• もっと見る

官邸斜向かい〜霞門の眼 by 石川和男

政治・経済・社会の動向から明日明後日を読むということで。


「環境税導入:暫定税率廃止後、一定の期間置く」について [2009年11月05日(Thu)]

 昨夜の毎日新聞ネット記事によると、地球温暖化対策税(環境税)で小沢環境相は、導入時期について「ガソリン暫定税率廃止即実施よいうより、ガソリンが安くなったことを実感してもらい、改めて地球環境を守るための負担をお願いするのが筋」、「導入してもガソリン価格が上がることはありえない」と語ったとのこと。

 ↓

 電気自動車やハイブリッド車の爆発的普及でもない限り、現行ガソリン税率よりも低い税率によって運輸部門(自動車部門)のCO2削減効果をいかにして説明できるのか、何とも不思議である。財政難の折、財政の観点からだけであっても、自動車部門からの税収を減らす必要性がどこにあるのか。

 また、短期間のうちに担税感を上下させることは、政治的センスとしてあり得るのだろうか。温暖化対策税(環境税)の導入に係る議論が当面先の話になるのであれば、今の段階で税率云々を発言されない方が賢明だろう。納得され難い政策論は、決して得にならない。
トラックバック
※トラックバックの受付は終了しました
コメント