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石井光太 スラムドッグ$ミリオネア [2012年05月10日(Thu)]

石井光太
スラムドッグ$ミリオネア

石井光太

アジア、中近東、アフリカ等の
世界の最貧国の
さらに最底辺に
足を運んで取材している
ルポライター。
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003.jpg
彼の本を購入するまでに
何度か逡巡しました。

貧困が生み出す事実は
目を背けたくなるほど残酷で
足が震えるほど衝撃的だったから。

そしてその事実は
人の手に因るのもだったから。

世界の現実や
人間の業の深さを知りたい方は
勇気を出しての購入をお薦めします。

石井光太の作品を読むと
2009年アカデミー受賞の映画
「スラムドッグ$ミリオネア」
が重なってきます。


銃・病原菌・鉄 [2012年05月02日(Wed)]

銃・病原菌・鉄
001.jpg
過去10年間で
最も読むべき本との
評価を得た本です。

特別に難解という
訳ではありませんが
何しろ上下巻800ページ。

やっと読み終わりました。

今書店では「世界史」も
ベストセラーに
なっているそうですが
、ものの本質を
探求したいという気持ちが
そうさせているのでしょうか。

「銃・病原菌・鉄」

世界の富とパワーの
南北間や大陸間等の
「地域格差」を生み出した
要因を探るために
1万3千年前まで遡った人類史。

壮大な謎解きを
最後まで飽きることなく
読むことができるのも
この本が
著者ジャレドダイアモンド氏
が持っている
進化生物学・生物地理学
文化人類学・言語学といった
驚異的に幅広い知識と知見に
支えられているからこそ。

ちょっと骨太ですが
ゴールデンウイーク
だからこその知識の世界の
旅行には価値有る一冊です。



夜山桜 [2012年04月26日(Thu)]

夜山桜

4月26日。
盛岡は花曇りです。
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こんな空模様の日は
毛丹青(マオタンチン)
の「夜山桜」という作品を
思い出します。

1962年中国で生まれ育った毛氏。

北京大学で学んだ彼は
来日後に習得した
日本語で日本人の心象を
巧みに表現しています。

「夜山桜」の
とても素敵な一節です。

桜の花が咲く季節は、
また春雨の続く頃でもある。
雨の日には、
舞い散る花びらのかわりに微風が、
果てしない透明な網をひくように
細雨の間を漂い、
明るい薄紅色は
淡い霧ににおおわれ、
人々に春の訪れを告げる。

陽光がさんさんと
ふりそそぐ晴れやかな日でも、
桜の花を見るとき、
人はなぜか言いがたい
憂愁におそわれる。


The・Help [2012年04月08日(Sun)]

The Help

1960年代公民権運動が盛んなころの
のアメリカ南部を舞台とした映画です。

アメリカ南部。

1994年にひと月ほど一人で
旅行したこともあって
興味深く観ることができました。

日本にはあまり
馴染みが無いところですが、
やはり人種差別の強いエリア
というイメージです。
 
これは他のエリアの
アメリカ人にも共通のイメージでは
ないでしょうか。

「アメリカ南部に一人で行く」と言ったら
何人かのアメリカ人の友人に
KKK(クークラックスクラン)に気をつけろ
と真剣な表情で忠告を受けました。

KKKとはあの白装束をまとった
白人至上主義者です。

そのため「アラバマ物語」や
「ミシッシッピーバーニング」
のように人種差別に正面から
取り組んだ映画が多いのが事実です。

しかし、
「ドライビングミスデイジー」
「フライドグリーントマト」のように
ユーモアがいっぱいで
それでいてこころに
染み渡る映画もたくさんあります。

このThe Helpも
小気味よい笑いで
人種差別と戦った
素敵な女性たちの物語です。

未来に向かって進んでゆく女性を
インスパイアしてくれそうな映画です。

この映画には料理のシーンが
たくさん出てきて
料理好きな人には
楽しい映画でもあります。

アメリカ南部の料理は
フライドチキンや
BBQスペアリブが
人気ですが
蕪の葉や豚のモツなども
取り入れた料理もたくさんあります。

かつてアフリカから
連れられてきたなかで
しっかりと体力をつけるため
工夫を凝らした料理です。

世界中にいる
様々な民族や国民。

お互いを知ることが
理解の第一歩です。

それが料理なら
美味しくて楽しい、
一石二鳥なのでは。





生きなおす力 [2012年03月05日(Mon)]

