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地域の茶の間考@「うちの実家」 [2009年07月10日(金)]
新潟で行われた、地域の茶の間の大交流会に参加してきました。
高齢者サロン、コミュニティカフェと呼び方はいろいろありますが、地域の方の集える居場所です。あえていうなら、制度外のデイサービスとでもいいましょうか、福祉的な役割を果たしています。


メッカである新潟市。河田珪子さんが先導者となってできた「うちの実家」という場所を訪れる機会がありました。

開所は、平日と第3日曜日の10:00-15:00。いわゆる常設型の地域の茶の間です。

ここでの約束事は、非常にシンプル。
・誰が来ても「あの人だれ」という顔をしない
・できることは自分でする
・特定の仲良しグループにまとまらない


参加費は1日300円です。
紙コップをもらえるので、マジックで名前を大きく書きます。これが名刺代わりになります。
さらに深く突っ込んで聞くと、感染症の可能性を排除しているそうです。また、コップを洗ってもらう等の気づかいのし合いもなくなります。

誰かが誰かにお世話になったりするような機会をできるだけ消しているのです。
食事の準備をする人も、エプロンは台所だけで着用が原則です。

紙コップにはおいしいコーヒー。近隣の精神障害者の作業所でつくられた本格派です。
(福)マーシ園の欄間と手芸 [2009年07月08日(水)]
富山県にあります身体障害者授産施設の(福)マーシ園を紹介します。



当時のメモを引っ張り出したところによると、2007/08/03に訪問。2年前なので、多少変わっているかもしれませんね。


マーシとは梵語サンスクリットにて"慈悲"という意味です。

授産種目は、洋裁科、編物科、加工科、木彫科、陶芸科の5つ。定員は入所80名、通所25名の大きな施設です。

特筆すべきは木彫科で、伝統工芸として名の通った「井波彫刻」が盛んなこの地において、欄間(らんま)の製作を福祉施設で職人と肩を並べて本格的に取り組んでいる、唯一の施設です。

以前、テレビに取り上げられたことをきっかけに、手に職がつくということや伝統工芸への魅力、売れたときの収入などから、各地から入所を希望する身体障害者が後を絶たなかったそうです。


一方、洋裁科や編物科では、使われなくなった古布を市の広報誌を通して地域から収集し、原材料としています。


それを眼鏡入れや鍋敷きなどの小物に加工して、販売しています。


どこで売っているのかと聞けば、毎週日曜日に市場が開催される近隣の神社(月3千円、年会費5万円が参加料)や道の駅福光(売上の20%がマージン)にて販売しているとのことでした。


全授産事業の年間の売上を見ると、一点の価格が数百万円するため、欄間が大きなウェイトを占めていますが、従来の日本家屋が減少の一途で、産業としては衰退しつつあります。


今後は、欄間の技術も伝承しつつ、収益を安定化させる授産事業をもう一本育てる必要があるかもしれないなと思っていました。

マーシ園さんのこれまでの歴史と技術と規模を考えるに、持っている力量(あえてポテンシャルと呼ばせて頂きます)は、不足なしと思えます。


洋裁科や編物科などの手芸は、ブランディングやマーケティングが加わることによって、さらに伸びる授産事業だと思います。
(福)治誠会の石鹸 [2009年07月03日(金)]
授産品×アート


熊本と言えば、馬刺し(バサシ)です。

阿蘇市にある「阿蘇くんわの里((福)治誠会)」では、馬油の化粧品やせっけんを生産しています。






なかでも、真ん中に写っている、石鹸(530円)に着目できた方は、なかなかの眼力ですよ(!?)


のり佃煮のアラ!を思い出すのは私だけでしょうか。そんな私は、桃屋のごはんですよ育ちです。


話を元に戻すと、ここに採用されているのは、なんと障害者が描いたアート作品なのです。

同じ熊本にある(特)クローバーアートという、アートの分野で障害者の自立支援を行う団体と協力し実現しています。


石鹸の売上金の5%の半分が(特)クローバーアートへ、もう半分が作者へ還元されるしくみだそうです。


1粒で2度おいしい商品だと思いませんか。石鹸自体は食べれませんが。


ちなみに、ご存じの通り、馬油と書いて"バーユ"と呼びます。
生産者の方が、"マーユ"って紹介してくるので、ずっと"マーユ"だと思っていました。。
(特)楽笑の干物屋『酒菜屋十兵衛』 [2009年06月27日(土)]
パネルディスカッションを前日に控え、愛知県の三谷という漁港町にある、(特)楽笑を訪ねました。



