明治屋 [2019年03月02日(Sat)]
明治屋
大阪昼呑みの旅。 いろいろありましたが 最後は阿倍野の明治屋さんへ。 阿倍野再開発により あべのウォークの 1階に移転しましたが 白熱灯に照らされた暖簾も 数え切れないほどの 酔客を迎えてきた 引き戸の趣もそのままです。 暖簾をくぐり引き戸を開けると たちまち昭和の 懐かしさに包まれます。 古いカウンターには先客が数人。 背中からもみな 思い思いに昼酒を楽しんで いる様子が伝わります。 カウンターに座り 正面の壁を眺めると 酒の銘柄を書いた 木札が整然と並んでいます。 まずは雨後の月純米吟醸を 冷でいただきます。 清冽な湧き水にも似た さわやかな飲み口が 大阪の旅の締めくくりを いっそう味わい深い ものしてくれます。 肴はきずし、しめ鯖から。 ほど良い酸味と鯖の鮮度に この店が多くの客に 愛されてきた理由が 分かるような気がして うれしくなります。 目の前にはこも被りの木樽と 使い込まれた赤金のドウコ。 昔ながらの酒燗器です。 お酒は樽酒に 。銘柄は奈良の梅乃宿。 薄い琥珀のお酒は一口 含むと杉の香りが かすかに広がります。 明治屋のロゴ入りの やや細めのガラス徳利が 浪速の美人の腰つきを 思わせるのは はや酔いが回って きているようです。 合わせて肴も追加。 シュウマイはふんわりと 口を喜ばせませてくれます。 ワカメのポン酢和えも シャキシャキとして 食感よろしく正解です。 このままずっとここに 腰を落ち着け飲んで いたいのですがそろそろ 時間のようです 今度はもっとゆっくりと 飲みにきますね。 では明治屋さん ごちそうさまでした。
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