村 川のほとりの美術館
「成羽町美術館」と吹屋のベンガラ [2008年02月12日(火)]
成羽町美術館に行ってまいりました。

安藤建築です。
展示品は、地元出身で画家かつ収集家の
児島虎次郎氏の作品を中心に、
化石やオリエント文明の遺品などが多数ありました。

児島さんの作品は様々なタッチがあり、結構楽しめる感じです。

成羽町は山あいの大きめの集落であり、
建築物の周りは自然でいっぱいでした。
そこに、ガツッとインパクトのある感じで建っていましたが、
違和感はさほどなく、気持ちの良い空間がかしこにありました。

裏側(の方が印象的)


部屋の外には歩きたくなる階段や廊下がいっぱい(その1)


(その2)


気持ちよい空間に満足しながら、
次の日は吹屋へ。

吹屋は、焼き物の赤色に使われるベンガラ(酸化鉄)と銅の産出地で、
江戸時代は天領、明治時代は百貨店の繁栄で大いに栄えたそうです。

吹屋の街なみ


また案内文には、「銅や中国山地で生産される砂鉄、薪炭、雑穀を集散する問屋も多く備中北部から荷場の行列が吹屋に続きはたばこや飲食店の立ち並ぶ山間の市場として吹屋の繁昌を保っていた」とあり、昔はいなかから都会へ向けて、資源、エネルギー、食のすべてが供給され、資金の集まるいなかには多くの人もまた、集まっていたのかということが、ここでもまた垣間見えたのでした。

吹屋案内文


今回は県道299や300も走りましたが、すごい道でした。
山のギリギリをかなり狭い道が回りくねっていく。

日本のいなかの「今」は、やはり土建業が盛んなようです。
おそらく数年後は、吹屋のベンガラや銅産業のように斜陽になるのですが。
(ただし、大量の道路メンテナンスが必要なため、
1.隆盛を保つ、2.財源がなくメンテできず道路閉鎖のどちらか)

またまた考えさせられる旅でした。
姫路文学館と「ごはんやさん」 [2008年02月06日(水)]
ほぼ週一美術館を綴る「美術館巡り」。

先週末は、姫路市の姫路文学館。
ひそかに?安藤忠雄建築です。

まずは入口(南館全体)。


ここを抜けると北観がみえてきます。
水の面積をぜいたくに使っています。


2階に登ると姫路の街が見えるのですが、
これは大して良い眺めではないです。
しかしながらこの写真、2本の煙突から出た煙が
雲全部を作り出しているかのよう。


このように、建築物としては、回廊、水、窓の大きさ・形という外観や、
建物内の面白い仕掛け(南館にあるが文章で表現しづらい仕掛け)
はさすがだな、と感じました。印象深い。

しかしながら、です。
コンテンツは全然おもしろくない。
姫路出身の文学者たちを紹介しているのですが、
かなりのスピードで見終わってしまいました。

職員の数が多い(5人程度)割に、見学者は自分たちを含めて3人。
ここは「リピートでけんな」とも感じてしまいました。

ホームページもございますので、ぜひ↓
姫路文学館へリンク



その後、姫路駅の南側、姫路南ランプ近くにて、
ごはんやさん、というお店を発見!


店内に入ると煙もくもく。ちょうど御飯が炊けた模様。
おひつでご飯が出てきます。
ごはんがひかっています(うしろはチキン南蛮)。


感動的でした。
現段階の姫路のお店、第1位に躍り出ています。
僕の心の中の。

姫路はなかなか奥深い。
アトリエインカーブ [2008年01月31日(木)]
大阪(海遊館となり)のサントリーミュージアム[天保山]で開催されている、アトリエインカーブ展に行ってきました。

アトリエインカーブとは、大阪にある社会福祉法人・素王会が行っている事業であり、僕の言葉で簡単にいえば、「身体・精神に多少の障がいはあるが、芸術的センスは抜群の人々の創作活動の場の提供と、作品を展開することによる経済的支援、および自立支援」を行っている団体と理解しています。
アトリエインカーブ・HP


僕は、存在を全然知らなかったのですが、純粋におもろい!と思いました。

この活動が社会的起業がどうかは別として、もともと僕は社会的起業にとても興味があり、それに近いことをやっている1つの事例として僕からは見えたので「おもろい!」と思いましたし、さらに、アート×福祉という組み合わせで、ここまで大きなことをやっている彼らはすごいと思いました。

ホームページにて、スタッフ紹介ページを見てみましたが、アートや建築の専門家がたくさん働いており、そんな彼らと障がいをもったセンスのある人々がタッグを組めば、ここまで大きなインパクトのある活動が生まれるのかと、、、「やられた!」って感じです。

サントリーミュージアム[天保山]は、安藤建築とのことですが、あまりにも寒すぎて、外からじっくり見なかったことに後悔。しかし、あの気温は無理でした…。次回、外からちゃんと見てみたいし、「9Fのスカイラウンジから見る夕景から夜景への移ろいも美しい」らしい(「日経おとなのOFF」による)ので、次回は建築も楽しみたいと思います。

アトリエインカーブ展、2/3まで開催しているそうです。
今週土日にでも、行ってみてください!
天竜・掛川・豊田 アート旅 [2008年01月21日(月)]
先週末に、東海地方へ美術館旅に行ってきました。
今年に入って、4,5,6か所めの美術館。

今回は、
浜松市天竜区 秋野不矩美術館
掛川市      ねむの木美術館
豊田市      豊田市美術館
です。

静岡の2つが藤森建築、豊田が谷口建築です。

藤森さんは、木をうまくつかっての建築で、
形が独特で、壁の具合も特徴的。
メルヘン的?といいましょうか、絵本に出てきそうな建築です。

秋野不矩美術館(お城のようなかんじですなあ)


秋野不矩さんの作品は、この建築にすごくあってました。

そして、少し離れた場所から見た彼女の絵は、
自分がその絵に吸いこまれ絵の中に佇んでしまうような、
ちょっと変わったリアルさをもっていました。


ねむの木美術館(宮城まり子さんのねむの木学園)


ねむの木の子たちは、精神しょうがいを持っている子たち。
しかし、その絵にはとても伝える力がありました。
全く会ったこともない子たちであるのにも関わらず、
一つのことに入りこむ子たちの姿が容易に想像できるのです。

絵のすごさ、やさしさ、強さみたいなものを、感じることができたのです。


さて、続いて豊田市美術館


正面からは、こんなかんじ


「美術空間散歩(青野尚子、シヲバラタク)エスクァイア マガジン ジャパン」
には、「上質のスーツのような、端正な館」と記されているように、
作品(着る人)を引き立てるような、上質な衣装といった感じです。

作品は、かなりの勢いで飛ばし見しましたので
あまり印象深くはないですが、それでも美術館全体が
発する心揺さぶる力は、とても大きなものでした。


それにしても、建築家によって、
かくも様式が異なるのかと、改めて強く思いました。

これらの鑑賞を積み重ね、ここに記し続け、
自分のものにしていけたらよいなあと感じています。
| 次へ