「干物づくりで活気のあるまちをつくりたい。」障害者支援と両立させたいその想いをどう実現していったのか。理事長の小田さんに聞くためです。

酒菜屋十兵衛は、干物の製造販売を行う生活介護事業所です。



このお店を立ち上げる前、地元には、昔からの干物屋が2つほどあったそうです。

そんな界隈に、新たに干物屋をつくる事業所をつくろうとするとき、地域との関係性を考えることが非常に大切でした。

「WIN-WINの関係」とはよく聞く言葉です。結果を指して、言葉にしてしまえば非常にシンプルにうつります。

(特)楽笑が、短期間に事業展開を図れたのは、情熱に加え、もちつもたれつのセンスだと思います。助成金はそれを後押しする一つのきっかけです。

成功している事業所は地域との関係性の構築という、かじとりが卓越しているように思います。



話を戻します。

障害者施設は、各種補助金が使えます。従って、干物屋をやるにせよパン屋をやるにせよ、設備投資の面ではものすごく有利です。

社長さん自ら包丁を握りながら手書きの看板を表に出して経営している昔からの干物屋さんは、苦戦をしいられてしまうことでしょう。

ましては、若い活力ある経営者が登場し一定の成功を収めるとなると。嫌悪感すらいだかれる可能性があります。

実際に最初の計画の段階で、挨拶に行った際「干物屋を始めるならわしは店をたたむよ」とまで言われたそうです。

小田さんは、何も、商売で競争をしようとは毛頭思ってもないし、そう思われることも良しとせずでした。

なぜなら、活動の目的が、地場産業を活性化させることであり、かつ、障害者の地域生活を支援することであるからです。



ここを間違って進むと、割と最悪な結果として「障害者を雇って、俺たちの商売の邪魔をして、けしからん!」となって、障害を持った方の居場所まで奪いかねない、そんな危機感すら持ったそうです。

だからこそ、地元の干物屋さんには、本来の趣旨を重々説明し、理解を得ることに努めました。

今では、干物を売値で仕入れて、十兵衛の干物といっしょに扱ったりしています。

狙うは、誰もが暮らしやすい、活気あるまちづくりなのです。胸のすくような正攻法に学ばせてもらったおかげで、パネラーとしての責務はらくしょうでありました(笑) 深謝。



(2009/06/26訪問)
特例子会社の設立にまつわる話 [2009年06月24日(水)]
障害者雇用の現況は、経済動向に左右され、厳しい状況が続いております。先日、福井で聞いた話だと、2009年度5000人に上る見込みであるそうです。

このような中、企業の本腰を入れた取り組みが必要で、今般、障害者雇用促進法の改正により、納付金制度対象事業主は現行301人以上の常用労働者であったのが、2010/7/1以降に201人以上、2015/4/1以降には101人以上に引き上げられます。(2010/7/1以降は、短期労働者も0.5人として分母に加わるなど、他にも変更はあります。)

そこで企業からも注目されてくるであろう一つの方法として、特例子会社の設立があります。

先日、潟Eィングルというソーシャルベンチャー主催の「特例子会社設立セミナー」に参加しました。障害者雇用の状況や国の制度について分かりやすくためになるお話ばかりでした。

ご存じのとおり、障害者雇用のために特別の配慮をしている、その他一定の要件を満たしていると認定を受けた会社を特例子会社といいます。特例子会社で雇用されている労働者(障害者)は、親会社に雇用されているものとし親会社の法定雇用率に算定できます。

この特例子会社の設置を促進し、障害者雇用を推進するため、国により特例子会社等設立助成金が新設されました。

内容を伺うと、2009年2月6日以降に設立する特例子会社または重度障害者多数雇用事業所であって、10名以上の障害者を雇用するものを設置した事業主に対して助成金が支給されるというものです。

雇用障害者数により初年度2000〜5000万円。2・3年目1000〜2500万円。25人以上の障害者雇用で、最大1億円が支給されます。その使途に特に制約はないそうです。

この制度によって、昨今の厳しい障害者雇用状況の改善の弾みとなるのか。今後の動向に注目です。


◆潟Eィングルさんは、上記の設立をはじめとする、障害者雇用促進のコンサルティング業を行っていますので、ここに紹介いたします。http://www.wingle.co.jp/
第2回碧海福祉フォーラムin刈谷への登壇 [2009年06月18日(木)]
第2回碧海福祉フォーラムin刈谷

"障害者自立支援法が施行され3年。政策が国から地方へと委ねられていくにつれ、今後はこの碧海地域の福祉関係者だけでなく、様々な立場の人達が連携して「誰もが暮らしやすいまち」の在り方について考えていかなければとの思いで企画されたフォーラム。"

