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島と海のネット

島と海のネット(IO Net: Islands and Oceans Net)は、政策提言「島と周辺海域のより良い保全と管理に向けて」の実現を目指し、自発的に連携・協力する機関や個人(「パートナー」とします)の国際的な協働ネットワークです。


清水建設株式会社竹内氏、吉田氏の来訪 [2017年07月03日(Mon)]

 IOネット(事務局:笹川平和財団海洋政策研究所)では、パートナーの皆さまが主導して、既に9つのプロジェクトが企画・推進されておりますが、IOネットにご興味のある皆さまとも積極的に意見交換や情報提供を行い、より強力に展開するための基盤づくりに努めています。先日(6月28日)、清水建設株式会社の竹内氏、吉田氏に当財団までお越しいただき、「海洋未来都市プロジェクト」に関する情報提供・意見交換をさせていただきましたので、ご紹介致します。

 清水建設株式会社では、「海洋未来都市グループ」を「次世代リサーチセンター」に設置し、次世代の海洋利活用に向け、「海洋未来都市プロジェクト」をはじめとした先進的な取り組みについて、技術的な観点からの検討が行われています。

 6月28日に行われた意見交換においては、清水建設株式会社において海洋未来都市プロジェクトを担当されているプロジェクトリーダーの竹内氏、サブリーダーの吉田氏とIOネット事務局担当者が参加し、プロジェクトの概要と今後の展望についてご紹介いただいた後、IOネットの下での取組みについて事務局担当者から説明をしました。お二人からは、特に、気候変動に伴う海面上昇などの問題に直面するキリバス共和国の現状、それらを克服する試みとして同国のアノテ・トン前大統領も関心を寄せる「環境未来都市構想 GREEN FLOAT」プロジェクトについてお話をいただきました。海面上昇の影響を受け、沈みゆく国を救うことをひとつの目標とした「海上の都市」の構想は、非常にスケールの大きなものですが、実現に向けたお二人の熱意が大変よく伝わってくるお話でした。今後とも継続的に、意見交換や情報提供を行う方向で検討を進めていくこととなりました。海洋未来都市プロジェクトの詳細につきましては、こちらをご覧ください。

 IOネット事務局では、今後もIOネットにご興味・ご関心のある皆さまからのお問い合わせを募集しております。また、今回のように意見交換や情報提供の機会がございましたら、随時ご案内したいと思いますので、ぜひご期待ください!!

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「環境未来都市構想 GREEN FLOAT」プロジェクトのイメージ
(清水建設株式会社ウェブサイトより)

国連海洋会議(2017年6月5日〜9日)への参加と今後の島と海のネット(IO Net)の展開について [2017年06月26日(Mon)]

 島と海のネット(IOネット)(事務局:笹川平和財団海洋政策研究所)では、昨年12月に開催されましたIOネット第2回総会以降、パートナーの皆さまと協働でさまざまなプロジェクトを企画・推進しております。また、プロジェクトの展開と併せて、さまざまな国際会議に出席し、IOネットの取り組みを紹介するとともに、より多くの皆さまにIOネットへの興味・関心を持っていただけるような取り組みを推進しております。今回は、この取り組みの一環として、出席しました国連海洋会議(2017年6月5日〜9日)での活動についてご紹介いたします。

 国連海洋会議は、2015年9月に国連総会で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」、特に「開発目標14(持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する持続可能な開発のために海洋と海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する)」を達成することを目指し、着実にするために必要な具体の行動について検討を行うことを目的として開催されました。

 国連海洋会議での検討を通じて、参加国と機関は、193カ国の国連加盟国が海洋環境の劣化を食い止め、逆転させるための”Call for Action”一連の方策に全会一致で合意しました。また、国連海洋会議における成果文書には、1,300を超える多くの自主的コミットメント(voluntary commitment)が付され、海洋の保全と管理に対する全世界中規模の取り組みを実施するための基盤に位置づけられることが共有されました。

