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ウミネコの飛来調査を行いました [2013年03月25日(Mon)]

 3月20日に出雲市大社町経島周辺において、ウミネコの飛来数調査を行いました。
 「経島のウミネコ繁殖地」として、国の天然記念物に指定されています。
 近年は2〜3月が寒い日が多いせいか、今回の観測時点での飛来数は約1400羽でした目
飛来調査(ブログ用).JPG

 毎年11月になると、経島で産卵するため、約3,000羽のウミネコが日御碕近海に姿を現し、3月になると経島上で巣を作り、産卵、育雛を行います。そして6月中旬にはヒナが巣立ち、7月下旬には北の海へと旅立って行きます。
 今回の事前調査は、ウミネコがどれくらい経島周辺に飛来しているかを調べるためのものです。4月20日頃には特別に許可を得て経島へ上陸し、産卵した卵の数を計測し、5月20日頃には孵化したヒナの数を計測します。昨年は1,120羽の雛が確認されました手(チョキ)
 出雲市文化財課では昭和46年から、大田市在住の中井春治先生を専門調査員に依頼してこの調査を実施しており、平成23年からは大社町在住の濱田義治氏を専門調査員として引継ぎ、調査を継続しています。
 環境の変化に左右されるウミネコの生態調査をすることで、毎年のヒナの孵化数に一喜一憂しながら出雲市の宝を守っていきたいと考えています。
経島上のウミネコ達.JPG

経島上で巣作りを始めようとしているウミネコ