本フォーラムに、縁あって、パネリストとして登壇させていただくことになりました。
テーマは、「誰もが暮らしやすいまち」。
ここではまちづくりとしてとらえる改修助成事業の事例についてご紹介したいと思います。

第2回碧海福祉フォーラムin刈谷
主催:碧海障がい福祉ねっと
日時:2009年6月27日(土)10:00〜16:00
会場:刈谷市産業振興センター(刈谷市相生町1-1-6)
定員:300名(添付のPDFにてFAXにて事前にお申し込み下さい)
参加費:500円(資料代)
内容:
 1.基調講演 10:10〜
   演題:誰もが暮らしやすいまち
   講師:NHK名古屋放送局アナウンサー 内多勝康氏
 2.特別対談 11:10〜
   障害者自立支援法見直しを受けて
   衆議院議員 厚生労働副大臣 大村ひであき氏
   社会福祉法人むそう理事長 戸枝陽基氏
 3.映画上映 13:00〜
   タイトル:ありがとう〜奈緒ちゃん自立への25年〜
 4.パネルディスカッション 14:50〜16:00
   テーマ:誰もが暮らしやすいまち
   コーディネーター:尾張東部圏域相談支援アドバイザー 川上雅也氏
   パネラー:KATCHパーソナリティ のだゆき氏
         愛知県議会議員 酒井庸行氏
         (特)くるくる代表理事 鈴木則正氏
         日本財団 公益・ボランティア支援グループ 福祉チーム 伊藤広毅

助成の第1歩は、申請相談から始まる [2009年06月12日(金)]
2009年3・4月の年度内募集分の審査がようやく落ち着きました。これで、外の空気も吸いに行けそうです。


さて、今日は2009年度助成団体である、ペパーミント・ウェーブ実行委員会の方がこられました。

今年の冬に行うイベントに関しての打ち合わせです。

そのイベントとは、今年で3回目となる「ペパーミント・ウェーブ賞」の授賞式です。精神障害の分野での先駆的な活動を行う団体を表彰するというものです。


初めてお会いした際の申請相談を思い返すと、「表彰するので、協賛金を頂けないか」というお話でした。

簡単にいえば、昨今の不況で企業の協賛金の獲得が困難となる状況が予想されるのだが、表彰を継続し、賞金を渡したいので、その出資者になってほしいということでした。


助成事業として考えたときに、この事案は採択できません。


とはいえ、すばらしい活動事例はどんどん表に出ていくべきだという部分では共感をしました。

そこで、事業内容を、他者に伝えることに力点を置くことで構築し、事業名「精神障害者の地域生活支援に関するシンポジウム等の開催」が採択に至ったわけです。

事業の内容は、主にパネルセッションと活動報告会の開催です。全国から、顕著な実績を挙げた団体が一堂に会します。

活動事例を広めると同時に、相互の交流の機会をつくり、それぞれが持つ課題や成果を共有することで、エンパワーメントにつなげることを狙いとしています。

本イベントは、日本財団ビルにて、12月開催予定です。
(特)福祉ネットこうえん会の社会福祉公開講座のご案内(福井) [2009年06月08日(月)]
来る6/20・21に福井県で開催される、障害者就労支援施設向け公開講座のご案内です。

この事業は、厚生労働省の『平成20年度障害者保健福祉推進事業』の実施団体として、障害者に支払われている賃金とその人が有する職業能力の実態調査を行った(特)福祉ネットこうえん会が、各地域の障害者就労支援事業所の経営体質強化を目指し、日本財団の助成事業にて全国6か所で調査結果の報告会を開催するものです。

1.福井県 6月20日(土)〜21日(日)
2.岩手県 7月10日(金)〜11日(土)
3.岡山県 7月30日(木)〜31日(金)
4.熊本県 8月22日(土)〜23日(日)
5.東京会場 9月12日(土)
6.大阪会場 9月18日(金)〜19日(土)

なお、福井・岡山・東京については、福祉Tより助成制度の説明を行う予定です。

◆◆◆◆◆

「社会福祉公開講座」【福井会場のご案内】

平成21年6月20日(土)
@事業所視察
 A.JR敦賀駅 9時集合:若狭コース(塩工房他、昼食含む)
 B.JR武生駅 9時集合:パン店(ショッピングセンター2店舗、昼食含む)
 C.JR福井駅 9時集合:学校給食(A型、クックチル方式、昼食含む)

A会場受付
 三国観光ホテル (福井県坂井市三国町緑ヶ丘4丁目4−8
  電話0776−81−3111 FAX0776−81−3235 予約受付:高政)

C・ネットふくいのサービスメニュー紹介 【 垢すり効果の実演 】
  講師:斉藤千佳子氏 (C・ネットふくい)

