平成24年度 第1回 出雲市文化財保護審議会を先日開催しました。
■平成24年7月6日(金)14時〜16時
■出雲弥生の森博物館 1階 たいけん学習室
【出雲市文化財保護審議会とは】
教育委員会の諮問に応じて、文化財の保存及び活用に関する重要事項について調査及び、審議する機関です。
出雲市指定文化財の答申及び、指定候補物件について審議します。
■今回の保護審議会の概要■
今回は今年度第1回目ということもあり、平成24年度の事業計画を報告した後、下記のような内容で行いました。
@出雲市指定文化財の答申について
「河下盆踊り(河下甚句)」
内容:市指定文化財とするよう教育委員会へ答申することを決定しました。
特徴:盆の15日に常光寺で踊られていたもので、浴衣を着て楕円の輪となり鼕、尺八、
三味線の音に合わせて踊ります。
甚句とは民謡の呼び名の一つですが、河下盆踊りは七七七七音の長詩形である事が
特徴的です。盆踊りとして甚句が残っているのは県内で河下だけと考えられ、極め
て貴重なものです。
A指定文化財候補物件について
「岩ア家文書」
内容:市指定に向けて今後検討会を設けることを決定しました。
特徴:中世末〜近世前期の医学関係の内容を中心とした古文書群(約235点)です。
医学関係の古文書が地域の個人の家にまとまって残っている事例は少なく、当時
の出雲地域の医療について、その実情を示す貴重な文化財であると言えます。
B出雲市所在文化財の指定・登録の状況について
・「国富中村古墳」 国史跡指定に向けて協議中
・「出雲日御碕灯台」 国文化財登録に向けて協議中
・「庭訓往来」 平成24年4月国文化審議会にて重要文化財指定の答申(報道発表)