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(会議場内の様子(当財団参加者撮影))

 IOネットも成果文書および行動文書の取りまとめに積極的に参画し、「開発目標14」の達成に貢献することを目指した自主的コミットメントに登録されました。また、事務局である笹川平和財団海洋政策研究所は、もパートナーシップ対話(Partnership Dialogue #7)「国連海洋法条約に反映される国際法の実施を通じた海洋とその資源の保全および持続可能な利用の強化(Enhancing the conservation and sustainable use of oceans and their resources by implementing international law as reflected in the United Nations Convention on the Law of the Sea)」において、IOネットを紹介・発言するとともに、サイドイベント「海洋と気候変動への取組みとブルーエコノミーの構築:『持続可能な開発目標14』実施への課題(Addressing Oceans and Climate and Building the Blue Economy: Essential to SDG 14 Implementation)」 を共催し、IOネットの取組みの重要性を示しました取り組みを紹介しました。

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(サイドイベントの様子(当財団参加者撮影))

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(サイドイベント参加者の集合写真(当財団参加者撮影))

 今後はこれらの成果を踏まえ、意欲あるパートナーの皆さまとのより強力に協働を推進し、島とその周辺海域のより良い保全と管理の達成を目指したいと思いますので、より一層のご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。

 なお、IOネットでは、パートナーの皆さまを募集しております。ご興味、ご関心のある方は、下記問い合わせ先にお気軽にご連絡ください。

【お問い合わせ先】
IOネット事務局(公益財団法人笹川平和財団海洋政策研究所内)y-murakami■spf.or.jp(担当:古川、村上)(■を@に変えてください)

第122回海洋フォーラム「島と海のネット(IOネット)第1回総会の成果」開催のご案内 [2015年06月10日(Wed)]

 笹川平和財団海洋政策研究所の活動につきましては、平素より格別のご支援、ご協力を賜り厚くお礼申し上げます。

 さて、今年5月25日-26日に、笹川平和財団海洋政策研究所主催、東京大学海洋アライアンス共催、日本財団協力のもとに、国際的な恊働ネットワーク「島と海のネット(Islands and Oceans Net =IONet)第1回総会」が東京大学伊藤国際学術研究センターで開催されました。この会議は昨年サモアで行われた「第3回小島嶼途上国国際会議(SIDS2014)」で海洋政策研究財団(当時)が主催したサイドイベント「島と周辺海域のより良い保全と管理に向けて」で参加者全員の賛同を得て設立を宣言したもので、共同政策提言「島と周辺海域のより良い保全と管理に向けて」の具体的な実施をめざすものです。

 そこで今回は、この「島と海のネット(IONet)第1回総会」を主催した当研究所の寺島紘士所長より、この会議の成果や今後の「島と海のネット」の活動などについてお話しし、情報共有と意見交換を行いたいと思います。

 つきましては、海洋問題に関心の深い皆様方の積極的なご参加を賜りたく、下記のとおりご案内申し上げます。お手数ではございますが、ご出席頂ける方はお名前、ご所属、肩書き、住所、電子メイルアドレスを記載の上、kaiyoforum@spf.or.jpまでお申し込み下さいますようお願い申し上げます。                               

1.日 時:2015年6月17日(水)17:00〜18:30
     (受付開始16:30)

2.場 所:日本財団ビル2階会議室(港区赤坂1-2-2)

3.テーマ:島と海のネット(IOネット)第1回総会の成果

4.講 師:寺島紘士(笹川平和財団 海洋政策研究所長)ほか

5.参加費:無料

6.その他:申込受付のご連絡はいたしませんので、当日直接
      会場にお越し下さい。

*お問い合わせ先*
 笹川平和財団 海洋政策研究所
  Tel 03-5404-6807  Fax 03-5404-6810
  E-mail:kaiyoforum@spf.or.jp

※海洋フォーラムの既開催分の内容については、当研究所ウェ
 ブサイト
をご覧ください。