11月12日(木)石巻グランドホテルにて、ともに考えよう!このまちの可能性〜身近な地域の魅力を活かしたまちづくり〜八戸せんべい汁研究所 事務局長木村聡氏 講演会(主催:一般社団法人 石巻青年会議所)が開催されました。
講演会の前には本場「八戸せんべい汁」のお振る舞いもあり、会場には多くの来場者が集まりました。
講師の木村氏は、東北新幹線八戸駅が開業した2002年に、もともと観光地ではない八戸にどうしたら人がきてくれるかと考えた際に、地元以外では全く知られていなかった「八戸せんべい汁」を活用して八戸を売り込む事を考案したそうです。
そこで飲食店関係者不在の市民ボランティア団体「八戸せんべい汁研究所【通称:汁゛研(じるけん)】」を旗揚げし、街を元気にしようと活動を開始されました。
その後は日本最大級の地方創生イベントと言われている「B−1グランプリ」の発案・開催、八戸せんべい汁応援ソングの作成、超巨大鍋ま汁゛ガーZなどの様々なアイディアで全国から注目され、また、地域資源を活用した様々な生活体験型の企画も行われるようになり、現在では八戸せんべい汁をきっかけに多くの旅行者が八戸を訪れるようになったそうです。
講演会の後は、木村氏と石巻青年会議所 佐藤俊之理事長の対談。
事前に市民からアンケートを取った「この地域の活性化に向けた課題」「あなたはこの地域が好きですか?」などのテーマに沿って話を展開されました。
「まちおこしの素材は新しく創らなくても良い、まずは今あるものを見直し地域に埋もれる宝物を見つけること。いかに地元の人に自分の街を誇りに持ち、好きになってもらうかが「地域を元気にする楽しいまちおこし」のポイント」という木村氏のお話がとても印象的でした。
(渥美)