光ファイバー回線の100%普及とは何か
[2010年03月15日(Mon)]
今朝の読売新聞ネット記事によると、政府が光ファイバー回線敷設専門会社を新設するとのこと。
【記事抜粋】
・NTT東西が保有する光回線事業の一部を分離して母体とする案が有力。
・超高速ブロードバンド家庭普及率を現在の30%から2015年に100%に高める。
・新会社はNTT東西基幹回線から家庭や事務所までをつなぐ末端回線を敷設。基幹を含む全回線を管理して、NTTや他の通信各社へ公平な条件で貸し出す。
・採算性低い地域も含め普及率を100%に高めるには、敷設費用として新たに2〜3兆円との試算があり、政府は新会社向け融資に政府保証を付ける支援構想。
・事業分離手法には、NTTに基幹回線など資産を残す方式で新会社が管理運営のみ担うか、資産ごと新会社に移管するかなど。
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税金投入を伴うならば、ブロードバンドの家庭普及率を100%にする政策的大義は何か。公共投資時点での雇用創出は有望に見えるかもしれないが、大規模公共インフラのサンクコスト化への危惧は非常に大きい。当面、少子高齢社会なのである。
光回線を全家庭に敷設することによる経済効果と社会効果の両者を解り易く説明しないと、単にインターネットが速いだけのことで終わる。光回線のナショナルミニマムの範囲を明確化しておく必要がある。いずれの分野でも、「100%」はナショナルマキシマムになってしまう。


投資効率を念頭に置けば「(有線で)100%」などという数字が浮上する道理はありません。
この記事は通信行政当局の願望が記事化されたものではないでしょうか。
もっとも、100%でない数値目標だとしても、あまりに明快なものを出すと、その説明に窮することになります。
「有線と無線を適切に組み合わせて100%に近付けるよう努力」といった程度ならばわかります。
この記事の通りだとすると、明快と曖昧をうまく使い分けていない典型例でしょう。
うまく使い分けている場合のほうが多いとは思いますが。。。