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(特)楽笑の干物屋『酒菜屋十兵衛』 [2009年06月27日(Sat)]
パネルディスカッションを前日に控え、愛知県の三谷という漁港町にある、(特)楽笑を訪ねました。



「干物づくりで活気のあるまちをつくりたい。」障害者支援と両立させたいその想いをどう実現していったのか。理事長の小田さんに聞くためです。

酒菜屋十兵衛は、干物の製造販売を行う生活介護事業所です。



このお店を立ち上げる前、地元には、昔からの干物屋が2つほどあったそうです。

そんな界隈に、新たに干物屋をつくる事業所をつくろうとするとき、地域との関係性を考えることが非常に大切でした。

「WIN-WINの関係」とはよく聞く言葉です。結果を指して、言葉にしてしまえば非常にシンプルにうつります。

(特)楽笑が、短期間に事業展開を図れたのは、情熱に加え、もちつもたれつのセンスだと思います。助成金はそれを後押しする一つのきっかけです。

成功している事業所は地域との関係性の構築という、かじとりが卓越しているように思います。



話を戻します。

障害者施設は、各種補助金が使えます。従って、干物屋をやるにせよパン屋をやるにせよ、設備投資の面ではものすごく有利です。

社長さん自ら包丁を握りながら手書きの看板を表に出して経営している昔からの干物屋さんは、苦戦をしいられてしまうことでしょう。

ましては、若い活力ある経営者が登場し一定の成功を収めるとなると。嫌悪感すらいだかれる可能性があります。

実際に最初の計画の段階で、挨拶に行った際「干物屋を始めるならわしは店をたたむよ」とまで言われたそうです。

小田さんは、何も、商売で競争をしようとは毛頭思ってもないし、そう思われることも良しとせずでした。

なぜなら、活動の目的が、地場産業を活性化させることであり、かつ、障害者の地域生活を支援することであるからです。



ここを間違って進むと、割と最悪な結果として「障害者を雇って、俺たちの商売の邪魔をして、けしからん!」となって、障害を持った方の居場所まで奪いかねない、そんな危機感すら持ったそうです。

だからこそ、地元の干物屋さんには、本来の趣旨を重々説明し、理解を得ることに努めました。

今では、干物を売値で仕入れて、十兵衛の干物といっしょに扱ったりしています。

狙うは、誰もが暮らしやすい、活気あるまちづくりなのです。胸のすくような正攻法に学ばせてもらったおかげで、パネラーとしての責務はらくしょうでありました(笑) 深謝。



(2009/06/26訪問)