B開会式(ご挨拶)

C研究報告
 「新体系サービスの質の向上を目指した研究開発事業」
【 障害者の職業能力-その実態と今後の方向− 】
  講師:障害者の職業能力実態調査実行委員会
   主任研究員 渡辺 次男 氏 (国立のぞみの園 理事)

D交流会(チェックイン後)
  ( 夕食 & フリートーキング ) 

平成21年6月21日(日)
@講演1.働くためと働き続けるための支援体験から
  講師:厚生労働省 社会・援護局 障害保健福祉部
     障害福祉課 就労支援専門官 前野 哲哉 氏

A講演2.障害者の自立を支援するために
  講師:厚生労働省 社会・援護局 障害保健福祉部
     障害福祉課 課長補佐  稲葉 好晴 氏

B日本財団事業説明
  講師:日本財団 公益・ボランティア支援グループ 福祉チーム 伊藤広毅

参加費(資料代):3,000円 (先ずは、パンフレットをご請求ください。)

お申し込み&問い合わせ先
〒918-8034 福井県福井市南居町81−1−31
TEL 0776−33−8346 FAX 0776−33−8351
Eメール:cnetteku@c-net.or.jp
(福)コミュニティーネットワークふくい(C・ネットふくい)内
担当:永田・山田氏
勝手に、(特)トゥギャザーのtogetherたる所以 [2009年06月05日(金)]
(特)トゥギャザーの大阪食博覧会出展の記事が、ブログマガジンに記事が掲載されましたが、そこに掲載できなかった話や私の所感を補足します。


(特)トゥギャザーという団体は、積水ハウスを退職した方が中心となって設立し、福祉施設職員の方などが事務局に入って精力的に活動をしている、障害者福祉に特化した中間支援組織です。

当初は、積水ハウスさんの社会貢献の一環で、いわゆる授産品をノベルティやお土産として扱うようになったことが活動のきっかけでした。


このNPOの素晴らしいところは、様々な資源を活用しようとするマインドが高いところです。

一例を挙げますと、

食博覧会の出店や今後の展開を考えるにあたって、まず個々の商品レベルを上げる必要がありました。

このため、大阪コミュニティ財団さんから、パティシエ派遣という事業で50%を上限に助成を受けました。

大阪コミュニティ財団さんは、社会貢献への志をもった人から寄付を集め、公益に寄与する非営利事業へ助成する団体です。助成金の原資は、西日本高速道路サービス・ホールディング鰍ウんによるもです。

交通費や謝金など約150万円強の事業費に対して、75万円前後の補助金だったと聞きました。使いやすく即効性のある助成事業だと感じます。

この派遣元の企業等は、団体で自由に選べました。結果として、アナトールさんからセンスある若いパティシエさんが、10を超える施設に通いました。

パティシエの方が、授産施設の設備の充実具合にまずびっくりしたと話していました。これは、まだまだのびしろがあるのだと受け止めるべきです。


(特)トゥギャザーさんは他にも、マイクロソフトさんから、在庫管理のネットワーク構築の事業で補助を受けていたり、福祉医療機構さんから、CSRの観点から授産品に求められる資質調査などを行っています。


これ以外にも、大阪ボランティア協会さんが呼びかけの企業のCSR担当者の集まりに顔を出し、ある一流企業のビル内の社員食堂横に常設店を設置し、運営するなどの実績を出しています。


一般的な福祉施設が、現行の体系の中で、上記のような動きを、施設運営や介護・支援に加えて、するのは難しいと思いますが、その隙間の部分を中間支援組織が担えればと思います。


一言で、ネットワーク化と表現していますが、それぞれの授産施設等が、理念を共有し、補い合うことが必要で、中間支援組織はこのかじ取りや啓発に、注力しなければなりません。

日本財団の助成事業内においては、日本財団を良い意味で盾にしてもらって、コーディネートを進めてくださっていいと思っています。



(特)トゥギャザーの中間支援の支援には、いくつもの団体がかかわっているというお話でした。
授産品販売@児島競艇場 [2009年05月17日(日)]
日本財団会長杯が開催されている児島競艇場です。

今日も雨が降ったり止んだりで、少し寒さを感じます。

朝の9:30、モーターの音が響きはじめました。

これより、入場口すぐのところで、(福)浦安荘さんがパンを販売します。

ちなみに昨日は、(福)三穂の園さんが、たこ焼き(300円)や花苗(3つで100円)を中心に47,000円を売り上げていました。

従業員の方も、売り上げに貢献してくださいました。

児島競艇は福祉活動を応援しています。
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