生きなおす力

「生きなおす力」
柳田邦夫

もうすぐ3.11。

さまざまな思いがありますが
深すぎて、多すぎて
どう表現していいのか
まだ途半ばです。

「悲しみとか寂しさとか喜びとか哀れとか
人は感情をさまざまに名づけるけれど
言葉で呼んでしまってはいけない感情もある
こころとからだから溢れてくるというより
自分が隠れた大きな流れにひたされているような気持ち・・・・・・
そんなときぼくは知るのだ
涙の源は人が思い及ばぬほどはるか遠くにあるということを」
(谷川俊太郎)

自分を見つめなおし
進んで行こうとするときに
道しるべになる本かもしれません。

著者の次の言葉が心に響き
ひとつの光になるような気がします。

「人は生きること自体に苦難を背負いつつも、
その苦難に対峙してもう一つの道を切り拓く
力を与えられてるからだ。
その切り拓く力は、苦難が大きいほどに
、驚くべき強靭さを発揮することがしばしばある。
だからこそ、一人一人の人生は
それぞれに個性的な物語になるのだ。」

「手紙」
東野圭吾

「半落ち」
横山秀夫
この二つの小説も人生に苦難を背負いつつも
苦難に対峙する主人公を描いた作品です。

こころが揺すぶられるような最後のシーンが印象的です。

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米国製エリートは本当にすごいのか? [2012年03月05日(Mon)]

米国製エリートは本当にすごいのか?

桃の節句も過ぎたというのに
盛岡はまた粉雪です。

寒いときは色々な誘惑に負けずに
本を読むにはいいときです。

「米国製エリートは本当にすごいのか?」

次の時代を作るエリートを考えるという本でしたが
著者がアメリカのスタンフォード大学に
留学した経験を元に書いた本だけあり
エリート教育を通して日米の文化の違いが
具体的かつ分かり易く書いてある点のほうが秀逸です。


今大学で学ぶ学生には知識の幅を広げながら
明確な指針にを見つけるためにもいい本です。

スタンフォードの学生なら専門的な本(200ページ換算)で
卒業までに最低480冊を読み込むとのこと。

アメリカの圧倒的なパワーを作り出す根源に驚くとともに
自分の学生時代を思い出すとただただ脱帽する以外にありません。
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BOOKS [2012年02月12日(Sun)]

2月12日 BOOKS 


肌に当たる風は凍えるほど冷たくても
春は確かに近づいている!

そう思えるのは
青い空から降り注ぐ
光は眩しいからです。

ロシア語の「光の春」です。

長く厳しい冬に耐える北の民の
光の中に春を見つけた
喜びを感じます。

とは言え寒いこんな日は
好きな本を読むにはいい日です。

心に春がやって来ます。

一生健康に過ごすための
方法が丁寧に書いてあります。

がんばらないで読めます。




国債が暴落し
年金が破綻したら
「羅生門」の世界になるのでしょうか。









熱燗と塩辛 [2012年02月02日(Thu)]

熱燗と塩辛

山田詠美の「姫君」。

好きな人が突然消えて
しまった部屋で熱燗を飲む場面。

おつまみは塩辛。


半径3メートルの中にある言葉を並べて
やるせないこころの内を表現する達人です。

摩周は、拾ってきたオイルヒーターを点け、
燗酒と塩辛を卓袱台に運んだ。熱い酒を
ひと口啜ると、体の芯から色々なものが
溶け出して行くようだった。今まで溜めてきた
さまざまな感情が。喉元から言葉が溢れて
来るのではないかと思う程だった。けれど、
その言葉を聞いてくれる人は、もう、いない。
だから、何も言うまい。そう決意した途端に
泣けて来た。声の代わりに嗚咽が洩れた。
言葉の代わりに涙がこぼれた。どうしてな
んだ、と思わずにはいられなかった。互いに
自分自身をだましながらも、ここまでやって
来られたのに。