国富中村古墳、国史跡指定へ 国の文化審議会は,11月16日(金)に史跡の新指定8件を文部科学大臣に答申しました。この中に,出雲市国富(くにどみ)町にある国富中村古墳があります。この後、官報告示があり、正式に国史跡となります。
国富中村古墳の評価 6世紀末〜7世紀初頭に築造された,古墳時代後期の直径30m程度の円墳です。埋葬施設の横穴式石室が未盗掘で,閉塞時の状況をとどめる極めて稀有な例です。そのため,古墳時代後期の埋葬儀礼のあり方を知ることのできる古墳としても極めて重要です。
出雲市の国史跡は,国富中村古墳を入れると11件目となります。11件のうち6件が後期古墳です。出雲市の後期古墳の凄さを実感できます。
11月18日には、国富コミュニティセンター自主企画事業の国富地区ウォーキングが開催されました。その最後のポイントが国富中村古墳で,約40名が石室を見学されました。国富地区の人たちにも、国史跡指定を喜んでいただきました。
梯子を使って石室の中へ
石室見学のようす