こがねあかりと平和 [2011年12月31日(Sat)]
こがねあかりと平和
一年の締めくくりの日。 強く心に残る震災があっただけに 去り行く年に思いも複雑ですが 今年最後のブログなので 美味しい話とちょっとほろ苦い話。 こがねあかり 袋に貼られたラベルの 控えめで頼りない 文字に目が留まりました。 それは聞いたことのない 名前であっただけでなく なにかおめでたい予感もしたからでした。 黄金明かり 漢字で書いたらきっとこうでしょう。 切ったら中に金貨が 入ってる訳でないけれど (出たらそれはうれしいけれど) 「味が金メダル」 そんな気がして 気が付いたら 自分のバッグの中に ではなく 産直の買い物かごの中に 入っていたのです。 店に戻ってよく見ると 形はメークインみたいです。 とりあえず 蒸かしてみると 美味しいジャガイモ特有の ほっくとした甘い香りが 鼻の奥をくすぐります。 蒸しあがったら 皮を剥くのですが 表面がつるっとしているので すうーっと簡単に剥けます。 これは男爵イモにはない爽快感。 きれいなお肌は藤原紀香なみです。 早速切って味見。 型崩れしない切り口はメークイン系です。 さてお味は。 これが今まで食べたことのない ジャガイモの味。 男爵ほどほっこり感はないけれど メークインよりもとろけるような食感。 甘さも十分。 まるで栗とサツマイモと 男爵イモとメークインが 渾然一体となったような味わいなのです。 また、メークインのように型崩れしないので おでんには最適です。 初めてなので いつもこの味なのかは 分かりませんが こがねあかり これから注目のじゃがいもです。 名前には生産者の想いも その特徴も現しています。 やはりネーミングは大事ですね。 とは言え 名前や言葉だけには 騙されてはいけないことも 世の中にはいっぱいあります。 日本は長い間 武器輸出を原則として 禁止してきました。 戦火で焼かれた 悲惨な経験のなかから 生まれた原則でした。 その原則を政府は 緩和することを正式に表明しています。 その要件は 国際平和に貢献する場合は 武器の輸出を容認する というものです。 さて、国際平和に貢献する武器とは。 武器で踏みにじられる人の命や生活 を元にした平和は長続きしないことは 幾多の歴史が証明しています。 世界中の人たちが 普通に生活して幸せを 感じることできますように そう願うことは 宮沢賢治が生まれた岩手で 生きる者の責務のような気がします。 では、来年が皆様にいい年でありますように。 |