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〜第44回山陰考古学研究集会を開催しました〜 [2016年09月04日(Sun)]

 9月3日と4日、出雲弥生の森博物館で、山陰考古学研究集会を開催しました。
島根と鳥取とで交互に会場を用意し、時々のHOTなテーマのもと、研究発表・討論・現地見学を2日でこなすHARDな集会。今年のテーマは「山陰の古代道」でした。

 まずは3日。古代中国の道路研究の第一人者、黄 暁芬(こう・ぎょうふん)先生(東亜大学教授)の講演「東洋最古のハイウェー 〜秦直道の発掘と認識〜」。秦の始皇帝が紀元前212年に造らせた道路は、全長750キロ、道幅30メートル、最大幅60メートルという規格。山を削り、谷を埋め、ひたすら直線をめざした道路の調査成果は、聞く者を圧倒しました。
 始皇帝の道路づくりの理念は、900年後ではありますが、ここ山陰でも実現されたことがわかってきました。日本の古代道路は、飛鳥時代後半に始まる、律令国家の建設事業と深い関係があります。
 因幡と伯耆での古代山陰道の発掘例を、ともに鳥取県埋蔵文化財センターの坂本嘉和さんと下江健太さんが報告され、出雲の例は出雲市文化財課の江角主任が解説しました。石見では発掘例はないものの、推定山陰道ルートの諸説と古代遺跡との関係について、江津市教育委員会の伊藤創さんが詳しく分析されました。さらに、今も調査中の松江市魚見塚遺跡の状況を、江川幸子さん(松江市文化スポーツ財団)がレポート。
 近年、次々とその姿をあらわした山陰の古代道路。それらによると、古代山陰道の建設は7世紀末頃、およそ1300年前に始まり、その道幅はおよそ9メートルあったようです。山すそを削り、くぼみを埋め、時には尾根を走り、低地を通るときには枝や石などを敷き込んで地盤整備するなど、さまざまな工法を駆使していることもわかってきました。会場を埋めた60人以上の参加者は、最新の調査成果に聞き入っていました。

 4日には、40名ほどが斐川町直江にある杉沢遺跡の山陰道の調査状況を見学しました。参加者の熱意が押しとどめたのか、おそれていた台風の影響もなく無事、終了。

 来年の鳥取県倉吉市での再会を約し、解散となりました。

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熱く語る江角主任(出雲市文化財課)

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真剣に議論する報告者

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会場を埋めた参加者

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