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早期勧奨退職者数と新規採用者数の関係 [2010年03月13日(土)]

 今日の読売新聞ネット記事によると、10年度中に国家公務員の早期勧奨退職が一切なければ11年度新規採用者数を09年度より44%減らす必要があるという総務省試算が明らかになったとのこと。

〔記事概略〕
・10年度勧奨退職者がゼロだった場合、11年度新規採用者は4028人と09年度(7213人)比44%減、勧奨退職者が08年度(2761人)の半分ならば新規採用は5711人と同21%減に抑える必要。
・再就職あっせん禁止前08年本省企画官以上の早期勧奨退職者1118人のうち、あっせんを受けなかったのは493人。
・再就職あっせんがなくても早期退職に応じる人を、この493人と同水準と仮定した場合、11年度新規採用は4629人と同36%減に抑える必要。
・原口総務相は当面は勧奨退職の存続を認める一方、月内に公務員の退職と新規採用の基本方針を策定。

 ↓

 総務官僚が霞ヶ関官僚機構全体から大変感謝されるという話。件の総務省による計算方法の如何よりも、先ず以て詰問すべきは、勧奨退職と新規採用を1年周期で行うことの是非は勿論のこと、勧奨退職年次ないしその近傍年次の職員たちによるワークシェアリングなど人事政策面での工夫が何ら考えられていない点。

 この試算結果を旧態の論理で展開すると、毎年の新規採用が満足にできないので勧奨退職は必要であり、従って再就職斡旋は必要である ―― となるのではないか。

 現行システムを前提としてこの2つの数値を比較考量すれば、勧奨退職や再就職斡旋は事実上なくせない。政務三役や与党側に国家公務員制度改革に関する設計図がない以上、適当な時点で先送りとなるような気がする。

 公務員制度改革を描く人々が霞ヶ関に在籍しているうちは、改革に至るとは思えない。公務員のリストラではなく、公務の経験を有する人材活用の視点からの改革案を練り始める時機に来ていると思われる。実現できない理想論より、実現できる現実論を推し進めないといけない。リストラというアプローチを転換すべきである。
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